ChatGPTが共通テストで97%!? 2025実験結果と2026年入試への影響

ChatGPT共通テスト97%は嘘?東大足切り突破の真実とは

「AIが東大合格レベルに達した」というニュースに、驚きと同時に焦りを感じた方も多いのではないでしょうか。実はこれ、本当です。2025年の共通テストをChatGPTの最新モデル「o1」に解かせたところ、一部の科目では驚異の正答率97%を記録しました。

「もう人間は勉強しなくていいの?」「2026年の入試はどう変わる?」と、将来への不安も尽きないことでしょう。

この記事では、株式会社LifePromptの実験結果を詳しく分析し、産業能率大学などの最新方針から見えてくる「AI時代の入試対策」を解説します。AIの進化を正しく知り、次世代の受験戦略を一緒に立てていきましょう。

目次

【衝撃】ChatGPTが共通テスト2025で「9割超」を記録した真実

ニュースで話題になっている「正答率97%」という数字ですが、これは全科目の平均点ではありません。まずはこの数字のカラクリと、AIが叩き出した本当のスコアについて整理しておきましょう。

株式会社LifePromptが行った検証実験によると、ChatGPT(o1モデル)が2025年度大学入学共通テストを解いた結果、合計得点は1000点満点中「913点」でした。これは正答率にすると91.3%にあたります。

97%という数字は、特にAIが得意とする「英語リーディング」や「情報I」などの特定科目で記録されたスコアです。しかし、全体で9割を超えている時点で、東京大学の合格ボーダーライン(二次試験に進むための足切りライン)を余裕でクリアしていることになります。

以下の表に、主要な科目ごとの得点結果をまとめました。

日経 社会ニュース

特筆すべきは、この実験がインターネット検索機能(ブラウジング)を使わずに行われたという点です。つまり、AIがネット上の答えをカンニングしたのではなく、自身の頭脳だけで問題を解いた純粋な実力だと言えます。

これまで「AIは計算ミスをする」「長い文章は苦手」と言われてきましたが、今回の結果はそうした常識を覆すものでした。まさに東大合格レベルの知能が、私たちの手元にあるスマホやPCで使える時代になったのです。

なぜここまで解ける?AIが得意だった科目・苦手だった科目

では、なぜ今回ChatGPTはこれほどの高得点を取ることができたのでしょうか。その最大の要因は「マルチモーダル化」の進化と「数学的推論能力」の向上にあります。

マルチモーダルとは、文字だけでなく画像やグラフなども同時に理解できる能力のことです。これまでのAIは、問題用紙の図表を読み取ることが苦手でした。しかし最新のo1モデルでは、グラフの数値や図形の形状を人間と同じように目で見て判断し、解答に反映できるようになっています。

特に進化が著しかったのが数学です。前年のモデルでは数学IAの点数が振るわなかったのに対し、今回は90点と倍近くスコアを伸ばしました。これは、AIが論理的に手順を踏んで考える力がつき、計算ミスが激減したためです。

一方で、AIにもまだ苦手な分野は残されています。今回のテストでも、以下のような問題では失点が見られました。

  • 空間図形: 立体的な図形を頭の中でイメージして切断したり、回転させたりする問題。
  • 微細なイラスト判別: 資料集にあるような、ごくわずかな違いを見分ける細かいイラスト問題。

このように、空間を把握する力や、人間ならではの直感的な視覚判断は、まだ私たち人間に分があるようです。しかし、英語リーディングで97%を取ったように、膨大な文章を読み解くスピードと正確さにおいては、AIはすでに人間を凌駕しつつあると言えるでしょう。

2026年入試の焦点「情報I」とAI教育のジレンマ

今回の実験結果で特に注目すべきは、AIが新設科目である「情報I」でも97%という高得点を叩き出した点です。これは、プログラミングやデータサイエンスといった領域が、AIにとって最も得意なフィールドであることを証明しています。

AIが基礎的な知識問題を完璧に解ける今、2026年入試以降の「情報I」はさらに難化することが予想されます。単に用語を暗記したり、教科書通りのコードを書くだけの能力は、AIで代替可能だとみなされるからです。

これからの入試で求められるのは、知識そのものではなく、その知識を使ってどう課題を解決するかという「思考力・判断力」です。たとえば、与えられたデータから社会の問題点を見つけ出し、解決策を論理的に説明するような力が重視されるでしょう。

学校現場でも「探究学習」の重要性が増していますが、これはまさにAIにはない「問いを立てる力」を養うためです。答えをすぐに出せるAIが身近にあるからこそ、あえて自分の頭で悩み、プロセスを大切にする学習姿勢が問われています。

大学側の反応は?2026年入試における「カンニング対策」と規制

AIの能力が向上するにつれ、大学側も入試の公平性を保つための対策に追われています。「志望理由書をAIに書かせる」「Web出願でAIを使う」といった不正行為への懸念が高まっているからです。

象徴的だったのが、産業能率大学がいち早く発表した「生成AIの取り扱い」に関する指針です。同大学では、総合型選抜などの出願書類作成において、生成AIの使用を原則禁止とし、使用が発覚した場合は不合格にするという厳しいルールを設けました。

もちろん、すべての大学が全面禁止にするわけではありませんが、多くの大学で「出典明記」の義務化や、使用範囲の制限が進むでしょう。これは単なるカンニング対策にとどまらず、受験生自身の言葉や体験を評価したいという大学側のメッセージでもあります。

今後は、提出された書類の内容が本人の実力に基づいているかを確認するため、面接での口頭試問や、会場での記述式問題がより重視されるようになります。AIできれいな文章を作っても、その背景にある思考プロセスを自分の言葉で語れなければ、合格を勝ち取ることは難しくなるのです。

AI時代に受験生が身につけるべき「3つの力」

AIが東大レベルの学力を持つ時代において、私たち人間はどのような力を身につければよいのでしょうか。ここでは、これからの受験生に必須となる3つの能力について解説します。

一つ目は「批判的思考力(クリティカルシンキング)」です。AIの回答は常に正しいとは限りません。提示された情報を鵜呑みにせず、「本当にそうか?」「根拠は何か?」と疑い、自分で検証する姿勢が、AIに使われないための第一歩です。

二つ目は、AIには模倣できない「協働学習」やコミュニケーション能力です。複雑な人間関係の中で他者と協力したり、答えのない問いに対して倫理的な判断を下したりすることは、人間にしかできません。こうした非認知能力こそが、社会に出た後の武器になります。

三つ目は、正しい「AIリテラシー」です。AIを敵視するのではなく、家庭教師代わりの学習ツールとして賢く使うことです。わからない箇所を質問したり、自分の答案の添削を頼んだりするなど、学習効率を高めるパートナーとして活用するバランス感覚が大切です。

あえて時間をかけて深く考える「スローペース学習」と、AIによる効率化を使い分けること。それが、2026年以降の入試を勝ち抜くための賢い戦略となるでしょう。

まとめ:97%の衝撃をポジティブに捉えよう

ChatGPTが共通テストで97%の正答率を記録したニュースは、確かに衝撃的でした。しかし、これは「勉強が無駄になる」ということではありません。むしろ、単純な暗記や計算から解放され、人間らしい創造的な学びに集中できるチャンスが到来したと捉えるべきです。

2026年入試に向けて、大学側も評価のあり方を模索しています。大切なのは、AIの凄さに圧倒されるのではなく、その特徴を正しく理解し、自分の学習に取り入れていく柔軟さです。

AIはあくまで強力なツールです。使い手であるあなたが主体性を持ち続ける限り、AIは受験勉強の最強の味方になってくれるはずです。

【次へのワンステップ】

まずは、自分が志望している大学の募集要項をチェックし、「生成AIの利用」に関する規定がないか確認してみましょう。その上で、今日からAIを「検索」だけでなく「壁打ち相手」として学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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