【8/30】新庄村長選挙2026の結果|石藤延史氏が332票で初当選、投票率84.04%
岡山県新庄村の村長選挙が2026年8月30日に投開票され、無所属新人で前副村長の石藤延史氏(66)が332票を獲得し、初当選しました。無所属新人4人の争いで、次点は元村議の磯田光一氏(49)の128票。票差は204票です。投票率は84.04%で、前回2022年を0.64ポイント下回りました。7期28年務めた小倉博俊村長(78)が引退したため、村長の座は28年ぶりに空きました。
この記事でわかること
- 開票結果:石藤延史氏332票(得票率63.4%)、磯田光一氏128票、高田利治氏34票、臼井崇来人氏30票。有効投票は524票でした。
- 4人区になった理由:7期28年の小倉博俊村長が引退を表明し、現職不在の選挙になったためです。
- 村の規模:推計人口699人は岡山県内で最小。有権者は645人で、投票率84.04%は全国の首長選と比べて突出して高い水準です。
新庄村長選挙2026の結果|当選者は石藤延史氏、得票は332票
当選したのは前副村長で無所属新人の石藤延史氏(66)です。332票を集め、次点に204票差をつけました。
次点は元村議の磯田光一氏(49)で128票でした。
選挙は2026年8月25日に告示され、30日に投開票されました。立候補したのは無所属新人4人。7期28年務めた小倉博俊村長(78)が今期限りでの引退を表明したため、現職のいない選挙となり、人口減少と高齢化が急速に進むなかで村をどう存続させるかが論戦の中心になりました。同時に行われた村議補選(欠員2)は、香山康永氏(70)と三鴨宏宜氏(68)が無投票で当選しています。
まず、確定した開票結果を一覧で示します。
| 候補者 | 年齢 | 党派・新旧 | 主な肩書 | 得票数 | 得票率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 石藤延史(当選) | 66 | 無所属・新人 | 前副村長 | 332票 | 63.4% |
| 磯田光一 | 49 | 無所属・新人 | 元村議 | 128票 | 24.4% |
| 高田利治 | 73 | 無所属・新人 | 元村議 | 34票 | 6.5% |
| 臼井崇来人 | 52 | 無所属・新人 | 農業 | 30票 | 5.7% |
得票率では首位と2位に約39ポイントの開きがあります。4人の票がどう分かれたかを、そのまま横幅で示します。
得票の分かれ方(有効投票524票)
有効投票は4氏の得票を合計した数(本記事の計算)。石藤氏と磯田氏の差は204票、得票率にして39.0ポイント。
得票数は石藤延史氏332票、磯田光一氏128票
4氏の得票を足した有効投票は524票です。石藤氏が63.4%を占め、残る3氏の合計192票を140票上回りました。
票の集まり方を見ると、石藤氏は単独で過半数を超えています。4人が立った選挙では票が割れて当選ラインが下がりやすいのですが、今回はそうなりませんでした。次点の磯田氏との差204票は、有効投票524票の約39%にあたります。3位の高田氏34票、4位の臼井氏30票は、2人合わせても64票で、上位2氏との差が大きく開きました。
当日有権者645人に投票率84.04%を掛けると、投票者数はおよそ542人と計算できます。有効投票524票との差はおよそ18票で、ここに無効票や白票が含まれます。ただしこれは公表された投票率と有権者数から本記事が逆算した概算です。有権者数は告示前日の8月24日現在の数字であり、投票率も小数第2位までの公表であるため、実際の投票者数は数人前後する可能性があります。正確な無効票数は村選挙管理委員会が公表する確定数値を確認する必要があります。
投票率84.04%は前回を0.64ポイント下回った
投票率は84.04%で、前回2022年の選挙を0.64ポイント下回りました。逆算すると前回はおよそ84.68%です。
下がったとはいえ、84%台という水準は全国の首長選のなかで突出しています。総務省がまとめた市長選・町村長選の投票率は近年おおむね50〜60%台で推移しており、それと比べて20ポイント以上高い計算になります。有権者645人という規模では、候補者と有権者の距離が近く、棄権が可視化されやすいことが投票率を押し上げていると考えられます。ただし、これは規模と投票率の一般的な傾向からの推測であり、村としての要因分析が公表されているわけではありません。
投票と有権者の関係を、数字で並べます。
645人の有権者は、どう動いたか
投票者数・棄権数は公表された有権者数と投票率からの逆算(本記事の計算)。確定値は村選管の公表を要確認。
初当選した石藤延史氏はどんな人物か
石藤延史氏は1984年に新庄村役場へ入り、2021年から副村長を務めた、村政の内側を40年見てきた人物です。
役場では総務企画課長などを歴任しました。
副村長は2026年6月末で辞職しています。村長選への立候補を前提にした辞職とみられ、7月には出馬を表明しました。津山朝日新聞によれば、表明の際に掲げたのは「誰もが安心して暮らせる村へ」という方向性です。告示時には「村民とともに考え、ともに行動する。安心して暮らせる村をつくる」と訴えました。
経歴を整理します。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 1984年 | 新庄村役場に入る |
| 在職中 | 総務企画課長などを歴任 |
| 2021年4月 | 副村長に就任 |
| 2026年6月末 | 副村長を辞職 |
| 2026年7月 | 村長選への出馬を表明 |
| 2026年8月30日 | 332票を得て初当選 |
役場に入って42年、副村長として5年。4人のなかで唯一、村の予算と実務を執行する側にいた候補でした。得票率63.4%という数字は、村政の連続性を選んだ有権者が多かったことを示していると読めます。ただし、投票理由の調査が行われたわけではないため、これは開票結果からの推測にとどまります。
なぜ新人4人の争いになったのか|小倉博俊村長が7期28年で引退
現職の小倉博俊村長(78)が7期目限りでの引退を表明し、村長の座が28年ぶりに空いたためです。
小倉氏は1998年から村長を務め、2022年の選挙で7選を果たしていました。2026年7月23日、任期満了に伴う村長選に立候補しないことが報じられ、これによって現職不在の構図が確定しています。首長選は現職がいる場合、対抗馬が立たず無投票になったり、一騎打ちに収まったりすることが多いのですが、今回は現職不在によって参入の壁が下がり、4人が名乗りを上げる形になりました。
この点は、8月23日に投開票された北海道余市町長選が無投票で現職3選となったのと対照的です。人口700人規模の村で4人が争ったこと自体が、この選挙の特徴といえます。
落選した3氏は何を訴えたのか
3氏に共通していたのは村政の刷新で、とりわけ高田氏と磯田氏は現村政への批判を前面に出しました。
山陽新聞が伝えた告示時の第一声から、4氏の訴えを並べます。争点は、人口減少と高齢化が急速に進むなかでの持続可能な村づくりでした。
| 候補者 | 立ち位置 | 訴えの要旨 | 得票 |
|---|---|---|---|
| 石藤延史 | 村政の継続 | 村民とともに考え、ともに行動する。安心して暮らせる村をつくる | 332票 |
| 磯田光一 | 村政の転換 | 村政の流れを変える。村民が誇りを持つ日本で一番良い村にしたい | 128票 |
| 高田利治 | 村政の刷新 | やりたい放題でルールのない村政を続けない。命懸けで仕事をする | 34票 |
| 臼井崇来人 | 地域資源の活用 | 豊かな自然や村民の経験を生かせば、村はもっと面白い場所になる | 30票 |
高田氏の「やりたい放題でルールのない村政」という表現は、これまでの村政運営に対する批判として述べられたものです。具体的にどの案件を指したかは報じられておらず、村側の反論も確認できていないため、本記事では発言があった事実までを記載します。
刷新を掲げた3氏の合計は192票で、有効投票の36.6%にあたります。批判票が一人に集約されなかったこと、そして継続を掲げた石藤氏が単独で過半数を得たことが、結果を分けました。
新庄村はどんな村か|人口699人、平成の大合併で単独存続を選んだ
新庄村は鳥取県と境を接する推計人口699人の岡山県内最小の自治体で、平成の大合併では単独存続を選びました。
位置は岡山県の北西部にあたります。
真庭郡の他の町村は2005年3月31日に合併して真庭市となりましたが、新庄村は加わっていません。1889年の町村制施行以来、一度も合併を経験していない自治体です。面積は67.11平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり10.4人。主な産業は林業と農業です。1906年に日露戦争の戦勝を記念して植えられた「がいせん桜」の並木で知られ、「日本で最も美しい村」連合にも加盟しています。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 推計人口(2026年7月1日) | 699人(岡山県内で最小) |
| 当日有権者(8月24日現在) | 645人 |
| 面積 | 67.11平方キロメートル |
| 人口密度 | 10.4人/平方キロメートル |
| 主産業 | 林業・農業 |
| 合併歴 | 1889年の町村制施行以来なし |
人口699人に対して有権者645人という比率は、村の年齢構成をそのまま映しています。18歳未満が50人程度しかいない計算で、これは村の側から見れば、次の世代の担い手がきわめて限られていることを意味します。持続可能な村づくりが今回の争点になったのは、こうした数字が背景にあります。
単独存続を選んだ自治体には、合併特例債のような財政支援に頼らず、自前で行政サービスを維持し続ける責任が残ります。28年にわたってその舵取りを担った村長が退き、村の内側を40年見てきた前副村長がその任を引き継ぐ形になりました。小規模自治体が自立を保てるかどうかは、地方交付税制度や広域連携のあり方といった国の設計にも直結する論点で、新庄村の4年間はその一つの実例になります。
よくある質問
新庄村長選挙2026の当選者は誰ですか
無所属新人で前副村長の石藤延史氏(66)です。332票を獲得し、無所属新人4人の争いを制して初当選しました。
各候補の得票数はいくつでしたか
石藤延史氏332票、磯田光一氏128票、高田利治氏34票、臼井崇来人氏30票です。4氏の合計である有効投票は524票でした。
投票率はどのくらいでしたか
84.04%です。前回2022年の選挙を0.64ポイント下回りましたが、全国の首長選と比べると20ポイント以上高い水準にあります。
なぜ現職が立候補しなかったのですか
7期28年務めた小倉博俊村長(78)が、今期限りでの引退を2026年7月に表明したためです。これにより現職不在の選挙となりました。
村議補欠選挙の結果はどうなりましたか
欠員2に2人しか立候補せず無投票となり、無所属新人の香山康永氏(70)と三鴨宏宜氏(68)が当選しました。
新庄村の人口はどのくらいですか
推計人口は699人(2026年7月1日現在)で、岡山県内の自治体では最も少ない人口です。面積は67.11平方キロメートルあります。
参考情報
- KSB瀬戸内海放送「【速報】新庄村長選 前副村長の石藤延史さんが初当選 投票率は84.04% 岡山」(2026年8月30日配信)=開票結果・得票数・投票率
- 山陽新聞デジタル「岡山県新庄村長選告示 新人4人出馬、30日投開票 村議補選は無投票」(2026年8月25日)=候補者の経歴・第一声・有権者数・村議補選
- 山陽新聞デジタル「新庄村長選 石藤氏が新人対決制す」(2026年8月30日)=当選確定の報
- 津山朝日新聞「新庄村長選へ出馬表明 前副村長・石藤延史氏」=石藤氏の経歴と出馬表明
- NHKニュース「新庄村長選 新人の石藤延史氏が初当選」(2026年8月30日)=当選確定の報
- 新庄村の人口・面積・沿革=公表統計およびWikipedia「新庄村」
得票率、有効投票数、投票者数、棄権者数は、公表された得票数・有権者数・投票率から本記事が計算した数値です。無効票を含む確定数値は新庄村選挙管理委員会の公表をご確認ください。





