お腹の調子を整えるためにビオフェルミンを飲んだのに、なぜかお腹が痛くなる、毎日飲んでも下痢が治らないと不安に感じていませんか。整腸剤として身近な薬ですが、体質や腸内環境によっては一時的に症状を悪化させることがあります。
また、単なる消化不良ではなく、過敏性腸症候群などの病気が隠れているため、整腸剤だけでは解決できないケースも少なくありません。実際に、良かれと思って飲んでいる新ビオフェルミンSなどの成分が、体質に合わず逆効果になっている方もいらっしゃいます。
本記事では、薬が合わない原因と正しい対処法をわかりやすく解説します。ご自身のお腹の悩みに合った、正しいケア方法を見つけていきましょう。
ビオフェルミンが合わない?飲んでお腹が痛くなる・下痢になる原因
お腹の調子を良くするはずの薬を飲んで、かえってお腹が痛くなったり下痢になってしまうと驚いてしまいますよね。実は、ビオフェルミンが合わずに不調を引き起こす原因はいくつか考えられます。
ここでは主な原因を3つに分けて、それぞれのメカニズムをわかりやすく解説していきます。
乳酸菌で腸内環境が急激に変化している
薬を飲み始めたばかりのタイミングで下痢になった場合、腸内環境が急激に変化しているサインかもしれません。乳酸菌などの善玉菌が腸内に一気に入ってくると、もともといた悪玉菌を追い出そうと腸の蠕動運動が活発になります。
この腸の働きが過剰に強まることで、一時的にお腹が痛くなることがあります。しばらく飲み続けることで腸内のバランスが落ち着き、症状が和らぐケースも多いので、まずは数日様子を見てみるのもひとつの手です。
新ビオフェルミンSなどのとりすぎは下痢になる?
早く症状を治したいからといって、決められた量よりも多く飲んでしまうと逆効果になることがあります。乳酸菌そのものに重篤な副作用はありませんが、一度に大量に取り入れると腸内のバランスが崩れてしまいます。
その結果として、お腹にガスが溜まって張ってしまったり、便がゆるくなって下痢を引き起こすことがあるのです。毎日飲むこと自体は健康のサポートになりますが、必ずパッケージに記載された用法用量を守るように心がけましょう。
体質(乳糖不耐症・牛乳アレルギー)による影響
生まれつきの体質やアレルギーが原因で、薬の成分が体に合っていない可能性もあります。たとえば、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする乳糖不耐症の人は、薬に含まれるわずかな添加物に反応してしまうことがあります。
また、牛乳アレルギーを持っている方は特に注意が必要です。下痢を止める目的で作られた一部の処方薬や市販薬には、牛乳由来の成分が含まれているため、アレルギー症状を引き起こす危険性があります。以下の表に注意すべき体質と影響をまとめましたので、ご自身に当てはまるものがないか確認してみてください。
| 体質・アレルギー | 考えられる影響と注意点 |
| 乳糖不耐症 | 薬の添加物に反応して、お腹がゴロゴロしたりゆるくなったりする可能性があります。 |
| 牛乳アレルギー | 一部の止瀉薬(下痢止め)は牛乳由来成分を含むため、服用を避ける必要があります。 |
下痢にビオフェルミンや整腸剤が効かない理由
しばらく薬を飲み続けても下痢が改善しない場合、単なる体質の問題ではないかもしれません。整腸剤が効かない背景には、根本的な治療が必要な別の病気が隠れていることがあります。
ここでは、注意すべき3つのケースについて詳しく見ていきましょう。
過敏性腸症候群(IBS)の可能性とビオフェルミンの効果
ストレスや緊張を感じるとお腹が痛くなったり、下痢と便秘を繰り返したりする場合は、過敏性腸症候群(IBS)という病気の可能性があります。この病気は、腸の働きが過敏になりすぎている状態を指します。
過敏性腸症候群の治療において、腸内環境を整えることは基本となるため、ビオフェルミンのような整腸剤は有効な選択肢です。ただし、薬の効果には個人差があり、飲んで劇的に良くなるような即効性を期待できるものではないため、焦らずじっくりと付き合っていく必要があります。
潰瘍性大腸炎など他の病気が隠れているケース
ただの下痢だと思って市販の整腸剤で様子を見ていたものの、実は大腸の粘膜に炎症が起きている重篤な病気であるケースも少なくありません。代表的なものとして、潰瘍性大腸炎などが挙げられます。
もし、便に血が混じっていたり、激しい腹痛や発熱を伴ったりする下痢が長引く場合は、市販薬で対処しようとするのは大変危険です。自己判断で放置せず、速やかに消化器内科などの専門医を受診して適切な検査を受けてください。
SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の場合は逆効果に
最近注目されているお腹の不調の原因に、小腸の中で細菌が異常に増えてしまうSIBO(小腸内細菌異常増殖症)という状態があります。本来、細菌は主に大腸に存在していますが、何らかの原因で小腸内で増殖してしまうと様々な不調を引き起こします。
SIBOを発症している場合、良かれと思ってビフィズス菌などの整腸剤を飲むと、かえって小腸内の細菌の餌となりガスが大量に発生してしまいます。その結果、お腹がパンパンに張ったり下痢が悪化するなど逆効果になってしまうため、思い当たる症状がある方は注意が必要です。
ビオフェルミンを毎日飲む効果と正しい使い方
お腹の調子を整えるためには、正しい飲み方を理解することがとても大切です。良かれと思って続けている習慣が、実は効果を半減させているケースもあります。
ここでは、毎日続けることのメリットや、他の薬との上手な組み合わせ方について分かりやすく解説していきます。
ビオフェルミンは毎日飲むべき?効果が出るまでの期間
お腹の調子を整えるためには、毎日継続して飲むことをおすすめします。腸内環境は1日や2日で劇的に変わるものではないからです。
整腸剤に含まれる善玉菌が定着するまでには、ある程度の時間がかかります。副作用の心配は少ない薬ですので、まずは1ヶ月ほど毎日続けて効果を確認してみましょう。
短期間でやめてしまっては、本来の良さを実感できません。焦らずじっくりと、毎日の習慣として取り入れてみてください。
下痢のときに正露丸などの下痢止めと併用できる?
急にお腹が痛くなるような激しい症状のときは、下痢止めとの併用や使い分けが有効です。薬の働き方がそれぞれ異なるためです。
たとえば、今すぐ止めたい水のような便には正露丸を使い、症状が落ち着いた後の軟便ケアには整腸剤を取り入れます。無理に同時に飲まなくても、順番に切り替えることで腸への負担を減らせるでしょう。
下痢止めが効かないと悩む前に、症状に合わせて薬を選ぶことが大切です。以下の使い分けの目安を参考にしてみてください。
- 今すぐ止めたい激しい水様便:下痢止めを優先して服用する
- 下痢止め後も続くお腹のゆるさ:整腸剤へ切り替えて腸内をケアする
- 慢性的に繰り返す軟便や便秘:整腸剤を毎日続けて体質改善を目指す
ビオフェルミンとアルコールの関係
お酒を飲む機会が多い方は、薬を飲むタイミングに少し注意が必要です。アルコールの過剰な摂取は、せっかく取り入れた善玉菌の働きを弱めてしまう可能性が考えられます。
お酒の成分が腸内環境を乱し、逆に悪玉菌が増えやすい状態を作ってしまうことも少なくありません。本来の効果をしっかり発揮させるためには、お酒で薬を飲むのは避けましょう。
服用する際は必ず水や白湯で飲み、過度な飲酒は控えることが大切です。お腹の健康を第一に考えた生活習慣を心がけてみてください。
下痢が治らない!自分に合う整腸剤の見つけ方
しばらく様子を見てもお腹の調子が良くならない場合、今飲んでいる薬がそもそも体に合っていないのかもしれません。菌には相性があるため、別の成分を試すことも一つの手です。
ここからは、ご自身にぴったりな薬の選び方と、病院に行くべき危険なサインについてお伝えします。
症状で使い分ける!市販のビオフェルミンシリーズ
ドラッグストアには様々な種類が並んでおり、ご自身の症状に合わせて選ぶことが求められます。それぞれの市販薬で含まれる成分や目的が異なっているからです。
たとえば、日々の便通を整えたいなら通常のS錠、悪玉菌の増殖をより抑えたいならSプラスというように使い分けます。また、急なトラブルに特化した下痢止めタイプも販売されています。
病院でもらう処方薬と同じように、目的に合った薬を選ぶことで改善の近道となるでしょう。以下の表を参考に、ぴったりなものを見つけてみてください。
| 薬の種類 | おすすめの症状や目的 |
| 新ビオフェルミンS錠 | 日常的なお腹のケア、便秘や軽い軟便の改善 |
| 新ビオフェルミンSプラス | 食生活の乱れが気になる、より強力に腸内を整えたい |
| ビオフェルミン止瀉薬 | 突然の激しいお腹のゆるさ、急いで止めたい時 |
ビフィズス菌が合わないなら「酪酸菌」などを試す
もしビフィズス菌や乳酸菌をしばらく飲んでも効果を感じない場合は、別の菌を試してみるのがよいでしょう。人によって腸内細菌のバランスは違い、菌との相性が存在するからです。
そんな時は、大腸のエネルギー源となる酪酸菌が含まれた整腸剤に切り替えてみるのも一つの有効なアプローチです。自分のお腹にすっと馴染む菌を見つけることで、長年の悩みが嘘のように晴れることも珍しくありません。
【強ミヤリサン(錠)】
いつまでも合わない薬を続けるのではなく、期間を決めて切り替えていくことが大切です。以下の切り替え目安表を参考に、色々な菌を試してみてください。
| 試す期間の目安 | 判断のポイントと次のステップ |
| 最初の2週間 | 一時的なお腹の張りがないか、便の状態を観察する |
| 1ヶ月経過 | 変化が全くない場合は、菌が合っていない可能性が高い |
| 切り替え後 | 酪酸菌など全く違う種類の成分が入った薬を再度1ヶ月試す |
症状が改善しない場合の病院受診の目安
色々な薬を試しても一向に下痢が治らない場合は、ためらわずに消化器内科を受診しましょう。過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎といった、専門的な治療が必要な病気が潜んでいるかもしれないからです。
市販薬はあくまで軽い症状を和らげるためのものであり、決して万能ではありません。根本的な原因を突き止めるためには、医師による詳しい検査や診断が不可欠です。
特に以下の危険なサインが見られる場合は、市販薬で様子を見るのは避けてください。早めの受診が、あなたの大切な体を守るための第一歩となります。
- 便に血が混じっている、または黒っぽい便が出る
- 日常生活に支障が出るほどの激しい腹痛がある
- 下痢とともに発熱や急激な体重減少が見られる
- 1ヶ月以上、慢性的にお腹の不調が続いている
まとめ
ビオフェルミンを飲んで下痢になる原因や、正しい薬の選び方について解説しました。お腹の不調は、体からのSOSの大切なサインです。
薬が合わないと感じたら無理に続けず、症状や体質に合った別のケア方法を探すことが大切です。また、長引く不調には思わぬ病気が隠れていることもあるため、不安な時は早めに医師へ相談しましょう。
まずは今の自分の症状をしっかり見つめ直し、正しい対処法を実践してみてください。健やかな腸内環境を取り戻し、毎日を快適に過ごせるように今日から一歩踏み出してみませんか。
