「投入する資源の無駄になる」「反省できない組織は応援できない」。
2026年2月11日、日本保守党の有力支援者であった井川意高氏が、自身のX(旧Twitter)で衝撃的な「決別宣言」を行いました。これまでも衝突と修復を繰り返してきた両者ですが、今回の言葉には、かつてないほどの重みと「諦め」が滲んでいます。
背景にあるのは、2月8日に行われた衆院選での日本保守党の歴史的惨敗と、それに対する執行部の態度でした。高市早苗首相率いる自民党が圧勝する中、なぜ日本保守党は議席を失い、最強の支援者に見限られてしまったのか。
本記事では、2026年2月11日現在の最新情報に基づき、井川氏の投稿内容、選挙戦の裏側、そして日本保守党が直面している存続の危機について徹底解説します。
【2026.2.11】井川意高氏「決別宣言」の衝撃
「たぶん変わらないと思うので決別します」
2026年2月11日、井川氏のこの投稿がX上を駆け巡りました。これまで何度も「絶縁」が噂されてきましたが、今回の一件は単なる喧嘩別れとは質が異なります。井川氏は投稿の中で、決別に至った理由を痛烈な言葉で綴っています。
「資源の無駄」…経営者視点での見切り
井川氏が投稿した決別メッセージには、以下のような決定的なフレーズが含まれていました。
「負けん気があることは良いが現状を認識して反省すべきことは反省することを出来ない組織や人間を応援することは出来ません」
「投入する資源の無駄になるから」
(出典:井川意高氏 2026年2月11日のX投稿より要約)
特に重いのが**「資源の無駄」**という言葉です。これは感情的な怒りというよりも、経営者として「この組織にはこれ以上投資する価値がない」と冷静に判断を下したことを意味します。
「ほんとうに悲しいです」と心情を吐露しつつも、現状認識ができない組織に対する失望は、もはや修復不可能なレベルに達していることが読み取れます。
引き金は「反省なき敗戦」への違和感
今回の決別の直接的な引き金となったのは、選挙後の百田尚樹代表の態度でした。
報道によると、2月10日、井川氏は党の選挙後の発信に対し「万能の神様のような視点」と皮肉り、批判を展開しました。惨敗したにもかかわらず、自らを客観視できず、他責思考や上から目線の発信を続ける執行部に対し、「もう何を言っても無駄だ」という最終的な結論に至ったのです。
決定打となった「2026年2月8日 衆院選」の惨状
井川氏に引導を渡させたのは、2月8日に投開票が行われた衆議院選挙の残酷な結果でした。この選挙戦での動きが、両者の亀裂を決定的なものにしました。
高市自民党の圧勝と保守党の全敗
2026年の衆院選は、高市早苗首相率いる自民党が保守層の支持をガッチリと固め、圧勝するという結果に終わりました。
一方で、日本保守党の結果は惨憺たるものでした。
- 小選挙区: 6人が立候補し、全敗。
- 比例代表: 議席を獲得できず、国政での足場を失う。
これまで「保守の受け皿」を標榜してきた同党ですが、本家自民党が「高市保守」へと回帰したことで存在意義が薄れ、有権者から選ばれなかったのです。
百田代表のYouTubeライブが嘲笑の的に
選挙結果を受けた党のYouTubeライブでの様子も、火に油を注ぎました。
議席ゼロという厳しい現実を突きつけられた直後であるにもかかわらず、百田代表の言動が一部で嘲笑を呼ぶ事態となりました。具体的な反省や総括ではなく、言い訳とも取れる発言が目立ったことで、支持者の中にも動揺が広がりました。
井川氏が指摘した「現状認識ができない」という点は、まさにこの選挙特番での振る舞いを指していると考えられます。真摯に敗北を受け止められないリーダーに、支援者が愛想を尽かすのは時間の問題だったのかもしれません。
なぜ今回は「本気」なのか?過去の喧嘩との違い
「またいつものプロレス(演出)では?」と思う方もいるかもしれません。しかし、2025年の騒動と今回の2026年の決別には、明確な違いがあります。
2025年は「感情」、2026年は「実利」
2025年6月の都議選前後の騒動(河村たかし氏へのペットボトル疑惑や、有本香氏のバクチ発言など)は、主に人間関係や感情のもつれが原因でした。そのため、翌月の参院選では「政策は一致しているから」という理由で、井川氏が歩み寄る余地がありました。
しかし今回は、選挙での「全敗」という結果が出ており、それに対する組織の対応能力(ガバナンス)そのものが否定されています。「政策実現能力がない」「組織として成長の見込みがない」と判断された場合、ビジネスライクな視点を持つ井川氏が戻ってくる可能性は限りなく低いでしょう。
飯山陽氏、河村たかし氏…続く離反の連鎖
この決別は単独の出来事ではありません。
かつての功労者であった飯山陽氏との泥沼の決別、共同代表であった河村たかし氏との距離感など、党を支えてきた主要人物が次々と離れている現状があります。
井川氏の離脱は、この「負の連鎖」の最終決定打とも言え、党の資金面や広報面でのダメージは計り知れません。
今後の日本保守党はどうなる?猫組長ら周辺の反応
井川氏という強力な後ろ盾を失った日本保守党。2026年の今後は極めて厳しい道のりが予想されます。
仲介役は不在?猫組長の動向
以前から井川氏と親交があり、党との仲介役として名前が挙がっていた「猫組長」こと菅原潮氏ですが、今回の事態をどう見ているのでしょうか。
井川氏がここまで明確に「資源の無駄」と断じた以上、猫組長のような知人が間に入って取りなす段階は過ぎたという見方が濃厚です。SNS上では、井川氏の決断に賛同する声が多く上がっており、周囲のインフルエンサーたちも「沈みゆく船」から距離を置き始める可能性があります。
議席ゼロからの再起は可能か
国政政党としての要件や助成金、そして発信力。すべてにおいて後退を余儀なくされた日本保守党。
執行部が今回の井川氏の指摘(現状認識と反省)を真摯に受け止め、抜本的な体制刷新を行わない限り、党の存続自体が危ぶまれる状況です。
まとめ:修復は絶望的。党は存続の岐路に
2026年2月11日、井川意高氏による「決別宣言」は、日本保守党にとって衆院選敗北以上の衝撃となりました。
- 事実: 2月8日の衆院選で日本保守党は全敗・議席喪失。
- 理由: 敗北を反省せず、自己正当化を続ける執行部への失望。
- 結論: 井川氏は「資源の無駄」として支援打ち切りを明言。
「変わらないと思うので決別します」。
この言葉は、期待していたからこその絶望の深さを物語っています。高市自民党という巨大な壁の前で存在感を失い、内部崩壊が進む日本保守党。この「2.11決別」が、党の終わりの始まりとなるのか、それとも奇跡の再生への荒療治となるのか。
有権者である私たちは、エンターテインメントとしての騒動ではなく、彼らが日本のために何を残したのかを冷静に評価する必要があります。今後の保守言論界の再編にも注目が集まります。
