「熱は下がったけれど、お腹の調子が悪い」「A型にかかったばかりなのにまた熱が出た」そんな不安を抱えていませんか。結論からお伝えすると、その症状はインフルエンザB型の可能性があります。通常は冬の終わりに流行するウイルスですが、2025-2026年シーズンは全体の流行開始が早く、すでに1月からB型の感染報告が増加しているためです。
B型には「消化器症状が出やすい」「熱が一度下がってまた上がる」といった厄介な特徴があり、油断して学校や職場に行くと周囲に感染を広げてしまうリスクもあります。この記事では、2026年の最新流行予測やB型特有の症状、そして間違いやすい隔離期間の計算方法について詳しく解説します。正しい知識でこの辛い時期を乗り切りましょう。
【2026年最新】インフルエンザB型の流行時期はいつからいつまで?
「インフルエンザB型は春先に流行るもの」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。確かに例年は2月から3月にかけてピークを迎えることが多いですが、2026年は少し様子が違います。今年はインフルエンザシーズンの始まり自体が早かったため、B型の流行も全体的に前倒しになっている傾向があります。
実際に2026年1月の時点で、すでに全国的にB型の感染報告が相次いでいます。A型の流行が収まるのを待たずにB型が広がり始めているため、「A型が治った直後にB型にかかる」というケースも珍しくありません。また、B型は一度流行し始めるとダラダラと長く続く性質があり、春休みや新学期が始まる4月頃まで警戒が必要になる可能性があります。
これまでの傾向と、今シーズンの違いを簡単に整理しました。
| 特徴 | 例年の傾向 | 2025-2026年シーズンの傾向 |
| 流行開始 | 2月頃から徐々に増加 | 1月から既に流行の兆しあり |
| ピーク時期 | 3月の卒業・卒園シーズン | 1月〜2月に前倒しの可能性 |
| 流行期間 | 短期間で収束することも | 春先まで長く続く懸念あり |
このように今年は予測が難しいため、「まだ時期じゃないから大丈夫」と思い込まず、早めの対策を心がけることが大切です。
インフルエンザB型の特徴的な症状|A型との違いは「お腹」と「熱」
よく「B型はA型よりも症状が軽い」という噂を耳にしますが、これは大きな誤解です。実際にかかると高熱や全身の倦怠感は強く、体への負担は決して軽くありません。A型との最大の違いは重症度ではなく、症状の現れ方にあります。
A型が「急激に38度以上の高熱が出る」のに対し、B型は比較的ゆっくりと症状が進行したり、ウイルスの影響がお腹に出たりするのが特徴です。風邪だと思って様子を見ていたら、数日後にインフルエンザと判明することも少なくありません。特に以下の症状がある場合は、B型を疑ってみる必要があります。
- 消化器症状: 腹痛、下痢、嘔吐などお腹の不調が目立つ
- 二峰性発熱: 一度下がった熱が、1〜2日後に再び上がる
- 長引く倦怠感: 熱が下がっても体がだるく、本調子に戻らない
- 微熱からのスタート: 最初から高熱が出ず、徐々に上がることもある
子供に多い「消化器症状」と「二峰性発熱」
小さなお子さんの場合、特に注意して見てあげたいのが「お腹の症状」と「熱のぶり返し」です。B型インフルエンザはウイルスが腸管でも増殖しやすいため、発熱よりも先に激しい腹痛や嘔吐が現れることがあります。そのため、最初は一般的な胃腸炎だと思い込み、検査を受けずに過ごしてしまうケースも多々あります。
また、「二峰性発熱」も子供によく見られる特徴の一つです。薬を飲んで熱が下がり、子供が元気に遊び始めたので「もう治った」と判断して登園させたら、その午後にまた熱が出て呼び出される。これはB型で非常によくあるパターンです。
親御さんとしては判断に迷うところですが、一度熱が下がってもウイルスはまだ体内に残っています。解熱後もしばらくは顔色や食欲の変化を観察し、完全に回復するまで慎重に様子を見てあげてください。
潜伏期間は短い?検査で「陰性」が出るタイミングに注意
B型インフルエンザのもう一つの厄介な点は、潜伏期間の短さにあります。A型の潜伏期間が平均1〜3日程度なのに対し、B型はさらに短く、平均0.6日〜2日以内で発症するというデータもあります。
つまり、家族やクラスメイトが「なんとなく体調が悪い」と言った翌日には、自分も発症している可能性があるのです。この感染スピードの速さが、家庭内感染を防ぐのを難しくしている要因の一つと言えるでしょう。
また、病院へ行くタイミングにも注意が必要です。高熱や強い症状が出ると、すぐにでも病院へ行きたくなるものです。しかし、発熱してから12時間未満の場合、体内のウイルス量がまだ十分ではなく、検査キットを使っても「陰性(偽陰性)」と判定されてしまうことがよくあります。
本当はインフルエンザにかかっているのに「陰性」と出ると、適切な治療薬(タミフルやイナビルなど)を使うタイミングが遅れてしまいます。症状がつらい時は無理をする必要はありませんが、確実な診断を受けるためには、発熱から12〜24時間ほど経過してからの受診をおすすめします。
インフルエンザB型の隔離期間と学校・仕事の復帰基準
「熱が下がったから、明日から学校に行ってもいい?」と子供に聞かれたとき、自信を持って答えられるでしょうか。インフルエンザには学校保健安全法で定められた明確な「出席停止期間」の基準があります。
基準は**「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」**です。ここで一番間違えやすいのが日数の数え方です。熱が出た日(発症日)は日数に含めず「0日目(Day0)」としてカウントスタートします。
言葉だけでは複雑なので、具体的なシミュレーションをしてみましょう。例えば、月曜日に発熱(発症)し、木曜日に熱が下がったとします。
- 月曜日: 発症日(0日目)
- 火曜日: 1日目
- 土曜日: 5日目(ここで「発症後5日」をクリア)
このケースでは、木曜日に解熱しているため、土曜日の時点で「解熱後2日」の条件も満たしています。したがって、最短で日曜日に外出が可能となり、学校へ行けるのは月曜日からになります。
もし熱が長引いて土曜日に解熱した場合は、「解熱後2日」のルールが適用され、さらに待機期間が延びることになります。「5日経てば必ず行ける」わけではない点に注意してください。
大人への感染力と出勤停止期間の目安
社会人の場合、法律による強制的な出勤停止の決まりはありません。しかし、多くの企業では学校の基準に準じて、発症後5日〜7日程度の出勤停止を定めています。無理に出勤すれば、オフィス内で感染を広げてしまうリスクがあるためです。
大人の場合、発症から1週間程度はウイルスを排出する感染力が続きます。さらに子供の場合はウイルスを排出する期間が長く、発症から10日以上続くことも珍しくありません。
熱が下がって本人が元気そうにしていても、体からはウイルスが出続けている可能性があります。家庭内での部屋分けやタオルの共用を避けるといった対策は、隔離期間が終わるまでしっかりと続けることが、他の家族を守ることにつながります。
B型に効く薬と家庭でのケア方法
B型インフルエンザと診断された場合、治療に使われる薬はA型と基本的に同じです。タミフル、イナビル、ゾフルーザといった抗インフルエンザ薬が処方されます。医師の指示に従い、決められた期間しっかり飲み切ることが大切です。
家庭でのケアで特に意識してほしいのが、B型特有の「お腹の症状」への対策です。嘔吐や下痢が続くと、脱水症状を起こしやすくなります。この時、一度に大量の水を飲ませると吐き気を誘発してしまうことがあるため、スプーン1杯程度の水分をこまめに与えるのがコツです。
食事に関しては、無理に食べさせる必要はありません。消化機能が弱っているため、うどんやおかゆ、ゼリーなど、胃腸に負担のかからないものを本人が欲しがる範囲で与えてください。また、経口補水液(OS-1など)を常備しておくと、急な発熱や嘔吐の際に慌てずに済みます。
まとめ:2026年はB型の早期流行に警戒を
2026年のインフルエンザシーズンは、例年とは異なる動きを見せています。最後に、今回の記事のポイントを振り返ります。
- 流行時期の前倒し: 1月から既にB型が流行しており、春先まで長く続く可能性があります。
- 症状の特徴: A型と違い、腹痛や嘔吐などの消化器症状が出やすく、一度下がった熱が再び上がる「二峰性発熱」に注意が必要です。
- 検査のタイミング: 発熱直後は陰性が出やすいため、可能なら半日ほど待ってから受診しましょう。
- 隔離期間のルール: 「発症日は0日目」としてカウントし、熱が下がった後もウイルスの排出期間を考慮して自宅待機を守りましょう。
特に今年はA型とB型が混在して流行しているため、「一度かかったから安心」という油断は禁物です。手洗い・うがいの徹底はもちろん、体調に異変を感じたら早めに休息をとることが一番の予防になります。
【次にあなたがすべきこと】
まずは、ご自身やお子さんの発熱が始まった時間をメモしてください。それが「Day0」の起点となり、病院へ行くベストなタイミング(発熱から12時間後以降)を判断する基準になります。もし今、お腹の調子が悪いようであれば、脱水を防ぐために経口補水液を一口ずつ飲むことから始めましょう。
