【10/21】平井伸治知事が不出馬表明|鳥取県知事選2027の見通しと5期の歩み

鳥取県の平井伸治知事(65)が10月21日の定例記者会見で、来年4月の知事選挙に立候補しない考えを表明しました。2007年の初当選から5期・約19年半にわたって県政を担い、2021年からは全国知事会長も務めた知事の退任が決まったことになります。この記事では、不出馬の理由として会見で語った言葉、5回の知事選の結果、2027年の知事選の見通しを、朝日新聞・読売新聞・時事通信・共同通信・NHKの報道をもとに整理します。
この記事でわかること
- 不出馬の表明:10月21日の定例会見で、2027年4月の知事選に立候補せず、今期限りで退任すると表明
- 会見での理由:「区切りを付けて次の方に託すことが正しい選択ではないか」「初志は貫徹できた」と発言
- 次の知事選:来春の統一地方選で行われる見込み。自民党県連は後任候補探しを進めるとみられる
平井伸治知事は不出馬を表明したのか?
表明しました。10月21日の定例会見で、来年4月の任期満了に伴う知事選に出馬しないと明らかにしています。
時事通信によると、平井知事は記者会見で「来年4月の任期満了に伴う知事選に出馬せず、今期限りで退任する」考えを示しました。NHKも、21日午前の定例の記者会見で、来年4月に行われる県知事選挙に立候補しない考えを表明したと伝えています。朝日新聞は「2027年春の知事選に出馬しない意向」、読売新聞は「任期満了に伴う来年春の知事選に立候補しないことを明らかにした」と報じており、各社とも本人が会見で自ら述べた形です。
平井知事は現在5期目で、6期目を目指さないことになります。報道各社の見出しが「6選不出馬」となっているのはこのためです。
不出馬の理由は?会見で語った言葉
平井知事は「区切りを付けて次の方に託すことが正しい選択ではないか」と述べ、世代交代を理由に挙げました。
共同通信が伝えたこの発言に加え、読売新聞は「身を引くべきだと考えた。初志は貫徹できた」という言葉を報じています。TSKさんいん中央テレビも、周囲の支えで初志を貫徹できたとして、知事が感謝の気持ちを述べたと伝えました。病気や不祥事といった別の事情を挙げた報道は、10月21日時点で見当たりません。
「区切りを付けて次の方に託す」という判断
報道で確認できる発言は「区切りを付けて次の方に託す」「身を引くべきだと考えた」の2つで、次の人に任せる趣旨です。
5期目の任期は2027年4月までで、来春の選挙に出れば6期目、通算で20年を超える在任になります。会見の発言全文は10月21日時点で公開されておらず、ほかにどんな理由を挙げたかは各社の要旨からしか分かりません。
(編集部分析)報じられた言葉からは、続けられるかどうかではなく、どこで区切るのが正しいかという観点で判断したと読み取れます。
9月の県議会では「白紙」と答えていた
平井知事は9月の県議会で、次の知事選への出馬について「現状は白紙」と答え、進退を明らかにしていませんでした。
読売新聞によると、平井知事は9月定例会で「現状は白紙であり、当面の仕事に専念したい」と答えていました。白紙と答えた時点から約1か月での表明です。直前に何が区切りになったかについて、次の項目で報道を並べます。
「ぼうさいこくたい」を終えた時期の表明
TSKさんいん中央テレビは、県で開いた「ぼうさいこくたい」を終えたことを区切りとして報じています。
「ぼうさいこくたい2026 in 鳥取」(防災推進国民大会)は、鳥取県の案内によると、10月17日と18日の2日間、倉吉市で開かれました。2016年10月の鳥取県中部地震から10年にあたる年の開催です。不出馬の表明は、大会が終わった3日後でした。ただし、会見での発言の全文は10月21日時点で公開されておらず、知事がこの大会をどこまで理由として語ったかは、見出しと要旨の報道でしか確かめられていません。
会見から表明までの流れを、時系列の図にまとめます。
平井知事の5期と不出馬表明までの流れ
9月の白紙答弁から約1か月後、ぼうさいこくたいが終わった3日後に、不出馬を表明したことになります。
平井伸治とはどんな知事か|経歴
平井伸治氏は東京都出身の元自治官僚で、鳥取県副知事を経て2007年に知事に初当選しました。
報道と鳥取県の公表資料によると、平井氏は1984年に自治省(現在の総務省)に入り、鳥取県の総務部長や副知事などを務めました。2007年の知事選で初当選し、2011年・2015年・2019年・2023年と当選を重ねています。2021年9月からの2年間は、47都道府県の知事でつくる全国知事会の会長を務め、新型コロナ対応で国と地方の調整役を担いました。
主な経歴を表にまとめます。
| 時期 | 経歴 |
|---|---|
| 1984年 | 自治省(現総務省)に入る |
| 1999年〜 | 鳥取県総務部長、のちに副知事 |
| 2007年4月 | 鳥取県知事に初当選 |
| 2021年9月〜2023年9月 | 第14代全国知事会長 |
| 2023年4月 | 5選(県知事として最多の当選回数) |
| 2026年10月21日 | 来春の知事選への不出馬を表明 |
官僚から副知事、知事へと進み、県政を内側から長く見てきた経歴です。
「スタバはなくてもスナバがある」で全国に知られた
平井知事の名を全国に広めたのは、「スタバはなくても日本一のスナバ(砂丘)がある」という発言です。
読売新聞も今回の記事でこの発言に触れています。当時、鳥取県はスターバックスの店舗がない唯一の県で、それを逆手にとって鳥取砂丘を売り込んだ言葉でした。その後、2015年に鳥取市内に県内1号店ができています。言葉遊びで県の名を売る手法は、平井県政の広報の特徴として長く語られてきました。
5回の知事選の結果は?2023年は得票率91.8%
2023年の知事選で平井氏は20万442票を集め、得票率91.8%で5選を果たしました。
選挙ドットコムの記録では、2023年4月9日投票の知事選は、現職の平井氏と共産党新人の福住英行氏の一騎打ちでした。平井氏が20万442票、福住氏が1万7,822票で、投票率は48.85%でした。前回2019年は、平井氏が22万5,883票で4選を果たし、投票率は53.09%でした。
直近2回の結果を並べます。
| 選挙 | 平井氏の得票 | 相手候補 | 投票率 |
|---|---|---|---|
| 2019年(4選) | 22万5,883票 | ― | 53.09% |
| 2023年(5選) | 20万442票(91.8%) | 福住英行氏(共産・新人)1万7,822票 | 48.85% |
得票率は9割を超えましたが、投票率は4.24ポイント下がり、5割を割り込みました。
得票率9割の一方で投票率は5割を割った
2023年の投票率は48.85%で、2019年の53.09%から下がり、有権者の半数以上が投票しませんでした。
平井氏が退くことで、2027年の知事選は2007年以来20年ぶりに現職のいない選挙になり、構図は大きく変わります。
(編集部分析)結果が見えやすい選挙が続いたことが投票意欲に影響した可能性もあります。首長の多選は行政の安定をもたらす一方、選挙で県民が選び直す機会を細らせる面があります。9割の得票は信任の厚さを示すと同時に、対抗馬が育ちにくい県政の姿も映しています。多選による県政の固定化を考えるうえでも、今回の退任は一つの転機になると評価できます。
2027年の鳥取県知事選はいつ?後任は誰になる
次の知事選は2027年4月の統一地方選で行われる見込みで、後任候補の名前はまだ報じられていません。
共同通信は、知事選が「来春の統一地方選で実施が見込まれる」と伝えています。平井知事の任期は2027年4月までです。投開票日や告示日は、今後、県の選挙管理委員会が決めます。
統一地方選とは?鳥取県知事選が4月に行われる理由
統一地方選は、4年に1度、対象となる地方選挙を全国でまとめて行う仕組みで、鳥取県知事選も対象になってきました。
平井氏が当選した2007年・2011年・2015年・2019年・2023年の知事選は、いずれも4月の統一地方選の中で行われています。知事の任期が4年で、途中で辞職や失職が無かったため、選挙の時期がずれずに続いてきました。2027年も同じ流れで、4月に県議会議員選挙などと同じ時期に投票が行われる見込みです。
(編集部分析)任期満了の約半年前という表明の時期は、後任の候補者が政策を準備し、県民に顔を知ってもらう時間を残す意味でも妥当と言えます。直前の不出馬で候補者選びが政党の密室で決まる事態を避けやすくなるからです。
自民党県連が後任候補探しへ
共同通信によると、知事を支えてきた自民党県連は、後任の候補探しを進めるとみられます。
10月21日時点で、立候補の意向を示した人物や、各党が擁立を検討している具体的な名前は報じられていません。平井知事自身が後継を指名するかどうかも、会見の報道からは分かっていません。候補者の動きが出てきた時点で、続報として追記します。
次の知事選で注目される点を整理します。
| 論点 | 10月21日時点で分かっていること |
|---|---|
| 選挙の時期 | 2027年4月の統一地方選で実施の見込み(共同通信) |
| 現職の動き | 平井知事は立候補しない |
| 与党の動き | 自民党県連が後任候補探しを進めるとみられる |
| 後継の指名 | 報道では確認できない |
現職のいない選挙は2007年以来で、候補者の顔ぶれは10月21日時点で明らかになっていません。
次の知事選の時期について、よく出る疑問に答えます。
Q. 平井知事はいつまで知事を務めるのですか?
A. 2027年4月の任期満了まで務めます。時事通信によると、知事選に出馬せず「今期限りで退任する」と表明しており、途中で辞職するわけではありません。
任期中の残り半年ほどは、引き続き平井知事のもとで県政が進みます。
平井県政の約19年半で何が残ったのか
全国知事会長としての国との調整、2016年の中部地震への対応、鳥取砂丘を生かした県のPRが主な足跡です。
全国知事会長を務めた2021〜2023年は、新型コロナの感染対策や経済の立て直しをめぐって、都道府県の意見をまとめて国に伝える役割を担いました。県内では、2016年の鳥取県中部地震からの復旧を知事として指揮し、その10年の節目に今回の「ぼうさいこくたい」を開いています。
(編集部分析)5期・約19年半の長期在任は、政策の継続性という強みを残しました。次の知事選では、平井県政の路線を引き継ぐのか、どこを見直すのかが論点になります。
保守の視点から見た「次の知事」に問われるもの
次の知事には、人口減少への備えと、地方の自立を国任せにしない姿勢が問われます。
鳥取県は人口が全国で最も少なく、高齢化と若者の流出が続いています。自然災害への備えも、中部地震を経験した県として欠かせません。
(編集部分析)地方の首長選びは、国政以上に暮らしに直結します。誰が得をする県政なのかを見るなら、補助金頼みで国の方針に従うだけの県政か、地元の産業と農業を守り、自前で人と防災の力を育てる県政かが分かれ目になります。長期政権の後は、政党の都合で候補者が決まりやすい時期でもあります。県民の側が、候補者の政策と地元への根の張り方を見極めることが、地方の自立を守る第一歩と言えます。
これまでの話題を踏まえ、検索でよく調べられている疑問をまとめます。
平井知事の不出馬のよくある質問
平井知事の不出馬について、よく調べられている点に答えます。
Q. 5回の当選は鳥取県で最多ですか?
A. 最多です。それまでは石破二朗氏と西尾邑次氏の4回が最多で、2023年の5選でこれを上回りました。
Q. 不出馬の理由は健康問題ですか?
A. 健康問題を理由とする報道はありません。会見では「区切りを付けて次の方に託すことが正しい選択ではないか」と述べ、世代交代を理由に挙げています。
Q. 次の鳥取県知事選の候補者は決まっていますか?
A. 決まっていません。10月21日時点で立候補を表明した人はいません。立候補の表明や各党の推薦の動きは、地元紙や地元テレビ局の続報で確かめられます。
Q. 2027年の鳥取県知事選の投票日はいつですか?
A. まだ決まっていません。日程が決まると、鳥取県選挙管理委員会のページ(県公式サイトの「選挙日程・任期満了日」)に載ります。
鳥取県の有権者は、日程が決まったら選挙管理委員会の発表で告示日・投票日を確かめ、立候補予定者の政策や選挙公報を比べて投票先を選んでください。
ほかの県の知事選の動きは「【10/8】福島県知事選挙が告示|過去最多7人の候補者一覧と争点・期日前投票」でも整理しています。
参考情報
- 時事通信「平井氏、6選不出馬を表明 鳥取知事選」(2026年10月21日)https://sp.m.jiji.com/article/show/3893623
- 読売新聞オンライン「鳥取県の平井伸治知事、来春の知事選不出馬を表明」(2026年10月21日)https://www.yomiuri.co.jp/election/20261021-GYT1T00169/
- 朝日新聞「鳥取・平井知事、来春の知事選に不出馬意向」(2026年10月21日)https://www.asahi.com/articles/ASVBP0V0QVBPPITB002M.html
- NHK「鳥取 平井知事が次の県知事選挙に立候補しない考えを表明」(2026年10月21日)https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20261021de62653
- 共同通信「鳥取知事が不出馬正式表明『区切り付ける』」(2026年10月21日)
- TSKさんいん中央テレビ「鳥取県・平井知事 来春の知事選に出馬しない考えを表明」(2026年10月21日)
- 選挙ドットコム「鳥取県知事選挙(2023年4月9日投票)」https://go2senkyo.com/local/senkyo/23154
- 鳥取県「ぼうさいこくたい2026 in 鳥取」https://www.pref.tottori.lg.jp/328953.htm
