藤浪晋太郎が復帰初登板で3回6四球|巨人戦の逆転援護を生かせぬ初回
2026年7月11日、横浜スタジアムで行われたDeNA対巨人戦で、DeNAの藤浪晋太郎投手(32)が今季初登板初先発のマウンドに上がりました。しかし制球に苦しみ、3回を投げて3安打6四球3失点で降板。味方は初回にエンカーナシオンの来日初アーチとなる逆転3ランで援護しましたが、藤浪はそのリードを守り切れず、試合はDeNAが4-5で敗れました。「なぜ復帰戦でこれほど四球が多かったのか」「あの初回が試合をどう決めたのか」を、この記事で答え合わせします。
この記事でわかること
- 登板成績:藤浪晋太郎は今季初登板初先発で3回3安打6四球3失点。球数がかさみ3回で降板しました。
- 試合の分岐点:初回の3者連続四球で無死満塁を招いた場面が失点の起点で、逆転してもらった直後にリードを守れなかったことが響きました。
- 今後の見通し:相川監督は「ピッチングの前の問題」と制球を指摘し、抹消して次回登板を再考する方針を示しました。
藤浪晋太郎の復帰初登板の成績|3回6四球3失点で降板
まず結論です。藤浪晋太郎は7月11日の巨人戦に先発し、3回を3安打6四球3失点。球数は3回で94球に達し、先発として長いイニングを投げることはできませんでした。今季初登板初先発という復帰のマウンドでしたが、内容は制球難に終始した苦しいものでした。
この日の投球内容を数字で並べると、四球の多さが際立ちます。
| 投球回 | 被安打 | 与四球 | 失点 | 球数 |
|---|---|---|---|---|
| 3回 | 3 | 6 | 3 | 94 |
安打3本に対して与四球6。打たれたというより、自らランナーを歩かせて球数を浪費したことが分かります。
四球6という数字が、この日の投球を端的に表しています。安打3本自体は特別多いわけではなく、失点の主因はストライクが安定して入らなかったこと。ランナーを自ら出しては苦しい状況を作り、球数を浪費する展開が続きました。剛速球を武器にする一方で制球に波があるという、藤浪がこれまで向き合ってきた課題が、復帰初戦で改めて表面化した形です。
登板前の手応えと結果のギャップ
登板前、藤浪は今季初先発への手応えを口にしていました。調整過程について「いいメンタル、体、スキルの状態で呼んでもらえた」と高揚感を語り、準備が整ったうえでのマウンドという認識でした。だからこそ、蓋を開けての6四球は本人にとっても想定外だったはずです。期待と結果のギャップが大きかったぶん、「野手がすぐに逆転してくれたにもかかわらず」という後の言葉の悔しさが際立ちます。復帰戦特有の力みや実戦感覚のズレが、立ち上がりの制球に出たとみられます。
分岐点は初回の3者連続四球|無死満塁がつくった2失点
この試合で藤浪の運命を決めたのは、いきなり訪れた初回でした。先頭打者から3者連続で四球を与え、無死満塁の大ピンチを自ら招きます。ヒット1本も許していないのに、四球だけで塁を埋めてしまったのです。ここからダルベックの左犠飛と大城の適時二塁打で2点を失い、立ち上がりから2点のビハインドを背負いました。
四球で作った無死満塁という誤算
「見ていたのに見えていなかった」分岐点は、まさにこの初回にあります。四球で作ったピンチは、打たれて作るピンチよりも修正が難しいことが多い。相手打者は振らずに出塁できるため、投手は「ストライクを取りにいく」ほど狙われやすくなり、悪循環に陥ります。藤浪はこの回を2失点でしのいだものの、球数と精神的な消耗は大きく、以降のイニングにも影を落としました。逆転してもらった後の3回に同点を許した背景には、この初回でリズムを崩したことが横たわっていました。試合全体で見れば僅差の1点差負けですが、その1点は初回の四球発の失点にまで遡れるのです。
試合のスコアがどう動いたかを追うと、藤浪の初回がゲーム全体の伏線になっていたことが見えてきます。
スコアの推移(DeNA-巨人)
巨人 0-2
DeNA 3-2
3-3
巨人 5-4
初回にリードを許し、逆転してもらい、そして自ら同点を招く——藤浪が関わった序盤の3つの局面が、最終的な1点差につながりました。
エンカーナシオンの逆転3ランと藤浪の悔恨|相川監督「ピッチングの前の問題」
藤浪が2点を失った直後の初回裏、DeNAの新外国人エンカーナシオンが試合を一度ひっくり返しました。4番・右翼で先発した来日初アーチが、いきなりの逆転3ラン。1死一、二塁から巨人先発・竹丸和幸の浮いたスライダーを左翼席へ運び、「神に感謝します」と喜びを語りました。チームは藤浪の乱調を即座に打線でカバーし、リードを渡したのです。
相川監督が指摘した「ピッチング以前」の課題
それだけに、藤浪の悔しさは深いものでした。本人は「野手がすぐに逆転してくれたにもかかわらず、不甲斐ない投球をしてしまい申し訳ない」と、援護を生かせなかったことを悔やみました。相川監督も試合後、「久々の登板、初登板というところで、なかなか難しい登板ではあったと思う」と復帰戦の難しさに理解を示しつつ、「まずストライクを取るのに苦労したので、ピッチングの前の問題かなと思う」と、投球術以前の制球の部分に課題があったと指摘しています。援護をもらいながら守れなかったという構図が、この日の藤浪を象徴していました。
この一戦は、DeNAにとって明暗がはっきり分かれた試合でもありました。新戦力エンカーナシオンが来日初アーチをいきなり逆転3ランで飾った一方、復帰した藤浪は持ち味を出せずに終わる。片方の希望と片方の宿題が同じ初回に凝縮されていたのです。エンカーナシオンの一発は文句なしの朗報ですが、その価値を勝利に結びつけるには、やはり先発が試合を落ち着かせる必要がありました。得点した直後の守りをどう安定させるかは、打線が好調なチームほど重くのしかかるテーマになります。藤浪の復帰は、その象徴的な試金石になったと言えるでしょう。
次回登板は再考、抹消へ|制球という課題と再出発
相川監督は試合後、藤浪を一度登録抹消し、次回登板については再考する方針を明らかにしました。厳しい判断に見えますが、復帰初戦で見えた制球の課題を整理し直すための時間を与える意味合いがあります。藤浪にとっては、剛腕という長所を生かすためにも、まずストライクゾーンで勝負できる状態を取り戻すことが再出発の条件になります。
DeNAとしては、エンカーナシオンの来日初アーチという明るい材料が出た一方、先発が試合をつくれなかった課題が残りました。打線が初回に逆転してくれた以上、本来なら先発が試合を落ち着かせて中盤までゲームを作りたかった場面です。そこでリードを守れず、最終的に1点差で競り負けたことは、勝敗の綾として悔いの残る展開でした。藤浪の復活は、本人だけでなくチームの先発ローテーション事情にとっても大きなテーマで、抑えの利くイニングイーターが戻れば戦力的な意味は小さくありません。
次回登板は「初回の四球ゼロ」が合格ライン
次にマウンドへ戻るとき、初回の入り方をどう変えてくるか——今回の「四球発の失点」を修正できるかどうかが、次回登板の最大の見どころになります。先頭打者を出さずにテンポよく入れれば、球数を抑えて長いイニングを投げられる可能性は十分にあります。逆に、また立ち上がりに四球が続くようだと、同じ苦しい展開を繰り返しかねません。答え合わせの視点で言えば、藤浪の次回登板は「初回の四球ゼロ」がひとつの分かりやすい合格ラインになります。
藤浪晋太郎の巨人戦登板のよくある質問
藤浪晋太郎の復帰初登板をめぐって、検索でよく調べられている疑問を整理します。
Q. 藤浪晋太郎の7月11日巨人戦の成績は?
A. 3回を3安打6四球3失点で降板しました。今季初登板初先発でしたが制球に苦しみ、球数は3回で94球に達しました。
Q. 藤浪は負け投手になりましたか?
A. 藤浪に勝敗はつきませんでした。試合はDeNAが4-5で敗れましたが、降板時は同点で、その後の展開で巨人が勝ち越しました。
Q. なぜ藤浪は登録抹消されたのですか?
A. 相川監督が制球面を「ピッチングの前の問題」と指摘し、次回登板を再考するためです。課題を整理し直す時間を与える判断とみられます。
参考情報
- スポニチアネックス「DeNA相川監督は6四球で3回3失点の藤浪に『ピッチングの前の問題』と指摘 抹消して次回登板は再考へ」
- サンケイスポーツ「DeNAの新外国人エンカーナシオン、来日初本塁打は逆転3ラン『神に感謝します』」
- スポーツ報知「【巨人】竹丸和幸が痛恨逆転3ラン被弾 相手4番・エンカーナシオンに来日初本塁打献上」
- NPB公式「試合速報 横浜DeNAベイスターズ VS 読売ジャイアンツ」





