【2026年8月28日時点】ジムニーノマド2型は何が変わった?価格292万6000円・納期・1型との違いを整理

スズキの5ドアモデル「ジムニー ノマド」が、一部仕様変更を受けた2型として2026年7月1日に発売され、8月下旬から自動車メディアの試乗記事が相次いで公開されています。価格は5MT・4ATとも292万6000円に一本化され、1型からは17万6000円〜27万5000円の値上げとなりました。
発売からわずか4日で約5万台を受注して受注停止になった1型の騒動から約1年半。抽選で納車順を決める異例の方式を経て、ようやく2型のクルマが街に出はじめた段階です。この記事では、2型で何が変わったのか、いま注文するとどれくらい待つのか、実際に乗った評価はどうなのかを、スズキの公表内容と各媒体の報道にもとづいて整理します。
この記事でわかること
- ジムニーノマド2型の変更点(安全装備・価格・新色)を1型と並べた比較
- 価格が292万6000円に一本化された意味と、グレード別の値上げ幅
- 4日で受注停止になってから受注再開までの時系列
- 抽選申し込み組と2026年3月以降の通常受注で、納期がどれだけ違うのか
- 試乗レポートで指摘されている2型の走りの変化と、弱点として挙がる点
- いま買うかどうかを判断するときの、待てる人・待てない人の分かれ目
ジムニーノマド2型は何が変わったのか
安全装備が大きく刷新され、価格が5MT・4ATとも292万6000円に一本化されたのが2型の中身です。
スズキは2026年1月30日、ジムニー ノマドの一部仕様変更を発表し、同時に受注を再開しました。発売は同年7月1日。レスポンスやくるまのニュースの報道によれば、変更の中心は先進安全装備で、外装や基本骨格に手は入っていません。1.5Lエンジンと5速MT・4速ATという組み合わせも従来どおりです。
安全装備:デュアルセンサーブレーキサポートIIとACCの標準化
衝突被害軽減ブレーキが「デュアルセンサーブレーキサポートII」に進化し、車線逸脱抑制機能とACCが全車標準になりました。
ベストカーWebの試乗レポート(2026年8月27日)は、検知系のハードウェアが単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせになったことで、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車標準装備になったと伝えています。同レポートによれば、AT車は全車速追従に対応し、MT車は30km/h以上で作動する仕様です。AT車には低速時ブレーキサポートも加わりました。検知対象にはバイクや自転車が追加されたとされています。
スズキの公表内容では、この改良によりノマドは「サポカーS ワイド」に該当する水準になったとされます。悪路走破性が売りの本格クロカンでありながら、日常の高速移動で効く装備がひととおり揃った形です。
価格:292万6000円への一本化と値上げ幅
1型は5MTが265万1000円、4ATが275万円でしたが、2型は両方とも292万6000円で横並びになりました。
値上げ幅は4ATで17万6000円、5MTで27万5000円です。MTのほうが上げ幅が大きいのは、安い側の価格を上の価格に合わせて統一したためで、結果としてMTとATの価格差が消えました。ミッションの好みだけで選べるようになったとも言えますが、MT狙いだった人にとっては負担増になります。
メーカーオプションとして、バックアイカメラ付ディスプレイオーディオとスズキコネクト対応通信機が5万5000円で設定されています。
新色グラナイトグレーメタリックの追加
新色「グラナイトグレーメタリック」が加わり、ボディカラーは全7色になりました。
メーター内にはカラーのマルチインフォメーションディスプレイが採用され、スズキコネクトにも対応しました。派手な変更ではありませんが、1型オーナーが「あとから欲しくなる」要素が2型に集中しているのは確かです。
| 項目 | 1型(2025年1月発売) | 2型(2026年7月1日発売) |
|---|---|---|
| 価格(5MT) | 265万1000円 | 292万6000円(+27万5000円) |
| 価格(4AT) | 275万円 | 292万6000円(+17万6000円) |
| 衝突被害軽減ブレーキ | デュアルセンサーブレーキサポート | デュアルセンサーブレーキサポートII |
| ACC(追従クルーズ) | 非搭載 | 全車標準(AT=全車速追従/MT=30km/h以上) |
| 車線逸脱抑制機能 | 非搭載 | 標準装備 |
| メーター表示 | モノクロ | カラーのマルチインフォメーションディスプレイ |
| ボディカラー | 6色 | 7色(グラナイトグレーメタリック追加) |
| 注文方法 | 通常受注(4日で停止) | 抽選(2026年1月30日〜2月28日)→3月以降は通常受注 |
こうして並べると、2型は「高くなったが、その分だけ装備で返している」型の改良だと分かります。値上げ額と装備の追加分が釣り合っているかどうかは、高速道路をどれだけ走るかで評価が変わる部分です。
なぜ受注停止から再開まで1年以上かかったのか
発売4日で約5万台という受注が入り、月間販売目標1200台の3年分を超える注文が一度に積み上がったためです。
ジムニー ノマドは2025年1月30日に発売され、その4日後の2月3日に受注停止となりました。carview!やWEB CARTOPの記事によれば、スズキが設定していた月間販売目標は1200台。単純計算で3年分を超える注文が数日で入ったことになります。生産はインドのマルチ・スズキで、日本へは輸入される形をとっています。
ジムニーノマド 受注停止から2型納車までの流れ
1型発売(265万1000円〜)
約5万台で受注停止
受注再開を予告
一部仕様変更を発表・抽選受付開始
抽選申し込み締切
抽選結果を順次連絡
2型発売
最も早い人から納車が始まる見込み
受注停止から2型の納車開始までに1年半以上が経過している計算です。この間、スズキは生産体制を月間約3300台規模へ増強したと報じられています。
4日で約5万台という受注の中身
5ドア・ロングボディという「待たれていた仕様」が、300万円を切る価格で出たことが注文の集中を招きました。
ノマドはジムニーシリーズで唯一の5ドアモデルです。3ドアのジムニー/ジムニーシエラでは後席の乗り降りと荷室の狭さが常に指摘されてきたため、5ドア化を待っていた層がまとめて動いた形になります。ダイヤモンド・オンラインは、300万円弱でこの性能という価格設定そのものが受注集中の要因だったと指摘しています。
結果として、発表→試乗→検討という通常の購入プロセスが機能しなくなりました。試乗車が行き渡る前に注文が締め切られたため、実車に乗らずに契約した人が大量に生まれたことになります。2026年8月末のいま、ようやく試乗レポートが各媒体に出そろってきたのは、この順序の狂いが解消されつつあるということです。
抽選方式に切り替えた理由
先着順にすると再び数日で枠が埋まり、店頭に並ぶ人の負担と不公平が大きくなるためだと考えられます。
スズキの案内では、2026年1月30日10時から2月28日18時までを「納車順を決定するための抽選申し込み期間」とし、この期間内であれば申し込み日にかかわらず当選確率は同じとしています。申し込みは全国のスズキ販売店の店頭のみで、電話やメールは不可、1人1回限りで重複申し込みは無効という条件が付きました。結果の連絡は3月下旬から順次行うとされています。
つまり「早く並んだ人が勝つ」構図を意図的に排したわけです。3月1日以降の注文は通常どおり受け付けられますが、抽選組の後ろに並ぶことになります。
ジムニーノマドの納期はいまどれくらいか
抽選で早い順番を得た人は2026年8月末〜9月から、通常受注は2〜3年という見通しが報じられています。
Creative Trendは、2型は2026年8月から順次生産された車両が出荷・輸送され、最も早い人は同月末に納車される可能性が高いと伝えています。一方で、抽選の順番が後ろだった人は2027年2月以降になるケースもあるとされ、同じ抽選組でも明暗が分かれる状況です。
| 申し込みの区分 | 報じられている納車時期の目安 |
|---|---|
| 抽選で早い順番 | 2026年8月末〜9月から順次 |
| 抽選で後ろの順番 | 2027年2月以降になるケースもある |
| 2026年3月1日以降の通常受注 | 約2〜3年という見通しが伝えられている |
| ディーラー聞き取りの平均 | 約1年(6か月〜1年半)とする調査もある |
数字が媒体によって開いている点は、そのまま受け止めておくのが正確です。抽選組の消化状況、キャンセルの発生量、インドからの輸送枠によって前後するため、契約前に必ず販売店で最新の見通しを確認してください。
「納期1年半」という表現をどう読むか
1年半は平均レンジの上限にあたる数字で、いま新規に申し込む人の待ち時間とは意味が違います。
「納期1年半」という言い方はメディアの見出しで広く使われていますが、これはディーラー聞き取りの平均レンジ(6か月〜1年半)の上限側を指すことが多く、2026年3月以降に通常受注で申し込んだ人が同じ期間で受け取れるという意味ではありません。自分がどの列に並んでいるのかを取り違えると、見通しが1年以上ずれます。
1年半を待てない人が見ている代替候補
納期を理由に、悪路に強いコンパクトSUVへ乗り換えを検討する動きも報じられています。
複数の媒体が「ノマドの納期を待てない人向けの代替候補」という切り口の記事を出しており、コンパクトSUV各車が比較対象に挙がっています。ただし、ラダーフレーム+副変速機付きパートタイム4WDという構成はノマド固有のもので、走破性まで含めた同等品は事実上ありません。悪路性能が要るのか、見た目とサイズが要るのかを先に切り分けないと、代替探しは空回りします。軽の4WDで実用に振る選択肢としては、スズキ新型キャリイ4WDの解説記事やe-エブリイの記事もあわせて参考にしてください。
実際に乗った評価はどうなのか
2型は足まわりが改良され、想像より乗りやすかったという評価が試乗レポートで出ています。
ベストカーWebの初試乗レポート(2026年8月27日)は、本格クロカンゆえにステアリングギア比はスローで一癖あるものの、目線が高くて運転しやすく、1.5Lエンジンと5MTの加速は軽快でストレスは目立たなかったと伝えています。乗り心地についても、2型で足まわりを改良し快適性を向上させたらしいとして、不快感を覚えるほどの硬さは感じなかったとしています。
2型の足まわり改良で乗り心地はどう変わったか
1型で指摘されがちだった突き上げ感が和らぎ、街乗りでの快適性が上がったとされています。
ただし、この評価は一般道での試乗にもとづくもので、高速走行時のACC作動やオフロードでの挙動までは検証されていません。試乗した記者自身も1型オーナーの評価を聞いてみたいと書いており、1型との差を数値で示したデータは現時点で公表されていません。改良の効果については、今後の比較試乗を待つ必要があります。
弱点として指摘され続けている収納の少なさ
収納の少なさは2型でも解消されておらず、社外品で補うのが前提になっています。
ベストカーWebは2026年8月27日、ジムニーの弱点として挙げられがちな収納の少なさに応える社外品として、助手席下のデッドスペースを使う専用収納バッグを紹介しています。同記事によれば、この製品は2026年8月10日時点でAmazonの車用トランクバッグ部門でベストセラー1位を獲得したとされています。リア外付け収納やルーフキャリアなど、収納を社外品で足す前提のカスタムが定番になっているのが実情です。
ステアリングギア比のスローさも、クロカンの構造上の特性としてそのまま残っています。街乗り中心なら気になる場面が出る部分で、試乗せずに契約するかどうかの判断材料になります。
292万6000円のジムニーノマドは「買い」なのか
高速移動が多く、待つ時間を許容できる人には、装備の充実分だけ2型の価値が上がっています。
2型で追加されたACCと車線逸脱抑制機能は、高速道路を長く走るほど効きます。年に数回しかロングドライブをしない使い方であれば、27万5000円の値上げに見合うかどうかは微妙です。逆に月に何度も遠出するなら、1型を中古で探すより2型を待つ理由がはっきりします。
待てる人と待てない人の分かれ目
いま乗っているクルマがあと2年もつかどうかが、実質的な判断の分かれ目になります。
2026年3月以降の通常受注は2〜3年という見通しが出ています。車検2回分に相当する時間です。現車の状態、家族構成の変化、駐車場の条件がその間に変わらないかを見てから決めるのが現実的でしょう。ノマドは3ドアのジムニーシエラよりホイールベースが延長された5ドアのロングボディで、駐車場の寸法制約は先に確認しておく必要があります。
1型の中古を狙うという選択肢
1型はACCが付かない代わりに、待たずに乗り出せるという明確な利点があります。
Creative Trendは、2型の登場によって1型のリセール価格に変化が出ている可能性を指摘しています。新車を待つか、装備が一段落ちる1型を中古で買うかは、待ち時間をいくらで買うかという計算になります。SUV全般で比較検討したい場合は、ホンダ新型パスポートの記事やトヨタ・ルーミーの最新情報もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ジムニーノマド2型の価格はいくらですか
A. 5MT・4ATとも292万6000円(消費税込)です。1型は5MTが265万1000円、4ATが275万円だったため、5MTで27万5000円、4ATで17万6000円の値上げになりました。メーカーオプションのバックアイカメラ付ディスプレイオーディオとスズキコネクト対応通信機は5万5000円です。
Q. 2型と1型では何が違うのですか
A. 衝突被害軽減ブレーキがデュアルセンサーブレーキサポートIIに進化し、車線逸脱抑制機能とACCが全車標準になりました。メーターがカラーのマルチインフォメーションディスプレイになり、新色グラナイトグレーメタリックが加わって全7色になっています。エンジンやボディの基本構成は変わっていません。
Q. いま注文するとどれくらい待ちますか
A. 2026年3月1日以降の通常受注については、約2〜3年かかるという見通しが報じられています。ディーラーへの聞き取りをもとに約1年(6か月〜1年半)とする調査もあり、数字には幅があります。契約前に販売店で最新の見通しを確認してください。
Q. 抽選に申し込んでいれば早く納車されますか
A. 抽選の順番によります。早い順番を得た人は2026年8月末〜9月から順次納車される見込みですが、後ろの順番だと2027年2月以降になるケースもあると報じられています。抽選は2026年1月30日〜2月28日の受付で、期間内なら申し込み日による有利不利はないとスズキは説明していました。
Q. なぜ発売から4日で受注停止になったのですか
A. 2025年1月30日の発売後、2月3日までに約5万台の注文が入ったためです。月間販売目標は1200台とされており、3年分を超える注文が数日で集中したことになります。生産はインドのマルチ・スズキが担っており、その後月間約3300台規模へ増強されたと報じられています。
Q. ジムニーノマドの収納の少なさは2型で改善されましたか
A. 収納については2型で目立った変更は公表されていません。助手席下収納バッグやリア外付け収納など、社外品で補うカスタムが定番になっており、2026年8月時点でもこの状況は続いています。
参考情報
- スズキ「ジムニー ノマド受注再開についてのご案内」(公式サイト)
- レスポンス「スズキ『ジムニー ノマド』、安全装備を充実させて受注再開…292万6000円」(2026年1月30日)
- くるまのニュース「新車292万円! スズキ新型『ジムニー』発売! 5ドア装備の最新『ノマド』何が変わった?」
- ベストカーWeb「本格クロカンなのに乗りやすい!? 待望のジムニーノマド2型、初試乗で判明した走りの進化が感動モノ!」(2026年8月27日)
- ベストカーWeb「助手席下を物置きに!! ジムニーの荷物スペースを広げる収納バッグがアイデアモノ!!」(2026年8月27日)
- 東洋経済オンライン「受注再開、最新のⅡ型になって何が変わったのか…スズキ『ジムニー ノマド』を買って後悔しない本質価値を見極める」(2026年8月27日)
- Creative Trend「スズキ新型ジムニーノマド(2型)の最短納期は2026年8月末!抽選組の明暗分かれる『2027年以降』の回答」
- carview!「インドで不人気なのに日本で爆売れ? 4日で5万台呑み込んだ『ジムニー ノマド』誕生の裏側」
- ダイヤモンド・オンライン「300万円弱でこの性能はおかしい…発表4日で受注停止のスズキ・ジムニーノマド、圧倒的実力と『意外な弱点』」
- 日経クロストレンド「顧客の声から生まれた5ドア車 ジムニーノマドが売れ続ける理由」(2026年8月27日)
本記事は2026年8月28日時点で公表されている情報にもとづいて構成しています。納期の見通しは生産・輸送状況やキャンセルの発生によって変動します。価格・装備・納期の最新情報は、スズキ公式サイトおよび各販売店でご確認ください。





