金正恩氏再任!朝鮮労働党第9回大会における核・経済と統一放棄

金正恩が韓国統一を放棄!新たな国家戦略と絶対的権力

北朝鮮の進むべき道を決める朝鮮労働党第9回大会が5年ぶりに開催され、金正恩氏の党総書記再任や新たな国家方針が決定されました。なぜこの大会が世界中から注目されているかというと、今後の北朝鮮の軍事戦略や韓国との関係性が大きく変わる歴史的な転換点となるからです。具体的には、核兵器のさらなる強化を目指す方針が示されたり、長年の目標であった韓国との統一を事実上諦めるような動きが見られたりしています。本記事では、日々のニュースだけでは少し難しく感じる北朝鮮の最新動向について、大会で決まった重要なポイントをわかりやすく解説していきます。

第9回党大会の重要ポイント3選

・金正恩氏の最高職である党総書記への全会一致での再任

・核兵器と通常戦力の高度化を目指す新たな方針の決定

・平和統一の目標を取り下げる歴史的な党規約の改定

目次

朝鮮労働党第9回大会とは?金正恩党総書記の再任と大会の意義

北朝鮮における最も重要な会議である朝鮮労働党の第9回大会が、首都の平壌で5年ぶりに開催されました。この会議は国の基本方針を決める最高意思決定機関であり、今回は全国から約5000人もの代表者が集まる大規模なものとなりました。ニュースなどで見聞きして、北朝鮮がこれからどうなっていくのか不安に感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回の大会で最も注目された出来事の一つが金正恩氏の処遇です。これまでの実績が評価され、金正恩氏は党のトップである党総書記という役職に全会一致で推戴され、見事に再任を果たしました。これにより国内における圧倒的な指導力が改めてアピールされる形となり、今後の強力な体制づくりが確実なものとなっています。

項目第8回大会(2021年)第9回大会(今回)
主要な議題経済失敗の認定と新計画核武力強化と統一放棄
金正恩氏の役職党総書記に就任党総書記に再任
対南(韓国)路線平和統一志向の維持敵対的二国家関係への転換

党大会における総括報告と新たな闘争戦略

会議の中では金正恩氏自らが過去5年間の国の歩みを振り返る総括報告を行いました。厳しい国際情勢の中でも社会主義の国家体制を守り抜き、一定の成果を上げることができたと強調しています。難しい言葉が並びますが、要するにこれまでのやり方は間違っていなかったと国民に伝えているのですね。

そしてこれからの未来に向けて新たな闘争戦略という目標も発表されました。これは国をさらに強くしていくための革命的な指針となるものであり、参加者から熱烈な支持を受けています。新時代5大党建設路線と呼ばれる新しい時代の党づくりを進める方針も打ち出され、国内の引き締めを図る狙いがうかがえます。

核武力強化と新たな国防計画・闘争戦略

私たちの生活にも直接的な影響を及ぼすかもしれない軍事面での決定も、今回の大会における重要なテーマでした。北朝鮮はこれまでもミサイルの発射などを繰り返してきましたが、今回はさらに核武力強化を推し進めるための新しい国防計画が示されています。近隣の国々にとっては非常に気がかりな動向と言えるでしょう。

具体的には核兵器をいつどのように使うかというルールである核ドクトリンが、より実戦的なものへと見直される可能性があります。金正恩氏は会議を前にミサイル試射を視察しており、自国の戦争抑止力が飛躍的に向上したと自信を見せていました。過去に定められた国防発展5カ年計画の成果を土台にして、さらなる軍事力の拡大を目指していることが明確になっています。

核と通常戦力の並進政策による米韓への対抗

北朝鮮が目指しているのは決して核兵器だけの強化ではありません。核兵器の開発と並行して一般的な武器である通常戦力も同時に強化していくという並進政策を掲げています。例えば広範囲を一度に攻撃できる放射砲などの開発にも力を入れており、軍事力全体の底上げを図っているのです。

このような動きの背景には米国や韓国に対する強い対抗意識があります。圧倒的な軍事力を持つアメリカやすぐ隣に位置する韓国に対していつでも反撃できる体制を整えることで、相手を強く牽制する狙いがあります。外交的な交渉よりもまずは力で自分たちの身を守るという姿勢がより鮮明になったと言えそうです。


経済5カ年計画と地方発展20×10政策の成果と課題

北朝鮮は軍事だけではなく、国民の暮らしを支える経済面でも新しい目標を掲げています。長引く国際社会からの制裁などで厳しい生活を強いられている人々の不満を和らげ、暮らしを豊かにしていく必要があるからです。

今回の大会で金正恩氏は、首都である平壌に近代的なマンションなどの住宅を5万戸建設したことなどを大きな成果としてアピールしました。誰もが目で見えるわかりやすい実績を示すことで、国民からの支持をしっかりと集めようとしていることがわかります。

過去に立てた経済5カ年計画でうまく達成できた部分を強調しつつも、まだ足りない課題には真摯に向き合う姿勢を見せています。国を根底から立て直していこうとする、指導者としての強い意志が感じられますね。

人民大衆第一主義と立ち遅れた地方の再建

これからの経済政策において特に力を入れているのが、発展から取り残されてしまった地方都市の再建です。華やかな首都と比べると地方での暮らしは依然として厳しく、その格差を早急に埋めることが求められているからです。

そこで国民の幸せを一番に考える社会主義の理念に基づき、地方発展20×10政策という新しい取り組みがスタートしました。これは毎年20の地域に近代的な工場などを建設し、10年という歳月をかけて全国の生活水準を底上げしていくという壮大な計画です。

農業や毎日の生活に必要な日用品を作る軽工業をしっかりと支援し、どこに住んでいても豊かな生活が送れる国を目指しています。困難な状況にあっても国全体で一丸となって乗り越えようという、内部に向けた力強いメッセージが込められています。

歴史的転換となる統一放棄と党規約改定

今回の大会で最も世界中の人々を驚かせたのが、隣国である韓国との統一を事実上諦めるという決断です。北朝鮮が建国されて以来ずっと掲げてきた究極の目標を根底から覆す、まさに歴史が動いた瞬間と言えます。

この大きな方針転換に伴い、国のルールブックにあたる党規約改定が行われる見通しとなりました。これまで規約のなかに明記されていた平和統一や、南朝鮮革命論といった韓国への関与を示す言葉がすべて削除されると考えられています。

同じ民族としていつの日にか一つになるという長年の夢を自ら捨てることは、北朝鮮国内の人々にも非常に大きな衝撃を与えているはずです。国としてのあり方や目指すべき未来が、これまでとは全く違う方向へ進み始めたことを意味しています。

敵対的二国家関係宣言と今後の南北関係

このような統一放棄の決定により、今後の韓国との関係はこれまで以上に厳しく冷え込むことが予想されます。北朝鮮は韓国のことを同じ民族の仲間ではなく、完全に別の国として扱うと明確に宣言したからです。

具体的には韓国を最も敵対的な国家と位置づける、敵対的二国家関係という新しい考え方が示されました。背後にいる米国とともに自国の体制を脅かす存在であり、決して相容れない相手であると強い言葉で線を引いたのです。

これまでのように歩み寄って対話を重ね、関係を良くしていく道は当分の間は完全に閉ざされてしまったと言えるでしょう。隣り合う二つの国の間には、これまでになく高く険しい壁がそびえ立つことになります。

■ コラム:新しい世界の仲間づくりと多極化への動き

北朝鮮は米国や韓国との関係を断ち切る一方で、新しい仲間づくりに懸命に取り組んでいます。ロシアや中国はもちろんのこと、アジアやアフリカの新興国などとも積極的に連携を深めようとしているのです。アメリカの一強時代を終わらせ、複数の国が力を持つ多極化世界秩序を築くことで、自分たちに有利な国際環境を作ろうとする新しい外交戦略が見えてきます。

まとめ:新たな時代へ向かう北朝鮮の動向を注視しよう

5年ぶりに開催された朝鮮労働党第9回大会は、北朝鮮の今後のあり方を決定づける非常に重要な会議となりました。党総書記に再任された金正恩氏の体制がさらに強固なものとなり、核兵器を含めた軍事力の拡大が今後も強力に推し進められていきます。

また国民の生活を向上させるための経済立て直しを図る一方で、韓国との統一という長年の夢を捨てる歴史的な決断が下されました。私たちの住む日本にとっても、決して遠い国の出来事では済まされない重要な変化ばかりです。

国際情勢は日々目まぐるしく変わっており、正しい情報をしっかりと追いかけて理解していくことが何よりも大切ですね。当サイトでは今後も難しいニュースをわかりやすく解説していきますので、ぜひSNSのフォローやブックマークをして最新情報をチェックしてみてください。

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