【2026年9月1日】レクサス新型NX世界初公開|EV航続87km→140km超・DC急速充電対応、新グレード「NX300h」の中身

【2026年9月1日】レクサス新型NX世界初公開|EV航続87km→140km超・DC急速充電対応、新グレード「NX300h」の中身

レクサスが2026年9月1日、コンパクトクロスオーバーSUV「NX」の改良新型を世界初公開しました。発売は2026年末以降で、価格はまだ出ていません。変更の中心はプラグインハイブリッド(PHEV)で、EV航続距離が現行の87キロから140キロ超へ伸び、これまで非対応だったDC急速充電が使えるようになります。

この記事でわかること

  • いちばん大きい変更:PHEV「NX450h+」のEV航続距離が87キロ(現行・WLTCモード)から140キロ超(日本仕様・開発中の暫定値)へ。さらにDC急速充電に対応します。
  • グレード構成:PHEVの「NX450h+」、ハイブリッドの「NX350h」に加えて、2.0リッターの「NX300h」が新しく入り3本立てになります。
  • 買うタイミング:公開されたのはプロトタイプで、価格も日本での発売日も未発表です。確定しているのは「2026年末以降に順次発売」までです。
目次

レクサス新型NXは2026年9月1日に世界初公開、発売は年末以降

レクサスは2026年9月1日、改良した新型NXを世界初公開しました。2026年末以降、各地域で順次発売される予定です。

NXは2014年に、レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして登場したモデルです。レクサスによれば2026年7月末時点で90以上の国と地域で累計約190万台を販売しており、ブランドのグローバルコアモデルに育っています。くるまのニュースはこれを「最量販車種」と表現しています。現行型は2代目で、2021年11月の発売から5年近くが経っていました。

開発テーマは「DISCOVER YOUR EDGE」です。レクサスインターナショナルの遠藤邦彦チーフエンジニアは公開にあたり、「NXに乗り込み、走り出した瞬間から、自分の世界や可能性が拡がっていくような、ワクワクするクルマを造ろう、という想いで開発を進めました」とコメントしています。

なお、今回の公開を各媒体がどう位置づけているかは割れています。レスポンスとCar Watchは「一部改良」と書き、くるまのニュースは「大幅マイナーチェンジ」としています。呼び方は違いますが、扱われている変更内容自体はどの媒体もほぼ同じです。この記事では中身のほうで判断していきます。

現行NXから変わったのはどこか|新旧の比較

変更はパワートレイン・ボディ剛性・内外装の3方向に及びます。数字で追える主な差分を先に並べます。

項目 現行NX(2代目・2021年11月〜) 改良新型NX(2026年末以降)
グレード NX350h/NX450h+(ガソリンは販売終了) NX300h/NX350h/NX450h+
PHEVのEV航続距離 87キロ(WLTCモード) 140キロ超(日本仕様・暫定値)
DC急速充電 非対応(普通充電のみ) 対応
ハイブリッド機構 従来型 新世代(e-Axle・インバータにSiC)
全長×全幅×全高 4660×1865×1660mm 4690×1865×1660mm(全長のみ+30mm)
ホイールベース 2690mm 2690mm(変更なし)
フロア剛性 約25%向上
ステアリング径 370mm 360mm(10mm小径化)
リヤランプ ダブルLは未採用 ダブルLシグネチャー(レクサス初)
価格 550万円〜772万5000円 未発表

表を見ると、目を引くのは寸法ではなく電動化まわりだと分かります。全長が30mm伸びただけで幅も高さもホイールベースも据え置きなので、駐車場に入るかどうかの前提はほぼ変わりません。変わっているのは中身のほうです。

PHEV「NX450h+」はEV航続87km→140km超、DC急速充電にも対応

今回の改良でいちばん大きいのは、PHEVのEV航続距離が約1.6倍に伸び、急速充電が使えるようになったことです。

レクサスは新型NX450h+に、電池出力を8%、電池容量を30%高めた新開発のリチウムイオンバッテリーを搭載すると発表しました。日本仕様のWLTCモードでEV航続距離140キロ超を実現するとしています。ただしこれは開発中の暫定値で、確定値ではありません。なお電池容量の30%向上について、レスポンスは北米仕様は8%向上だと報じています。地域で仕様が分かれる可能性があります。

現行は87km・急速充電なし。日常の使い方が変わる差

現行NX450h+のEV航続距離はWLTCモードで87キロです。今回の140キロ超は、単純比較でおよそ1.6倍にあたります。

レクサス公式サイトによれば、現行の87キロは基本値で、18インチタイヤ装着かつ車両重量2010〜2030キロの条件では91キロ、2040〜2050キロでは90キロとされています。総電力量は18.1kWhです。

数字以上に効くのは充電方式のほうです。現行NX450h+は急速充電に対応していません。公式サイトにも「急速充電は対応しておりません」と明記されており、200V/16Aで約5時間30分、100V/6Aでは約33時間かかります。つまり自宅に普通充電の設備があることが実質的な前提でした。新型はDC急速充電に対応するため、外出先で継ぎ足す使い方ができるようになります。

電池セルの向きを変えて剛性と低重心化に振った

バッテリーのセル配置を前後方向から横方向に変更し、ボディの横方向剛性と低重心化を同時に取っています。

レスポンスとGQ JAPANによれば、この配置変更でバッテリーの搭載位置が下がり、操縦性と走行安定性の向上に大きく寄与しているとレクサスは説明しています。電池を大きくすると重く高くなりがちですが、置き方で相殺しにいった格好です。あわせて電動充電リッドも採用され、充電時の扱いやすさも上げています。

ハイブリッド機構そのものが新世代に置き換わる

トランスアクスル・モーター・PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した「e-Axle」を採用し、機構ごと刷新されます。

インバータのパワー素子には、電気損失の少ないSiC(シリコンカーバイド)を使用します。GQ JAPANは、これにより従来型に比べて駆動系の効率が上がり、燃費と動力性能が高められたと伝えています。この新世代ハイブリッドはPHEVだけでなく、HEVの各グレードにも入ります。

NX450h+の充電まわり:現行と新型で何が違うか

現行(2021年11月〜)
EV87km・普通充電のみ
200V/16Aで約5時間30分。自宅充電が前提

新型(2026年末以降)
EV140km超・DC急速充電対応
電池出力+8%/容量+30%。航続は暫定値

使い方への影響
外で継ぎ足せるかどうか
自宅に充電設備を置けない人ほど差が大きい

140km超は開発中の暫定値です。急速充電の出力や所要時間は本稿の時点で公表されていません。

グレードは3本立てに。新設される「NX300h」とは何か

PHEVの「NX450h+」、HEVの「NX350h」、新設のHEV「NX300h」という3本立てになります。

Car Watchによれば、NX450h+とNX350hが直列4気筒2.5リッターエンジン、NX300hが直列4気筒2.0リッターエンジンを搭載します。レクサスの世界初公開ページでも、この3つのパワートレインが提示されています。

グレード 種別 エンジン 現行にあるか
NX450h+ PHEV 直4 2.5リッター あり(749万5000円〜)
NX350h HEV 直4 2.5リッター あり(550万円〜)
NX300h HEV 直4 2.0リッター なし(新設)
NX350(2.4Lターボ) ガソリン 直4 2.4リッターターボ 販売終了
NX250 ガソリン 直4 2.5リッター 販売終了

表のとおり、注目すべきは新設のNX300hです。現行NXのラインアップはNX350hとNX450h+の2本だけで、ガソリンのNX250とNX350(2.4リッターターボ)はすでに販売を終えています。レクサス公式サイトでもガソリン車は「販売終了のお知らせ」として扱われています。

つまりNX300hは、ガソリン車が抜けたあとの入口を、ハイブリッドで埋め直すグレードという位置づけになります。ただし価格は未発表なので、これがNX350hの550万円より下に来るかどうかは本稿の時点では分かりません。Creative Trendは「ガソリン廃止で全車電動化へ」と表現していますが、正確には全車電動化はすでに現行の途中で完了しており、今回は電動グレードの幅が広がった、という整理になります。

走りは剛性25〜30%向上と常時AWDでどう変わるか

ボディ剛性の底上げとAWD制御の変更により、乗り心地とハンドリングの両方に手が入っています。

フロア剛性が約25%、サスペンションタワーが約30%向上

フロア剛性が約25%、サスペンションタワーの剛性が約30%高められています。

手法はフロアクロスの追加とトンネル稜線部の補強、そしてサスペンションタワーの構成部品の一体化です。GQ JAPANによれば、この補強は乗り心地の改善とロードノイズの低減を狙ったものです。あわせて、AVS(可変ダンパー)非装着車には極微低速バルブ付ショックアブソーバが新規採用されます。サスペンションのチューニングは、トヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)に加えて、ドイツのニュルブルクリンクでも繰り返し行われたとされています。

ステアリングは10mm小径化、E-Fourは常時AWDへ

ステアリングホイールを370mmから360mmへ10mm小径化し、切れ角でギア比が変わるバリアブルラックギアを採用しています。

電気式AWDシステム「E-Four」は後輪のモーター駆動制御が変更され、発進・スリップ・旋回時だけでなく、直進時も含めた常時AWD走行が可能になりました。現行は必要な場面で後輪を駆動する制御でしたから、挙動の連続性という点では性格が変わる部分です。ただし燃費への影響は本稿の時点で公表されていません。

内外装の刷新|レクサス初の「ダブルLシグネチャー」とフレグランス連携

外装はフロントとリヤの表情が変わり、内装は水平基調のコックピットと五感に働きかける新機能が入ります。

ヘッドライトは複眼から横2灯へ、リヤはダブルLに

ヘッドライトは従来の複眼から横2灯へ改められ、リヤはレクサス初のダブルLシグネチャーになります。

フロントはヘッドライトとコーナリングランプを新形状のメッシュグリルと融合させています。くるまのニュースはこの新しい灯体を「細目2段ライト」と表現しています。リヤコンビネーションランプにはレクサス初の「ダブルLシグネチャー」が採用され、Lの字が二重に光るとともに、LEXUSロゴも発光します。アウターミラーやモール類はクロームメッキからブラック基調へ変更され、塊感のあるスタンスを狙っています。ボディカラーは新色「SONIC TELLUS」とF SPORT設定色「TITANIUM CARBIDE GRAY」を含む全9色です。

Sensory Conciergeで照明・音楽・空調・香りを連動させる

照明・音楽・空調・シート温度・香りを3つのモードで連携させる新機能です。

名称は「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」。モードはINSPIRE・RADIANCE・REVITALIZEの3つです。フレグランスはレクサスのデザイン思想「Time」を象徴する5種類(天光・恵風・青陽・半夜・晨明)が用意され、専用カートリッジをグローブボックス内の発生器に最大3種類まで同時に搭載できます。

ディスプレイは12.3インチの液晶メーターと14インチのナビゲーション/マルチメディアを水平に配置。新型セダンESでも採用された透過性の「レスポンシブヒドゥンスイッチ」を備えます。内装色は新色「ABALOS」とF SPORT設定色「PROMINENCE」を含む全5色です。マークレビンソン搭載車では、パンチングメタルのスピーカーグリルを囲む照明も入ります。

先進安全装備は最新の「Lexus Safety System+」へ更新されます。全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールにエコラン地図連携機能が加わり、プリクラッシュセーフティは交差点の出会い頭シーンへ対応が広がりました。ブラインドスポットモニターは側方の自転車・バイクを検知します。

価格は未発表。いま現行を買うか、年末まで待つか

PHEVを検討している人は待つ理由が明確で、HEVを検討している人は決め手に欠けます。

まず前提として、9月1日に公開されたのはプロトタイプです。レクサスの世界初公開ページにも、実際の生産仕様は異なる場合があると注記があります。価格も日本での正確な発売日も未発表で、確定しているのは「2026年末以降に順次各地域で発売」までです。

検討している人 判断材料 結論の傾き
PHEV(NX450h+) EV87km→140km超、急速充電が非対応→対応 待つ理由が明確
自宅に充電設備を置けない 現行は普通充電のみで実質自宅充電が前提 新型を待つ価値が大きい
HEV(NX350h) 新世代ハイブリッドに置き換わるが数値は未公表 判断材料が足りない
とにかく価格を抑えたい 現行は550万円〜と確定。新型は全グレード未発表 現行なら総額が読める
年内に乗り換えたい 新型は2026年末以降で納期も未定 現行一択

表のとおり、判断が割れるのは主にHEVです。PHEVは航続と充電方式という「使い方そのものが変わる」差なので、逆に迷いにくい部分だと言えます。

2026年9月2日時点で、確定していること/まだ分からないこと

確定(公式発表)
グレード3本/寸法/剛性の向上率/装備/2026年末以降発売

暫定(開発中の値)
EV航続距離140km超/各グレードの燃費

未発表
価格/日本の発売日/納期/急速充電の出力

車系メディアの一部が予想価格を出していますが、レクサスからの発表ではありません。この記事では扱いません。

ハリアーが2026年8月の一部改良でガソリンとPHEVをやめてHEV一本化に踏み切ったように、トヨタ系のSUVはこの1年でパワートレイン構成の整理が続いています。クラウンクロスオーバーの改良で第5世代ハイブリッドが入ったのと同様、NXの3本立て化と新世代ハイブリッド化も、その流れの中で読むと位置づけが分かりやすくなります。トヨタが米国でハイブリッドを軸に販売を伸ばしている状況とも符合する動きです。

なお、改良直前の型を新車で買うか中古で狙うかという判断そのものは、車種を問わず考え方が同じです。ヤリスクロスで新車と中古を比較したときの整理が、そのままNXにも当てはまります。

よくある質問

新型NXの価格はいくらですか

本稿の時点で未発表です。レクサスは価格を公表していません。

参考として、現行NXはNX350hが550万円から、NX450h+が749万5000円からです(レクサス公式サイト)。一部の車系メディアが予想価格を出していますが、公式の数字ではありません。

日本ではいつ発売されますか

「2026年末以降、順次各地域で発売」とだけ発表されており、日本の正確な発売日は出ていません。

公開されたのはプロトタイプで、レクサスは実際の生産仕様が異なる場合があると注記しています。

EV航続距離140km超は確定した数字ですか

いいえ。「開発中の暫定値」としてレクサスが公表している数値です。

日本仕様のWLTCモードでの値です。現行NX450h+の87キロと同じ測定モードなので、比較の土台としては使えます。

現行のNX450h+では急速充電は使えないのですか

使えません。レクサス公式サイトに「急速充電は対応しておりません」と明記されています。

普通充電で200V/16Aなら約5時間30分、100V/6Aなら約33時間で満充電です。新型はDC急速充電に対応しますが、出力や所要時間は公表されていません。

ガソリンエンジンのNXはもう買えませんか

新車では買えません。NX250とNX350(2.4リッターターボ)はいずれも販売を終えています。

レクサス公式サイトでもガソリン車は「販売終了のお知らせ」として掲載されています。新型でもガソリン単独のグレードは設定されていません。

ボディが大きくなって駐車場に入らなくなりませんか

大きくなったのは全長のみで30mmです。全幅1865mm・全高1660mm・ホイールベース2690mmは変わりません。

もともと全高1660mmは高さ制限1550mmの機械式駐車場には入らない寸法なので、その前提自体は現行と同じです。全長4690mmは、区画の長さに余裕がない駐車場では確認しておくと安心です。

参考情報

  • レクサス公式「NX WORLD PREMIERE」特設サイト=グレード構成(NX450h+/NX350h/NX300h)、EV航続距離140km(日本)、全長+30mm、2026年末以降の発売予定、プロトタイプである旨の注記
  • レクサス公式サイト NX PHEV/グレード・価格ページ=現行NX450h+のEV航続距離87km(18インチ・車両重量により90〜91km)、バッテリー総電力量18.1kWh、急速充電非対応、200V/16Aで約5時間30分、現行価格と ガソリン車の販売終了
  • Car Watch「レクサス、新型『NX』世界初公開 新世代ハイブリッドシステムに刷新してPHEV『NX450h+』はEV航続距離140km超」(2026年9月1日)=主要諸元4690×1865×1660mm、ホイールベース2690mm、各グレードの排気量、e-Axleとインバータの SiC、電池出力+8%・容量+30%、フロア剛性約25%/サスペンションタワー約30%向上、ボディカラー9色、内装色5色
  • レスポンス「レクサス『NX』改良でデザイン刷新! 新世代ハイブリッド搭載で走行性能もアップ 2026年末以降発売」(2026年9月1日)=北米仕様の電池容量は+8%、電池セル配置の変更と低重心化、電動充電リッド、ステアリング360mmとバリアブルラックギア、TTC-Sとニュルブルクリンクでのチューニング、E-Fourの常時AWD化、Sensory Conciergeとフレグランス5種
  • オートスポーツweb「レクサスが新型『NX』を世界初公開。デザイン刷新、新世代プラットフォームとハイブリッドで走りも進化」(2026年9月1日)=開発テーマ「DISCOVER YOUR EDGE」、遠藤邦彦チーフエンジニアのコメント、累計約190万台・90以上の国と地域
  • くるまのニュース「レクサス、新型SUV『NX』大幅刷新モデルを世界初公開 ブランドの”最量販車種” 年末以降に発売」(2026年9月1日)=現行型は2021年11月発売の2代目、ヘッドライトの複眼から横2灯への刷新、ダブルLシグネチャーと発光LEXUSロゴ、レスポンシブヒドゥンスイッチ、マークレビンソン搭載車の照明
  • GQ JAPAN「新型レクサスNX、遂に登場! 内外装の進化に注目!!!」(2026年9月1日)=SiCによる駆動系効率の向上、フロア剛性約25%・サスペンションタワー約30%向上の狙い(乗り心地改善とロードノイズ低減)
  • Creative Trend「ビッグマイチェン版・レクサス新型NXが世界初公開!ダブルLシグネチャー&新顔採用、ガソリン廃止で全車電動化へ」(2026年9月1日)=媒体による位置づけの違い(「一部改良」と「大幅マイナーチェンジ」)の一例
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