2025年から2026年にかけての年末年始、高速道路は1月2日と3日に混雑のピークを迎えます。
NEXCO各社の発表によると、帰省やUターンラッシュが重なり、各地で30kmを超える激しい渋滞が予測されているからです。例えば、東北道や東名高速では35kmに達する箇所もあり、移動には事前の計画が欠かせません。また、期間中はETC休日割引が適用外となる点にも注意が必要です。本記事で紹介する渋滞回避術を活用し、混雑を賢く避けて安全で快適なドライブを楽しみましょう。
【2025-2026】年末年始の高速道路渋滞はいつからいつまで?
2025-2026年の年末年始における高速道路の渋滞予測期間は、12月26日から1月4日までです。この約10日間は、全国の主要路線で断続的な混雑が発生すると考えられます。
渋滞のピークは1月2日(金)と3日(土)に集中
今回の年末年始における混雑のピークは、1月2日と1月3日の2日間に集中する見込みです。
多くの人が一斉に移動を開始するため、各地のピーク時間帯には激しい混雑が避けられません。特に、地方から都市部へ向かう「上り」方面では、1月2日の午後から深夜にかけて長い車列が予想されます。
一方で、帰省ラッシュにあたる「下り」方面は、12月29日や30日にも大きな混雑が発生します。Uターンラッシュ(休暇を終えて自宅へ戻る人の波)と重なる年明けは、特に警戒が必要です。
渋滞を少しでも回避するためには、これらのピーク日を避けて移動日を設定することが最も効果的です。
12月26日(金)は首都高・阪神高速で激しい混雑の恐れ
仕事納めにあたる12月26日は、都市部の首都高速や阪神高速で激しい混雑が予想されます。
平日の業務車両と、早めに休暇へ入る方の帰省車両が混在することが大きな理由です。都心部や大阪市内では、通常の金曜日を上回る渋滞長が記録される可能性が高いでしょう。
具体的な例として、主要なジャンクション付近では夕方以降、数キロにわたるノロノロ運転が続きます。本格的な年末年始の連休に入る前から、都市部を走行する際は時間に余裕を持つことが大切です。
仕事終わりの移動を考えている方は、交通状況を確認し、早朝や深夜へのシフトを検討してください。
【全国版】特に長い渋滞が予測される要注意ポイント
今回の年末年始、全国の高速道路では最大35kmに達する激しい渋滞が数箇所で予測されています。
東日本・中日本エリア:東北道や東名で25km〜35kmの予測
東日本から中日本にかけては、東北道や東名、関越道などで非常に長い渋滞が発生する見込みです。
特に東北道の久喜IC付近や、東名の秦野中井IC付近は、例年激しい混雑が起こる要注意ポイントです。以下の表に、予測されている主な渋滞ポイントをまとめました。
| 路線名 | 方向 | 発生場所(付近) | ピーク日時 | 最大渋滞長 |
| 東北道 | 上り | 久喜IC | 1月2日 夕方 | 35km |
| 東名 | 上り | 綾瀬スマートIC | 1月2日 午後 | 30km |
| 関越道 | 上り | 高坂SA | 1月2日 夕方 | 25km |
| 東名阪 | 下り | 亀山IC | 12月29日 午前 | 30km |
これほど長い渋滞長(車がつながっている列の長さ)になると、通過に数時間を要することもあります。
西日本・九州エリア:名神や九州道、神淡鳴道で激しい混雑
西日本から九州エリアにかけても、名神高速や九州道を中心に激しい混雑が予想されます。
特に兵庫県の神戸淡路鳴門自動車道(神淡鳴道)では、最大35kmの非常に激しい渋滞が発生する見通しです。九州道では、広川IC付近がUターンのピーク時に大きなボトルネックとなります。
| 路線名 | 方向 | 発生場所(付近) | ピーク日時 | 最大渋滞長 |
| 神淡鳴道 | 上り | 舞子トンネル | 1月2日 午後 | 35km |
| 名神 | 上り | 大津IC | 1月2日 夕方 | 25km |
| 九州道 | 上り | 広川IC | 1月3日 午後 | 25km |
これらのポイントを通過する際は、事前に燃料を満タンにし、トイレ休憩も早めに済ませておきましょう。混雑が予想される時間帯の前後2〜3時間をずらすだけで、所要時間を大幅に短縮できる場合があります。
次回の記事後半では、地域別の詳細な渋滞ポイントや、ETC割引の注意点についてさらに詳しく解説します。
地域別詳細:阪神高速と九州道の渋滞ポイント
西日本エリアでも、特定の路線で激しい混雑が予想されています。
阪神高速3号神戸線は1月2日に20km超の渋滞を予測
阪神高速3号神戸線では、1月2日に20kmを超える大きな渋滞が発生する見込みです。
これは、京橋や深江付近といった主要な合流地点に交通が集中するためです。特に「上り」方面は、Uターンの車両で日中から夜間にかけて速度が著しく低下します。
この区間を避けるためには、7号北神戸線への迂回が非常に有効です。阪神高速のリアルタイム情報を確認し、柔軟にルートを選択しましょう。事前のルート確認が、到着時間の短縮に直結します。
九州道・広川IC付近で最大25kmのUターンラッシュ
九州道では、広川IC付近を先頭に最大25kmの激しい混雑が予測されています。
1月3日の午後、Uターンラッシュのピーク時にこの地点を通過するのは避けるべきでしょう。上り坂での自然な速度低下が、後続車のブレーキを誘発して長い列を作ります。
また、太宰府IC付近などの事故多発地点にも注意が必要です。渋滞予測ガイドを活用し、混雑する時間帯の前後2時間をずらす工夫をしてください。無理のないスケジュールが、家族の笑顔を守る鍵となります。
年末年始のETC休日割引に注意!適用外となる期間
2025-2026年の年末年始は、ETCの割引ルールが通常とは異なります。
12月27日から1月4日は休日割引が「適用対象外」
12月27日から1月4日の期間、ETC休日割引は全国的に適用外となります。
これは、年末年始の高速道路における渋滞を緩和させるための特別な措置です。本来であれば30%割引となる土日祝日も、この期間は通常料金が適用されます。
「休みだから安くなるはず」という思い込みには十分注意してください。交通量を平準化し、激しい混雑を少しでも抑えるためのルールであることを理解しておきましょう。コストを抑えたい場合は、他の割引制度を活用するのが賢明です。
深夜割引(0時〜4時)を活用したコスト削減術
休日割引は適用されませんが、深夜割引(0時〜4時の走行)は通常通り適用されます。
この時間帯に高速道路上にいれば、料金が30%割引となるため非常にお得です。渋滞のピークを避けつつ、移動コストを賢く抑えることができます。
深夜から早朝にかけての移動は、交通量も少なくスムーズな走行が可能です。ただし、夜間運転は疲労が溜まりやすいため、こまめな休憩を心がけましょう。無理な夜通し運転を避け、安全第一で計画を立ててください。
渋滞を回避して安全に走行するための3つの対策
激しい混雑が予想される2025-2026年の年末年始を乗り切るための、具体的な対策を紹介します。
出発前に「アイハイウェイ」や「渋滞予測ガイド」を確認
出発前には必ず「アイハイウェイ」などの情報サイトで最新状況を確認してください。
NEXCOが提供するリアルタイムの情報は、現在の事故や規制を把握するのに役立ちます。予測では空いているはずの道が、当日の事故で大渋滞しているケースも少なくありません。
常に最新の情報を得ることで、渋滞の真っ只中に飛び込むリスクを最小限に抑えられます。スマートフォンにアプリを入れておき、休憩のたびにチェックする習慣をつけましょう。
【アイハイウェイ】
ピーク時間帯(日中)を避けた早朝・夜間の移動を推奨
渋滞を回避する最も確実な方法は、移動の時間帯を大幅にずらすことです。
多くの車両が動き出す午前9時から午後6時までの「日中」を避けるのがコツです。早朝4時以前に出発するか、夜20時以降に移動を開始することをお勧めします。
年末年始の高速道路は、まるで巨大なベルトコンベアが一時停止するような状態になります。一台のブレーキが数キロの「動かない列」を生むため、混雑の芯を外すことが唯一の解決策です。
車間距離の確保と無理な車線変更の抑制で事故防止
渋滞の中での無理な車線変更は、事故やさらなる混雑の原因となります。
車間距離を十分に確保し、一定の速度で走行することが渋滞の早期解消につながります。急な割り込みは後続車に連鎖的なブレーキを踏ませ、新たな渋滞の核を作ってしまうからです。
また、今回は新幹線「のぞみ」が全席指定席化される影響で、車移動が増える可能性があります。例年以上に注意深い運転を心がけ、譲り合いの精神でハンドルを握りましょう。
冬の気象リスクとSA/PAの混雑への備え
渋滞だけでなく、冬ならではの気象条件や休憩施設の混雑にも注意が必要です。
NEXCO西日本などの資料では、大雪による通行止めの可能性も指摘されています。冬用タイヤの装着やチェーンの携行は、ドライバーにとって必須の準備です。
また、主要なSA/PA(サービスエリア・パーキングエリア)は駐車場が満車になることが予想されます。早めの給油やトイレ休憩を済ませ、余裕を持ったドライブを心がけてください。
まとめ:2025-2026年末年始の高速渋滞を賢く乗り切ろう
2025-2026年の年末年始、高速道路の混雑は1月2日・3日に最大のピークを迎えます。
主なポイントを振り返りましょう。
- 渋滞ピーク: 1月2日(金)・3日(土)の上りが特に激しい
- 要注意: 東北道や神淡鳴道で最大35km、九州道広川IC付近で25kmの予測
- ETC割引: 12月27日〜1月4日は休日割引が適用外
- 回避術: 深夜割引の活用や「アイハイウェイ」での情報収集が重要
事前の情報収集と、時間帯をずらす余裕のある計画が、渋滞ストレスを軽減する唯一の方法です。
まずは、予定しているルートの渋滞予測を「アイハイウェイ」でチェックしてみましょう。早めの対策で、安全で快適な帰省・旅行を実現してください。
