2026年1月、将棋界が熱狂する「ALSOK杯第75期王将戦七番勝負」がついに開幕します。藤井聡太王将への挑戦権を手にしたのは、リーグ戦を圧倒的な強さで勝ち抜いた永瀬拓矢九段です。
本記事では、対局日程や各地の会場、ABEMAでの視聴方法を詳しくまとめました。さらに直近の対戦データから、両者の戦型予測や勝負の重要局面を専門的に分析します。藤井王将の防衛か、永瀬九段のタイトル奪還か、世紀の決戦を120%楽しむための情報を網羅しました。
第75期王将戦七番勝負の日程・対局場一覧
今回の第75期王将戦七番勝負は、2026年1月から3月にかけて全国各地で開催されます。
まずは、戦いの舞台となる全7局の日程と会場を確認しましょう。
全7局のスケジュールと開催地(静岡・京都ほか)
対局は1月から始まり、最大で3月末まで熱戦が繰り広げられます。
藤井王将の防衛ロードを左右する重要なスケジュールは以下の通りです。
| 局数 | 月日 | 開催地 | 対局場(施設名) |
| 第1局 | 1月11日・12日 | 静岡県掛川市 | 掛川城二の丸茶室 |
| 第2局 | 1月24日・25日 | 大阪府高槻市 | 山水館 |
| 第3局 | 2月7日・8日 | 東京都大田区 | 羽田空港 第1ターミナル |
| 第4局 | 2月14日・15日 | 京都府京都市 | 伏見稲荷大社 |
| 第5局 | 3月7日・8日 | 島根県大田市 | さんべ荘 |
| 第6局 | 3月13日・14日 | 佐賀県上峰町 | 大幸園 |
| 第7局 | 3月26日・27日 | 栃木県大田原市 | 湯津上温泉 なすのヶ原カントリークラブ |
※第5局以降は、勝敗が決まっていない場合のみ実施されます。
対局場の特徴と過去の重要対局
王将戦は「2日制」で行われ、各地の歴史ある名所が舞台となります。
第1局の掛川城は、藤井王将が過去に何度も白星を挙げている得意の会場です。
お城の麓で指される対局は情緒があり、ファンにはお馴染みの場所ですね。
また、第4局の伏見稲荷大社は、勝負の神様としても有名な聖地です。
過去にはこの地での一勝がシリーズの大きな転換点となったこともあります。
2日目の夕方に行われる「封じ手(次の一手を紙に書いて翌朝まで保管する仕組み)」も注目。
静寂に包まれた夜の寺社で、棋士たちがどんな深慮を巡らせるのか期待が高まります。
さらに、対局中の「将棋めし」も楽しみの一つです。
掛川のお茶菓子や、京都の和食など、各地の名産品が対局を彩ります。
藤井聡太王将vs挑戦者・永瀬拓矢九段の対戦成績分析
今回の挑戦者、永瀬拓矢九段は「軍曹」の異名を持つ努力の天才です。
藤井王将との対戦は、常に高水準な研究のぶつかり合いとなります。
過去の直接対決と直近10戦の勝敗推移
両者の通算対戦成績は、藤井王将が大きく勝ち越しています。
しかし、永瀬九段は藤井王将が最も警戒する相手の一人です。
- 通算成績: 藤井王将 26勝 - 永瀬九段 12勝(目安)
- 直近の勢い: 永瀬九段は王将リーグを全勝に近い成績で突破
- 最近の主要対局: 銀河戦やJT杯でも激突し、互角の終盤戦を展開
直近の速報データを分析すると、永瀬九段の勝率が上向いていることが分かります。
研究量の多さでは定評があり、藤井王将の隙を突く準備を整えているはずです。
1分将棋となる銀河戦とは異なり、持ち時間の長い本棋戦では、より深い読みが要求されます。
得意戦型の予測!「角換わり」か「雁木」か?
今回の七番勝負では、序盤の戦術である「戦型」が勝敗の鍵を握ります。
AIによる評価値が拮抗する現代将棋において、両者の選択に注目しましょう。
- 角換わり(かくがわり): 両者の最も得意とする戦型。超高速の展開が予想されます。
- 雁木(がんぎ): 永瀬九段が藤井対策として採用する可能性がある守備的な陣形。
- 相掛かり: 序盤から激しい空中戦になりやすく、力勝負の展開が期待できます。
最近のトレンドでは、藤井王将の「角換わり」に対して、挑戦者が変化をつける形が増えています。
第1局から評価値が激しく揺れ動くような、スリリングな展望となるでしょう。
どのような作戦を準備してきたのか、初手の数手から目が離せません。
「ABEMA PPV」では、これらの高度な攻防をプロ棋士の解説付きで視聴可能です。
王将戦の見どころ!藤井王将の防衛か永瀬九段の奪取か
今回のシリーズは、藤井王将の防衛力と永瀬九段の執念がぶつかる最高峰のタイトル戦です。
王将戦特有の「2日制」という過酷なルールが、勝負の行方を大きく左右するためです。
1日目の夕方に指される「封じ手」は、翌日の戦略を決定づける重要な儀式といえます。
両者の精神力と体力が極限まで試される、手に汗握る展望が期待できるでしょう。
2日制・持ち時間8時間の戦いにおける優劣
長時間の対局では、緻密な計算力を持つ藤井王将が有利に働く場面が多いと考えられます。
持ち時間が各8時間と非常に長いため、深い読みを盤面に反映させやすいからです。
過去の2日制のタイトル戦でも、藤井王将は終盤で正確無比な指し手を連発してきました。
永瀬九段がいかに体力を温存し、藤井王将の思考を乱せるかが勝利への鍵となります。
永瀬九段の王将リーグ勝ち抜きの勢いと戦略
今回の挑戦者である永瀬九段は、過去最強の状態に仕上がっていると言っても過言ではありません。
強豪がひしめく王将リーグを、圧倒的な内容で勝ち抜いてきた勢いがあるためです。
これまでの対局データの展望を踏まえ、藤井対策の極秘戦略を準備しているはずです。
この七番勝負に向けて、永瀬九段がどのような新機軸を打ち出すのか注目が集まります。
【視聴方法】王将戦七番勝負をABEMA PPVで楽しむ
第75期王将戦の第1局は、ABEMAのPPV(ペイパービュー)で独占生配信されます。
ALSOK杯として注目される今大会は、最高画質でリアルタイムの速報を楽しめるのが魅力です。
会場に足を運べないファンにとって、プロ棋士の解説付き映像は必須のアイテムといえるでしょう。
第1局の生配信詳細とチケット購入手順
第75期王将戦の開幕局は、2026年1月11日から2日間にわたって配信されます。
視聴チケットは12月24日から販売され、誰でも簡単にスマホやPCで購入可能です。
対局の進行に合わせた速報解説により、初心者でも戦況を正しく理解できます。
見逃し配信・追っかけ再生の活用術
仕事や用事でリアルタイム視聴ができなくても、ABEMAなら後からじっくり観戦可能です。
「追っかけ再生」機能を使えば、AI評価値の推移を確認しながら重要局面を振り返れます。
長時間の配信だからこそ、自分の好きなタイミングでハイライトを視聴できるのは大きな利点です。
まとめ:第75期王将戦は2026年1月11日開幕!
2026年1月11日、将棋ファンの視線は第1局の会場である掛川城へと注がれます。
第75期王将戦は、藤井王将の絶対的な強さと、永瀬九段の不屈の闘志が激突する歴史的な一戦です。
戦型予測から配信情報まで、本記事で紹介したポイントを抑えれば観戦がより楽しくなるはずです。
まずはABEMAで視聴チケットを手に入れ、世紀の決戦に備えましょう!
藤井王将が王者の風格を見せるのか、永瀬九段が悲願を果たすのか、その瞬間をぜひ見届けてください。
