【2026夏・甲子園】天理7-0三重|橋本桜佑154球完封と金本相有の先制2号で9年ぶり4強一番乗り

天理三重、被安打9で無失点完封劇を生んだ154球の策

2026年8月18日、第108回全国高等学校野球選手権大会の第13日第1試合として準々決勝・三重(三重)-天理(奈良)が甲子園球場で行われ、天理が7-0で完封勝ちした。今大会初登板初先発の3年生左腕・橋本桜佑が154球を投げ切り、4番で主将の金本相有が先制の2号ソロを放っている。この記事では、確定しているこの第1試合の中身だけを、イニングスコアと得点経過から順に整理する。

この記事でわかること

  • 天理7-0三重のイニングスコアと、点が入った4つの回の中身
  • 今大会初登板初先発だった橋本桜佑が9回9安打を無失点でしのいだ理由
  • 藤原忠理監督が橋本を先発に指名した根拠として挙げた言葉
  • 金本相有の先制2号が、低反発バット導入後の記録としてどんな位置にあるか
  • 天理の4強進出が何年ぶりで、三重の夏がどこで終わったか
  • 準決勝の日程と、天理の対戦相手がどの試合で決まるか
目次

天理7-0三重、準々決勝はどう決まったのか

天理が13安打7得点で三重を押し切り、7-0の完封で準決勝一番乗りを決めた。

試合は午前8時開始。天理は2回に先制すると、中盤までは1点ずつしか積めなかったが、8回に3点、9回に2点を加えて突き放した。投げては先発の橋本桜佑が9回を一人で投げ抜き、三重に9安打を許しながら本塁を踏ませなかった。試合時間は2時間9分、観衆は2万2000人と伝えられている。

まず、両校のイニングスコアを確認しておく。

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
天理(奈良) 0 1 0 1 0 0 0 3 2 7
三重(三重) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

安打数は天理13、三重9。差は2本しかなく、スコアほど一方的な内容ではなかった。

得点は2回・4回・8回・9回に分散した

天理は序盤に1点ずつを小刻みに重ね、8回に3点、9回に2点を加えて突き放している。

口火を切ったのは2回先頭の4番・金本相有だった。フルカウントから真ん中付近の直球をとらえ、左翼席へ運んで先制。4回は2死二塁から8番・小沢典弘が右前へ運んで2点目とした。ここまでは1点ずつで、三重に反撃の余地が残る展開だった。

試合が動いたのは8回である。7番・大塚弘登の右前打で一、二塁とし、小沢が左前へ適時打。さらに三重の内野が打球をファンブルする間に走者が還り、この回だけで3点を挙げた。9回は1死二塁から金本が中堅へ適時三塁打を放ち、続く場面で暴投が出て7点目が入っている。

得点した4つの回を、場面と打者で並べると次のようになる。

場面 打者・内容 得点
2回表 先頭打者・フルカウント 4番 金本相有/左翼席へ先制ソロ(今大会2号) 1
4回表 2死二塁 8番 小沢典弘/右前適時打 1
8回表 一、二塁から連打+守備の乱れ 7番 大塚弘登の右前打、8番 小沢の左前適時打、内野のファンブル 3
9回表 1死二塁 4番 金本の中堅への適時三塁打、続く場面で暴投 2

7点のうち5点が8回以降に集中しており、僅差のまま進んだ試合が終盤で決着した形だった。

三重は9安打を放ちながら無得点だった

三重は天理と2本差の9安打を打ちながら、走者を本塁へ返せず零封に終わった。

2回裏には走者を二塁に置く場面をつくったが見逃し三振で摘まれ、5回裏にも走者を進めながら得点に至らなかった。安打は出ていたので、当たっていなかったわけではない。単打が続いても一本が出ないまま回が進み、その間に天理が終盤で加点した、という流れである。

守備でも失策が4つ記録された。8回の3失点はその一つが絡んだもので、僅差の試合を動かす直接の要因になっている。天理も2失策を記録しており、締まった守り合いというよりは、ミスが出たあとに得点を挙げられたかどうかで差がついた。

橋本桜佑はなぜ今大会初登板で完封できたのか

打たせて取る左サイドスローの変則が三重打線とかみ合わず、9回を154球で投げ抜いたためである。

橋本桜佑は背番号10の3年生左腕で、この日が今大会の初登板にして初先発だった。マウンドに上がること自体、奈良大会の準決勝以来である。成績は9回9安打4奪三振3四球無失点。奪三振は4つと多くなく、内野・外野に打たせて併殺や凡打で切り抜けるかたちの完封だった。

本人は「相手打線が強力と聞いていた。打たせて取れた」と振り返り、「打たせて取るピッチングが自分の持ち味」と語っている。自身の球質についても「自分のボールっていうのは、きれいな真っすぐじゃなくて少し動いてる」と説明した。前年の甲子園については「去年はピンチの場面で打たれてしまって」と述べており、その反省を踏まえた登板だったという。

この日の主な試合データを整理しておく。

項目 天理(奈良) 三重(三重)
先発投手 橋本桜佑(3年・左腕・背番号10) 上田陽良
安打 13 9
失策 2 4
先発の投球内容 9回・154球・9安打・4奪三振・3四球・無失点
試合時間 2時間9分(午前8時開始・観衆2万2000人)

9安打を許しての完封という数字は、抑え込んだというより、走者を出しながら要所で踏ん張った内容を示している。

藤原忠理監督が挙げた起用理由は「ボールが見にくい」こと

藤原忠理監督は、変則の左腕のほうが相手にボールが見にくいと考えて橋本を先発に指名した。

監督は起用の意図を「少しでも変則の方がいいかなと。ボールが見にくいというのと、左のサイドスロー」と説明している。三重は3回戦で履正社(大阪)を5-2で下してきた打線で、正面から力で押すより、タイミングを外す投手をぶつける判断だったことがうかがえる。

結果として、この日の三重は9安打を打ちながら得点圏で決め手を欠いた。狙いどおりに封じたと言い切れるほど内容は楽ではなかったが、無失点で試合を終えた点では起用が実を結んだと言える。

金本相有の先制2号はどんな記録なのか

低反発バット導入後、春夏の甲子園で1大会に2本塁打を打った2人目の打者になった。

金本相有は3年生の遊撃手で、天理の主将かつ4番を務める。この日は2回先頭の打席でフルカウントから左翼席へ運び、初戦の福山(広島)戦に続く今大会2本目の本塁打とした。しかも2本とも先制打である。9回にも中堅へ適時三塁打を放ち、3試合連続の複数安打を記録した。

反発性能を抑えた新基準の金属バットが導入されて以降、本塁打は全体として出にくくなっている。その中で1大会に複数本を打った打者は、報道によれば次の2人だけである。

低反発バット導入後、春夏の甲子園で1大会複数本塁打を記録した打者

1人目

田中諒以(日大三)
2025年夏

2人目

金本相有(天理)
2026年夏・準々決勝時点で2本

本塁打そのものが希少になった環境で、1大会に2本を、しかもいずれも先制点として打っている点が、この記録の中身である。

天理の4強進出は何年ぶりなのか

天理の夏の甲子園4強は2017年以来9年ぶりで、この日の準々決勝では一番乗りだった。

天理は夏の選手権で1986年と1990年に全国制覇を経験している古豪で、直近の4強は2017年だった。今大会は3試合連続で2桁安打を記録しており、打線が続いている状態でベスト4に到達した形になる。日刊スポーツによれば、この勝利で奈良県勢の春夏通算勝利数は160に達したという。

準々決勝は4試合が同じ日に組まれるが、天理は第1試合だったため、この日最も早く準決勝進出を決めた。

三重の夏はどこで終わったのか

三重は2014年の準優勝以来12年ぶりに進んだ8強で、4強入りを逃して大会を去った。

三重は3回戦で優勝候補に挙げられていた履正社(大阪)を5-2で下し、この試合にたどり着いた。2014年夏に準優勝して以来、12年ぶりの8強である。準々決勝でも9安打を放っており、打てなかったわけではない。得点圏で一本が出ず、守備の乱れが失点につながった点が、そのまま結果に表れた。

準決勝はいつで、天理の相手はどう決まるのか

準決勝は8月20日で、天理の相手は同じ18日の第4試合・有明-健大高崎の勝者になる。

この大会の組み合わせでは、準々決勝第1試合の勝者と第4試合の勝者が準決勝で顔を合わせる。第1試合を勝ち上がった天理は、第4試合に登場する有明(熊本)と健大高崎(群馬)のどちらかと当たることになる。もう一方の準決勝は、第2試合の勝者と第3試合の勝者の対戦である。

準々決勝から準決勝までの流れを図にすると、次のようになる。

8月18日 準々決勝 → 8月20日 準決勝

準決勝 第1試合へ

第1試合の勝者 = 天理(7-0 三重)

第4試合の勝者 = 有明-健大高崎

準決勝 第2試合へ

第2試合の勝者 = 仙台育英-智弁和歌山

第3試合の勝者 = 花巻東-横浜

※第2〜第4試合は本稿の執筆時点で結果が確定していないため、勝者名は記載していない。

天理にとっては、1990年以来となる夏の全国制覇まで、あと2勝という位置に立ったことになる。

よくある質問

この試合について、検索でよく調べられている点をまとめておく。

Q. 天理と三重の準々決勝のスコアは何点でしたか。

A. 天理7-0三重です。天理は2回に1点、4回に1点、8回に3点、9回に2点を挙げ、三重は9イニングとも無得点でした。安打数は天理13、三重9です。

Q. 天理の先発投手は誰でしたか。

A. 3年生左腕の橋本桜佑投手(背番号10)です。今大会の初登板が初先発で、9回9安打4奪三振3四球無失点、154球の完封でした。登板自体が奈良大会の準決勝以来でした。

Q. 先制本塁打を打ったのは誰ですか。

A. 4番で主将の金本相有選手(3年・遊撃手)です。2回先頭の打席でフルカウントから左翼席へ運びました。初戦の福山(広島)戦に続く今大会2本目で、2本とも先制本塁打です。

Q. 天理がベスト4に入るのは何年ぶりですか。

A. 2017年以来9年ぶりです。夏の選手権では1986年と1990年に全国制覇を経験しています。

Q. 三重は今大会どこまで勝ち上がりましたか。

A. 8強です。3回戦で履正社(大阪)を5-2で下し、2014年夏に準優勝して以来12年ぶりの準々決勝進出でしたが、天理に敗れました。

Q. 準決勝はいつ行われますか。

A. 8月20日です。天理は8月18日の準々決勝第4試合・有明-健大高崎の勝者と対戦します。

参考情報

  • バーチャル高校野球/スポーツナビ「2026年8月18日 三重vs.天理 一球速報・試合テキスト速報」(2026年8月18日)
  • 日刊スポーツ「【甲子園】天理・今大会初登板初先発の橋本桜佑『打たせて取る』持ち味発揮、9安打完封4強入り」(2026年8月18日)
  • 日刊スポーツ「【甲子園】9年ぶり4強の天理・橋本桜佑が154球完封!『打ってくるチームを打たせて取れた』」(2026年8月18日)
  • TBS NEWS DIG「【甲子園】天理が一番乗りで9年ぶりベスト4 三重を破る!4番・金本が今大会2本目の先制ソロ弾」(2026年8月18日)
  • スポニチアネックス「【甲子園】鉄人の再来!?天理『4番・金本』が先制2号、低反発バットで1大会複数本塁打は2人目」(2026年8月18日)
  • 時事通信「天理が準決勝へ 全国高校野球」(2026年8月18日)
  • ベースボールチャンネル「【甲子園速報】三重 対 天理 試合経過・結果・スタメン 夏の甲子園2026 準々決勝」(2026年8月18日)
  • 中日新聞「三重が履正社に5―2で勝利 夏の甲子園、準優勝した2014年以来のベスト8に」(2026年8月15日)
  • 阪神甲子園球場「第108回全国高等学校野球選手権大会 組み合わせ・大会日程」
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