【2026夏・福島】東日大昌平が学法石川に10-7で初優勝、創部26年で春夏通じ初の甲子園|王者・聖光学院の86連勝を止めた4日間

【2026夏・福島】東日大昌平が学法石川に10-7で初優勝、創部26年で春夏通じ初の甲子園

2026年7月25日、郡山市のヨーク開成山スタジアムで行われた第108回全国高校野球選手権福島大会の決勝で、第4シードの東日本国際大昌平(東日大昌平)が第2シードの学法石川を10対7で破り、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。創部26年目、17年ぶり2度目の決勝進出での戴冠となる。2日前の準決勝では、大会5連覇を狙った第1シードの聖光学院を3対2で下しており、県内の勢力図が一気に塗り替わった4日間だった。

この記事でわかること

  • 決勝・東日大昌平10-7学法石川の試合の流れと、勝敗を分けたポイント
  • 創部26年で初の甲子園にたどり着いた東日大昌平の歩みと、エース照沼佑崇の存在
  • 王者・聖光学院の県内86連勝が止まった準決勝で何が起きたのか
  • 27年ぶりの優勝に届かなかった学法石川の戦いぶり
  • 甲子園はいつ開幕し、東日大昌平の初陣をどう見届けるか
目次

東日大昌平が10-7で学法石川を退け、初の夏の頂点に立った

決勝は7月25日午前10時、郡山市のヨーク開成山スタジアムで始まった。今大会は67校62チームが参加し、勝ち残った2校が県の代表の座を懸けて対戦した。最終スコアは東日大昌平10-学法石川7。両校とも二桁の走者を本塁に還す展開にはならなかったものの、得点を取り合う打撃戦となり、東日大昌平がリードを守り切って初優勝を決めた。

エース照沼を擁する東日大昌平が序盤から主導権を握った

東日大昌平は序盤から得点を重ねてリードを奪い、その後も追加点を加えて主導権を握り続けた。準決勝で聖光学院打線を2安打に抑えた最速148キロ右腕・照沼佑崇(3年)を擁するチームは、この日は打線が投手陣を援護する形になった。中1日での連投を強いられる決勝では、失点を計算に入れながら打ち勝つ形を選ばざるを得ず、その戦い方がそのままスコアに表れた一戦といえる。

粘る学法石川を振り切り、点の取り合いを制す

学法石川も終盤まで食い下がり、最終的に7点を返した。準決勝で尚志を14安打6-0と圧倒した打線は決勝でも力を見せたが、序盤に生まれた点差を最後まで詰め切ることはできなかった。X上では「点の取り合いですごくいい試合だった」「乱打戦でレベルの高い試合」といった声が試合直後から相次いだ。なお、イニングごとの得点や安打数、個々のプレーについては投稿ベースの情報が先行しており、本稿では公式記録が確認できた最終スコアのみを扱う。

決勝までの4日間で、東日大昌平は県内の二大勢力を続けて撃破したことになる。下の図で大会終盤の流れを整理しておきたい。

7月23日 準決勝
東日大昌平 3-2 聖光学院/学法石川 6-0 尚志
7月24日
休養日(両校とも決勝に向けて調整)
7月25日 決勝
東日大昌平 10-7 学法石川 → 春夏通じ初の甲子園

王者を倒した勢いをそのまま決勝にぶつけ、古豪の反撃も振り切った。準決勝と決勝でまったく違う勝ち方ができたことが、この2試合の最大の収穫だろう。

創部26年、春夏通じて初の甲子園|「17年ぶり2度目の決勝」の重み

東日大昌平にとって決勝の舞台は17年ぶり2度目だった。前回の決勝から今日まで、県内では聖光学院が圧倒的な存在感を示し続け、その壁の前で多くのチームが夏を終えてきた。創部26年目での初優勝は、その長い停滞をようやく突き破った結果でもある。

最速148キロ右腕・照沼佑崇が変えた景色

チームの象徴が、3年生右腕の照沼佑崇だ。準決勝の聖光学院戦では2安打2失点で完投し、2回に自己最速となる148キロを計測した。持ち味は力任せではなく「打たせて取る」制球にあるとされ、王者相手にその投球を最後までやり切ったことが、チームに「勝てる」という実感をもたらした。決勝で打線が10点を奪った背景には、準決勝で生まれたこの手応えがある。

江井康胤監督が掲げた「チャレンジャー」

東日大昌平の江井康胤監督は決勝前、「チャレンジャーとしてぶつかっていく。自分たちの野球を貫き通すだけ」と語っていた。第4シードという立場、そして相手が22度目の決勝進出を誇る学法石川という構図を踏まえた言葉だったが、結果的にその姿勢が10得点という形で表れた。以下に今大会終盤の東日大昌平の戦いを整理する。

日程 ラウンド 対戦相手 結果
7月23日 準決勝 聖光学院(第1シード) 3-2で勝利(照沼が2安打2失点完投)
7月25日 決勝 学法石川(第2シード) 10-7で勝利、初優勝
8月5日〜 全国大会 未定(組み合わせ抽選後に決定) 春夏通じて初出場

第1シードと第2シードを連破しての優勝は、番狂わせという一言では片づけにくい。準決勝の完投勝ちと決勝の打ち勝ち、性格の違う2試合を続けて取った点に、チームの完成度がにじむ。

王者・聖光学院の県内86連勝が止まった準決勝

この大会を語るうえで避けて通れないのが、7月23日の準決勝だ。第1シードの聖光学院が東日大昌平に2-3で敗れ、大会5連覇の夢が消えた。春の東北大会を制していた同校にとって、県内では負けない存在であることが前提になっていただけに、県内球界に与えた衝撃は大きかった。

5連覇と連続出場が同時に消えた日

この敗戦で途切れた記録は一つではない。福島県内の公式戦での連勝は86で止まり、夏の甲子園への連続出場も4でストップした。長く続いた記録ほど、途切れる時は一試合で終わる。

途切れた記録 内容
県内公式戦の連勝 86連勝でストップ
夏の甲子園連続出場 4大会で途切れる
福島大会の連覇 5連覇はならず

X上では「聖光学院に勝てる高校が出てきたのがうれしい」という声と、「聖光の存在は大きかった」という惜別の声が同時に流れた。強すぎる一強の時代が終わったという受け止めが、県内には広がっている。

敗れた学法石川|27年ぶりの頂点に届かず

学法石川にとっても、この決勝は特別な一戦だった。2年ぶり22度目の決勝進出で、優勝すれば1999年以来27年ぶり10度目の夏の甲子園だった。準決勝では尚志を14安打6-0と圧倒し、打線の状態は良好。名将として知られる佐々木順一朗監督は決勝前、「普通通りできるかが勝負の分かれ目。理想は先制点」と語っていた。

結果として、その「理想」を先に手にしたのは東日大昌平だった。それでも7点を返して最後まで試合をわからなくしたのは、古豪の底力といえる。SNS上でも「最後までいい試合をしてくれてありがとう」「9回、ボールに食らいつく姿は素晴らしかった」と、敗れたチームをねぎらう投稿が目立った。

東日大昌平
第4シード/創部26年/決勝は17年ぶり2度目/初優勝・初の甲子園
学法石川
第2シード/2年ぶり22度目の決勝/1999年以来の優勝はならず

実績では大きく上回る相手に、初優勝を狙うチームが打ち勝った。県内の力関係が固定されていないことを示す一戦でもあった。

甲子園はいつ?東日大昌平の初陣を見届けるための日程と見どころ

第108回全国高等学校野球選手権大会は、8月5日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。東日大昌平の初戦の日程と相手は、大会前に行われる組み合わせ抽選で決まる。初出場校のため、全国の高校野球ファンにとっても未知の存在であり、まずは準決勝で見せた照沼の投球がどこまで通用するかが焦点になる。

項目 内容
大会名 第108回全国高等学校野球選手権大会
開幕 2026年8月5日
会場 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)
福島県代表 東日本国際大昌平(初出場)
初戦 組み合わせ抽選で決定

初出場校は、開幕までの2週間弱で全国区の注目を浴びることになる。福島県勢としては、聖光学院が長く担ってきた役割を新しいチームが引き継ぐ夏になる。

よくある質問

Q. 2026年夏の福島大会はどこが優勝したのですか。

A. 東日本国際大昌平(東日大昌平)です。7月25日の決勝で学法石川に10-7で勝ち、春夏通じて初めての甲子園出場を決めました。

Q. 聖光学院はなぜ出場できなかったのですか。

A. 7月23日の準決勝で東日大昌平に2-3で敗れたためです。この試合で県内公式戦の86連勝が止まり、夏の甲子園連続出場も4で途切れました。

Q. 東日大昌平はどんな学校ですか。

A. 福島県いわき市にある東日本国際大学附属昌平高校です。野球部は創部26年で、決勝進出は17年ぶり2度目、甲子園出場は春夏を通じて今回が初めてです。

Q. 甲子園の初戦はいつですか。

A. 全国大会は8月5日に阪神甲子園球場で開幕しますが、初戦の日程と対戦相手は大会前の組み合わせ抽選で決まります。

創部26年の県立でも古豪でもないチームが、県内で最も長く勝ち続けてきた学校と、22度の決勝を経験してきた学校を続けて破った。福島の夏は、確かに新しい局面に入った。

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