【9/30】レクサスRX一部改良は最大40万円値上げ|変更点と全価格

【9/30】レクサスRX一部改良は最大40万円値上げ|変更点と全価格

レクサスは2026年9月30日、ラグジュアリーSUV「RX」を一部改良し、同日から全国のレクサス店で発売しました。価格は704万円から929万円です。2025年2月の前回改良時の価格表と同じグレード同士で比べると、全7グレードで26万円から40万円上がっています。

今回の改良は、ドイツのニュルブルクリンクで走り込んだ足まわりの制御の見直し、デジタルインナーミラーとドライブレコーダーの標準装備の拡大、新しいボディカラーの設定が中心です。この記事では、公式発表と前回の価格表を突き合わせて、グレードごとの値上げ幅と変更点を買う前の判断材料として整理します。

この記事でわかること

  • レクサスRX一部改良(2026年9月30日発売)の新価格と、全7グレードの値上げ幅
  • ニュルブルクリンクで見直した走りの制御と、その対象グレード
  • RX350h・RX350に広がった標準装備と、全車に入ったIRカット機能
  • 値上げ幅が一番大きいRX350hをどう見るか、グレード選びの考え方
目次

レクサスRXの一部改良はいつ発売?何が変わった?

レクサスRXの一部改良は2026年9月30日に発表され、同日発売です。変わったのは走りの制御、装備、ボディカラーの3点です。

発表はトヨタ自動車の公式ニュースルームで行われました。RXは1998年に北米で「ラグジュアリークロスオーバーSUV」の先駆けとして登場したモデルで、2005年にはハイブリッドの「RX400h」を投入しています。1998年の発売から2026年8月末までに、約95の国と地域で累計約430万台が売れたと公式発表は説明しています。

現行型(5代目)の国内発売は2022年11月で、一部改良は2025年2月27日に続く今回が3度目になります。前回は静粛性と乗り心地の改善、ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)のRX450h+とRX350hのAWDへの拡大、12.3インチフル液晶メーターの全車標準化が中心でした。今回はその延長で、走りの味付けをもう一段詰めた改良と位置づけられます。

変更点を3行でまとめると

走りはニュルブルクリンクで制御を再調整、装備は下位グレードにも標準化、色は新色の追加です。見た目の大きな変更はありません。

  • 走り:AVS(減衰力可変サスペンション)、EPS(電動パワーステアリング)、DRSの制御を最適化(RX500h、RX450h+、RX350hのAWD)
  • 装備:デジタルインナーミラーと前後方ドライブレコーダーをRX350h・RX350にも標準装備。全車にフロントドアガラスのIRカット機能を追加。ブレーキホールドにスタンバイメモリ機能(RX350を除く)
  • 外観:“version L”にホワイトノーヴァガラスフレークを新設定。“F SPORT Performance”“F SPORT”はメーカーオプションのブレーキキャリパーをレッド塗装に変更

新価格は704万〜929万円|全7グレードの値上げ幅

新価格は最安のRX350が704万円、最上位のRX500hが929万円です。全グレードで26万〜40万円上がりました。

下の表は、2025年2月27日の前回改良時の公式価格と、今回の公式価格を同じグレード・同じ駆動方式で並べたものです。価格はいずれもメーカー希望小売価格(消費税10%込み)です。

グレード 駆動 前回(2025年2月) 今回(2026年9月) 値上げ幅
RX500h“F SPORT Performance” AWD 903万円 929万円 +26万円
RX450h+“version L” AWD 887万円 913万円 +26万円
RX350h“version L” 2WD(FF) 760万円 800万円 +40万円
RX350h“version L” AWD 811万円 851万円 +40万円
RX350“version L” 2WD(FF) 668万円 704万円 +36万円
RX350“version L” AWD 709万円 745万円 +36万円
RX350“F SPORT” AWD 713万円 751万円 +38万円

値上げ幅が一番大きいのはハイブリッドのRX350hで、2WD・AWDともに40万円です。一番小さいのは上位のRX500hとRX450h+の26万円でした。上位ほど上げ幅が小さく、量販帯ほど大きい形です。

RX350hの値上げが一番大きい理由は?

公式発表は値上げの理由を示していません。ただ、RX350hは今回、標準装備が増えたグレードの一つです。

デジタルインナーミラーと前後方ドライブレコーダーは、これまでRX500hとRX450h+だけの標準装備でした。今回それがRX350hとRX350にも付きました。(編集部分析)装備の追加が値上げの一因である可能性はありますが、公式には値上げの理由は公表されていません。一方で、同じく装備が増えたRX350の値上げは36万円で、RX350hより4万円小さくなっています。装備だけで差が説明できるわけではありません。オプションだったときの価格は今回の発表に載っていないため、値上げ額のうち装備の分がいくらかは公表値からは切り分けられません。

グレード間の価格差はどう変わった?

RX350hのAWDとRX450h+の差は76万円から62万円に縮みました。PHEVが相対的に割安になった形です。

前回はRX350h“version L”AWDが811万円、RX450h+が887万円で、差は76万円でした。今回は851万円と913万円で差は62万円です。反対に、RX350“version L”2WDとRX350h“version L”2WDの差は92万円から96万円に広がりました。ガソリン車とハイブリッド車の間は開き、ハイブリッド車とPHEVの間は詰まったことになります。

走りはどう変わった?ニュルブルクリンクで制御を見直した

AVS・EPS・DRSの制御をニュルで最適化しました。対象はRX500h・RX450h+・RX350hのAWDです。

RXの操縦安定性と乗り心地は、これまで愛知県の開発拠点「Toyota Technical Center Shimoyama」(TTC-S)で造り込まれてきました。今回はTTC-Sのコースの手本になったドイツのニュルブルクリンクに舞台を移し、走り込みとチューニングを重ねたと公式発表は説明しています。狙いは「ドライバーがクルマと対話できる走り」です。

具体的には、次の3つの制御を変えています。

  • AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)の減衰特性
  • EPS(電動パワーステアリング)の制御
  • DRS(ダイナミック・リア・ステアリング=後輪操舵)の制御

公式発表は、ドライバーの操作に対してリニアで自然な車両の動きになり、荒れた路面でもしなやかに車体を抑えて、安心感のある乗り心地を目指したとしています。

ガソリン車のRX350と、RX350hの2WDは対象外

走りの制御の見直しは、RX350と、RX350hの2WDには入っていません。ここは買う前に確かめておきたい点です。

公式発表が対象として挙げているのはRX500h、RX450h+、RX350hのAWDの3つだけです。ガソリン車のRX350(version L・F SPORT)と、RX350hの2WDは、今回の走りの改良の対象として書かれていません。「ニュルで鍛えた」という今回の売りを重視するなら、RX350hはAWDを選ぶ必要があります。RX350hの2WDとAWDの価格差は51万円です。

次の図は、今回の改良がどのグレードに入ったかを、変更点ごとにまとめたものです。

走りの制御(AVS・EPS・DRS)

RX500h/RX450h+/RX350h AWD

ミラー・ドラレコの標準化

RX350h/RX350(上位2車種は従来から標準)

スタンバイメモリ

RX500h/RX450h+/RX350h(RX350は除く)

IRカットガラス

全車

図のとおり、全車に入ったのはIRカット機能だけです。グレードによって受け取る変更が違うので、値上げ幅と合わせて見る必要があります。

装備はどう変わった?RX350h・RX350にもドラレコが標準に

デジタルインナーミラーと前後方ドラレコがRX350h・RX350にも標準になりました。全車にIRカット機能も付きます。

デジタルインナーミラーと前後方ドライブレコーダー

RX350hとRX350でも、デジタルインナーミラーと前後方ドラレコが標準になりました。全グレード共通です。

これまでこの2つはRX500hとRX450h+だけの標準装備でした。

デジタルインナーミラーは、後方カメラの映像をルームミラーに映す装備で、荷物や後席の人で後ろが見えにくいときに使えます。ドライブレコーダーは前方と後方の両方を記録します。販売店で後付けのドライブレコーダーを付けていた人にとっては、純正で最初から付くことになります。

IRカット機能とスタンバイメモリ機能

全車のフロントドアガラスに赤外線を減らすIRカット機能が入りました。ブレーキホールドは設定を覚えるようになります。

IRカット機能は、運転席と助手席の窓から入る赤外線を減らし、日差しによる肌の熱さを和らげるためのものです。スタンバイメモリ機能は、ブレーキホールドをオンにしたまま車を止めると、次にイグニッションをオンにしたときも設定が保たれる機能です。毎回スイッチを押し直す手間がなくなります。こちらはRX500h、RX450h+、RX350hに付き、ガソリン車のRX350には付きません。

変更点をグレードごとに一覧にすると、次のとおりです。

変更点 RX500h RX450h+ RX350h RX350
AVS・EPS・DRSの制御最適化 ○ ○ AWDのみ○ 対象外
デジタルインナーミラー・前後方ドラレコ 従来から標準 従来から標準 今回から標準 今回から標準
フロントドアガラスのIRカット ○ ○ ○ ○
ブレーキホールドのスタンバイメモリ ○ ○ ○ 対象外
値上げ幅 26万円 26万円 40万円 36万〜38万円

RX350hは4つの変更のうち、2WDなら3つ、AWDなら4つすべてを受け取ります。ガソリン車のRX350は2つです。受け取る変更が少ないRX350でも、36万〜38万円上がっている点は押さえておきたいところです。

外観はどう変わった?新色ホワイトノーヴァと赤いキャリパー

“version L”にホワイトノーヴァガラスフレークが加わりました。F SPORT系はオプションのキャリパーが赤になります。

ホワイトノーヴァガラスフレークは、レクサスの白系ボディカラーの一つです。今回の発表で、RXの“version L”で選べるようになりました。“F SPORT Performance”と“F SPORT”では、メーカーオプションのブレーキキャリパーの色がレッド塗装に変わり、足元の印象がよりスポーティになります。

ボディの形やサイズは変わっていません。公式サイトの主要諸元では、全長4,890mm、全幅1,920mm、全高1,700〜1,705mm、乗車定員は5人です。全幅1,920mmは、古い機械式駐車場の幅の上限を超えることがあるため、マンションなどの駐車場を使う人は先に寸法を確かめておくと安心です。

値上げに見合う改良か?買う前に考えたいこと

走りを重視するなら上位2車種は見合いやすく、RX350h・RX350は値上げ額と増えた装備を比べて決めるのが確実です。

今回の値上げは、改良の中身が同じでも、グレードによって受け取るものと払う額の釣り合いが違います。(編集部分析)上位のRX500hとRX450h+は、装備は従来から揃っていて、今回は走りの制御の見直しと細かな装備の追加で26万円です。一方、RX350hは装備の標準化と走りの改良(AWDのみ)で40万円、RX350は装備の標準化で36万〜38万円です。後付けのドライブレコーダーやミラーを付けるつもりだった人にとっては、標準化は実質的な値下げの面もありますが、その評価は販売店のオプション価格と比べて判断するのが確実です。

改良前の在庫車や中古車も選択肢になる

値上げ幅が大きいグレードほど、改良前モデルとの価格差も開きます。走りの改良を重く見ないなら、改良前も比べる価値があります。

(編集部分析)RX350hは新旧で40万円違います。今回の改良で変わったのは、足まわりの制御(AWDのみ)と装備の一部です。2025年2月の改良でDRSの拡大や静粛性の改善はすでに入っているため、改良前でも車の骨格や主要な装備はほぼ同じです。販売店に残る改良前の在庫車や、走行距離の短い認定中古車と、今回の新車を並べて比べるのが現実的な選び方と言えます。

RXは改良のたびに手が入る車であることも頭に入れておく

現行RXは2022年11月の発売後、2025年2月と2026年9月に一部改良を受けています。次の改良の時期は未発表です。

(編集部分析)現行RXは、発売から4年弱で一部改良を重ねてきました。次の改良の時期は発表されていませんが、改良ごとに価格が上がる流れが続くなら、欲しいグレードが決まっている人は待つより今の価格で決めたほうが負担が小さくなる場合もあります。逆に、急がない人は改良前モデルとの価格差を見ながら判断できます。

どのグレードを選ぶ?燃費・EV走行距離・価格で比べる

燃費重視ならRX350hの2WD、電気で走る距離ならRX450h+、走りの性能ならRX500hが軸になります。

公式サイトに掲載されているWLTCモード燃費と価格を並べると、次のとおりです(2026年9月30日時点の掲載値)。

グレード パワートレイン WLTC燃費 価格
RX500h(AWD) 2.4Lターボ+ハイブリッド 14.2km/L 929万円
RX450h+(AWD) 2.5L プラグインハイブリッド 18.7km/L(EV走行86km) 913万円
RX350h(2WD) 2.5L ハイブリッド 20.3km/L 800万円
RX350h(AWD) 2.5L ハイブリッド 18.7km/L 851万円
RX350(2WD) 2.4Lターボ 11.8km/L 704万円
RX350(AWD) 2.4Lターボ 11.2km/L 745万〜751万円

表の燃費とEV走行距離は公式サイトの掲載値で、今回の改良で数値が変わったかどうかは発表文に書かれていません。ガソリン車のRX350は一番安い一方、燃費はハイブリッドの6割ほどです。長く乗って距離を走る人ほど、RX350hとの96万円の差を燃料代で取り戻しやすくなります。

RX450h+は差が縮んで選びやすくなった

RX350hのAWDとの価格差が62万円まで縮み、PHEVのRX450h+は前回より検討しやすくなりました。

RX450h+は自宅で充電でき、公式サイトの掲載値ではEVとして86km走れます。毎日の通勤や買い物が充電した電気の範囲に収まる人なら、ガソリンを使う場面を大きく減らせます。ただし自宅に充電設備を付けられるかどうかで向き不向きが分かれるので、駐車場の電源の有無を先に確認しておく必要があります。

NX・ハリアーと比べてRXはどんな位置づけ?

RXはNXより一回り大きい上級SUVで、入口の価格はハリアーより260万円以上高い位置づけです。

レクサスは2026年9月1日に、一回り小さい「NX」の改良モデルも世界初公開しています。NXは全長4,690mmで、RXより200mm短く、価格帯も下です。NXの改良の中身はレクサス新型NX世界初公開の記事でまとめています。

トヨタブランドで近い大きさのSUVでは、ハリアーが2026年8月に一部改良を受けています。ハリアーはハイブリッドに一本化され、価格は439万6,700円からです。RXとは価格帯が大きく違いますが、同じトヨタグループの中で「どこまで上質さに払うか」を考える材料になります。変更点は新型ハリアー一部改良の記事にあります。

レクサスRX一部改良のよくある質問

Q. 改良前のRXにも後輪操舵(DRS)は付いていますか?

A. 2025年2月の改良で、RX450h+とRX350hのAWDにもDRSが広がりました。

それより前の年式は、装備の有無を車ごとに確かめる必要があります。

Q. RX350“F SPORT”に自動駐車の機能は付きますか?

A. 付きます。2025年2月の改良で、リモート機能付きのアドバンストパークが標準になりました。

中古車で選ぶなら、この改良以降の年式が目安です。

Q. RX500hとRX350hはエンジンが違いますか?

A. 違います。RX500hは2.4Lターボのハイブリッド、RX350hは2.5Lのハイブリッドです。

公式発表のエンジン型式は、RX500hとRX350がT24A-FTS、RX350hとRX450h+がA25A-FXSです。

Q. 12.3インチのフル液晶メーターは全グレードに付きますか?

A. 付きます。2025年2月の改良で全車標準になりました。今回の発表にメーターの変更は含まれていません。

参考情報

  • トヨタ自動車 グローバルニュースルーム「LEXUS、『RX』を一部改良」(2026年9月30日)
    https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/44845649.html
  • トヨタ自動車 グローバルニュースルーム「LEXUS、『RX』を一部改良」(2025年2月27日・前回改良時の価格)
    https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/42264198.html
  • LEXUS公式サイト「RX 価格・パッケージ」(燃費・主要諸元)
    https://lexus.jp/models/rx/features/price_package/
  • Car Watch「レクサス、『RX』一部改良 ニュルブルクリンクを走り込み」
    https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2144471.html
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