高校ラグビー優勝候補予想2025|第105回花園の注目校と展望

高校ラグビー優勝候補予想2025|第105回花園の注目校と展望

2025年12月27日、聖地・東大阪市花園ラグビー場で第105回全国高校ラグビー大会が開幕しました。今大会の最大の焦点は、絶対王者・桐蔭学園が大会3連覇を達成するか、それともその牙城を崩すチームが現れるかです。

今回は記念大会として例年より多い56校が出場し、一層激しい熱戦が予想されるからです。本記事では、決定した組み合わせやシード校の戦力分析に基づき、2025年度の優勝候補を徹底予想。観戦スケジュールや見逃せない注目カードも解説しますので、冬の熱い戦いを楽しむ参考にしてください。

目次

第105回全国高校ラグビー大会(花園)の開催概要

記念大会ならではの変更点(56校出場)

今シーズンの花園は、例年とは異なる特別な緊張感と盛り上がりに包まれています。なぜなら、本大会が5年に1度の記念大会にあたり、出場枠が拡大されているからです。通常より5校多い56校が、ラグビーの聖地・東大阪市に集結しました。

この増枠により、激戦区で惜しくも涙をのんでいた実力校や、フレッシュな初出場校にもチャンスが広がっています。第105回という節目の大会で、これら増枠校が台風の目となり、従来の勢力図に風穴を開ける可能性も十分にあります。56チームによるトーナメントは、体力勝負の側面も強くなるため、選手層の厚さも勝敗のカギとなるでしょう。

開会式から決勝までのスケジュール

大会は12月27日の開会式直後から試合が始まり、年明けの決勝まで過密な日程で進みます。短期決戦を勝ち抜くには、チームのリカバリー能力とコンディション管理が極めて重要です。全国高校ラグビー大会の主なスケジュールは以下の通りです。

  • 12月27日・28日:開会式、1回戦
  • 12月30日:2回戦(シード校が登場)
  • 1月1日:3回戦
  • 1月3日:準々決勝
  • 1月5日:準決勝
  • 1月7日決勝

特に12月30日は、予選を免除された強豪シード校が登場するため、大会のレベルが一気に上がります。ここからの戦いは、一日たりとも目が離せません。

【2025-2026】優勝候補筆頭の注目校分析

3連覇に挑む「桐蔭学園」(神奈川)の強み

今大会の優勝候補筆頭に挙げられるのは、やはり桐蔭学園です。偉業となる大会3連覇を目指し、今季も盤石の体制を整えてきました。

彼らの最大の強みは、フィジカルの強さと判断スピードを兼ね備えた「継続ラグビー」の完成度の高さです。接点(ブレイクダウン)での激しさは高校生離れしており、相手に休む暇を与えません。予選から見せている圧倒的な攻撃力は、Aシードとしての重圧さえも力に変える経験値に裏打ちされています。他校がいかにして桐蔭のボール保持を分断できるかが、勝負の分かれ目になるでしょう。

王座奪還を狙う「大阪桐蔭」と「東海大大阪仰星」

打倒・桐蔭学園の一番手として名前が挙がるのが、地元・大阪の強豪たちです。大阪桐蔭は、重量級フォワードを活かしたパワフルなアタックを武器に、王座奪還を虎視眈々と狙っています。

一方、東海大大阪仰星は、巧みな展開力と組織的なディフェンスに定評があり、接戦になればなるほど強さを発揮します。さらに、粘り強いラグビーが持ち味の常翔学園を含めた大阪勢は選手層が厚く、どのチームも優勝候補の一角といえます。花園を知り尽くした彼らの戦いぶりは、大会の行方を大きく左右します。

虎視眈々と頂点を狙う有力シード校一覧

もちろん、注目すべきは東西の横綱だけではありません。各地域の予選を勝ち抜き、上位進出が予想されるシード校の実力も拮抗しています。特に、展開ラグビーを得意とする茗渓学園(茨城)など、独自のスタイルを持つチームは脅威です。ここで、今大会の勢力図を読み解くために主要なシード校を整理しました。

校名地域シード区分特徴
桐蔭学園神奈川Aシード総合力と継続ラグビーで3連覇を狙う王者
東福岡福岡Aシード圧倒的な展開力とフィジカルを誇る西の雄
大阪桐蔭大阪Bシード強力FWを軸にしたセットプレーが武器
茗渓学園茨城Bシード変幻自在のパスワークで相手を翻弄
國學院栃木栃木Bシード堅守と規律の高さで接戦をものにする

これらのチームが12月30日の2回戦から登場することで、トーナメントは一気にヒートアップします。初戦の硬さが取れた3回戦あたりから、実力が拮抗した好カードが連発することになるでしょう。

トーナメント組み合わせと注目の好カード

1回戦・2回戦の注目対決

12月初旬に発表されたトーナメント組み合わせ表を見ると、序盤から目が離せない激戦が予想されます。1回戦から強豪同士がぶつかるブロックもあり、初戦の入り方が大会全体の流れを決めると言っても過言ではありません。

特に注目すべきは、ノーシードの実力校がシード校に挑む2回戦です。地方予選を圧倒的なスコアで勝ち上がってきたチームが、大会の空気に慣れた状態でシード校に挑む構図は、波乱(ジャイアントキリング)の温床となります。「花園には魔物が棲む」と言われる通り、一発勝負の緊張感の中で、格上が足元をすくわれるケースは珍しくありません。

シード校が登場するブロックの勢力図

優勝争いを占う上で重要なのが、A・Bシード校が配置された各ブロックの勢力図です。特に激戦区と目されるのが、連覇を狙う桐蔭学園の対抗馬が集まるブロックでしょう。

例えば、近畿勢や福岡勢がひしめくパートは「死のブロック」となる可能性が高く、準々決勝に進むだけでも相当な消耗を強いられます。一方で、比較的組み合わせに恵まれたブロックを勝ち上がるチームは、体力を温存して上位に進出できる利点があります。組み合わせの妙が、最終的な勝敗にどう影響するかも見どころの一つです。

花園をより楽しむための観戦ポイント

MBS「HANAZONO LIVE」での無料配信活用法

現地・花園に行けないファンにとって、強力な味方となるのがインターネット配信です。MBSが提供する「HANAZONO LIVE」では、全試合のライブ配信を無料で行っており、自宅にいながら聖地の熱狂を体感できます。

また、試合を見逃した場合でも、ラグビーリパブリックなどの専門メディアや公式サイトで速報やハイライトを確認可能です。より深く楽しみたい方は、全試合録画放送や詳細な解説があるJ SPORTSのオンデマンド配信を活用するのも良いでしょう。複数のデバイスを駆使して、注目試合をザッピングするのも現代的な観戦スタイルです。

U18合同チーム東西対抗戦にも注目

大会期間中の1月5日には、もう一つの熱い戦い「U18合同チーム東西対抗戦」が開催されます。これは、部員不足などで単独チームとして全国高校ラグビー大会に出場できなかった選手の中から、選抜された注目選手たちが東西に分かれて戦うドリームマッチです。

この試合は、将来の日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が期待する原石を発掘する場でもあります。学校の垣根を超えた即席チームだからこそ見られる、純粋にラグビーを楽しむ選手たちの姿は、見る者の心を打ちます。本大会の休息日に行われるこの試合も、高校ラグビーの奥深さを知る絶好の機会です。

まとめ:第105回大会の覇者はどこか

第105回という節目を迎えた今大会、やはり中心にいるのは3連覇を目指す桐蔭学園です。しかし、56校に増枠された記念大会ならではの熱気と、打倒王者に燃えるライバルたちの気迫が、筋書きのないドラマを生む予感がしてなりません。

どのチームが勝っても、歴史に名を刻むことは間違いありません。高校ラグビーの魅力は、ひたむきに楕円球を追いかける高校生たちの姿そのものです。優勝候補の行方を追いながら、一つひとつのプレーに込められた情熱を、ぜひ最後まで見届けてください。


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