【7月22日】栗原陵矢が5安打5打点2本塁打|ソフトバンク22-2オリックス、プロ野球初記録の中身と本塁打29本の現在地

【7月22日】栗原陵矢が5安打5打点2本塁打

2026年7月22日、みずほPayPayドームで行われたソフトバンク対オリックスは、22-2という野球の試合とは思えないスコアで決着した。その中心にいたのが4番・栗原陵矢である。5安打5打点、2本塁打。しかもこの日の記録は、単なる猛打賞では片づけられない「プロ野球初」を含んでいた。ただし、その「初」がどこにかかっているのかは、見出しだけを追うと誤解しやすい。この記事では試合の経過、栗原の全打席の中身、記録の正確な条件、そしてタイトル争いとオリックス側への影響までを順に整理する。

この記事でわかること

  • ソフトバンク22-2オリックスの得点経過と、序盤で試合が決まった流れ
  • 栗原陵矢の5打席それぞれの中身と、5安打5打点の内訳
  • 「プロ野球初」が指しているのは記録そのものではなく「個人2度目」であること
  • 本塁打29本で単独トップ、打点73で首位と1差という現在地
  • オリックスが90試合目で自力優勝の可能性を失った意味
目次

ソフトバンク22-2オリックス|試合結果と得点経過

まず、この試合がどのように動いたのかを押さえておきたい。大量得点というと終盤に積み上げた印象を持たれやすいが、実際には序盤で大勢が決していた。

初回に先制されるも、その裏に4得点で逆転

試合が動いたのは1回表だった。先に得点したのはオリックスで、ソフトバンクは1点を追う展開で攻撃に入る。しかしその裏、打線がいきなり4得点を挙げて逆転。続く2回裏にも3点を加え、2回を終えた時点で7-1と大きくリードを広げた。

場面 オリックス ソフトバンク スコア
1回表 1 1-0
1回裏 4 1-4
2回裏 3 1-7
最終 2 22 2-22

先制された直後に打ち返し、相手に立て直す時間を与えなかった。この初回の4得点が、結果的に22得点という数字の出発点になっている。

ソフトバンクの安打は26本に達した

最終的にソフトバンクは26安打を放ち、22得点を挙げた。オリックスの得点は2にとどまり、点差は20点。1試合でこれだけの差がつくことは、シーズンを通してもほとんど起こらない。

栗原陵矢が5安打5打点、28号と29号の2本塁打

その猛攻の中心にいたのが栗原陵矢である。この日は5安打5打点4得点、本塁打2本という内容だった。注目すべきは本数よりも、その打席が試合のどの局面に置かれていたかである。

栗原陵矢の打席内容

1回から4回にかけての4打席は、いずれも安打と打点を同時に記録している。内訳は次の通りだ。

イニング 結果 打点 局面での意味
1回 左越え適時二塁打 あり 先制された直後の逆転攻撃を後押し
2回 左中間へ28号ソロ本塁打 あり 序盤で点差を広げる一発
3回 右前安打 あり 記録を3イニング連続に伸ばす
4回 右前安打 あり 4イニング連続安打&打点を達成
29号ソロ本塁打 あり 5安打5打点を完成させ、本塁打を29本に

この表の通り、5打点の内訳は4イニング連続の4打点に、もう1本の本塁打による1打点を加えたものである。

1回から4回まで、4イニング連続で安打と打点

栗原の記録を視覚的に並べると、その連続性がわかりやすい。

1回〜4回:4イニング連続 安打&打点

1回
左越え二塁打
打点あり
2回
28号本塁打
打点あり
3回
右前安打
打点あり
4回
右前安打
打点あり

4つのイニングすべてで、安打と打点をセットで記録した。

4イニングにわたって途切れずに安打を放ち、そのすべてで走者を還した。この連続性こそが、今回の記録の核心である。

プロ野球初は何が「初」なのか|条件は「個人2度目」

ここが最も誤解されやすい部分なので、丁寧に整理しておきたい。報道の見出しでは「プロ野球初」と短く書かれることが多いが、4イニング連続安打&打点という記録そのものが史上初めて出たわけではない。

4イニング連続安打&打点とは

これは、連続する4つのイニングで、いずれも安打を打ち、かつ打点を挙げた状態を指す。1つでも凡退したイニングが挟まれば途切れるし、安打が出ても打点がつかなければ条件を満たさない。打線が回り続けなければ4イニング連続で打席に立つこと自体が難しく、そもそも成立しにくい記録である。

「4打席連続」との違い

似た表現に「4打席連続安打」があるが、これは打席が続いていればよく、同じイニングに2度打席が回ってきた場合も含まれる。一方「4イニング連続」は、1回、2回、3回、4回と、イニングをまたいで途切れないことが条件になる。今回の栗原は後者にあたる。

史上初なのは「同一選手による2度目」

そして今回の「プロ野球初」は、栗原がこの4イニング連続安打&打点を個人として2度目に達成したことを指している。過去に達成例がある記録を、同じ選手がもう一度成し遂げたケースが初めてだったということだ。「史上初の4イニング連続安打&打点」と縮めてしまうと意味が変わるため、記録を語る際は「個人2度目が初」まで含めて理解しておきたい。

栗原が本塁打29本で単独トップ、打点は首位と1差

この日の2本塁打によって、栗原はシーズンの本塁打を29本とした。タイトル争いにおける立ち位置も、あわせて確認しておく。

パ・リーグ本塁打ランキング

順位 選手 球団 本塁打
1 栗原 陵矢 ソフトバンク 29
2 近藤 健介 ソフトバンク 21
3 レイエス 日本ハム 20
4 万波 中正 日本ハム 17
5 山口 航輝 ロッテ 15

2位の近藤健介とは8本差がついている。シーズンはまだ途中であり結果は確定していないが、7月下旬の時点で単独トップに立ち、後続との差を保っている状況だ。

打点は73で、首位の近藤健介と1差

この試合で5打点を加えたことにより、栗原の打点は73となった。打点部門で首位に立つのはチームメイトの近藤健介で、その差はわずか1点。本塁打で1位、打点で首位と1差という位置にいる。同じチームの4番と主軸がタイトルを争う構図になっている。

王貞治会長は40本、小久保監督は球宴前30本に期待

試合後、王貞治球団会長は「ホームランも40本までね。レフトでもセンターでも、どこでも入るから。この夏場に入って飛距離が伸びてるからいいよ」と語り、さらに上の数字への期待を示した。小久保監督も「これでオールスター前の30本も見えてきましたね」とコメントしている。いずれも達成を保証するものではないが、球団の内外から高い評価を受けていることがわかる。

ソフトバンクは26安打22得点|打線爆発の内訳

栗原一人の活躍で22点が入ったわけではない。打線全体が途切れずにつながった結果である。

近藤健介は4安打4打点4得点

栗原に次ぐ働きを見せたのが近藤健介で、本塁打1本を含む4安打4打点4得点を記録した。山本恵大も本塁打を含む3打点を挙げている。上位から下位まで安打が続いたことで、栗原に4イニング連続で打席が回るという状況そのものが生まれた。記録は個人の技術だけでなく、打線がつながり続けたことによって成立している。

26安打と22得点は、それぞれいつ以来か

この日のチーム記録がどれほど珍しいものかは、前回の到達時期を見るとわかりやすい。

前回はいつだったか

26安打
前回は2003年8月1日のオリックス戦
およそ23年ぶり
22得点
前回は2016年5月24日のオリックス戦
およそ10年ぶり

いずれも前回の相手はオリックスだった。20年以上、あるいは10年に一度という頻度でしか出ない数字が、この日ひとつの試合の中で同時に並んだことになる。

スチュワートJr.は7回2失点で試合を作った

大量援護を受けた先発のC・スチュワートJr.は、7回を投げて7安打2失点、6奪三振という内容だった。初回に先制を許したものの、その後は要所を締めて長いイニングを投げ切っている。打線が大量に点を取る展開では投手のリズムが崩れやすいが、7回まで任されたことは、この試合の勝ち方をより安定したものにした。

オリックスは22失点、90試合目で自力優勝が消滅

一方のオリックスにとっては、厳しい一日となった。

先発・片山楽生はアウトを取れずに4失点

先発した片山楽生は、アウトを1つも奪えないまま4失点で降板した。その後もリリーフ陣がソフトバンク打線の勢いを止められず、失点を重ねる展開が続いた。最終的な22失点は、オリックスにとって10年ぶりの数字となる。

岸田護監督「ファンの方に申し訳ない試合になった」

試合後、岸田護監督は「ファンの方に申し訳ない試合になった」と語っている。点差が開いた試合ではあったが、監督の言葉はファンに向けたものだった。

「自力優勝消滅」とは何を意味するのか

この敗戦により、オリックスは7月22日の試合終了時点、シーズン90試合目で自力優勝の可能性が消滅した。自力優勝消滅とは、残りの試合をすべて自分たちが勝ったとしても、それだけでは優勝に届かない状態を指す。優勝の可能性そのものがなくなったわけではなく、上位チームが敗れるなど他球団の結果に左右される段階に入った、という意味である。ここから巻き返すには、自チームの勝利に加えて他会場の結果が必要になる。

今後の焦点|栗原の30号とタイトル争い

この試合を経て、注目点は次の3つに整理できる。1つ目は栗原の30号がいつ出るかで、小久保監督が触れたようにオールスター前の到達が視野に入っている。2つ目は本塁打と打点のタイトル争いで、いずれもチームメイトの近藤健介が絡む構図になっている。3つ目はオリックスの投手陣の立て直しで、自力優勝が消えた状況からどう戦い方を組み替えるかが問われる。

なお、この試合をめぐってはファンの間でもさまざまな受け止めが見られたが、投稿の傾向を網羅的に確認したものではないため、ここでは断定的な総括は避けておく。

よくある質問(FAQ)

Q. 栗原陵矢の「プロ野球初」の記録とは何ですか?

A. 1回から4回まで4イニング連続で安打と打点を記録したことについて、同じ選手がこの記録を個人として2度達成したのがプロ野球初、という条件付きの記録です。4イニング連続安打&打点そのものが史上初というわけではありません。

Q. 「4イニング連続」と「4打席連続」は何が違うのですか?

A. 「4打席連続」は打席が続いていればよく、同じイニング内で2度打席が回った場合も含まれます。「4イニング連続」は1回、2回、3回、4回とイニングをまたいで途切れないことが条件で、打線がつながり続けなければ成立しません。

Q. ソフトバンクの26安打・22得点はどれくらい珍しいのですか?

A. 26安打は2003年8月1日のオリックス戦以来、22得点は2016年5月24日のオリックス戦以来の数字です。いずれも前回の相手はオリックスでした。

Q. オリックスの「自力優勝消滅」とはどういう意味ですか?

A. 残り試合をすべて勝っても、自分たちの結果だけでは優勝に届かない状態を指します。優勝の可能性が完全になくなったわけではなく、上位チームの敗戦など他球団の結果次第という段階に入ったことを意味します。

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