【9/13】日中友好議連の訪中団メンバー8人は誰?|自民から共産まで5党、面会先の中国人民対外友好協会とは

超党派の日中友好議員連盟に所属する与野党の若手議員8人が、9月13日から15日の日程で中国・北京を訪問しています。団長は自民党の高村正大衆院議員で、自民党から日本共産党まで5つの政党の議員が1つの訪中団に入りました。2025年11月の高市早苗首相による台湾有事をめぐる国会答弁で日中関係が冷え込んでから、この議連が訪中団を送るのは初めてだと共同通信は伝えています。14日には、中国で民間外交を担う「中国人民対外友好協会」の幹部との面会が調整されています。この記事では、訪中団のメンバー8人が誰なのか、なぜ5党の議員が一緒に行くのか、北京で何をするのか、面会先はどんな組織なのか、そして中国側がこの訪問をどう受け止めているのかを、報道で確認できる範囲だけで整理します。

この記事でわかること

  • メンバー:団長の高村正大氏(自民)ほか、自民3人・中道改革連合2人・維新1人・国民民主1人・共産1人の計8人です。
  • 日程:9月13日に羽田から北京へ出発し、15日まで滞在します。14日に中国人民対外友好協会の幹部との面会を調整しています。
  • 面会先:報道では「中国共産党の傘下」「民間外交を担う機関」と紹介されている組織です。
  • なぜ今か:2025年11月の高市首相の台湾有事答弁以降、議連の訪中団派遣は初めてです。前回の議連訪中は2025年4月でした。
  • 中国側の反応:中国外務省の副報道局長は9月3日、「四つの政治文書」の順守を条件に交流する用意があると述べました。
  • この先:9月27日からは岩屋毅前外相が率いる経済団体の訪中も調整されています。
目次

日中友好議連の訪中団メンバー8人は誰なのか

団長の高村正大衆院議員(自民党)をはじめ、与野党5党の衆院議員7人と参院議員1人の計8人です。

訪中団の顔ぶれは、議連の会長を務める自民党の森山裕前幹事長が9月11日午後に記者団に明らかにしました。FNNプライムオンラインが、団長を含む8人全員の名前と所属政党を報じています。共同通信は、団長の高村氏を「前法務副大臣」、中道改革連合の中野洋昌氏を「前国土交通相」と紹介しています。

所属政党は9月11日の報道時点のものです。中道改革連合は解体を決めており、立憲民主党系の議員は新党へ、公明党系の議員は公明党へ戻る方向と報じられているため、中野氏と神谷氏の所属はこの先変わる可能性があります。中道に1人だけ残る議員が決まった経緯は、中道改革連合に残る渡辺創氏をまとめた記事で整理しています。

氏名 所属政党(9月11日時点) 報道での紹介
高村正大 自由民主党 衆院 団長・前法務副大臣
西田昭二 自由民主党 衆院
国定勇人 自由民主党 衆院
中野洋昌 中道改革連合 衆院 前国土交通相
神谷裕 中道改革連合 衆院
住吉寛紀 日本維新の会 衆院
浅野哲 国民民主党 衆院
山添拓 日本共産党 参院

表の「―」は、今回の訪中の報道で肩書の紹介が無かったことを示しています。次の章では、政党の違う8人がなぜ1つの訪中団になっているのかを見ていきます。

なぜ自民党から共産党まで5党の議員が一緒に訪中するのか

日中友好議員連盟が与野党の議員でつくる超党派の議連で、今回はその所属議員の中から若手を派遣したためです。

TBS NEWS DIGは、日中友好議員連盟を「与野党の議員で作る」議連と紹介し、訪中団には自民党のほか中道改革連合や日本維新の会など、議連に所属する8人が参加すると伝えています。TVerで配信されたニュースの見出しも「与野党5党から参加」としています。党としての訪問団ではなく、政党を横断した議員の集まりから人を出す形なので、政策で対立する党の議員が同じ団に入ること自体は、この種の議連では珍しい形ではありません。

政党別に数えると、与党の自民党が3人でいちばん多く、ほかの4党が1〜2人ずつです。衆院と参院で分けると、参院議員は共産党の山添氏1人だけです。

政党 人数 議員
自由民主党 3人 高村正大・西田昭二・国定勇人
中道改革連合 2人 中野洋昌・神谷裕
日本維新の会 1人 住吉寛紀
国民民主党 1人 浅野哲
日本共産党 1人 山添拓

人数の多い自民党から団長が出ている形です。ただし、議連の会長である森山氏自身は今回の団に入っていません。その理由として報じられている内容は後の章で取り上げます。

訪中団は北京で3日間に何をするのか

産業見本市や展示会を視察し、14日に中国人民対外友好協会の幹部と面会する予定です。面会はまだ「調整中」です。

TBS NEWS DIGによれば、訪中団は9月13日に羽田空港を出発しました。テレビ朝日系のANNは、13日に北京入りして現地で開催中の国際的な産業見本市を視察すると伝え、TBSは中国政府が主催するサービス業の展示会を視察する予定だと報じています。媒体によって表現は違いますが、どちらも北京で開かれている展示会の視察を指しているとみられます。

面会については、共同通信とANNがともに「14日に中国人民対外友好協会の幹部との面会を調整している」と報じています。この記事の時点で、面会の相手が誰なのか、実際に実現したのかは報じられていません。

訪中団の日程(報道による・9月13日時点)

9月13日
羽田空港を出発して北京入り。北京で開催中の見本市・展示会を視察
9月14日
中国人民対外友好協会の幹部との面会を調整中
9月15日
滞在の最終日(帰国の時刻などは報じられていません)

日程のうち確定しているのは出発と滞在期間で、面会は調整中という段階です。では、面会先の協会とはどんな組織なのでしょうか。

面会先の中国人民対外友好協会とはどんな組織なのか

中国で民間外交を担う組織で、報道では「中国共産党の傘下」「政府の意向に沿う」と紹介されています。

各社の紹介の仕方には幅があります。TBS NEWS DIGは「中国で民間外交を担う機関」と書いています。FNNプライムオンラインは9月11日の記事で「中国共産党の傘下にある」組織とし、13日の記事では「中国共産党や中国政府の意向に沿って民間外交を担う」組織と説明しています。

媒体 協会の紹介の仕方
TBS NEWS DIG(9月11日・13日) 中国で民間外交を担う機関
FNNプライムオンライン(9月11日) 中国共産党の傘下にある組織
FNNプライムオンライン(9月13日) 中国共産党や中国政府の意向に沿って民間外交を担う組織

「民間外交」とあっても、中国の場合は共産党や政府の方針の範囲で動く組織だという点を、FNNは明示しています。面会相手の格や発言内容は、面会が実現した後の報道で確認する必要があります。

日中友好議連の訪中はなぜ1年5カ月も途絶えていたのか

2025年11月の高市首相の台湾有事答弁で日中関係が悪化し、政治的な対話が停滞していたためと報じられています。

前回の議連訪中は2025年4月27日から29日でした。新華社によれば、議連会長の森山氏は4月29日に北京で、趙楽際・全国人民代表大会常務委員長と会談しています。日本経済新聞は趙氏を「党序列3位」と伝え、森山氏がこのとき中国のレアアース管理への懸念を伝えたと報じました。ANNが今回の訪問を「およそ1年5カ月ぶり」と伝えているのは、この2025年4月末から2026年9月13日までの間隔を指しています。

その間の2025年11月7日、高市首相は衆院予算委員会で、台湾有事が集団的自衛権を使える「存立危機事態」になり得るとの考えを示しました。これに中国が強く反発し、共同通信によれば中国外務省は11月14日、自国民に日本への渡航を控えるよう呼びかけています。TBS NEWS DIGは、この答弁をきっかけに日中関係が悪化したとされ、両国間の政治的な対話は停滞した状態が続いていると伝えています。

前回の議連訪中から今回までの流れ(報道による)

2025年4月27〜29日|議連が訪中。29日に森山会長が趙楽際委員長と北京で会談
2025年11月7日|高市首相が衆院予算委で台湾有事は存立危機事態になり得ると答弁
2025年11月14日|中国外務省が自国民に日本への渡航自粛を呼びかけ
2026年8月|中道の伊佐進一氏らが別の超党派の枠組みで中国共産党中央対外連絡部の陸慷副部長と会談
2026年9月3日|森山会長が若手の訪中調整を公表。同日、中国外務省が交流する用意を表明
2026年9月11日|森山会長が訪中団8人と日程を公表
2026年9月13日|若手訪中団が北京へ出発(15日まで)

この間も議員の接触がゼロだったわけではなく、2026年8月には別の超党派の枠組みで中国側の要人と会談した例がありました。議連そのものが団を送るのは、答弁の後では今回が初めてという整理になります。

関係が冷え込んだ期間には、日本人や日本企業が中国で直面するリスクも表面化しました。当サイトでは中国で日本企業の社長ら複数の邦人が拘束された件や、中国が9月15日から出国制限を強める件も整理しています。

中国側はこの訪中をどう受け止めているのか

中国外務省は「四つの政治文書」の順守などを条件に、若手議員団と交流する用意があると前向きな姿勢を示しています。

毎日新聞によれば、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は9月3日の記者会見で、若手議員団の訪中について「中日四つの政治文書を順守し、中国との友好を推し進め、中日関係を大事にすることができさえすれば、我々は彼らと交流し、相互理解と信頼を深めていく用意がある」と述べました。

中国外務省が高市政権に求めたこと

郭氏は同じ会見で、高市政権に対し「具体的な行動」で正常な交流の条件をつくるよう求めています。

毎日新聞によると、郭氏は「日本にも、現在の中日関係を憂慮し、関係改善のための努力を望む見識のある人がいる」と指摘したうえで、高市政権に「国内の理性ある声に耳を傾け、具体的な行動をもって中日間の正常な交流に必要な条件を作り出す」よう求めました。議員団を歓迎する言葉と、政権への要求が同じ会見の中でセットになっていた点は押さえておく必要があります。

「四つの政治文書」とは何を指すのか

日中国交正常化以降に両国が交わしてきた、関係の基本となる4つの文書を中国側がまとめて呼ぶ言い方です。

コトバンクによれば、日中間の4基本文書は、1972年に署名した日中共同声明、1978年の日中平和友好条約、1998年の日中共同宣言、2008年の「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明を指します。台湾有事答弁を問題視する中国側が、交流の条件として両国関係の土台であるこの4文書を持ち出したと読むことはできますが、今回の会見で郭氏が4文書のどの部分を念頭に置いたのかまでは報じられていません。

森山会長が行かず若手だけの訪中団になったのはなぜか

森山氏が今回参加しない具体的な理由は報じられていません。本人は自身の訪中に「目処は立っていない」と述べています。

TBS NEWS DIGによれば、森山氏は9月11日、「中国側が若手訪中団を受け入れてくれたことに感謝したい」と述べたうえで、「できるだけ早い機会に私も訪中できればと思っているが全く目処は立っていない。外交は、どんな時でも対話のチャンネルがなくなってはいけないと思う」と語りました。

共同通信の配信記事によると、今回の訪中は議連側から中国に働きかけたもので、関係正常化を目指す議連幹部は「森山氏らの訪中もできるだけ早く実現したい」としています。毎日新聞も9月11日、この若手議員団について「幹部訪中への“足がかり”期待」との見出しで伝えました。つまり報道の範囲では、若手の訪中は会長クラスの訪中につなげるための最初の一歩と位置づけられています。

9月は議連のほかにどんな訪中が予定されているのか

9月27日から30日にかけて、岩屋毅前外相が率いる日本国際貿易促進協会の代表団の訪中が最終調整に入っています。

中日新聞によれば、岩屋氏をトップとする日本国際貿易促進協会(国貿促)の代表団は9月27日から30日に北京を訪問する方向で、中国側からこの日程で受け入れるとの連絡がありました。岩屋氏らは習近平指導部との面会を求めています。代表団は当初6月に訪問する予定でしたが、前会長の河野洋平元衆院議長が直前に死去したため延期になっていました。

時期 訪中する団体 中国側の相手(報道時点) 出典
2026年8月 伊佐進一氏らの超党派の別枠組み 中国共産党中央対外連絡部の陸慷副部長(会談済み) デイリースポーツ(共同通信配信)
9月13〜15日 日中友好議連の若手訪中団(8人) 中国人民対外友好協会の幹部(調整中) 共同通信・FNN・TBS
9月27〜30日 日本国際貿易促進協会(岩屋毅前外相ら) 習近平指導部との面会を要請中 中日新聞

中日新聞は、答弁以降に日中の政府間や経済界同士の交流が停滞しているとし、岩屋氏らの訪中が関係修復の契機になるかに関心が集まっていると伝えています。議員外交と経済団体の訪中が同じ月に続く形です。

9月14日の面会ではどこを見ればよいのか

面会が実現するか、相手の役職、中国側が台湾や「四つの政治文書」に触れるかの3点が、報道で確かめたい点です。

面会の相手と格

現時点で報じられているのは「協会の幹部」までで、会長など誰が出てくるのかは分かっていません。

前回2025年4月の議連訪中では、会長の森山氏が中国共産党序列3位の趙楽際氏と会談しました。今回は団長が若手で相手も協会の幹部と報じられており、前回と比べてどの程度の相手が出てくるかは、中国側がこの交流をどう位置づけているかを測る材料になります。

中国側の発言と日本側の説明

中国側が台湾有事答弁や四つの政治文書に言及するか、日本側が帰国後に何を説明するかが焦点です。

中国外務省は9月3日の会見で、交流の条件として四つの政治文書の順守を挙げ、高市政権に具体的な行動を求めています。面会の場で同じ主張が議員団に伝えられたのか、議員団がそれにどう応じたのかは、面会後の報道や、帰国した議員の説明で確認することになります。所属政党が5つに分かれているため、帰国後の説明が党ごとに違う可能性もあります。

日中友好議連の訪中団についてよくある質問

ここまでの内容のうち、検索で寄せられそうな疑問を5つ取り上げます。

Q. 日中友好議員連盟の会長は誰ですか

A. 自民党の森山裕前幹事長です。今回の若手訪中団の顔ぶれも、会長の森山氏が9月11日に記者団に明らかにしました。

Q. 立憲民主党や公明党の議員は参加していますか

A. 9月11日の報道時点では、中野洋昌氏と神谷裕氏が中道改革連合の所属として参加しています。立憲民主党や公明党の名前での参加は報じられていません。中道改革連合は解体を決めており、2人の所属は今後変わる可能性があります。

Q. 共産党の山添拓氏も日中友好議連のメンバーなのですか

A. TBS NEWS DIGは、訪中団の8人を「議連に所属する」議員と伝えています。報道の範囲では、山添氏も議連の所属議員として参加しています。

Q. 14日の面会の結果はいつ分かりますか

A. 面会は14日に調整中と報じられている段階で、結果の発表時期は決まっていません。面会が実現すれば、当日以降の報道や帰国した議員の説明で確認できます。

Q. 訪中の費用は誰が負担していますか

A. この記事の時点で、費用の負担について報じた記事は確認できていません。確認できた場合は追記します。

出典

  • FNNプライムオンライン「超党派『日中友好議連』13日~15日に若手議員が北京を訪問 会長の自民・森山氏『私も早い時期に訪中』と意欲」(2026年9月11日) https://news.yahoo.co.jp/articles/0f517c1caba7cf5fd6b7fd8e871f7a8f50c99f84
  • FNNプライムオンライン「日中友好議連の若手議員らが訪中 中国人民対外友好協会の幹部らと面会へ」(2026年9月13日) https://news.yahoo.co.jp/articles/cafb3e8a8946934d43e1bd919007c9d6d79ea493
  • 共同通信「日中議連若手が北京訪問 友好協会幹部と面会調整」(2026年9月13日) https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf4330760ef1783afa950650079d881c8bc0798
  • TBS NEWS DIG「日中友好議連の議員8人が13日から中国訪問へ」(2026年9月11日) https://news.yahoo.co.jp/articles/5c30c10d3681ee25528704426c8ddf59bfcf8096
  • TBS NEWS DIG「日中友好議連の若手議員8人が中国へ出発」(2026年9月13日) https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f6b07b478819b3538644e79b660cac49e9295d
  • テレビ朝日系(ANN)「“日中友好議連”若手が北京へ 関係改善にむけて議員外交」(2026年9月13日) https://news.yahoo.co.jp/articles/4ea40607025b999fa0a5fcc87d3b378aaaa645fe
  • 毎日新聞「中国外務省『交流する用意ある』 日本の若手議員団の訪中調整に」(2026年9月3日) https://news.yahoo.co.jp/articles/1d391c24ae5f886d34c2a1b95fc08dc903e09d26
  • デイリースポーツ(共同通信配信)「日中議連の若手、訪中調整」(2026年9月3日) https://www.daily.co.jp/society/politics/2026/09/03/0020777957.shtml
  • 中日新聞「貿易団体、27日から訪中 岩屋氏ら指導部と面会要請」(2026年9月11日) https://www.chunichi.co.jp/article/1310019
  • 共同通信「中国、日本渡航自粛を呼びかけ 高市氏の台湾有事答弁に対抗措置」(2025年11月14日) https://news.yahoo.co.jp/articles/4a840ed538464c14fea07d27a589af9e59eadc4b
  • 新華社「趙楽際氏、日中友好議連の森山裕会長と会見」(2025年4月29日) https://jp.news.cn/20250429/d8a63370cbd94438b5cb9725f4a6e9d9/c.html
  • 日本経済新聞「自民党・森山裕幹事長、中国のレアアース管理に懸念伝達 党序列3位に」(2025年4月) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM286RL0Y5A420C2000000/
  • コトバンク「日中間の4基本文書」 https://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E9%96%93%E3%81%AE4%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%96%87%E6%9B%B8-3194088
  • JBpress「『存立危機事態』とはどんな状況か、日中対立に火を付けた高市発言の核心部分とは」 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/92270

本記事は2026年9月13日18時(日本時間)の時点の報道に基づいています。14日の面会の結果など新しい報道があれば、確定した事実に基づいて追記します。

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