【10/18】草加市長選は山川百合子氏が再選|自民推薦の木下元市長ら2人破る

【10/18】草加市長選は山川百合子氏が再選|自民推薦の木下元市長ら2人破る

10月18日に投開票された埼玉県草加市長選挙で、無所属現職の山川百合子氏(57)が再選を果たしました。自民党が推薦した元市長の木下博信氏(61)と、新人の石川英行氏(63)を破りました。選挙管理委員会の確定得票は山川氏が5万509票で、2位の木下氏に2万2933票の差をつけました。

この記事では、3人の得票と投票率、山川百合子氏の経歴と1期目に訴えた実績、敗れた2人の訴え、争点になった市の財政と市役所の組織運営、前回2022年の市長選との比べ方、2期目に注目したい点を、報道をもとに整理します。

この記事でわかること

  • 結果:山川百合子氏が5万509票で再選。木下博信氏は2万7576票、石川英行氏は8476票でした。
  • 投票率:43.03%で、前回2022年の40.71%を上回りました。
  • 構図:自民党が推した候補が、前回に続いて山川氏に敗れました。争点は市の財政再建と市役所の組織運営でした。
目次

草加市長選の結果は?山川百合子氏が再選

草加市長選は現職の山川百合子氏が5万509票を得て、元市長の木下博信氏と新人の石川英行氏を破り再選しました。

選挙は山川氏の任期満了に伴うもので、現職・元職・新人の3人による争いでした。開票は18日午後9時10分から市内のエネクルスポーツアリーナSOKAで行われました(東京新聞)。NHKも山川氏の再選と得票5万509票を伝えています(NHK)。

草加市長選の得票数と得票率

山川氏の得票は木下氏の約1.8倍で、3人の得票合計の約58%を山川氏が占めました。

草加市選挙管理委員会は19日午前0時31分に開票結果を確定し、市の公式サイトに載せています(草加市「草加市議会議員一般選挙及び草加市長選挙(2026年)」)。テレ玉が伝えた確定値をもとに、3人の得票を並べます。得票率は、3人の得票の合計(8万6561票)を分母にして編集部が計算したもので、無効票は含めていません。

候補者(年齢) 新旧・肩書 得票数 得票率(編集部計算) 結果
山川百合子(57) 無所属・現職/元衆院議員、元県議 5万509票 約58.4% 当選
木下博信(61) 無所属・元職(自民推薦)/元市長、元県議 2万7576票 約31.9% 落選
石川英行(63) 無所属・新人/元米菓店社長 8476票 約9.8% 落選

肩書と推薦は告示時の報道によります(埼玉新聞)。木下氏と石川氏の得票を合わせても3万6052票で、山川氏1人の得票に1万4000票あまり届きませんでした。

投票率は43.03%で前回を上回った

投票率は43.03%で、前回2022年の市長選の40.71%を2ポイントあまり上回りました。

草加市選挙管理委員会の発表では、当日の有権者数は20万6709人、投票した人は8万8938人でした。男女別の投票率は男性41.62%、女性44.43%で、女性が上回りました(草加市「草加市長選挙 最終投票率」)。前回の投票率40.71%は、2022年の結果を伝えた報道によります(政治山)。投票率は上がりましたが、有権者の半数以上は投票していません。同じ日には草加市議会議員選挙(定数28)もあり、37人が立候補していました(東京新聞)。市議選は19日午前2時10分に開票が確定し、当選者は上の草加市の選挙ページから確かめられます。

山川百合子氏とはどんな人?経歴と1期目の実績

山川百合子氏は元衆院議員・元県議で、2022年に現職を破って初当選し、今回で2期目に入る市長です。

東京新聞の候補者紹介によると、山川氏は20代でインドネシアの支援活動に取り組んだ経験を政治の原点としています(東京新聞)。対話を重んじる市政運営を掲げ、夫と母を亡くしたあとも「草加市民が私の家族」と語ってきたと紹介されています。

山川氏が選挙で訴えたこと

山川氏は1期目の実績を前面に出し、子育て支援や若者の声を聞くまちづくりを公約に掲げました。

東京新聞によると、山川氏は1期目の財政対策の成果として、ふるさと納税の大幅な増加を強調しました。2期目に向けては、教育施策の充実、歩いて通える集いの場の整備、防災対策の強化を打ち出しています。埼玉新聞は、再選が決まった山川氏が支援者と喜びを分かち合い、「納得のいく市政運営を進める」と述べたと伝えました。

敗れた木下博信氏と石川英行氏は何を訴えたか

木下氏は財政の再建と市役所組織の立て直しを、石川氏は無駄の削減と市長の給与ゼロを訴えましたが、広がりませんでした。

埼玉新聞は、木下氏の財政再建と次世代への継承、石川氏の無駄の削減の訴えは「浸透しなかった」と伝えています。2人の主張を順に見ます。

木下博信氏:自民推薦で返り咲きを目指した元市長

木下氏は2001年から草加市長を務め、3期目の途中で不信任決議を受けて失職した経歴を持つ元市長です。

東京新聞によると、木下氏は失職のあと11年間県議を務め、元市議でもあります。今回は自民党の推薦を受け、財政調整基金の大きな減少と職員の退職が相次いでいることを問題にし、事業や住民サービスを安易に削るのではなく、増収策と職員のやりがいの向上で立て直すと主張しました。市長時代を「独善的だった」と振り返り、反省も口にしていました。

石川英行氏:市長の給与と退職金ゼロを掲げた新人

石川氏は元米菓店の社長で、大規模開発による借金の増加を批判し、市長の給与ゼロと退職金の廃止を掲げました。

東京新聞によると、石川氏は家業の煎餅店を継いだものの経営難で廃業した経験を持ち、過去に県知事選と衆院選にも立候補しています。使われていない土地や名ばかりの公園を減らして財源を増やし、障害者や長く通院する人への支援を厚くすると訴えました。

草加市長選の争点は市の財政と市役所の組織運営

今回の争点は、市の財政をどう立て直すかと、職員の退職が相次ぐ市役所をどう運営するかの2つでした。

埼玉新聞は告示の日の記事で、3人が「市の財政再建や組織運営など」を争点に論戦を繰り広げると伝えました(埼玉新聞)。財政については、山川氏がふるさと納税の増加を成果に挙げ、木下氏は財政調整基金の減少を問題にし、石川氏は大規模開発による借金の増加を批判しました。同じ財政という言葉でも、3人が見ている数字は違っていました。

ふるさと納税は、寄付をした人が寄付額のうち2000円を超える部分について、住んでいる自治体の住民税などから控除を受けられる仕組みです(総務省「ふるさと納税の概要」)。寄付を受けた自治体の収入は増えますが、寄付をした人が住む自治体では、そのぶん税収が減ります。

(編集部分析)ふるさと納税の寄付は、寄付する人の気持ちしだいで増えも減りもする収入で、毎年同じ額が入る保証はありません。寄付の増加を成果とするなら、それを一時的な収入として扱い、毎年かかる経費を賄う体質に変えていけるかが問われます。誰が得をする事業かを一件ずつ点検し、市民の税金を市民の暮らしに確実に戻すことが、2期目の財政運営の物差しになると評価できます。

なぜ山川氏は大差で再選したのか

山川氏の4年間の実績の訴えが支持を集め、木下氏と石川氏の訴えは浸透しなかったと埼玉新聞は伝えています。

前回2022年と今回の数字を並べると、山川氏の得票がどれだけ伸びたかが分かります。(編集部分析)木下氏が市長時代に不信任決議で失職した過去も、票が伸びなかった一因になった可能性があります。ただし得票の数字だけでは、どの理由がどれだけ効いたかまでは分かりません。

項目 前回(2022年10月23日) 今回(2026年10月18日)
当選者 山川百合子氏(新人・初当選) 山川百合子氏(現職・再選)
山川氏の得票 3万9813票 5万509票
敗れた主な相手 現職の浅井昌志氏(自民・公明推薦)3万5511票 元市長の木下博信氏(自民推薦)2万7576票
2位との差 4302票 2万2933票
投票率 40.71% 43.03%

前回の数字は政治山の報道によります(政治山)。山川氏の得票は前回から1万696票増え、2位との差は前回の4302票から5倍以上に広がりました。

自民党が推した候補が2回続けて敗れた

草加市長選では、前回の浅井氏、今回の木下氏と、自民党が推薦した候補が2回続けて山川氏に敗れました。

(編集部分析)政党の推薦があっても、候補者本人の過去や地域での信頼が伴わなければ票にはつながらないことを、この結果ははっきり示しています。不信任決議で失職した元市長を推した判断が、有権者にどう受け止められたかは、推薦した側こそ振り返る必要があります。保守の側が地方で信頼を取り戻すには、組織の都合ではなく、地元の暮らしを任せられる人を立てることが近道と評価できます。

草加市長選の経過を時系列で確認

2022年10月の初当選から4年、10月11日の告示を経て、18日の投開票で山川氏の再選が決まりました。

主な出来事を順に並べます。

2022年10月23日
山川氏が現職を破り初当選
2026年10月11日
市長選・市議選が告示、市長選に3人
10月18日 午後9時10分
エネクルスポーツアリーナSOKAで開票開始
10月18日 深夜
山川氏の再選が決まる

告示の日付は埼玉新聞、開票の時刻と会場は東京新聞の報道によります。埼玉新聞は18日午後11時40分ごろに山川氏の再選を速報しました。同じ18日には横浜市長選も投開票され、その結果は「【10/18】横浜市長選は原沢敦美氏が初当選確実|パワハラ辞職の山中氏ら6人破る」にまとめています。

2期目の山川市政で注目したいこと

2期目で注目したいのは、財政の立て直しの具体策と、職員の退職が相次ぐと指摘された市役所の立て直しの2つです。

山川氏が掲げた教育施策の充実や防災対策の強化には、どれも財源が要ります。選挙戦では木下氏が財政調整基金の減少を問題にしており、2期目の予算でどれだけ基金を積み戻せるかが、財政の健全さを測る分かりやすい目安になります。公約がどこまで形になるかは、次の3つを見ると追えます。1つ目は来年度予算案が市議会に出されたときの教育と防災の事業費、2つ目は決算で示される財政調整基金の残高、3つ目は市役所の退職者や採用の状況です。どれも市議会での審議と市の公式発表で確かめられます。

(編集部分析)大差の再選は信任の表れですが、有権者の半数以上が投票していない点も忘れてはいけません。投票に行かなかった市民も含め、草加市に住む人が納めた税金がどこに使われているかを分かりやすく示すことが、2期目の市政への信頼を確かなものにすると評価できます。

草加市長選についてよくある質問

山川氏の2期目の任期と、同じ日の市議選の結果の調べ方について答えます。

Q. 山川百合子氏の2期目の任期はいつまでですか?

A. 市長の任期は4年です。任期満了による選挙なので、2期目は1期目の任期が終わった翌日から4年間になります。

Q. 草加市議会議員選挙の結果はどこで確かめられますか?

A. 草加市の選挙ページに「草加市議会議員一般選挙 午前2時10分確定 開票結果」が載っています(草加市)。定数28に37人が立候補した選挙で、当選した28人の顔ぶれもここで確かめられます。

ここで取り上げた数字と発言は、次の報道で確かめられます。

参考情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次