バレー日本代表11連勝はなぜ史上初?甲斐優斗18得点と予選1位通過

バレーボール男子日本代表が、2026年7月17日に大阪で行われたネーションズリーグ(VNL)予選ラウンドの一戦でベルギーを3-0で下し、大会史上初となる11連勝を達成しました。開幕から負けなしのまま予選ラウンド1位通過が確定し、主将の石川祐希ら主力3人をベンチスタートに置いても勝ち切った層の厚さが際立つ一戦になりました。
この記事でわかること
- 史上初11連勝の中身:ベルギー戦3-0(25-20/25-22/25-16)で予選ラウンド1位通過が確定した経緯
- 記録更新の分岐点:3年越しのタイ記録(10連勝)を、初スタメン甲斐優斗の18得点と「エラー8」の堅守で単独新記録に伸ばした理由
- この先の展望:準々決勝で対戦する開催国・中国の情報と、この試合を温存したエース石川祐希の記録
バレー日本代表が史上初11連勝で予選1位通過|ベルギー戦3-0の結果
結論から言うと、日本は3セットとも危なげなく先行して押し切り、25-20、25-22、25-16のストレートでベルギーを下しました。これで予選ラウンドは開幕から11戦全勝、ネーションズリーグの歴史上初めてとなる11連勝で予選ラウンド1位通過を確定させています。
| セット | スコア | 結果 |
|---|---|---|
| 第1セット | 25-20 | 日本先取 |
| 第2セット | 25-22 | 日本連取 |
| 第3セット | 25-16 | 日本が突き放しストレート勝ち |
3セットとも二桁以上の得点差はつかなかったものの、日本が最終盤で崩れる場面はなく、危なげない内容でした。この結果、予選ラウンドは11戦11勝で終え、大会史上初の記録で決勝トーナメント進出を確定させています。
3本柱ベンチスタートでも崩れなかったスタメンの中身
この試合で目を引いたのが、主将の石川祐希、西田有志、高橋藍という「3本柱」がそろってベンチスタートだった点です。故障ではなくローテーションによる温存で、スタメンには前日のカナダ戦で活躍したアウトサイドヒッターの大塚達宣とオポジットの宮浦健人が起用されました。さらに甲斐優斗と西本圭吾が今大会初スタメン、セッター深津英臣、ミドルブロッカー山内晶大、リベロ山本智大という顔ぶれです。主力を温存しながらストレート勝ちできたことが、今の日本代表の選手層の厚さを裏付けています。
なぜ「史上初」なのか?11連勝の価値を数字で解剖
「11連勝」という数字が持つ意味は、単に勝ち星が増えたことではありません。ここまでの連勝の推移を見ると、日本が記録更新の一歩手前で足踏みしていた過去のタイ記録を、今回ようやく単独で塗り替えたことが分かります。
図の通り、10連勝の時点ではまだ「過去に並んだ」段階に過ぎませんでした。そこから1つ勝ちを積み増した11連勝目で、初めて単独の大会新記録に到達しています。
| 連勝数 | 達成時期 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 10連勝 | 2023年大会 | 当時の大会最多連勝記録 |
| 10連勝 | 2026年7月16日(カナダ戦) | 0-2から3-2の大逆転でタイ記録に並ぶ |
| 11連勝 | 2026年7月17日(ベルギー戦) | 史上初の単独新記録 |
3年越しのタイ記録から単独新記録へ―カナダ戦0-2からの大逆転が導いた執念
記録更新の伏線は、11連勝目の前日にありました。7月16日のカナダ戦は18-25、24-26と2セットを連取され、後がない状況に追い込まれます。そこから日本は29-27、25-19、15-11とフルセットの末に3-2で大逆転勝利。今大会だけで5試合連続のフルセットを制し、途中出場の大塚達宣がチーム最多18得点を挙げる総力戦で、2023年大会以来3年ぶりとなる開幕10連勝のタイ記録に並びました。この執念の逆転劇で勢いを落とさなかったからこそ、翌日のベルギー戦で単独新記録に届いたと言えます。
甲斐優斗18得点の初スタメンと「エネルギーを出せた」の裏側
ベルギー戦でチーム最多の18得点を挙げたのが、今大会初スタメンとなった22歳の甲斐優斗です。試合後には「エネルギーを出せた」とコメントしており、主力温存の中で若手が持ち味を発揮したことが、ストレート勝ちにつながりました。
大会得点王レガースも脱帽した「エラー8」の少なさ
相手ベルギーの総得点1位(224得点)を誇るエース、フェレ・レガースが試合後、日本の少ないミスの数に脱帽するコメントを残しています。3セットを通じてわずか8エラーという堅守は、主力3人を欠いた構成であることを考えれば際立った数字です。単発の好プレーではなく、控えメンバーを含めたチーム全体で崩れなかったことが、相手のエースをも唸らせた最大の要因でした。
Q. 主力3人がベンチスタートだったのに、なぜミスが少なかったのですか?
A. 大塚達宣・宮浦健人・甲斐優斗・西本圭吾ら控え層が今大会を通じて経験を積んでおり、セッター深津英臣を中心とした連係が崩れなかったためです。特定の選手頼みではなく、チーム全体の底上げが結果に表れました。
この堅守が、次に控える決勝トーナメントでの戦い方にも直結してきます。
決勝トーナメントは中国戦へ|エース石川祐希の記録と今後の展望
予選ラウンド1位通過を確定させた日本の準々決勝の相手は、開催国・中国に決まりました。中国は予選ラウンドをここまで1勝9敗の18チーム中最下位で終えており、対戦は7月29日から30日にかけて行われる予定です。
今回のベルギー戦でベンチスタートだった主将・石川祐希は、VNLの歴代通算得点ランキングで1141得点を挙げて単独1位に立つ、日本代表の大黒柱です。この試合こそ出場機会は限られましたが、控え中心のメンバーでもチームが崩れなかったことは、決勝トーナメントで石川ら3本柱がフル稼働した際の上積みを予感させます。史上初の11連勝という勢いのまま、開催国・中国との一戦に臨めるかが注目されます。
バレー日本代表11連勝のよくある質問
Q. VNL2026の決勝トーナメントはどんな形式ですか?
A. 予選ラウンドの上位チームが決勝ラウンドへ進出し、ノックアウト方式の準々決勝から優勝を争います。日本は予選1位通過を果たしており、準々決勝は開催国・中国と7月29日から30日にかけて対戦する予定です。
Q. 石川祐希はなぜベルギー戦でスタメンから外れていたのですか?
A. 故障ではなくローテーションによる温存です。同じく主力の西田有志・高橋藍とともにベンチスタートとなりましたが、控え中心のメンバーでも3-0で勝ち切っています。





