カラバオカップ(リーグカップ)準々決勝、アーセナル対クリスタル・パレス戦は劇的な幕切れを迎えました。
結論から言うと、1-1の死闘の末にPK戦を制したアーセナルが準決勝進出を決めています。エミレーツ・スタジアムで行われたこの試合は、後半終了間際の同点弾と15人連続成功という異例のPK戦が展開されました。本記事では、試合結果の詳細から、次に待ち構えるチェルシー戦の日程までを詳しく解説します。過密日程に苦しむチームの現状と共に、興奮の一戦を振り返りましょう。
アーセナル 対 クリスタル・パレス|カラバオカップ準々決勝の試合結果
イングランドのリーグカップ(カラバオカップ)準々決勝は、まさに意地と意地がぶつかり合う展開でした。会場となったエミレーツ・スタジアムは、試合終了まで異常な熱気に包まれていました。
結論から述べると、試合は1-1の同点で延長戦(規定により即PK戦)へと突入しました。最終的にPK戦を8-7で制したアーセナルが、ベスト4への切符を手にしています。
両チームともに主力を投入し、一歩も引かない攻防が続きました。特に守備陣の集中力は高く、スコアが動いたのは試合終盤のわずかな隙からでした。
試合ハイライト|ラクロワの悲劇とグエイの執念
試合が動いたのは後半80分、コーナーキックの混戦からでした。パレスのDFマクサンス・ラクロワが、クリアを試みるも痛恨のオウンゴール。アーセナルが待望の先制点を手にしました。
しかし、ドラマはアディショナルタイムに待っていました。試合終了間際の95分、マルク・グエイが執念の同点弾を叩き込み、スタジアムは静まり返ります。
以下に、試合の主なスタッツをまとめました。
| 項目 | アーセナル | クリスタル・パレス |
| シュート数 | 14 | 9 |
| 枠内シュート | 5 | 3 |
| ボール支配率 | 58% | 42% |
| 最終スコア | 1 (PK 8) | 1 (PK 7) |
試合の主な経過は以下の通りです。
- 80分: アーセナル先制(ラクロワのオウンゴール)
- 90+5分: パレス同点(グエイのゴール)
- PK戦: 15人連続成功の末、ケパがラクロワのキックをセーブ
スカイスポーツなどの現地メディアも「今季最も過酷なPK戦」と報じるほどの激闘でした。まさに、勝利への執念が勝敗を分けたハイライトと言えるでしょう。
リーグカップ(カラバオカップ)準決勝の組み合わせと日程
劇的な勝利を収めたアーセナルの次なる舞台は、準決勝です。準々決勝を勝ち上がった4チームが出揃い、運命の対戦カードが決定しました。
アーセナルの次戦は、同じロンドンに本拠地を置く宿敵チェルシーとの対戦です。タイトル獲得まであと一歩というところで、最大の壁が立ちはだかります。
この時期のイングランド勢にとって最大の敵は、対戦相手だけではありません。プレミアリーグなどの他大会も並行して行われるため、選手の疲労蓄積が懸念されます。
次はロンドン・ダービー!準決勝チェルシー戦のスケジュール
準決勝は、ホーム&アウェイの2レグ制で行われます。第1戦はアーセナルのホーム、第2戦はチェルシーのホームで行われる予定です。
| 試合 | 日程(予定) | 対戦相手 |
| 第1戦 (HOME) | 1月14日 | チェルシー |
| 第2戦 (AWAY) | 2月3日 | チェルシー |
アルテタ監督にとって、この1月下旬から2月にかけてのスケジュールは極めて過酷です。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントも控えており、まさに過密日程の極みと言えます。
主力選手に負傷者が相次ぐ中で、監督がいかにターンオーバー(選手の入れ替え)を行うかが鍵となります。準決勝突破には、チーム全員の総力戦が求められるでしょう。
カラバオカップ勝ち抜きの代償?アーセナルの負傷者と台所事情
アーセナルは準決勝進出を決めた一方で、深刻な守備陣の層の薄さに直面しています。勝利の代償は大きく、主力に負傷が相次いでいる点は、今後のタイトル争いに暗い影を落としています。
守備陣の離脱相次ぐ|ベン・ホワイトとガブリエウの状況
現在、アーセナルのバックラインは崩壊の危機にあります。特に右サイドの要であるベン・ホワイトのハムストリング負傷は、戦術に大きな影響を与えています。
アルテタ監督は「他に解決策がない」と、現状の台所事情の苦しさを吐露しました。代役がいないため、本来休ませるべきサリバを強行出場させており、さらなる離脱のリスクが懸念されます。
現在の主な離脱者は以下の通りです。
- ベン・ホワイト: ハムストリング負傷で数週間の離脱
- ガブリエウ: 膝の違和感により別メニュー調整
- モスケラ: 長期離脱中
守備の連携が生命線のアーセナルにとって、この連鎖的な離脱は致命傷になりかねません。1月の移籍市場での補強も、急務の課題となっています。
日本人対決の行方|クリスタル・パレス鎌田大地の奮闘
この激戦において、クリスタル・パレスの鎌田大地選手も確かな存在感を示しました。敗れはしたものの、中盤のリンクマンとして攻撃の起点となるパスを供給し続けました。
過去のラウンド(リバプール戦など)で見せた勝負強さは、エミレーツ・スタジアムでも健在でした。
- 現地メディアの評価: 中盤での安定感が高く、戦術理解度の高さが評価された。
- 守備への貢献: 献身的なプレスでアーセナルのビルドアップを制限した。
強豪相手にも臆せずプレーする姿勢は、パレスにとって大きな希望となっています。
15人連続成功の極限状態|PK戦の勝敗を分けた「心理戦」
この試合の最大のハイライトは、15人連続でキックが成功した極限のPK戦でした。この状況は、まさに**「暗闇の中で一歩も踏み外せない細い綱渡りを15人が成功させ、最後の一人が力尽きた」**ような、精神力の極限を試される戦いでした。
決着をつけたのは、GKケパ・アリサバラガの経験に裏打ちされた心理戦でした。最後にマクサンス・ラクロワのシュートを鮮やかにセーブし、チームを救いました。
以下に、緊迫したPK戦の結果をまとめました。
| 順番 | チーム | キッカー | 結果 |
| 1-7人目 | 両チーム | 全員成功 | ○ |
| 8人目 | アーセナル | 成功 | ○ |
| 8人目 | パレス | ラクロワ | × (ケパがセーブ) |
ケパは過去にも多くのPK戦を制しており、その「静かな威圧感」がラクロワのミスを誘ったと言えるでしょう。
2026年1月〜2月の「地獄のロード」|過密日程を乗り越えられるか
アーセナルの戦いは、ここからが正念場です。プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ、そしてカラバオカップの4大会が重なり、異常な過密日程がチームを襲います。
以下は、2026年1月から2月にかけての主なスケジュール案です。
| 月日 | 大会名 | 対戦相手 |
| 1月14日 | カラバオ杯(準決勝1st) | チェルシー |
| 1月18日 | プレミアリーグ | 未定 |
| 1月25日 | FAカップ | 未定 |
| 2月3日 | カラバオ杯(準決勝2nd) | チェルシー |
3〜4日おきに試合をこなすこの日程は、まさに「地獄のロード」です。負傷者の復帰と、控え選手の底上げが、カップ戦制覇への絶対条件となるでしょう。
まとめ
今回のアーセナル対クリスタル・パレスの一戦は、カラバオカップの歴史に刻まれる死闘となりました。1-1からの劇的なPK戦、そして最後に笑ったのはアーセナルでした。
- 試合結果: 延長PK戦の末、アーセナルが準決勝進出
- 注目選手: PKを止めたケパと、執念を見せたグエイ
- 懸念事項: ベン・ホワイトら守備陣の相次ぐ負傷
準決勝ではチェルシーとの「ロンドン・ダービー」が待ち受けています。過密日程の中で、アルテタ監督がいかにチームをマネジメントするかに注目が集まります。
ガナーズのさらなる躍進を、引き続き全力で応援していきましょう!次戦のチェルシー戦の速報もお見逃しなく!
