第102回箱根駅伝区間エントリー発表!当日変更のルールと青学・駒澤の戦略解説

第102回箱根駅伝区間エントリー発表!当日変更の鍵を握る裏戦略

2026年1月2日・3日に開催される第102回箱根駅伝は、各校の緻密な戦略が試される大会となります。理由は12月29日に発表された区間エントリーにて、主力級のエースをあえて「補欠」に回す大学が続出したためです。例えば青山学院大学の黒田朝日選手や、駒澤大学の佐藤圭汰選手らが当日変更を見据えて待機しています。本記事では最新のエントリー情報を紐解き、勝負の分かれ目となる各校の「隠し球」戦略を詳しく解説します。


目次

第102回箱根駅伝の区間エントリー一覧と当日変更ルール

第102回箱根駅伝の区間エントリーが発表され、いよいよ本番へのカウントダウンが始まりました。各大学の監督は、29日時点のリストをもとに当日朝まで熾烈な情報戦を繰り広げます。ここで鍵を握るのが、戦術の要となる「当日変更」のルールです。

箱根駅伝では、往路・復路ともにスタートの1時間10分前までメンバーの入れ替えが認められています。このルールを最大限に活用することが、シード権獲得や優勝への近道となります。

当日変更ルールの概要

項目内容
交代人数2日間合計で最大6名まで
1日の制限1日につき最大4名まで交代可能
交代対象区間登録選手と補欠選手の入れ替えのみ(区間同士の入替は不可)
提出期限各日スタートの1時間10分前まで

監督たちは当日の気温や選手の体調を見極め、補欠に温存したエースを最適な区間へ投入します。この「隠し球」の配置こそが、駅伝ファン最大の注目ポイントと言えるでしょう。


【5強分析】青山学院・駒澤・國學院・中央・早稲田の区間配置戦略

今大会で優勝争いの中心となる「5強」の大学は、それぞれ異なる区間配置戦略を採用しました。各校の意図を詳しく分析します。

青山学院大学:エース黒田朝日を補欠に温存する「隠し球」

青山学院大学は、大会3連覇に向けて盤石の布陣を敷いてきました。最大の注目は、エースの黒田朝日選手が区間エントリーでは補欠に回った点です。

  • 戦略の核心
    1. エース黒田選手を補欠に置き、当日の気象条件で2区か別の重要区間かを選択。
    2. 1万メートル27分台のスピードを持つランナーを各所に配置し、序盤から先行逃げ切りを図る。
    3. 原監督が掲げる「作戦名」に基づき、1年生ルーキーの抜擢でチームに勢いを与える。

黒田選手は前回の花の2区で驚異的なタイムを叩き出しており、今回も当日変更での2区投入が確実視されています。ライバル校の動向を見極めつつ、最高のタイミングで「最強の駒」を指す構えです。

駒澤大学:佐藤圭汰・山川拓馬ら主力5名を補欠に残す「かく乱作戦」

駒澤大学は、昨年の悔しさを晴らすべく「5強」の中でも特に攻撃的なエントリーを見せました。エース佐藤圭汰選手や、山登りの適性を持つ山川拓馬選手ら主力級を5名も補欠に温存しています。

  • 戦略の核心
    1. 主力5名を補欠に回すことで、他校に配置を悟らせない「かく乱」を狙う。
    2. ハーフマラソンで実績のある上級生を要所に配し、後半の失速を防ぐ。
    3. 3大駅伝のラストを飾る箱根で、藤田監督が「適材適所」の変更を断行する。

特に佐藤選手は、1万メートルの日本学生記録保持者であり、その爆発力は他校の脅威です。主力選手がどの区間に現れるかによって、レース展開は大きく変わるでしょう。

國學院大學:主将・上原琉翔を2区に配置、3冠へ隙なし

出雲・全日本の2冠を制し、史上6校目の3冠に挑む國學院大學。前評判通り、非常に「勝つためのオーダー」を組んできました。

  • 戦略の核心
    1. 主将の上原琉翔選手を「花の2区」に正エントリーし、正面突破の構えを見せる。
    2. 当日変更の枠を最小限に抑えられるほど、各区間のスペシャリストが充実。
    3. 5区の山登りには経験者を配し、往路優勝から3冠への流れを確実にする。

國學院大學は層の厚さが武器であり、1年生から4年生までバランス良く配置されています。大きな穴がない布陣は、まさに「王者」の風格を感じさせます。


花の2区で激突!黒田朝日vs佐藤圭汰vs上原琉翔の対決展望

各校のエースが集結する「花の2区」は、今大会最大のハイライトとなるでしょう。2区は各校の順位が大きく入れ替わる最重要区間です。

結論から言えば、今回の2区は「高速化」がさらに進み、異次元の区間賞争いが繰り広げられると予想されます。理由は、当日変更で投入されるであろう青学・黒田選手と駒澤・佐藤選手が、すでに正エントリーされている國學院・上原選手と激突するためです。

  • 黒田朝日(青学):圧倒的な登坂能力とラストスパートが武器。
  • 佐藤圭汰(駒澤):トラック仕込みのスピードで序盤から独走を狙う。
  • 上原琉翔(國學院):安定感抜群の走りで、ライバルを冷静に追走。

さらに早稲田大学の山口智規選手ら、1万メートル27分台のタイムを持つスピードスターたちも虎視眈々と区間賞を狙っています。第102回大会の2区は、歴史に残る名勝負となることは間違いありません。


新勢力の台頭!5区・6区の山区間に抜擢された1年生ルーキーたち

第102回大会の大きな特徴は、勝負の要となる山区間にフレッシュな1年生が多数起用されたことです。特に5区の「山登り」と6区の「山下り」は、特殊な適性が求められる過酷なコースとして知られています。

多くの監督が、経験豊富な上級生ではなく敢えてルーキーを抜擢した理由は、彼らが持つ未知数の爆発力に勝機を見出したからです。近年のスピード駅伝では、山区間でのタイム差がそのまま勝敗に直結するため、守りではなく攻めの戦略が不可欠となっています。

具体的には、以下の1年生ランナーが重要な役割を担います。

大学名選手名起用区間(予想含む)監督の期待コメント・特徴
青山学院大学松田選手5区(山登り)「輝け指数」が高い期待の星。高い登坂適性。
青山学院大学石川選手6区(山下り)下りのスペシャリスト候補。攻めの走りが魅力。
國學院大學高石選手5区(当日変更含)ロードに強く、3冠達成への「秘密兵器」。

このように、主要校が山区間に新戦力を投入したことで、往路・復路ともに序盤から一瞬も目が離せない展開となるでしょう。1年生が山を制することができれば、チームの総合優勝は大きく引き寄せられます。


シード権争いも激化!予選会突破組と注目選手

今回の第102回大会では、上位争いだけでなく「シード権」を巡る戦いもかつてないほど激しくなります。シード権とは、上位10校に与えられる翌年大会の出場権のことです。

これほど激戦が予想される理由は、予選会を勝ち上がった大学の走力が、シード校と遜色ないレベルまで底上げされているためです。各選手の1万メートルの持ちタイムハーフマラソンの実績を見ても、実力差はほとんどありません。

注目の予選会突破組のエースは以下の通りです。

  • 中央学院大学:近田陽路選手予選会で日本人トップ争いを演じた実力者。他校のエースを圧倒するスピードが武器です。
  • 立教大学:馬場賢人選手安定感抜群の走りでチームを牽引。ロードでの粘り強さはハーフマラソンで証明済みです。
  • 日本体育大学:山崎丞選手伝統校の意地を見せる大黒柱。後半の粘りで順位を押し上げる力を持っています。

上位校による優勝争いの裏側で、シード権を死守しようとする古豪と、それを奪い取ろうとする新興勢力のぶつかり合いは、箱根駅伝のもう一つの醍醐味です。最後の10区まで続く熾烈なサバイバルから目が離せません。


まとめ:第102回箱根駅伝の見どころ

今回の箱根駅伝は、青山学院大学3連覇か、國學院大學3冠か、あるいは駒澤大学の王座奪還かに注目が集まっています。

12月29日に発表された区間エントリーは、あくまで戦略の序盤に過ぎません。当日変更の枠に残された黒田朝日選手や佐藤圭汰選手ら「補欠」のエースたちが、当日の朝にどの区間へ投入されるかが最大の焦点です。

【ポイントまとめ】

  • 当日変更の重要性:最大6名の入れ替えが勝負の行方を左右する。
  • 5強の戦略温存されたエースと、攻めの配置を貫く國學院の激突。
  • 山区間の新星5区・6区に抜擢された1年生たちが、山の勢力図を塗り替える可能性。
  • シード権争い:予選会組のスピードランナーたちが、上位進出を狙い波乱を呼ぶ。

各校の監督が盤面に放つ「次の一手」によって、2026年の正月は例年以上の興奮に包まれることでしょう。

運命の号砲を待とう!

第102回箱根駅伝は、2026年1月2日・3日の朝、読売新聞社前よりスタートします。当日の朝6時50分に発表される「最終確定オーダー」をチェックし、推し大学の戦略がどのように完結するのかを、ぜひその目で見届けてください。

最新情報を片手に、歴史が動く瞬間を一緒に応援しましょう!

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