明豊なぜ敗れた?大分商に3-4Xサヨナラ負けでV6潰える|津久見は9回4点の大逆転で38年ぶり甲子園へ王手【2026年7月23日・大分大会準決勝】

明豊なぜ敗れた?大分商に3-4Xサヨナラ負けでV6潰える

2026年7月23日、第108回全国高校野球選手権大分大会の準決勝が別大興産スタジアムで行われ、夏の大分大会5連覇中で第1シードの明豊が、大分商に3-4Xでサヨナラ負けを喫した。6連覇を目指した王者の夏が、9回裏のボテボテのゴロ1本で終わった。第2試合では津久見が大分舞鶴を6-4で下し、1988年以来38年ぶりの甲子園出場に王手をかけている。決勝は7月25日、大分商と津久見という県内屈指の伝統校同士の顔合わせとなった。

この記事でわかること

  • 明豊3-4X大分商の全イニング経過と、9回裏に何が起きたか
  • 明豊の6連覇を止めた「失策2・被安打10」というデータ上の分岐点
  • 大分商・平田玲翔ら準決勝を彩った注目選手の顔ぶれ
  • 津久見が9回表に4点を奪って逆転した劇的な攻撃の中身
  • 7月25日の決勝、大分商vs津久見の見どころとキーマン
目次

大分商4X-3明豊|スコア・安打・失策で見る準決勝

試合開始は午前9時30分、会場は別大興産スタジアム。先制したのは明豊だったが、リードを守り切れないまま終盤に逆転を許し、9回表に一度は追いついた末の9回裏サヨナラという、最後まで振り子が揺れ続ける展開になった。まずは数字で全体像を押さえておきたい。

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 安打 失策
明豊 1 0 0 1 0 0 0 0 1 3 7 2
大分商 0 1 0 0 0 0 1 1 1X 4 10 0

安打数で3本、失策で2つの差。1点差ゲームでこの差がそのまま結果に出た格好で、延長戦ではなく9回の決着だった点も含めて、大分商が「押し切った」試合と表現するのが実態に近い。

1回に先制した明豊、2回に追いつく大分商

試合は明豊が1回に1点を先制し、王者らしい入り方を見せた。しかし大分商はすぐ2回に1点を返し、試合をふりだしに戻す。明豊は4回に再び1点を勝ち越し、2-1として中盤までリードを保った。この時間帯だけを切り取れば、明豊が試合をコントロールしているように見えた。

ただし、スコアが動かない5回から6回にかけて、大分商は明豊の投手陣に対して着実に走者を出し続けていた。最終的に10安打を放ったチームが、序盤・中盤で得点に結び付けられなかっただけであり、ヒットの出方そのものは終始大分商のほうが上回っていた。

7回・8回の連続失点で逆転を許す

試合が動いたのは7回だった。大分商が1点を返して2-2の同点とすると、続く8回にもう1点を追加して3-2と逆転。中盤まで1点をリードしていた明豊が、わずか2イニングで立場を入れ替えられた。

明豊にとって厳しかったのは、この2イニングがいずれも「1点ずつ」だったことだ。大量点でひっくり返されたわけではないため、試合が壊れた感覚はないまま、しかし確実に追い越されていく。準々決勝の藤蔭戦では劣勢から終盤に逆転して7-6で勝ち上がっていただけに、終盤に強いはずのチームが、この日は終盤に押し込まれる側に回った。

決着の9回裏|1死二、三塁からのサヨナラ

1点を追う9回表、明豊は意地を見せて1点を返し、3-3の同点に追いついた。5連覇中の王者らしい粘りで、試合は完全に振り出しに戻る。

しかし、その裏の攻撃で大分商は先頭打者が三塁打を放ち、無死三塁という絶好機を作った。明豊の内野は前進守備を敷く形となり、1死二、三塁。ここで打球はボテボテのゴロとなり、三塁走者が生還してサヨナラ。強い打球でも、劇的な長打でもない一打が、5年続いた王朝の終わりを告げた。

試合後、この場面をめぐっては満塁策を取らなかった采配について議論する声も出ているが、こうした指摘はファンの反応として交わされているものであり、確定した敗因として断じられる性質のものではない。

全国で相次ぐ強豪敗退、大分でも波乱の結末

試合終了直後から、X(旧Twitter)上には「えっ明豊負けとるやんけ」といった驚きの投稿が相次いだ。今夏は各地の地方大会で常連校の敗退が続いており、「今年はどんな夏になるんやろな」と全国的な波乱の流れに重ねる反応も目立った。

一方で、「明豊が近年強すぎただけで、大分商も津久見も強豪」という冷静な受け止めも少なくない。名門同士の対戦であることを踏まえれば、これを一方的な番狂わせと呼ぶのは正確ではない、という見方だ。全体としては「高校野球らしい劇的な試合だった」という肯定的なトーンが優勢だった。※本段落はSNS上の反応であり、確認済みの事実として扱っていない。

Q. この試合は延長戦だったのですか?

A. いいえ、延長ではありません。9回裏に大分商がサヨナラで決着させた9イニングの試合です。一部で「延長の末」と伝えられていますが、公式のスコアボードは9回で終了しています。

では、数字の上では何が明豊の6連覇を止めたのか。試合を分けた要因を3つに整理する。

明豊はなぜ6連覇を逃したのか|勝敗を分けた3つの分岐点

速報が伝えるのは「サヨナラ負け」という結果だが、答え合わせとして見るべきはその手前にある数字だ。明豊が落とした試合の構造を、守備・継投・相手の完成度という3つの角度から分解する。

図解:明豊3-4X大分商を分けた3つの分岐点

① 守備

明豊 失策2 / 大分商 失策0
与えなくてよい走者を与えた

② 終盤

7回・8回に1点ずつ献上
「終盤に強い明豊」が逆転される側へ

③ 相手

大分商 10安打・無失策
ミスなく打ち続けた王者崩し

3つはそれぞれ独立した要素ではなく、①が②を呼び込み、③がそれを逃さなかった、という連鎖として読むのが自然だ。順に見ていく。

①「失策2」と「被安打10」が生んだ守備の綻び

この試合、明豊は2つの失策を記録した。対する大分商は無失策。1点差で決着した試合において、失策2という数字は決して小さくない。安打で走者を出されることは避けられないが、失策で出す走者は本来「与えなくてよかった走者」であり、投手にとっては球数と精神的な負荷が二重に増える。

加えて被安打は10。7安打だった明豊よりも3本多く打たれている計算で、走者を背負う機会そのものが相手より多かった。中盤までリードしていたのは、その走者を得点に結び付けさせなかった粘りの結果であり、逆に言えば、いつ崩れてもおかしくない綱渡りが続いていたことになる。

② 継投策と終盤の粘り|藤蔭戦で見せた逆転劇の再現ならず

明豊はこの日、阪口純暉、萩原甲真朗、福沢秀哉の3投手を継投で起用した。捕手も林祐輝と郷司遥哉の2人が出場しており、バッテリーを組み替えながら試合を作る形になった。

準々決勝の藤蔭戦では、劣勢の展開から終盤に逆転して7-6で勝ち切っている。つまりこのチームは「終盤に強い」ことを大会中に自ら証明していた。ところが準決勝では、その終盤に7回・8回と連続で失点し、逆に押し込まれる側に回った。9回表に同点に追いついた粘りは藤蔭戦の再現に近かったが、あと一歩、勝ち越しまでは届かなかった。

③ 大分商の「10安打・無失策」に見る王者崩しの徹底

3つ目は相手の完成度である。大分商は10安打を放ちながら失策ゼロ。派手な集中打で試合を決めたのではなく、1回ずつ、着実に返し続けた末に9回で追い抜いた。序盤に大量点を取れなくても崩れず、守りでは追加点の材料を一切与えない。王者を倒すために必要な条件を、極めて地味な形で満たした試合だった。

(編集部分析)5連覇という記録は、裏を返せば県内の他校が5年間その壁を越えられなかったという事実でもある。今回の結果は、県立の伝統校が私学の王者を正攻法で押し切ったという意味で、大分の高校野球の層の厚さが戻りつつあることを示す一戦と評価できる。

準決勝を彩った注目選手|大分商・平田玲翔ら四強の顔ぶれ

今大会の四強には、それぞれチームの看板を背負う3年生がいた。準決勝の顔ぶれを整理しておく。

学校 選手 ポジション 特徴
大分商 平田玲翔 投手(3年) 最速152キロの本格派右腕。スライダー、スプリットなど変化球も多彩
明豊 藤翔琉 二塁手(3年) 昨夏の甲子園経験者。クリーンアップを担い勝負どころを託される
津久見 黒木伶 捕手・主将(3年) 今年5月に外野手から転向した4番。配球を読む視点を打撃にも応用
大分舞鶴 右田海翔 遊撃手(3年) 低く強い打球をセンター方向へ運ぶ好打者。攻守の要

この4人のうち、決勝の舞台に残ったのは平田と黒木の2人である。

最速152キロ右腕・平田玲翔(大分商)

大分商の看板は、最速152キロを計時する本格派右腕・平田玲翔だ。真っすぐの球速だけでなく、スライダーやスプリットといった変化球を持ち、試合の流れを自ら引き戻せるタイプの投手として評価されている。この日のスコアブックにも、米田泰志、葛城晴紀に続く3人目として名前が記載されている。

SNS上では、平田が中盤のピンチから救援して長いイニングを投げ抜き、球速も大台に迫る数字を計時したという現地報告も流れているが、詳細な登板イニングや失点は公式記録での確認が取れていないため、ここでは断定しない。※確認中

敗れた強豪の主軸|明豊・藤翔琉と大分舞鶴・右田海翔

明豊の藤翔琉は昨夏の甲子園を経験した二塁手で、クリーンアップとして勝負どころを託されてきた。劣勢からの逆転を得意とするチームの中核であり、藤蔭戦での逆転勝ちもこの打線の粘りに支えられている。

大分舞鶴の右田海翔は、相手投手を分析して狙い球を一球で仕留めるタイプの遊撃手。準決勝第2試合で津久見に4-6と競り負けたが、8回まではリードを保っており、四強のレベルが拮抗していたことを示す内容だった。

もう一つの準決勝|津久見が9回表に4点、38年ぶりの甲子園へ王手

準決勝第2試合も、劇的な幕切れとなった。津久見が2-4とリードされて迎えた最終回に4点を奪い、6-4で大分舞鶴を振り切っている。9回表の攻撃を打者順に追うと、その集中力の高さがよく分かる。

場面 選手 結果 スコア
9回表開始時 2点ビハインド 2-4
口火 藤田拓海(5番) 左前安打で出塁 2-4
1点目 比嘉恭之輔 中前打で1点返す 3-4
同点 植田大翔 三ゴロの間に同点 4-4
勝ち越し 倉員涼太(2番) 2点二塁打 6-4

そして9回裏、津久見は2死満塁のピンチを迎えながらこれを踏ん張り、逃げ切った。攻守どちらにも土壇場の強さが出た試合だった。

2-4からの怒涛の連打|藤田・比嘉・植田・倉員のドラマ

注目したいのは、4点のうち長打が倉員の二塁打1本だけだという点である。左前打、中前打、そして三ゴロの間の1点。つなぐ攻撃だけで同点まで持ち込み、最後に2番打者の一打で勝ち越した。特別な一発に頼らない形で最終回に4点を挙げたことは、決勝を戦ううえでも大きな自信になるはずだ。

伝説の1988年以来|川崎憲次郎の時代に続く甲子園へ

津久見が最後に甲子園の土を踏んだのは、後にヤクルトなどで活躍する川崎憲次郎を擁した1988年である。以来38年、あと1勝で全国大会への切符に手が届くところまで来た。

津久見は1967年の選抜、1972年の選手権と、春夏いずれも全国制覇を経験している古豪でもある。大分県勢で甲子園の優勝経験を持つのは同校のみで、九州・沖縄勢としても春夏両方を制した最初の学校だった。X上でも「オールドファンはたまんない」といった声が上がるなど、単なる1勝以上の物語性を帯びた決勝進出になっている。

7月25日の決勝|大分商 vs 津久見の見どころ

決勝は7月25日、午前9時30分開始予定。5連覇中の王者を倒した大分商と、38年ぶりの甲子園を狙う津久見の対戦となる。

図解:決勝の対戦構図(7月25日 9:30)

大分商

準決勝で明豊を4X-3
最速152キロ・平田玲翔
10安打・無失策の安定感

VS

津久見

準決勝で大分舞鶴に6-4
主将・4番 黒木伶
9回表に4点の勝負強さ

勝者が第108回全国高校野球選手権の大分代表として甲子園へ

構図としては「投手力の大分商」と「終盤の勝負強さの津久見」という対比になる。

投手力の大分商か、粘りの津久見か

大分商は準決勝で10安打を放ちながら無失策という隙のない試合運びを見せ、投手陣も複数を継投しながら明豊を3点に抑えた。とりわけ平田を含む継投の厚みは、1試合で決着をつける決勝において大きな武器になる。

対する津久見は、2点を追う9回表に4点を挙げて勝ち切った。序盤にリードされても崩れない打線は、たとえ平田を相手にしても最後まで諦めない材料になる。先に主導権を握るのが大分商か、終盤まで我慢して一気に押し切るのが津久見か。決勝の焦点はそこに絞られる。

キーマンは津久見・黒木伶(捕手・主将・4番)

津久見の鍵を握るのが、主将で4番を務める捕手・黒木伶だ。今年5月に外野手から捕手へ転向したという異色の経歴を持ち、相手投手の配球を考えるようになったことで自身の打撃にもその視点を生かしているという。投手をリードしながら打線の中心も担う立場であり、大分商の強力打線をどう抑え、平田をどう攻略するかの両面で存在感が問われる。

Q. 決勝の勝者はそのまま甲子園に出場できますか?

A. はい。7月25日の決勝で勝った学校が、第108回全国高校野球選手権大会に大分県代表として出場します。大分大会は1県1代表のため、決勝が甲子園への最終関門となります。

最後に、今回の準決勝についてよく検索されている疑問をまとめておく。

2026年夏・大分大会準決勝のよくある質問

Q. 明豊の夏の大分大会の連覇記録はいくつで止まりましたか?

A. 5連覇で止まりました。明豊は昨年まで夏の大分大会を5年連続で制しており、今大会は第1シードとして6連覇を狙っていましたが、準決勝で大分商に3-4Xと敗れています。

Q. 決勝戦の日程・会場・開始時間は?

A. 7月25日、別大興産スタジアムで午前9時30分開始予定です。カードは大分商対津久見となっています。

Q. 津久見高校は甲子園で優勝したことがありますか?

A. あります。1967年の選抜大会と1972年の全国選手権大会で優勝しており、春夏ともに全国制覇を経験しています。大分県勢で甲子園の優勝経験を持つのは津久見だけです。

Q. 明豊は甲子園に何度出場していますか?

A. 春夏を合わせて17度の出場歴があります。近年の大分県を代表する強豪校で、昨夏の甲子園にも出場しています。

Q. 準決勝2試合の結果を教えてください。

A. 第1試合は大分商が明豊に4X-3でサヨナラ勝ち、第2試合は津久見が大分舞鶴に6-4で逆転勝ちしました。いずれも別大興産スタジアムで7月23日に行われています。

5連覇の王者が去り、決勝に残ったのは県内屈指の伝統校2校。7月25日、大分の代表がどちらになるにせよ、久々に見る顔ぶれの夏になることは間違いない。

参考情報

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