2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN師走の超強者祭り」は、格闘技界の歴史を大きく塗り替える衝撃的な一夜となりました。まさか、あれほど強固に見えた王座がこうも脆く崩れ去るとは、誰が予想できたでしょうか。
その理由は、メインイベントでの朝倉未来の担架搬送や、絶対王者サトシ・ソウザのまさかの13秒KO負けという、波乱続きの展開にあります。会場中が悲鳴と熱狂に包まれた全16試合の結果を、どこよりも詳しくお伝えします。特にファンが心配している朝倉未来の怪我の状態や、新王者誕生の舞台裏まで、最新情報を網羅しました。
RIZIN大晦日「師走の超強者祭り」全試合結果一覧
まずは、さいたまスーパーアリーナで行われた全16試合の結果を速報一覧で確認しましょう。今回の「師走の超強者祭り」では5つのタイトルマッチが組まれ、その多くでベルトが移動する激動の展開となりました。
以下に勝敗と決まり手をまとめましたので、全体の流れを把握してください。
| 試合順 | 対戦カード | 結果(決まり手) |
| 第16試合 | 【フェザー級タイトルマッチ】 朝倉未来 vs. ラマザン・シェイドゥラエフ | シェイドゥラエフ勝利 1R TKO(パウンド) |
| 第15試合 | 【ライト級タイトルマッチ】 ホベルト・サトシ・ソウザ vs. アブドゥルカリム・ノジモフ | ノジモフ勝利 1R 0:13 KO(膝蹴り) |
| 第14試合 | 【フライ級タイトルマッチ】 扇久保博正 vs. 元谷友貴 | 扇久保博正勝利 判定 3-0 |
| 第13試合 | 【女子スーパーアトム級タイトルマッチ】 伊澤星花 vs. RENA | 伊澤星花勝利 2R 一本(ギロチンチョーク) |
| 第12試合 | 【バンタム級タイトルマッチ】 井上直樹 vs. ダニー・サバテロ | サバテロ勝利 判定 3-0 |
| 第11試合 | 秋元強真 vs. 芦澤竜誠 | 秋元強真勝利 1R TKO |
| 第10試合 | 鈴木千裕 vs. クレベル・コイケ | クレベル・コイケ勝利 2R 一本 |
| 第9試合 | 平本蓮 vs. YA-MAN | 平本蓮勝利 判定 2-1 |
| 第8試合 | 久保優太 vs. 木村“フィリップ”ミノル | 久保優太勝利 1R KO |
| 第7試合 | 矢地祐介 vs. 五味隆典 | 五味隆典勝利 判定 3-0 |
| 第6試合 | 萩原京平 vs. 昇侍 | 萩原京平勝利 1R TKO |
| 第5試合 | 鈴木博昭 vs. 怪物くん | 鈴木博昭勝利 2R TKO |
| 第4試合 | 太田忍 vs. 瀧澤謙太 | 太田忍勝利 判定 3-0 |
| 第3試合 | 所英男 vs. 金原正徳 | 金原正徳勝利 1R 一本 |
| 第2試合 | RIZIN vs K-1 対抗戦 | RIZIN選抜勝利 |
| 第1試合 | オープニングファイト | ドロー |
このように、RIZINの勢力図が大きく変わる結果となりました。それでは、特に衝撃が大きかったメインカードの詳細を見ていきましょう。
【フェザー級】朝倉未来 vs. シェイドゥラエフ:衝撃の1R TKO決着
メインイベントで行われたフェザー級タイトルマッチは、ファンにとってあまりにも残酷な結末を迎えました。王者・シェイドゥラエフが、挑戦者・朝倉未来を圧倒的なフィジカル差でねじ伏せ、1R TKO勝利で防衛を果たしたのです。
試合開始直後から、シェイドゥラエフの圧力が際立っていました。朝倉の打撃を恐れることなく距離を詰めると、強引にバックを奪い、そこからは悪夢のような時間が続きます。高々と持ち上げて叩きつけるジャーマンスープレックスを連発し、朝倉に反撃の隙を一切与えません。
会場がどよめきから悲鳴へと変わる中、最後はマウントポジションからの容赦ないパウンドの雨。「何もさせてもらえなかった」という表現がこれほど当てはまる試合も珍しく、タイトルマッチにふさわしい緊張感と共に、世界レベルの壁の高さを痛感させられる一戦でした。
朝倉未来の怪我は「眼窩底骨折」意識や現在の容態は?
試合後、ピクリとも動かなくなった朝倉未来が担架で運ばれる姿に、多くのファンが息を呑みました。リング上での処置が長引き、そのまま救急搬送されたため、安否が非常に心配されていました。
榊原CEOの試合後の会見や関係者の情報によると、診断結果は「眼窩底骨折」とのことです。強烈なパウンドを受けたことによるダメージは深く、搬送直後は意識が朦朧としていたようですが、現在は意識を取り戻し、会話もできる状態にあると伝えられています。
その後、朝倉本人が自身のInstagramを更新。「記憶が飛んでるけど、後悔はない。また頑張る」といった趣旨の投稿を行い、ファンを少し安心させました。しかし、眼窩底骨折は全治まで数ヶ月を要する大怪我です。まずはしっかりと治療に専念し、万全な状態で戻ってきてくれることを願うばかりです。
ストップは遅かった?レフェリーの判断を巡る議論
この試合で議論の的となっているのが、レフェリーストップのタイミングです。シェイドゥラエフのパウンドが何度も顔面を捉え、朝倉の意識が飛んでいるように見えた場面でも試合が続行されたため、「止めるのが遅かったのではないか」という声がSNSを中心に噴出しています。
一方で、RIZINのルールでは「ドントムーブ」などのアクションが絡む際や、タイトルマッチであることを考慮し、レフェリーが慎重になる傾向もあります。判定やKOの瞬間をより明確にするための判断だった可能性もありますが、選手の安全を守るという観点から、今回のストップについては専門家やファンの間で検証が続きそうです。
【ライト級】絶対王者サトシが13秒で沈む!ノジモフが新王者に
メインイベントの余韻も冷めやらぬ中、ライト級タイトルマッチでも信じられないような光景が広がりました。「絶対王者」として君臨してきたサトシ・ソウザが、なんと開始わずか13秒でKO負けを喫したのです。
試合開始のゴングと同時に、サトシは得意の寝技に持ち込もうと低い姿勢でタックルを仕掛けました。しかし、対戦相手のノジモフはその動きを完全に見切っていたのです。タックルに合わせてカウンターの膝蹴りを突き上げると、これがサトシの顎を完璧に捉えました。
前のめりに崩れ落ちる王者を見て、会場はどよめきすら起きないほどの衝撃に包まれました。代役として急遽参戦が決まったノジモフですが、この番狂わせによって一気に新王者へと駆け上がりました。
「柔術界の至宝」と呼ばれたサトシがこれほど短時間で敗れるとは、MMA(総合格闘技)の怖さと、一瞬の判断が生死を分ける厳しさをまざまざと見せつけられた試合でした。
フライ級・バンタム級・女子:3つの階級で新王者誕生・防衛
今大会では、他にも3つの階級でベルトを懸けた激闘が繰り広げられました。
扇久保博正の悲願達成や、女王伊澤星花の底力、そして海外からの刺客による王座奪取など、それぞれのドラマが生まれた試合のハイライトをまとめます。
- 【フライ級】扇久保博正が悲願の王座奪取長年のライバルである元谷友貴との死闘は、フルラウンドにわたる削り合いとなりました。気持ちの強さを見せた扇久保が判定3-0で勝利し、ついにフライ級の頂点へ。「諦めなくてよかった」という男泣きに、多くのファンが涙しました。
- 【女子スーパーアトム級】伊澤星花が逆転の一本勝ち絶対女王の伊澤に対し、挑戦者RENAが強烈な打撃でダウンを奪う波乱のスタート。しかし、そこからの立て直しは流石でした。2Rに得意のグラップリング勝負へ持ち込むと、最後はギロチンチョークで一本勝ち。王座防衛を果たしました。
- 【バンタム級】井上直樹、サバテロに屈し王座陥落日本の至宝・井上直樹に対し、元ベラトールの強豪サバテロが立ちはだかりました。サバテロは執拗なレスリングで井上の良さを完全に封じ込め、判定勝利。バンタム級のベルトは海を渡り、新王者サバテロの手に渡りました。
RIZIN大晦日の感想と2026年への展望
すべての試合を終えて感じるのは、RIZINという舞台が新たなフェーズに突入したということです。
10周年記念大会として開催された今回の「師走の超強者祭り」は、長年主役を務めてきた選手たちが敗れ、新しい力が台頭する「世代交代」を強く印象づけました。さいたまスーパーアリーナを揺らした熱気は、格闘技ブームが依然として加速していることを証明しています。
そして、大会の最後には榊原CEOから驚きの発表がありました。なんと、次回の2026年大晦日大会は「バンテリンドーム ナゴヤ(ナゴヤドーム)」での開催が決定したのです。
関東圏以外での大晦日開催は異例のことであり、RIZINのさらなる全国展開と規模拡大が期待されます。敗れた選手たちの復活劇はあるのか、そして名古屋で誰が主役になるのか、今から来年の大晦日が待ちきれません。
まとめ
2025年のRIZIN大晦日大会は、朝倉未来の眼窩底骨折やサトシの秒殺負けなど、波乱と衝撃の連続でした。
結果として多くのタイトルが移動し、格闘技界の勢力図はガラリと変わりました。しかし、勝負の残酷さこそが格闘技の魅力であり、私たちが熱狂する理由でもあります。
- 朝倉未来はシェイドゥラエフに完敗し、怪我の回復が待たれる
- サトシ・ソウザは13秒でKO負け、王座陥落
- 扇久保博正らが激闘を制し、新王者が続々と誕生
- 2026年の大晦日は名古屋での開催が決定
選手たちが命懸けで見せてくれた戦いは、間違いなく私たちの胸に刻まれました。今は怪我をした選手たちの回復を祈りつつ、新たなドラマの始まりを楽しみましょう。
今回の試合の興奮をもう一度味わいたい方は、ぜひPPVのアーカイブ配信をチェックしてみてください。また、朝倉未来選手や各選手のSNSでは、試合後のリアルな心境や怪我の経過が報告されています。彼らの言葉を直接確認して、エールを送ってみてはいかがでおしょうか。
