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榊英雄被告に懲役10年求刑|性加害事件の経緯と裁判の争点を解説

榊英雄被告に懲役10年求刑|性加害事件の経緯と裁判の争点を解説

元俳優で映画監督の榊英雄被告。華やかな経歴を持つ彼が、なぜ準強姦罪で懲役10年を求刑されるに至ったのでしょうか。

2022年の週刊誌報道から始まり、度重なる逮捕、そして法廷で見せた「無罪主張」まで、事件の全容を詳しくまとめました。この記事では、現在の裁判状況から過去の代表作、事件が映画界に与えた衝撃までを網羅的に解説します。


目次

榊英雄被告の現在:懲役10年を求刑された裁判の行方

かつての人気監督が、法廷で厳しい裁きに直面しています。現在進められている裁判では、彼が行ったとされる行為の悪質性が次々と明るみに出ています。

準強姦罪の起訴内容と検察側の主張

2025年12月23日の公判において、検察側は榊被告に対し懲役10年を求刑しました。検察側は「映画監督という圧倒的に優位な立場を悪用した」と厳しく断罪。被害女性の夢や希望を逆手に取った卑劣な犯行であると指摘しています。

主な事件現場は以下の通りです。

  • 自身の所属事務所
  • 都内のシティホテル
  • 深夜の居酒屋個室

いずれも「演技指導」や「ワークショップ」の延長線上として誘い出された場所でした。

被告側の「無罪主張」と否定し続ける争点

一方で、榊英雄被告は一貫して無罪主張を続けています。「立場を利用したことはない」「性交渉には同意があった」と述べ、起訴内容を全面的に否定しました。

しかし、法廷では被告の歪んだ性癖も証拠として提示されています。「女性を雑に扱うことに興奮を覚える」といった主旨の供述も飛び出し、その特異な人間性が浮き彫りになりました。検察側は、これが性的暴行を正当化する身勝手な論理であると主張し、真っ向から対立しています。


榊英雄とは何者か?俳優・映画監督としての経歴と代表作

事件前、彼は業界内で確かな地位を築いていました。その実績を知るほど、今回の転落の大きさが際立ちます。

俳優としての活躍:『ゴーバスターズ』司令官役などで知られる人物像

1995年のデビュー以降、彼は実力派俳優として数々の作品に出演しました。特に『特命戦隊ゴーバスターズ』では、正義感あふれる司令官役を熱演し、子供たちや特撮ファンから親しまれる存在でした。

かつては街中で盗撮犯を取り押さえ、警察から感謝状を贈られたというエピソードもあります。正義の味方を演じていた裏で、自らが卑劣な犯行に及んでいたという事実に、世間は大きな衝撃を受けました。

映画監督としての評価と公開中止になった作品群

監督としての才能も高く評価されており、『捨てがたき人々』などは映画祭でも注目されました。しかし、事件発覚により多くの作品が日の目を見ることができなくなりました。

作品名主演状況
蜜月佐津川愛美公開中止
ハザードランプ安田顕・山田裕貴公開中止

これらの公開中止は、映画製作に関わった多くのスタッフや共演者の努力を無に帰す結果となりました。


榊監督による性加害事件の時系列まとめ:告発から逮捕まで

事件が表面化したきっかけは、ある週刊誌のスクープでした。そこから雪だるま式に被害が露呈していきました。

2022年「週刊文春」の告発と芸能界への激震

事の発端は週刊文春による報じでした。4人の女優が実名や匿名で、過去の性加害を告発。これが引き金となり、所属事務所からの解雇や、当時妻であった和さんとの離婚へと発展しました。この報道は、日本映画界に根付くハラスメント問題を可視化させる大きな転換点となりました。

SDカードから見つかった「50点以上のわいせつ動画」

2024年に逮捕された際、自宅から押収されたSDカードには驚愕の内容が記録されていました。そこには、演技指導と称して撮影された「50点以上のわいせつな動画」が保存されていたのです。

これらは単なる記録ではなく、拒絶できない立場を利用して撮影された決定的な証拠となりました。警察は、押収されたデータから他にも多くの被害者が存在するとみて捜査を進めてきました。

なぜ逮捕された?他の監督(園子温氏ら)との違いとは

同時期には園子温氏や木下ほうか氏らも告発されましたが、榊被告が逮捕に至った背景には「証拠の具体性」と「被害者の強い処罰感情」があります。

  • 物的証拠の存在: 押収された動画データが動かぬ証拠となった。
  • 刑事告訴: 被害女性が勇気を持って告訴状を提出した。
  • 悪質性: 密室での具体的な強要行為が立証可能と判断された。

石川優実氏や睡蓮みどり氏といった当事者たちの発信が、捜査機関を動かす大きな原動力となったのは間違いありません。


今回の事件は、映画界という「夢の門」を管理する門番が、通行許可を餌に弱者を傷つけたようなものです。立場を利用した支配は、決して許されるものではありません。今後の東京地裁での判決が、業界の健全化に向けた一歩となることが望まれます。

映画界のハラスメントをなくすために、私たち視聴者もこの問題から目を背けず、注視し続ける必要があります。

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