2026年1月現在、山梨県上野原市の扇山で大規模な山火事が発生し、予断を許さない状況が続いています。冬場の乾燥した空気と強風の影響で、火の手は急速に広がり、一部の住宅街にまで延焼の危険が及んでいるためです。
すでに大目地区の新田や犬目といったエリアには避難指示が出されており、県は自衛隊に対して災害派遣要請を行いました。住民の皆様や周辺を通行される方は、最新の避難情報や交通規制に十分注意し、早めの安全確保を心がけてください。
山梨県上野原市「扇山」での山火事発生状況と延焼の現状
火災発生の経緯と被害規模
1月8日の午前10時40分頃、山梨県上野原市にある扇山の山中で火災が発生していると、近くを通った方から住民通報がありました。現場は中央自動車道の談合坂サービスエリアからもほど近い場所で、ふもとからも立ち上る煙がはっきりと確認できる状況です。
当時は県内に火災注意報が出されており、空気も非常に乾燥していたため、火の粉が風に乗って瞬く間に広がってしまいました。現時点では広範囲にわたって延焼が続いており、消防による懸命な対応が行われていますが、依然として火勢を抑え込む鎮圧のメドは立っていません。
【避難指示】対象地域と開設されている避難所一覧(大目地区など)
避難指示が出されている具体的なエリア
今回の山火事により、扇山のふもとに位置する大目地区では、火の手が民家から数百メートルの距離まで迫っています。この深刻な事態を受けて、上野原市は新田区や犬目区を対象に、速やかに安全な場所へ移動するよう避難指示を発令しました。
避難の対象となっているのは76世帯、合計143人にのぼり、警察や消防庁が協力して周辺住民への避難呼びかけを続けています。山林から飛んでくる火の粉によって建物に引火する恐れもあるため、対象地域の方は決して無理をせず、早めの行動を心がけてください。
指定避難所の場所と受付状況
避難が必要な方々に向けて、上野原市では以下の施設を避難所として開放しています。現在はどちらの施設も受け入れを行っていますので、身の安全を第一に考えて利用を検討してください。
| 避難所名 | 対象エリア | 備考 |
| 大目出張所 | 大目地区全域 | 避難者の受付窓口を設置中 |
| 旧大目小学校 | 新田区・犬目区など | 広いスペースが確保されています |
避難所へ移動する際は、貴重品や常備薬などを忘れずに持ち、戸締りを確認してから落ち着いて行動しましょう。また、近所にお一人暮らしの高齢者などがいる場合は、可能な範囲で声をかけ合って避難を勧めてください。
自衛隊派遣とヘリコプターによる消火活動の進捗
火災の規模が大きく、地上からの消火活動だけでは困難であると判断した山梨県は、自衛隊に対して災害派遣要請を行いました。これを受けて、上空からは複数の消防ヘリや自衛隊のヘリコプターが投入され、大量の水を散布する懸命な活動が続けられています。
しかし、残念ながら日没を迎えるとヘリコプターによる上空からの活動は安全のために打ち切らざるを得ません。夜間は地上での監視と延焼防止策が中心となりますが、乾燥した天候が続いているため、火の勢いが再び強まる可能性には十分な警戒が必要です。
中央自動車道・談合坂SAや周辺道路への交通影響
今回の山火事は、中央自動車道の談合坂SAから見て西側の山林で発生しています。そのため、風向きによっては高速道路上に煙が流れ込み、視界が悪くなる恐れがあります。
現時点では通行止めなどの大きな規制は発表されていませんが、急な視界不良は事故の原因になりかねません。山梨県警察や道路交通情報の最新案内をこまめに確認し、ライトの点灯や減速を心がけてください。
周辺の一般道においても、消防車両や自衛隊の車両が優先的に通行する場合があります。消火活動をスムーズに進めるためにも、現場付近への不要不急の立ち入りは避け、交通ルールを遵守しましょう。
扇山の登山道・ハイキングコースの利用規制について
火災の発生を受けて、扇山のすべての登山道とハイキングコースは現在立ち入りが禁止されています。現場付近では登山者が確認されたとの情報もあり、警察や消防が安全確保のために確認を急いでいます。
山林内は火の粉が舞いやすく、一度火に囲まれると逃げ道を見失うため非常に危険です。上野原市からの安全宣言が出るまでは、山頂付近や登山口には決して近づかないようにしましょう。
近隣の山々へ登山を計画していた方も、乾燥による延焼のリスクを考慮して予定を見直すなどの判断が必要です。ご自身の命を守ることを最優先に考え、最新の安全情報を必ずチェックしてください。
冬の乾燥期における林野火災の怖さと対策
山梨県内では冬から春にかけて空気が乾燥し、林野火災が発生しやすい気象条件が続いています。過去にも笛吹市などで甚大な被害が出た事例があり、一度火が出ると鎮圧までに数日かかることも少なくありません。
延焼を広げる原因となる火の粉は、強い風に乗って遠くの民家まで飛ぶことさえあります。上野原市や消防庁が発表する情報を注視し、自宅の周りに燃えやすいものを置かないなどの警戒を怠らないでください。
こうした緊急時には、SNSでの未確認情報よりも公的な発表を信頼することが大切です。避難所での過ごし方や持ち出し品の確認を行い、万が一の事態に備えて家族で連絡手段を共有しておきましょう。
まとめ
上野原市の扇山で発生した山火事は、依然として鎮圧のメドが立たず厳しい状況にあります。大目地区などの避難対象エリアにいる方は、速やかに指定の避難所へ移動し身の安全を確保してください。
中央道を利用する際も、煙による視界不良に備えて速度を落とすといった冷静な対応が求められます。自衛隊や消防による消火活動を妨げないよう、現場付近には近づかず自治体からの正確な情報を確認し続けましょう。
上野原市の公式サイトや公式SNSでは、避難所の混雑状況や消火の進捗がリアルタイムで発信されています。大切な命を守るため、まずは公的機関の情報に目を通し、迅速に行動できるよう準備を整えておきましょう。
