【10/15】パナソニックのドラム式リコール対象品番一覧|64万台、自動投入は使用中止

パナソニックは2026年10月15日、ドラム式電気洗濯乾燥機「LXシリーズ」のリコールを発表しました。洗剤や柔軟剤を自動で入れる「自動投入タンク」まわりの不具合で、漏れた洗剤などが内部の配線に付くと、発煙・発火に至るおそれがあるためです。対象は日本と台湾向けの21品番、合わせて64万671台にのぼります。

対象の洗濯機を使っている人は、洗濯機そのものを止める必要はありませんが、洗剤の自動投入機能を使うのをやめ、手で洗剤を入れて使うよう求められています。この記事では、パナソニックの社告とプレスリリースをもとに、対象品番の一覧、自分の洗濯機の品番を確かめる方法、今日からやること、無償の対策の中身を順に整理します(2026年10月15日夜時点)。

この記事でわかること

  • 対象の品番:日本向けはNA-LX129A・B・C、NA-LX127A・B・C、NA-LX125C、NA-SLX12A・Bの18品番(末尾LとRを別に数える)で、計62万2527台です。
  • 確かめ方:正面ドア内側上部の二次元コード、本体のラベル、保証書の封筒の3つで品番を確認できます。
  • 今日からやること:洗剤の自動投入を止めてタンクを空にし、手動投入で使いながら、二次元コード・インターネット・フリーダイヤルのどれかで申し込みます。
目次

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機リコールの概要

パナソニックはLXシリーズのドラム式洗濯乾燥機21品番・64万671台を、発煙・発火のおそれがあるとしてリコールしました。

同社のプレスリリースによると、対象は2021年8月から2025年7月までに製造したドラム式電気洗濯乾燥機LXシリーズで、日本市場向けが18品番、台湾市場向けが3品番です。洗剤や柔軟剤を自動で入れる仕組みの不具合で、洗濯槽の外へ漏れた洗剤などが本体の内部を伝い、背面や側面の下のほうにある配線(リード線)に付くと、発煙・発火に至るおそれがあるとしています。

これまでに対象製品に関係する発煙・発火の事故は日本国内で6件、台湾で1件起きていますが、いずれもけが人は出ていません。時事通信、テレビ朝日系(ANN)なども同日夕方に一斉に報じました。

日本向けと台湾向けで製造期間が違う

「2021年8月〜2025年7月製造」は日本と台湾を合わせた範囲で、日本向けの対象は2024年8月製造分までです。

社告とプレスリリースを突き合わせると、日本向け18品番の製造期間は2021年8月〜2024年8月、台湾向け3品番は2022年9月〜2025年7月です。日本で使っている洗濯機が対象かどうかは、下の日本向けの品番一覧と照らし合わせてください。台湾向けの品番は日本の一覧には載っていません。

受付は10月15日から、新聞の社告は16日

問い合わせと申し込みの受付は10月15日に始まり、プレスリリースでは16日に新聞紙上で社告を出すとしています。

受付は同社のホームページとフリーダイヤルで行います。リコールの実施は、2026年4月と5月の事故品を調べて原因が分かったことを受けて、同年9月に決めたとプレスリリースは説明しています。

リコール対象の品番一覧(日本向け18品番)

日本向けは2021〜2023年発売のLXシリーズ9機種で、扉の左開き・右開きを別に数えて18品番です。

品番の末尾のLは正面ドアが左開き、Rは右開きを表します。たとえば「NA-LX129BL」と「NA-LX129BR」は同じ機種の左開きと右開きで、それぞれ1品番として数えられています。発売年ごとの品番、製造期間、台数は次のとおりです。

発売年 対象品番(L=左開き/R=右開き) 製造期間 対象台数
2021年発売(6品番) NA-LX127AL/NA-LX127AR/NA-LX129AL/NA-LX129AR/NA-SLX12AL/NA-SLX12AR 2021年8月〜2022年9月 19万9627台
2022年発売(6品番) NA-LX127BL/NA-LX127BR/NA-LX129BL/NA-LX129BR/NA-SLX12BL/NA-SLX12BR 2022年7月〜2023年9月 18万5257台
2023年発売(6品番) NA-LX125CL/NA-LX125CR/NA-LX127CL/NA-LX127CR/NA-LX129CL/NA-LX129CR 2023年8月〜2024年8月 23万7643台
日本向け合計 18品番 2021年8月〜2024年8月 62万2527台

このように、一番台数が多いのは2023年発売モデルの23万7643台です。3世代のいずれも対象で、NA-LX129・NA-LX127・NA-SLX12は2021年と2022年の両方のモデルが入っています。

台湾向けの3品番と全体の台数

台湾向けはNA-LX126BLなど3品番・1万8144台で、日本向けと合わせて64万671台になります。

台湾向けの3品番は2022年9月〜2025年7月製造の2023年発売モデルです。報道で「約64万台」とされている数字は、日本向け62万2527台と台湾向け1万8144台を足したものです。日本の家庭で関係するのは、上の表の18品番になります。

一覧にない品番の扱い

社告の一覧に載っていない品番は、今回のリコールの対象には入っていません。

同じLXシリーズでも、社告の一覧にない品番は今回の対象として挙げられていません。品番の読み間違いが心配な場合は、次の章で紹介する二次元コードを読み込む方法を使うと、品番と製造番号が自動で読み取られ、対象かどうかが判定されます。

自分の洗濯機の品番を確かめる3つの方法

品番は、正面ドア内側の二次元コード、本体のラベル、保証書の封筒のどれかで確かめられます。

パナソニックの案内では、確認方法は次の3つです。いちばん手間が少ないのは二次元コードで、スマートフォンで読み込むと品番と製造番号が自動で取得され、対象製品の場合はそのまま申し込みページに切り替わります。

確認方法 見る場所 ポイント
二次元コード 正面ドア内側の上部 品番・製造番号を自分で読む必要がなく、対象なら申し込みページへ進む
本体の表示ラベル 正面ドア内側上部、または右側面の下部 ラベルに書かれた品番を一覧と照らし合わせる
保証書 ドラム式電気洗濯乾燥機の保証書封筒の表面 品番と製造番号が書かれている。左から10桁が品番

洗濯機を置いている場所によっては右側面のラベルが見えにくいため、まずドアを開けて内側の上部を見るのが早いでしょう。申し込みのときには品番と製造番号の両方が必要になるので、電話で申し込む人は2つともメモしておくと手続きが進めやすくなります。

発火のおそれがある原因は自動投入タンクの漏れ

自動投入タンクとの接続部から漏れた洗剤などが配線に付き、絶縁が弱まって短絡し、樹脂部品へ燃え広がるおそれがあります。

プレスリリースは、原因を「自動投入タンクの設計上の不備」と説明しています。洗剤や柔軟剤が洗濯槽の外に漏れ、次の3つの条件が重なると発煙・発火に至る可能性があると同社は判断しました。

発煙・発火に至るまでの流れ(パナソニックの説明)

1.自動投入タンクとの接続部から、洗剤や柔軟剤が洗濯槽の外へ漏れる
2.漏れた洗剤などが洗濯槽の外側を伝い、背面または側面下側の配線(リード線)に付く
3.配線の被覆が少しずつ劣化し、電気を通さない性能(絶縁性能)が落ちる
4.配線の一部で短絡(ショート)が起き、下にある樹脂部品に燃え移って発煙・発火に至る

図のとおり、問題は洗濯中に急に起きるというより、漏れた洗剤が時間をかけて配線を傷める点にあります。そのため、自動投入を止めて洗剤がタンクから流れない状態にすることが、申し込みから対策が届くまでの間の安全策になります。

自動投入機能のある機種が対象になった理由

対象は、自動投入タンクの構造を持つ機種のうち、洗剤などが洗濯槽の外へ漏れる可能性がある21品番です。

LXシリーズは、洗剤や柔軟剤を本体のタンクに入れておくと洗濯ごとに適量を自動で入れる機能を売りにしてきました。プレスリリースは対象の特定について、自動投入タンクの構造を持つ機種のうち、漏れる可能性があるものに絞ったと説明しています。(編集部分析)毎回の計量の手間を省く便利な機能が、液体を本体の中に長く置く作りでもあったことが、今回の不具合の背景にあると考えられます。

これまでの事故は国内6件・台湾1件

国内では2024年4月から2026年5月までに6件の火災事故が起き、うち埼玉県の1件では建物1棟が全焼しました。

プレスリリースに載った国内の事故は次の6件で、いずれも消費者庁と経済産業省に報告されています。けが人はどの事故でも出ていません。

発生日 場所 品番 事故の状況
2024年4月7日 埼玉県 NA-LX129BL 製品本体が焼損。建物1棟が全焼し、5棟に延焼、車両2台が焼損
2025年3月30日 茨城県 NA-LX127BL 本体背面の一部と周辺を焼損
2025年6月24日 宮城県 NA-LX127BL 本体背面下部の一部が溶融
2026年4月2日 東京都 NA-LX127AL 本体背面下部の一部と周辺が溶融
2026年4月7日 千葉県 NA-LX129BL 本体背面下部の一部と周辺が溶融
2026年5月21日 奈良県 NA-LX127BR 本体背面下部の一部と周辺が溶融

6件のうち5件は2022年発売のBモデルで、焼けたり溶けたりした場所は多くが本体背面の下部でした。台湾では2025年10月18日に新北市でNA-LX128BRの一部が焼損する事故が1件あり、こちらもけが人は出ていません。

原因が分かるまでに約2年かかった経緯

最初の火災は2024年4月でしたが、原因は特定できず、2026年4〜5月の事故品の調査でようやく漏れの痕跡が見つかりました。

プレスリリースが示した経緯は次のとおりです。2024年4月の埼玉県の火災は本体の焼損がひどく、消防との合同調査でも原因は分かりませんでした。2025年3月と6月の事故でも背面の配線からの発火が疑われましたが、特定には至りませんでした。2026年4〜5月に3件の事故が続き、その事故品を同社が調べたところ、漏れた洗剤や柔軟剤が本体の背面下側まで伝った痕跡が見つかり、焼けた配線の位置と一致しました。これを受けて同社は2026年9月にリコールの実施を決めたとしています。

(編集部分析)配線に短絡の跡や断線が見当たらなかったことが、原因の特定を難しくしたと同社の説明からは読み取れます。最初の火災から発表までに約2年半かかった点は、利用者から見れば長く感じられるところで、今後の説明が注目されます。

対象だった場合に今日からやること

まず洗剤の自動投入を止めてタンクを空にし(または外し)、手で洗剤を入れて使いながら、無償対策を申し込みます。

パナソニックが社告で求めているのは、洗濯機の使用中止ではなく「洗剤自動投入機能の使用中止」と「タンクを空にした(またはタンクを取り外した)状態での手動投入による使用」です。申し込みから対策が終わるまでの流れは次の順になります。

対象だった場合の手順

1.洗剤の自動投入機能を手動投入に切り替える
2.自動投入タンクを空にする(または取り外す)
3.二次元コード・インターネット・フリーダイヤルのどれかで申し込む
4.届いた対策タンク(3個)に自分で交換し、古いタンクを着払いで返送する
5.交換後は自動投入を再開できる。後日、点検担当者の訪問を受ける

この順番のうち、1と2は申し込み前でもすぐにできます。対策タンクが届くまでの間も洗濯はできるので、自動投入を止めたうえで、洗剤を手で入れて使い続ければよいということです。

申し込み方法と問い合わせ窓口

申し込みは、二次元コード、インターネット、フリーダイヤル0120-878-303の3つの方法で受け付けています。

窓口は「パナソニックドラム式洗濯乾燥機市場対策室」で、受付時間は2026年12月27日までは毎日9時〜18時、2027年1月4日以降は9時〜18時(土日祝日と同社の休日を除く)です。年内は土日も電話がつながる体制になっています。電話がつながりにくいときは、品番と製造番号を自動で読み取る二次元コードからの申し込みが手早い方法です。

手動投入への切り替え方は機種で違う

手動投入への切り替え方は、カラー液晶タッチパネルの機種と、ボタン操作の2種類の機種で異なります。

パナソニックは機種ごとの設定手順を動画で公開しています。NA-LX129A・B・Cはカラー液晶タッチパネルの操作、NA-LX127A・BとNA-SLX12A・Bはボタン操作の機種(おしゃれ着洗剤)、NA-LX125CとNA-LX127Cはボタン操作の機種(選べるタンク)として、それぞれ別の動画が用意されています。タンクの外し方と、手動投入での洗濯のしかたの動画も公式サポートページから見られます。

手順が分からないまま放置するより、まずタンクの中身を空にしておくことが優先です。設定の操作に迷う場合は、窓口に問い合わせると機種に合わせて案内を受けられます。

無償対策の中身(届くもの・訪問で行うこと)

対策は対策タンク3個の送付と、後日の訪問による部品交換・点検の2段階で、費用はかかりません。

パナソニックの社告によると、無償で行う対策は次のとおりです。

段階 内容 誰が行うか
1.タンクの送付 洗剤や柔軟剤が漏れない対策をした自動投入タンク3個を自宅に送付。古いタンクは同梱の着払い伝票で返送 利用者が自分で交換
2.訪問点検 自動投入ユニットのパッキン交換、配線の下にある樹脂部品への不燃シートの取り付け、配線への洗剤などの付着状況の点検 点検担当者が訪問
3.修理(必要な場合) 点検で配線に洗剤などの付着が見つかった場合、配線(リード線)を交換 別の修理担当者が再訪問

表のとおり、タンクの交換は利用者が自分で行い、そのあとは訪問による点検が続きます。訪問の日程は、対策タンクを送ったあとに同社から調整の連絡が来ると案内されています。

タンク交換後は自動投入を再開できる

届いた対策タンクに交換すれば、訪問点検を待たずに洗剤の自動投入機能をまた使えます。

社告では、送付した自動投入タンクに交換したあとは洗剤自動投入機能を使えると明記されています。再開の操作手順も公式ページに載っています。訪問点検は、配線まわりの追加の対策と、すでに洗剤が付いていないかを確かめるためのものです。(編集部分析)すでに長く自動投入を使ってきた家庭ほど配線に付着が残っている可能性があるため、タンクを替えて終わりにせず、訪問点検まで受けておくことが大切だと考えられます。

パナソニックのドラム式リコールのよくある質問

本文で触れなかった、連絡の有無、個人情報、受付期間についての疑問をまとめます。

Q. パナソニックから個別に連絡が来ることはありますか?

A. 一部の人には来る場合があります。パナソニックは、取引先が持つ顧客情報をもとに、対策タンクのお届けと回収について同社から連絡することがあると案内しています。連絡を待たずに自分で申し込むこともできます。

Q. 申し込みで伝えた個人情報は何に使われますか?

A. 部品交換、回収、点検修理のためだけに使われます。パナソニックは、この件で受け取った名前・住所・電話番号などを、それ以外の目的には使わないと説明しています。

Q. 受付はいつまでですか?

A. 終了日は示されていません。フリーダイヤルは2026年12月27日まで毎日、2027年1月4日以降は土日祝日と同社の休日を除いて、いずれも9時〜18時に受け付けると案内されています。

このほかの細かい疑問は、パナソニックの公式サポートページのよくある質問や窓口で確かめられます。最新の受付状況は下の参考情報から確認してください。

参考情報

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