2026年(令和8年度)の都立高校一般入試における志願状況が、2月9日に東京都教育委員会より正式に発表されました。
これによると全日制全体の平均倍率は1.25倍となり、昨年度と比較してわずかに低下する結果となっています。
しかし全体的な数字が下がったといっても、国際高校の2.45倍をはじめとする人気校では依然として厳しい激戦が続いています。
志望校の倍率を見て、不安を感じている受験生も多いのではないでしょうか。
この記事では、発表されたばかりの最新倍率速報に加え、これから行われる「取り下げ・再提出」の手続きや日程、そして気になる「定員割れ」情報の詳細を一覧表でわかりやすく解説します。
出願変更を迷っている方は、期限が迫っていますので今のうちに必ず確認しておきましょう。
【速報】2026年度 都立高校入試 志願倍率の概要(2/9発表)
2月9日に東京都教育委員会から発表された令和8年度(2026年度)の志願状況によると、全日制課程の募集人員に対する応募人員の倍率は平均で1.25倍でした。
これは少子化の影響や、近年の私立高校授業料実質無償化に伴う「私立志向」の高まりを受け、前年度よりもわずかにポイントが減少しています。
全体としては落ち着いた倍率に見えますが、学校ごとの差が大きく開いている点には注意が必要です。
進学指導重点校や単位制高校などの人気校に志願者が集中する一方で、定員割れを起こす学校も散見されるという「二極化」の傾向が続いています。
【一覧表】主要校の志願倍率状況(激戦〜定員割れ)
ここでは、2月9日発表時点での倍率をもとに、特に競争が激しい「激戦校」から、比較的入りやすい「狙い目校」までを一覧でまとめました。
ご自身の志望校がどの位置にいるか、また「取り下げ」で人がどう動くかを予測する参考にしてください。
2026年度 都立高校 志願状況ピックアップ
| 状況 | 学校名・学科 | 倍率 | 特徴・傾向 |
| 🔴 激戦 | 国際(国際科) | 2.45倍 | 英語教育への期待から、専門学科としては異例のトップ倍率。 |
| 🔴 激戦 | 新宿 | 2.32倍 | 進学指導特別推進校かつ単位制の人気が爆発。「台風の目」に。 |
| 🔴 激戦 | 青山 | 2.12倍 | 行事人気と進学実績の両立で、女子を中心に根強い人気。 |
| 🔴 激戦 | 日比谷 | 2.06倍 | 都立のトップランナー。依然として2倍を超える狭き門。 |
| 🟠 難関 | 立川(創造理数) | 1.94倍 | 理数特化のカリキュラムが人気。普通科以上の激戦区。 |
| 🟠 難関 | 戸山 | 1.89倍 | 医学部実績などが評価され、安定した高水準を維持。 |
| 🟠 難関 | 総合芸術 | 1.88倍 | 美術・舞台表現など、熱心な志望者が集まる専門校。 |
| 🟠 難関 | 国分寺 | 1.78倍 | 多摩地区の雄として人気があり、例年通りの高倍率。 |
| 🟠 難関 | 駒場 | 1.65倍 | 進学指導に加え、スポーツや行事も盛んな校風が支持される。 |
| 🔵 狙い目 | 第五商業 | 0.82倍 | 定員割れ。ビジネス系学科の志願者減が影響。 |
| 🔵 狙い目 | 田柄 | 0.72倍 | 定員割れ。都心から離れた普通科で緩和傾向。 |
| 🔵 狙い目 | 羽村 | 0.68倍 | 定員割れ。昨年に続き応募者が定員を下回る。 |
| 🔵 狙い目 | 荒川工科 | 0.55倍 | 定員割れ(一部学科)。ものづくり系への志望者が分散。 |
※倍率は2026年2月9日発表(取り下げ前)の数値です。
この表からもわかるように、「人気校は2倍以上、不人気校は定員割れ」という差がはっきりと出ています。
特に赤色の「激戦グループ」から、オレンジ色の「難関・中堅グループ」へ志願変更を行う受験生が一定数出ることが予想されます。
定員割れ・倍率低下の背景と注意点
上記の表で「青色」で示したように、応募者数が募集人員に満たない「定員割れ(倍率1.00倍未満)」を起こしている学校も少なくありません。
特に、都心から離れた地域の普通科や、商業・工業などの専門学科で倍率が1.00倍を切るケースが目立っています。
こうした倍率低下の大きな要因として、東京都の**「私立高校授業料実質無償化」**の影響が挙げられます。
就学支援金の制度が拡充されたことで、「経済的な負担が少ないなら、設備の整った私立へ」と考える家庭が増えました。
その結果、これまで都立高校を第一志望にしていた層が私立へ流れ、いわゆる「都立離れ」が加速しているのです。
ただし、「定員割れだから全員合格できる」と考えるのは早計です。
都立入試には一定の基準点があり、極端に点数が低い場合は不合格になる可能性があります。
たとえ倍率が低くても気を抜かず、基礎を固めて当日の試験に臨むことが大切です。
志願変更(取り下げ・再提出)の日程と仕組み
今回の発表を受けて、倍率が高すぎると感じた場合や、逆にチャンスがある学校へ変更したいと考えた場合は、一度だけ志願先を変更することができます。
これを「取り下げ・再提出」と呼びます。
今後の入試までの重要なスケジュールは以下の通りです。手続きができる期間は非常に短いため、カレンダーなどでしっかり確認しておいてください。
- 取り下げ日: 2月12日(木)
- 再提出日: 2月13日(金)
- 学力検査日: 2月21日(土)
- 合格発表日: 3月2日(月)
「取り下げ」とは、すでに提出した入学願書を一度返してもらい、別の高校へ新しい願書を出し直す手続きのことです。
これは2月12日と13日の2日間だけで完了させなければなりません。
もし変更を検討する場合は、中学校の先生や保護者と至急相談する必要があります。
倍率だけを見て安易に変更するのではなく、模試の判定や過去問の出来などを総合的に考えて判断しましょう。
特に再提出後はもう変更ができないため、慎重な決断が求められます。
最終倍率はどうなる?今後の予測
今回発表された倍率はあくまで「取り下げ前」の数字であり、最終的な確定倍率ではありません。
ここから2月12日・13日の志願変更期間を経て、数字がどのように動くかを予測することが重要です。
例年の傾向として、2倍を超えるような激戦校からは、受験生が安全圏の学校へ移動する動きが見られます。
これを「隔年現象」や倍率の平準化と呼びますが、特に今年は**新宿高校(2.32倍)**などの超高倍率校から、倍率が落ち着いている近隣の学校へ志願者が流れる可能性があります。
1月調査の時点では低倍率だった学校でも、この移動によって最終応募で倍率が跳ね上がるケースが珍しくありません。
「今の倍率が低いから安心」と思っていても、最終日に蓋を開けてみれば1.3倍や1.4倍になっていることもあります。
数字に振り回されすぎず、「自分が本当に行きたい学校はどこか」を軸に考えることが、後悔のない選択につながります。
まとめ:2026年都立入試の合格に向けて
2026年度の都立高校一般入試は、全体的に倍率が緩和傾向にあるものの、人気校での激戦は変わらず続いています。
まずは2月9日に発表された倍率をしっかり確認し、志願変更をするかどうかの判断を急ぎましょう。
最後に、今後の重要なポイントを整理します。
- 取り下げ・再提出: 2月12日・13日の2日間のみです。迷っている場合はすぐに先生へ相談してください。
- 倍率の変動: 激戦校(赤)から難関・中堅校(オレンジ)への流入に注意が必要です。
- 当日の試験: 学力検査は2月21日です。倍率に関わらず、最後は自分の点数が合否を決めます。
倍率を見て不安になるのは、それだけ真剣に受験に向き合っている証拠です。
残りわずかな期間ですが、体調管理を徹底し、これまで積み重ねてきた努力を信じてラストスパートをかけましょう。
もし志願変更の手続きや、最新の学校ごとの細かい数字が気になる方は、下記の東京都教育委員会の公式サイトで一次情報を必ずチェックしてください。
あなたの合格を心から応援しています。
