【9/24】ゾロの台湾グルメが夜市酷評で炎上、釈明動画の中身と台湾の反応

台湾在住の日本人YouTuber「ゾロの台湾グルメ」が、8月に公開した動画で高雄市の六合夜市の料理を「クソまずい」と酷評し、キムチを吐き出して「なんなら台湾嫌い」と話した場面が9月に入って拡散し、日本と台湾の両方で炎上しています。台湾の複数のメディアが報じ、本人は9月23日に釈明動画を公開しましたが、サムネイルに「一部の民度の低い台湾人のみなさまへ」と入れたことで、批判はさらに広がっています。

この記事では、9月24日昼の時点で報道から確認できる事実を、時系列と論点に分けて整理します。SNSの投稿そのものは出典にせず、日本と台湾の報道が伝えた範囲で扱います。本人が経営する店の名前や場所は、嫌がらせにつながるおそれがあるため書きません。

この記事でわかること

  • 何が起きたか:8月9日公開の動画で六合夜市の料理を酷評し「台湾嫌い」と話した場面が、9月22日ごろから台湾メディアで報じられ炎上した。
  • 本人の説明:9月23日の釈明動画で料理の評価は変えず、吐き出したのは食中毒を避けるためと説明し、店への低評価の書き込みを「いじめ」と反論した。
  • 今後の焦点:挑発的なサムネイルへの反発と、店への星1の書き込みが続くなか、本人がこれ以上の説明や謝罪をするかが焦点になっている。
目次

ゾロの台湾グルメの炎上で何が起きたのか

8月9日公開の動画で、高雄市の六合夜市の料理を酷評して吐き出し「台湾嫌い」と話した場面が、9月に拡散して炎上しました。

女性自身(9月23日配信)によると、問題になったのは「【夏休み特別企画③】もう台湾嫌い!台湾一周するといつも台湾が嫌いになるゾロ。。。笑」と題した動画です。台湾第二の都市・高雄市の観光夜市「六合夜市」で食べ歩きをする内容でした。

問題の場面は「豚バラキムチ」を吐き出した場面

屋台で買った「豚バラキムチ」を食べて「まずい」と繰り返し、添えられたキムチを吐き出した場面が問題視されています。

女性自身の記事では、料理は名前から想像するものとは違い、練り物を豚バラ肉で巻いたものにキムチが添えられていたと説明されています。ゾロ氏は「なにこれ?もう本当においしくないわ」と話し、キムチについては「めっちゃ酸っぱいし、アルコール臭い。これ食えないわ。まっず」と言って吐き出しました。そのあと「ほんま夜市嫌い。なんなら台湾嫌い」と続け、値段の150元(台湾ドル)にも「金返せぐらいよ」と不満を述べています。

同じ動画では、夜市の唐揚げについて「揚げすぎて硬い」と評価した場面もありましたが、女性自身はこの場面について「ここまでは率直なレビューの範疇ともいえる」と書いています。批判が集まったのは、吐き出した行為と「台湾嫌い」という言葉の組み合わせです。

8月の動画が9月になって炎上した流れ

動画の公開は8月9日で、炎上が本格化したのは切り抜きが広まり、台湾メディアが報じ始めた9月22日前後です。

女性自身によると、動画の切り抜きがXで拡散され、日本のユーザーから「侮辱的だ」とする声が上がりました。台湾の自由時報は9月22日19時台に、この場面を「一口食べて吐き出し、台湾が嫌いだと叫んだ」と報じています。Yahoo!ニュースのエキスパート記事(台湾在住のライター中山智氏、9月22日配信)によると、問題の動画は本人が削除したものの、視聴者が録画していたため拡散が止まらない状態になっているとされています。削除については、この記事の時点ではほかの報道で確認できていません。

「ゾロの台湾グルメ」とはどんなチャンネルか

「ゾロの台湾グルメ」は、2019年から台湾に住む日本人が運営する、登録者約14万人の台湾グルメ紹介チャンネルです。

女性自身とSmartFLASHによると、チャンネルの概要欄には「このチャンネルを見ておけば台湾グルメで絶対に失敗しません」と書かれ、夜市やローカル料理を中心に紹介しています。同じ概要欄には「美味しかったら美味しい、不味かったら不味い、思ったことをはっきり言います。忖度一切無し」ともあり、料理を率直に評価する方針を掲げています。

ゾロ氏は台北市内で、お土産用のスイーツを売る店も経営しています。女性自身は、2022年に公開されたNNAカンパサールのインタビュー記事を引いて、2019年から台湾に住んでいると紹介しています。

チャンネルの基本情報を、報道で確認できる範囲で表にまとめます。

項目 内容 出典
チャンネル名 ゾロの台湾グルメ 女性自身・SmartFLASH
登録者数 約14万人(9月23日時点) SmartFLASH
台湾在住 2019年から 女性自身
本業以外 台北市内でお土産用スイーツの店を経営 女性自身・自由時報
問題の動画 8月9日公開・高雄市の六合夜市 女性自身

SmartFLASHは、台湾を批判しながら台湾グルメをビジネスにしている姿勢にも批判が集まっていると報じています。この点は次の見出しで詳しく扱います。

なぜゾロの台湾グルメにここまで批判が集まったのか

報道で確認できる主な批判は、「吐き出した行為」「台湾嫌いという言葉」「台湾で商売をしながらの発言」の3点に整理できます。

SmartFLASH(9月23日配信)は、台湾に詳しい旅行ライターの話として「現地の料理が口に合わないのはカルチャーギャップとして仕方がない部分もあるが、それを声高に『まずい』と強調するのは失礼」とする見方を伝えています。そのうえで、台湾を批判しながら台湾グルメをビジネスにしている姿勢にも批判が集まっていると書いています。

  • 吐き出した行為:屋台の店主が作った料理を、カメラの前で吐き出して見せた。
  • 「台湾嫌い」という言葉:料理1品の評価を超えて、国や地域全体を嫌いだと口にした。
  • 立場との矛盾:台湾グルメの紹介で登録者を集め、台湾で店を営みながらの発言だった。

三立新聞網は、台湾のネットユーザーが「台湾で利益を得ながら、同時に台湾を軽視している」と二重基準を指摘していると伝えました(女性自身の記事による紹介)。日本側でも「他所の国で迷惑をかけるな」という批判が相次いだと報じられています。

(編集部分析)料理の好みを正直に言うこと自体は、グルメ紹介の役割の一部です。ただ今回は、評価の中身だけでなく、吐き出す映像や「台湾嫌い」という言葉、それを台湾で商売をしている人が発信したことも批判の対象になっていると評価できます。

9月23日の釈明動画でゾロ氏は何と言ったか

ゾロ氏は9月23日に「大炎上の件について」を公開し、料理の評価は変えずに、吐き出した理由や夜市が嫌いな理由を説明しました。

三立新聞網によると、動画は約1時間の長さです。女性自身(9月24日配信)とSmartFLASHが、主な発言を伝えています。

「一部の民度の低い台湾人」のサムネイルは注目を集めるためと説明

サムネイルの「一部の民度の低い台湾人のみなさまへ」という文字は、見てもらうためにあえて強い言葉にしたと本人は説明しました。

女性自身によると、ゾロ氏は動画の冒頭で「これぐらい強烈なサムネイルにしたら、みんな絶対見てくれると思ったんで、あえてこのようなサムネイルにさせてもらいました」と話しています。coki(9月24日)は、サムネイルについては注目を集める目的で強い表現を使ったと説明し、謝罪したと報じています。女性自身の9月24日の記事には謝罪の言及がなく、媒体によって書き方が分かれています。SmartFLASHは、この動画のコメント欄に「あまりにも利己的すぎる」「言ってはいけない一線を超えた」といった批判が寄せられていると伝えています。

吐き出したのは食中毒を避けるためと説明

キムチを吐き出した理由について、ゾロ氏は味に違和感があり、食中毒を避けるためだったと説明しました。

女性自身は、ゾロ氏が「味に違和感を感じ、食中毒を回避するためだった」と説明したと伝えています。三立新聞網は、本人が過去に重い食中毒を経験したことがあり、それが反射的に吐き出す行動につながったと話したと報じています。一方で料理の評価そのものは変えず、「マジでクソまずいから。行って食べてみんな」と改めて話しています。

「夜市が嫌い」は6年前から言っていると説明

「夜市が嫌い」という発言は今回に始まったものではなく、チャンネルを始めた6年前から言い続けていると本人は話しています。

女性自身によると、ゾロ氏は夜市が嫌いな理由として、人が多いこと、おいしい料理が少ないこと、臭豆腐のにおいがすることの3つを挙げました。三立新聞網も、混雑とにおいが苦手だというのが6年間変わらない立場だと本人が説明したと伝えています。

台湾のメディアはゾロの台湾グルメの件をどう報じたか

台湾では自由時報、三立新聞網、民視などが報じ、行為そのものに加えて本人の釈明の中身も取り上げています。

各メディアの報道の内容を、確認できた範囲で並べます。

媒体 配信日 主な内容
自由時報(台湾) 9月22日 一口食べて吐き出し「台湾が嫌い」と話した場面を報道。登録解除が広がっていると伝えた
三立新聞網(台湾) 9月22日・23日 台湾のネットユーザーによる「台湾で稼ぎながら台湾を軽視」との指摘を紹介。23日は釈明動画の中身と店への低評価を報道
民視(台湾) 9月(日付は未確認) 本人を直撃取材。「まずかったらまずい、ハッキリ言ってるだけ」と日本語で答えた(女性自身の記事による)
女性自身(日本) 9月23日・24日 問題の場面の発言と、釈明動画の発言を詳しく報道
SmartFLASH(日本) 9月23日 挑発的なサムネイルと、旅行ライターの見方を報道

今回確認した台湾メディアの記事では、料理への評価に加えて、台湾で店を営んでいる点と、釈明動画の中身も取り上げられています。

Yahoo!ニュースのエキスパート記事で中山智氏は、現地メディアが「日台友好のイメージを根本から破壊する」として厳しく批判していると紹介しています。同じ記事は、現地メディアがゾロ氏の過去の動画での発言も掘り起こして報じていると伝えていますが、それぞれの発言の前後の文脈までは、この記事では確認できていません。

店への星1の書き込みと「いじめ」という反論

炎上後、ゾロ氏の店のネット上の口コミに低評価が相次ぎ、本人はこれを「いじめ」だと反論しています。

三立新聞網(9月23日)によると、店のGoogleの口コミは、半日のうちに200件を超える星1の評価と攻撃的なコメントで埋まりました。女性自身は、口コミに「日本に帰れ」「ここのフィナンシェはクソまずい」といった書き込みが寄せられたと伝えています。数字は三立新聞網が報じた時点のもので、その後の件数は確認できていません。

ゾロ氏は釈明動画で、「僕はちゃんとお金を払ってるよ。そして堂々と動画に撮って顔出ししてやってるよ」と話したうえで、「100、200件も顔も出さずに、僕の店に来てもないし食べてもないのに、こんなことやって。いじめみたいなことするんや台湾の人って僕思ったよ」と述べました(女性自身)。「100、200件」は本人の言い方で、正確な件数ではありません。

書き込んだ人が実際に店を利用したかどうかは報道では分からず、「来店していない人の書き込み」というのは本人の主張です。

(編集部分析)実際に利用していない店に星1を付けることは、店の評価の仕組みを本来の目的から外れて使う行為で、ほかの利用者の判断材料もゆがめます。一方で、実名と顔を出していることは、発言の中身への批判を免れる理由にはなりません。「店への書き込み」と「発言への批判」は分けて考える必要があると評価できます。

読者から出やすい疑問を1つ、ここで答えておきます。

Q. ゾロ氏は謝罪したのですか?

A. 料理への発言について謝罪したという報道は、9月24日昼の時点で確認できていません。サムネイルの表現についてはcokiが謝罪したと報じていますが、女性自身の記事には謝罪の言及がありません。

次に、ここまでの流れを日付順に並べます。

ゾロの台湾グルメ炎上の時系列

動画の公開から釈明動画まで約1か月半あり、日本と台湾のメディアが相次いで報じたのは9月22日から24日にかけてです。

報道で確認できた日付を、流れの図にまとめます。

8月9日 六合夜市の動画を公開。「豚バラキムチ」を酷評し、キムチを吐き出して「台湾嫌い」と話す
9月22日まで 切り抜きがXで拡散したと報じられる(拡散が始まった日は未確認)
9月22日 自由時報・三立新聞網などの台湾メディアが報道。Yahoo!ニュースのエキスパート記事も配信
9月23日 釈明動画「大炎上の件について」を公開。サムネイルは「一部の民度の低い台湾人のみなさまへ」。店の口コミに星1が集中
9月24日 女性自身が釈明動画の中身を報道。批判は続いている

切り抜きが拡散し始めた日付は、報道からは分かりません。この記事では、報道で日付を確認できたものだけを並べています。

今後の焦点は本人の追加説明と店への影響

今後の焦点は、ゾロ氏が発言やサムネイルについて追加の説明や謝罪をするかと、店への書き込みがどう落ち着くかです。

現時点で分かっていないのは、①問題の動画を削除したのかどうか(削除したと伝えているのはエキスパート記事の1本だけ)、②料理への発言やサムネイルについて謝罪する考えがあるのか、③店の営業への影響、の3点です。

女性自身によると、ゾロ氏は釈明動画で「1カ月後、誰も僕のことなんか覚えてないやろう」とも話し、台湾の人に向けた発信でも日本語で話す理由を「テクノロジーの方が早い」と説明しています。

(編集部分析)個人の発言への批判を、日本人全体や台湾の人全体への評価に広げるべきではありません。ゾロ氏のサムネイルの言葉も、店への書き込みも、相手を集団でくくる点で同じ危うさを持ちます。発言の是非は個人の問題として扱うのが筋だと評価できます。

ゾロの台湾グルメの炎上のよくある質問

本文で扱いきれなかった疑問に、報道で確認できる範囲で答えます。

Q. 吐き出した料理は台湾では何という料理ですか?

A. 台湾の自由時報は「五花肉泡菜捲」と報じています。豚バラ肉で具を巻いた料理にキムチが添えられたもので、日本の報道では「豚バラキムチ」と書かれています。

Q. 六合夜市とはどんな場所ですか?

A. 高雄市の中心部にある観光夜市で、台湾第二の都市・高雄を代表する夜市の1つです。今回の動画はここで撮影されました。

続報を読むときは、料理への発言についての謝罪と、サムネイルの表現についての説明・謝罪を分けて確かめてください。店の口コミも、実際に利用した人の評価と、今回の騒動への反応とを区別して読む必要があります。本人の追加の説明や新しい報道が出たら、この記事を更新します。

参考情報

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