【2026夏・西東京】八王子実践が1-0で創価を破り春夏通じて初の甲子園|創立100周年に実った奥山→塚原の完封リレー

2026年7月26日、明治神宮野球場で行われた第108回全国高等学校野球選手権 西東京大会の決勝で、八王子実践が創価を1-0で下し、春夏を通じて初めての甲子園出場を決めました。動いたのは7回の1点だけ。先発・奥山慎太郎が8回を投げ切り、9回途中からエース塚原翔太が2死満塁のピンチを締めるという、最後まで息の抜けない試合でした。学園創立100周年の年に、1985年創部の野球部が初めて聖地への切符をつかんだことになります。この記事では「誰が、どこで勝負を決めたのか」をスコアと継投から答え合わせしていきます。
この記事でわかること
- 結果:八王子実践が1-0で創価に勝ち、春夏通じて初の甲子園出場を決定(明治神宮野球場)
- 勝負どころ:7回1死一・三塁から7番・荒木孝介の中堅への犠飛で先制。奥山慎太郎が8回1/3、塚原翔太が9回2死満塁を抑えて完封リレー
- 背景:学園創立100周年、野球部は1985年創部。女子バレーボールの名門として知られてきた学校が、野球で初めて全国大会へ
- この先:甲子園は8月5日開幕。組み合わせ抽選は8月1日17時からオンラインで実施される
結論:八王子実践が1-0で創価を破り、春夏通じて初の甲子園出場
まず結果から確認します。両校の投手が譲らず6回まで0-0。均衡が崩れたのは7回で、八王子実践がこの試合唯一の得点を挙げ、そのまま守り切りました。イニングごとの得点は下の表のとおりです。
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安打 | 失策 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 八王子実践 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 8 | 2 |
| 創価 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
この1勝で、八王子実践は8月5日に開幕する全国選手権への切符をつかみました。西東京の代表校としては初めての出場になります。
試合記録:8安打2失策の八王子実践、6安打無失策の創価
数字だけを並べると、安打数は8対6、失策は2対0で、決して八王子実践が試合を支配していたわけではありません。むしろ守りのミスは八王子実践の側に出ていました。それでも1点を守り切れたのは、走者を背負ってから投手が踏みとどまったからです。8回の失策絡みのピンチ、9回の2死満塁と、失点してもおかしくない場面を2度たたんでいます。
創価は6安打を放ちながら本塁が遠く、9回の最後の攻撃でも走者を三塁に進めながら1点が届きませんでした。この「あと1本」の差が、そのまま試合結果になっています。
決勝点の場面:7回1死一・三塁、7番・荒木孝介の中犠飛
試合が動いたのは7回でした。八王子実践が1死から一・三塁の好機をつくり、打席には7番・荒木孝介。放った打球は中堅への飛球となり、三塁走者が生還して1点が入りました。犠飛による1打点、この試合で唯一の得点です。
派手な長打でも連打でもなく、走者を進めて外野へ飛ばしただけの1点でした。ただ、0-0の均衡が続いていた終盤に確実に得点する形をつくれたことが、そのまま勝敗を分けています。
奥山慎太郎からエース塚原翔太へ、1点を守り抜いた完封リレー
この試合の中身は、ほとんど投手戦でした。八王子実践は先発の奥山慎太郎が8回1/3、そこから塚原翔太が0回2/3を投げ、2人で創価打線を完封しています。終盤の攻防を時系列で整理すると、次のような流れでした。
0-0のまま終盤へ
荒木孝介の中犠飛で先制
(1-0)
奥山が空振り三振で無失点
塚原が2死満塁を抑え試合終了
図で見ると分かるとおり、得点した7回よりも、その後の8回と9回のほうが緊迫していました。順に見ていきます。
8回のピンチを120球目の空振り三振で断つ
1点をリードして迎えた8回、八王子実践は失策で先頭打者を出し、三塁まで進まれました。1本出れば同点という場面です。ここで奥山はこの日120球目となる球で空振り三振を奪い、得点を許しませんでした。
球数が3桁を大きく超えたところで、いちばん失点してはいけない場面を三振で締めたことになります。1-0のまま9回へ渡せたのは、この1球があったからです。
9回2死満塁、背番号1が締めた最後のアウト
9回、奥山は先頭打者にフェンス直撃の二塁打を浴び、1死から四球を与えたところで降板します。ここでマウンドに上がったのが、背番号1をつける3年生エース・塚原翔太でした。
場面は2死満塁まで進みます。押し出しの四球でも同点、単打なら逆転という状況で、塚原は最後の打者を打ち取り、試合を終わらせました。準決勝の明大八王子戦では塚原が投げ切っており、決勝は逆に奥山が長いイニングを担い、エースが最後を締める形になっています。
創価の継投:平井勇征7回1失点、川久保頼太2回
敗れた創価も、投手陣は最後まで試合をつくっていました。先発の平井勇征が7回を投げて自責点1、8回からは川久保頼太が2回を無失点に抑えています。2人で許した点はわずかに1点でした。
つまりこの決勝は、どちらのバッテリーも仕事をした試合でした。分かれ目は投手の出来ではなく、7回の1死一・三塁という場面を作れたかどうかにあります。
創立100周年に届いた初出場、1985年創部の野球部
八王子実践の甲子園出場は、春夏を通じてこれが初めてです。野球部は1985年の創部で、41年目にして初の全国大会となりました。さらに今年は学園の創立100周年にあたります。学校の基本データを整理すると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市台町 |
| 創立 | 1926年(大正15年)4月/2026年が創立100周年 |
| 共学化 | 1998年4月に男女共学へ |
| 野球部の創部 | 1985年(2026年で41年目) |
| 甲子園出場 | 2026年夏が春夏通じて初出場 |
| 女子バレーボール部 | 全国制覇12度。大林素子、狩野舞子ら日本代表を輩出 |
| 野球部監督 | 河本ロバート(2019年から指揮) |
創立100周年と初出場が同じ年に重なったこと、さらに決勝の舞台となった明治神宮野球場も今年が100周年という巡り合わせになりました。
「バレーの名門」が野球で初めて甲子園へ
八王子実践という校名から多くの人が思い浮かべるのは、これまで女子バレーボールでした。全国制覇12度、大林素子や狩野舞子といった日本代表選手を送り出してきた学校です。春の高校バレーの常連校として名前を覚えている人も少なくないはずです。
今回の初出場は、その学校が野球でも全国の舞台に立つという意味を持ちます。1926年の創立時は女子校で、男女共学になったのは1998年。野球部の歴史は学校の歴史よりずっと短く、その41年目に届いた結果でした。
河本ロバート監督の経歴と「150点あげたい」
チームを率いる河本ロバート監督は、2019年から指揮を執っています。八王子実践の卒業生で、亜細亜大学を経てドジャースとマイナー契約を結び、その後はBCリーグ新潟、台湾のラミゴ、四国アイランドリーグ徳島でプレーした経歴の持ち主です。
決勝を終えた監督は、選手への評価をこう表現しています。
「準決勝で120点という点数を使ってしまったので、150点あげたい」
普段からチームには「いい顔をして野球をやろう」と声を掛けてきたといいます。甲子園については「学校も100周年、神宮も100周年。東京都の代表として恥じない戦いで頑張る」と、初勝利へ向けた姿勢を語りました。
激戦の西東京大会2026|3強の壁を崩した八王子実践
西東京は、早稲田実業・日大三・東海大菅生といった全国区の強豪がひしめく地区です。その中で、これまで代表になったことのない学校が優勝したことになります。準決勝からの勝ち上がりを整理すると次のとおりです。
準決勝の詳細は【2026夏・西東京】八王子実践が初の決勝進出、創価は日大三を7-4で撃破で、準々決勝で日大三が東海大菅生を退けた一戦は日大三が9回2死から逆転3ラン、東海大菅生に5-4でそれぞれ取り上げています。
準決勝までの道のりと、19年ぶりを逃した創価
決勝で敗れた創価は、準決勝で日大三を7-4で破って勝ち上がってきたチームでした。強豪を倒して決勝に進み、勝てば19年ぶり6度目の甲子園という状況でしたが、あと1点が届きませんでした。夏の甲子園出場は2007年が最後のままとなります。
日大三を止めた創価を、八王子実践がさらに完封で止めた——という並びで見ると、今回の優勝がどれだけの内容だったかが分かります。1-0という数字は、ただの僅差ではなく、強打のチームを抑え込んだ結果でした。
甲子園は8月5日開幕、抽選は8月1日オンライン
八王子実践が向かう第108回全国高等学校野球選手権大会は、阪神甲子園球場で開催されます。日程と抽選の予定は下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組み合わせ抽選 | 8月1日(土)17時からオンラインで実施(3回戦まで) |
| 開幕 | 8月5日(水) |
| 閉幕 | 8月22日(土) |
| 会期 | 18日間(雨天順延。休養日3日を含む) |
| 会場 | 阪神甲子園球場 |
これまで大阪市内の会場で開いていた抽選会は行われず、オンラインでの実施に変わりました。八王子実践がどのブロックに入るかは、8月1日に決まります。
今大会からの変更点:指名打者制・ビデオ検証・女性審判員
第108回大会は、運営面でもいくつかの変更があります。今大会から指名打者制とビデオ検証が採用され、さらに審判委員を女性が初めて務めることが発表されています。
指名打者制は、投手が打席に立たない選択ができるようになる制度です。八王子実践のように投手2人で守り切ってきたチームにとっては、投手の負担配分に関わる変更でもあります。ビデオ検証の導入と合わせて、今大会の試合運びに影響する要素になりそうです。
八王子実践の甲子園初出場に関するよくある質問
Q. 西東京大会決勝の結果とスコアは?
A. 2026年7月26日に明治神宮野球場で行われ、八王子実践が創価を1-0で破りました。得点は7回の1点のみで、安打数は八王子実践8、創価6でした。
Q. 決勝点を挙げたのは誰ですか?
A. 7回1死一・三塁の場面で、7番・荒木孝介が中堅への犠飛を打ち、1点を先制しました。この1点がそのまま決勝点になっています。
Q. 八王子実践は甲子園に出たことがありますか?
A. 2026年夏が春夏を通じて初めての出場です。野球部は1985年の創部で、41年目での初出場となりました。
Q. 八王子実践はどんな学校ですか?
A. 東京都八王子市にある1926年創立の学校で、2026年が創立100周年です。1998年に男女共学となりました。女子バレーボール部が全国制覇12度を誇り、大林素子や狩野舞子らを輩出しています。プロレスラーの高橋ヒロム選手の母校としても知られています。
Q. 甲子園はいつ始まりますか?
A. 第108回全国高等学校野球選手権大会は8月5日に開幕し、8月22日までの18日間、阪神甲子園球場で行われます。3回戦までの組み合わせ抽選は8月1日17時からオンラインで実施されます。
まとめ
八王子実践の初出場は、1点を守り切った守備と投手継投の結果でした。7回の犠飛で得た1点を、奥山慎太郎が8回のピンチで、塚原翔太が9回2死満塁で、それぞれ手放さなかった試合です。学園創立100周年と重なったことで話題になっていますが、勝ち方そのものは記念の年らしい華やかさとは逆で、地味に見える1点を積み上げて守り抜いたものでした。甲子園での組み合わせは8月1日に決まります。
【主な参照】スポーツナビ(試合記録)/スポーツ報知(試合詳報・監督コメント)/八王子実践高等学校・中学校公式サイト/日本高等学校野球連盟・阪神甲子園球場(大会日程)





