冬の花園の頂点を決める全国高校ラグビー大会の決勝戦。第105回大会のファイナルは、神奈川代表の桐蔭学園と京都代表の京都成章が激突する注目の一戦となりました。
桐蔭学園が史上6校目となる3連覇を達成するのか、それとも京都成章が悲願の初優勝を果たすのか。全国のファンが固唾をのんで見守ったこの試合は、両校の意地がぶつかり合う熱い展開となりました。
本記事では、36-15というスコアの裏に隠された試合の流れや、勝敗を分けたポイント、そして選手たちのドラマについて詳しく解説していきます。感動のフィナーレを迎えた花園の記録を、一緒に振り返っていきましょう。
第105回全国高校ラグビー決勝の結果:桐蔭学園が3連覇達成
聖地・花園ラグビー場で行われた決勝戦は、桐蔭学園(神奈川)が京都成章(京都)を36-15で下し、見事に優勝を果たしました。これで桐蔭学園は大会3連覇という偉業を成し遂げたことになります。
3連覇は大会史上6校目となる記録であり、彼らの強さが際立つ結果となりました。単なる勝利ではなく、歴史に名を刻む優勝となったことで、選手や関係者の喜びもひとしおだったことでしょう。
桐蔭学園が京都成章を36-15で破り通算6度目のV
最終スコアは36-15となり、点差だけを見れば桐蔭学園の快勝のように見えるかもしれません。しかし、試合内容は決して一方的なものではなく、京都成章の粘り強いディフェンスと鋭いアタックに苦しめられる場面もありました。
今回の優勝で、桐蔭学園は通算6度目の全国制覇となります。伝統校としての誇りと、プレッシャーを跳ねのけた選手たちの精神力が、この素晴らしい結果を手繰り寄せたのです。
激闘のスコア経過と勝負を分けた後半の連続トライ
試合の前半は両チームともに譲らない展開が続き、張り詰めた空気が漂っていました。均衡が破れ、流れが大きく動いたのは後半に入ってからです。
桐蔭学園は持ち味である展開ラグビーに加え、フォワード陣が力強さを発揮して連続でトライを奪いました。この後半の爆発力が勝負の分かれ目となり、京都成章を突き放すことに成功したのです。
桐蔭学園 vs 京都成章|試合詳細と逆転の要因を分析
ここからは、試合の具体的な流れと、なぜ桐蔭学園が逆転に成功したのかを分析していきます。前半の苦しい時間帯をどう乗り越え、勝利への道筋を作ったのかが大きなポイントです。
先制点を許すという難しい展開から始まったものの、選手たちは焦ることなく自分たちのラグビーを貫きました。その冷静さと修正能力の高さこそが、王者の王者たる所以なのかもしれません。
前半の劣勢を覆したFB曽我大和の同点トライ
試合序盤、ペースを掴んだのは挑戦者である京都成章でした。鋭い出足で先制点を奪い、桐蔭学園にプレッシャーをかけます。しかし、ここでチームを救ったのがFB(フルバック)の曽我大和選手です。
前半終了間際、曽我選手が相手ディフェンスの隙を突いて鮮やかな同点トライを決めました。フルバックとは最後尾で守りつつ攻撃参加もする「最後の砦」ですが、彼のこのプレーがチームに勇気を与え、悪い流れを断ち切るきっかけとなったのです。
一丸となった前進!モールを武器に突き放した後半戦
同点で迎えた後半、桐蔭学園は戦術を明確に切り替えました。それは、フォワード陣が塊となって押し込む「モール」というプレーを軸にした攻撃です。
この力強い前進から、NO8(ナンバーエイト)の足立佳樹選手やFL(フランカー)の長尾峻選手が次々とトライを決めました。個人の力だけでなく、チーム全員が結束して前に進む力が、最終的に大きな点差を生む原動力となりました。
「王者から挑戦者へ」桐蔭学園を成長させた挫折の物語
3連覇という輝かしい結果だけを見ると、桐蔭学園が圧倒的な力で他をねじ伏せたように思えるかもしれません。しかし、この1年はチームにとって決して順風満帆な道のりではありませんでした。
一度は自信を失いかけながらも、そこから這い上がってきたプロセスこそが、今大会での強さの秘密です。ここでは、チームを指揮する藤原秀之監督の言葉とともに、彼らが再び王者へと返り咲いた背景に迫ります。
春の「記録的大敗」が転機に:藤原監督が語る覚醒の理由
実は、春の選抜大会やサニックスワールドユース、関東大会の時期には、チームは思うような結果を残せていませんでした。特に春の大会での「記録的大敗」は、選手たちに大きな衝撃と挫折を与えました。
藤原秀之監督は、この敗戦を機にチームの意識を「王者」から「チャレンジャー」へと切り替えさせました。派手なプレーではなく、パスやキャッチ、タックルといったラグビーの「基礎」を徹底的に見直すことに時間を費やしたのです。
一度折れた剣を鍛え直して、以前よりも鋭い名刀を完成させるように、彼らは地道な練習で自らを叩き上げました。この原点回帰があったからこそ、決勝という極限の状況でも揺るがない強さを発揮できたと言えるでしょう。
史上初!同一大会で「大阪3強」を全て撃破する偉業
今大会の桐蔭学園の勝ち上がりは、まさに修羅の道でした。なんと、高校ラグビー界で最強の一角を占める「大阪勢」の3校をすべて倒しての優勝だったのです。
準々決勝、準決勝、そして決勝への道のりで、大阪桐蔭、東海大大阪仰星、常翔学園といった強豪校と次々に対戦しました。これら「大阪3強」を同一大会ですべて撃破して優勝したのは、大会史上初の快挙です。
厳しい山を乗り越えるたびにチームは成長し、自信を深めていきました。この過酷な組み合わせを勝ち抜いた事実こそが、彼らが真の日本一であることを証明しています。
【桐蔭学園と京都成章 決勝までの道のり】
| 回戦 | 桐蔭学園(神奈川) | スコア | 京都成章(京都) | スコア |
| 2回戦 | vs 茗溪学園 | 〇勝 | vs 米子工 | 〇勝 |
| 3回戦 | vs 仙台育英 | 〇勝 | vs 尾道 | 〇勝 |
| 準々決勝 | vs 御所実 | 〇勝 | vs 中部大春日丘 | 〇勝 |
| 準決勝 | vs 大阪桐蔭 | 〇勝 | vs 東福岡 | 〇勝 |
| 決勝 | vs 京都成章 | 36-15 | vs 桐蔭学園 | 15-36 |
悲願の初優勝へ届かず…京都成章の健闘と今後の展望
一方で、初の決勝進出を果たし、悲願の初優勝を目指した京都成章。結果は準優勝となりましたが、その戦いぶりは多くの観客の心を打ちました。
彼らがグラウンドで見せたひたむきな姿勢と、最後まで諦めない闘志は、勝敗を超えた感動を与えてくれました。ここでは、京都成章が見せた意地と、これからの展望について触れていきます。
先制点を奪う攻勢!京都成章が示した意地と組織力
試合開始直後、主導権を握ったのは京都成章でした。鍛え上げられたディフェンスと、一瞬の隙を逃さない組織力で先制トライを奪い、王者・桐蔭学園を慌てさせました。
特に前半の戦いぶりは、彼らが積み重ねてきた練習の質の高さを物語っています。個々の身体能力で勝る相手に対しても、チーム全員が連動して動くことで互角以上に渡り合えることを証明しました。
試合後、選手たちの口からは優勝を逃したことへの「謝罪」や悔しい言葉も聞かれましたが、胸を張っていい素晴らしい内容でした。この経験は、必ずや選手たちのこれからの人生における大きな財産になるはずです。
準優勝という結果を糧に次世代へ繋ぐ「成章ラグビー」
「準優勝」という結果は、頂点まであと一歩だったという悔しさと同時に、全国2位の実力があるという証明でもあります。この決勝の舞台を知る選手たちが残したものは、後輩たちにとって計り知れない価値があります。
決勝で味わった独特の緊張感や、通用したプレー、そして足りなかったもの。すべてが次世代の「成章ラグビー」へと継承されていきます。
今回の経験を糧に、来年以降、さらに進化した京都成章が花園に戻ってくることは間違いありません。彼らの新しい挑戦は、ここからまた始まります。
花園の興奮をもう一度!MBSの動画配信・ハイライト視聴方法
「あの感動のシーンをもう一度見たい」「試合を見逃してしまった」という方も多いのではないでしょうか。第105回全国高校ラグビー大会の様子は、公式の動画配信サービスで視聴可能です。
熱戦の興奮をそのままに、PCやスマートフォンで手軽に振り返ることができます。ここでは、便利な視聴方法をご紹介します。
HANAZONO LIVEで試合全編・ハイライトをチェック
大会を放送しているMBS(毎日放送)の公式サイト「HANAZONO LIVE(ハナゾノライブ)」では、決勝戦を含む全試合のアーカイブ映像が公開されています。
フルマッチでの視聴はもちろん、得点シーンや好プレーをまとめた「ハイライト」動画も用意されています。時間がない方でも、要点を絞って試合の興奮を追体験できるのが魅力です。
また、インターネット環境があれば、場所を選ばずに無料で楽しめるのも嬉しいポイントです。ぜひアクセスして、高校生たちの熱い冬を感じてください。
注目選手の素顔に迫るスペシャルムービーも配信中
試合映像だけでなく、注目選手にスポットを当てたドキュメンタリーやインタビュー動画も配信されています。ヘルメットやジャージを脱いだ選手たちの素顔や、大会にかける想いを知ることで、試合の見方がまた変わってきます。
優勝した桐蔭学園の選手たちの裏話や、惜しくも敗れたチームの涙のロッカールームなど、テレビ放送では映らなかった貴重なシーンも満載です。
まとめ:歴史に残る激闘、それぞれのドラマに拍手を
第105回全国高校ラグビー大会決勝は、桐蔭学園の3連覇という偉業で幕を閉じました。春の挫折を乗り越え、基礎から鍛え直して頂点に立った桐蔭学園の強さは、まさに「努力の結晶」と言えるでしょう。
一方で、京都成章も悲願の初優勝こそ逃しましたが、その組織力と粘り強いプレーは観る者に深い感銘を与えました。勝者にも敗者にも、それぞれのドラマがあり、成長の物語がありました。
高校生たちが全身全霊をかけてぶつかり合う姿は、私たちに「何かに熱中することの素晴らしさ」を思い出させてくれます。この冬の花園で生まれた数々の感動は、これからも長く語り継がれていくことでしょう。
感動の試合映像は、配信サイトでいつでも振り返ることができます。ぜひ、彼らの熱い戦いをもう一度目に焼き付け、来年の大会へと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
