【10/27】小田急江ノ島線で車が線路を200m走行し電車と衝突、80代女性死亡|六会日大前の踏切から進入
10月27日の夜、神奈川県藤沢市の小田急江ノ島線で、踏切から線路に入って約200メートル走った軽乗用車に後ろから来た電車が衝突し、車を運転していた80代の女性が亡くなりました。NHKは女性を84歳と伝えています。電車の乗客と乗員にけがはなく、江ノ島線は長後駅〜藤沢駅の間で終電まで運転を見合わせ、28日は始発から運転を再開しました。車がなぜ踏切から線路へ入ったのかは、警察が調べています。この記事では、事故の場所と時刻、運転への影響、いま分かっていることと分かっていないこと、国土交通省がまとめた踏切事故の件数、小田急の踏切にある安全設備、線路で車が動けなくなったときの対処を、報道と公的な資料をもとに整理します。
この記事でわかること
- 事故の中身:六会日大前駅近くの踏切から軽乗用車が線路に入り、下り方面へ約200メートル走ったところで後ろからの電車と衝突しました。
- 運転への影響:長後駅〜藤沢駅で終電まで見合わせ、28日午前4時半ごろに復旧作業を終えて始発から再開しました(日テレNEWS)。
- 身を守る行動:踏切で車が動けなくなったら、車から出て踏切の非常ボタンを押すよう鉄道会社が呼びかけています。
小田急江ノ島線で何が起きた?|線路を走った車と電車が衝突
藤沢市の小田急江ノ島線で、線路に入った軽乗用車に電車が後ろから衝突し、運転していた80代の女性が死亡しました。
テレビ朝日系(ANN)によると、事故は10月27日の午後10時半ごろに起きました。軽乗用車は六会日大前駅近くの踏切から線路内に入り、下り方面へ約200メートル走ったところで、後ろから来た列車と衝突したとみられています(KSB瀬戸内海放送(ANN))。日テレNEWSによると、車は電車の先頭車両の下敷きになり、運転していた女性はその場で死亡が確認されました(日テレNEWS NNN)。
女性の年齢は、多くの報道が「80代とみられる」と伝え、NHKは84歳と報じています(NHK)。女性の名前や住所は、報道では明らかにされていません。
事故の場所と時刻は?|六会日大前駅近くの踏切から藤沢方面へ
車が線路に入ったのは六会日大前駅近くの踏切で、そこから藤沢方面へ約200メートル進んだ地点で衝突しました。
六会日大前駅は藤沢市にある江ノ島線の駅で、南へ進むと善行駅、藤沢駅と続きます。車は線路の上を藤沢方面、つまり電車と同じ向きに走っていたことになり、後ろから来た電車に追いつかれる形で衝突しました(ANN・日テレNEWS)。
発生時刻は報道で少し食い違う
発生時刻は「午後10時すぎ」から「午後10時半ごろ」まで、報道によって少しずつ違います。
| 報道 | 発生時刻 | 運転していた女性 |
|---|---|---|
| 日テレNEWS NNN | 午後10時すぎ | 80代 |
| テレビ朝日系(ANN)・ABEMA TIMES | 午後10時半ごろ | 80代とみられる |
| NHK | 午後10時半前 | 84歳 |
どの報道も、踏切から線路に入った車に後ろからの列車がぶつかったという点では一致しています。正確な時刻は、警察や小田急電鉄の今後の発表で確かめる必要があります。
乗客と運転への影響は?|けが人なし、長後〜藤沢で終電まで見合わせ
電車の乗客と乗員にけがはなく、脱線もありませんでした。江ノ島線は長後駅〜藤沢駅の間で終電まで運転を見合わせました。
日テレNEWSによると、復旧作業と安全確認は28日午前4時半ごろに終わり、始発から運転を再開しました(日テレNEWS NNN)。神奈川新聞(カナロコ)は、乗客が電車を降りて退避したと伝えています。
事故から再開までの流れを並べると、次のようになります。
六会日大前駅近くの踏切から車が線路へ
後ろから来た電車と衝突、運転の女性が死亡
長後駅〜藤沢駅で運転見合わせ
復旧・安全確認を終え、始発から再開
28日は始発から運転を再開しました。遅れや運休の有無は、小田急電鉄の運行情報で確かめられます。
なぜ車は線路に入った?|警察が経緯を調べている
車が踏切から線路へ入った理由は、10月28日朝の時点で分かっていません。警察が詳しい経緯を調べています。
報道で分かっていることと、まだ分かっていないことを分けると次のとおりです。
| 分かっていること | 分かっていないこと |
|---|---|
| 六会日大前駅近くの踏切から線路に入った | なぜ道路ではなく線路の方へ進んだのか |
| 下り方面へ約200メートル走った | 線路を走っていた間に止まろうとしたのか |
| 後ろから来た列車が衝突した | 電車の運転士がいつ車に気づいたか |
| 運転していた80代の女性が死亡した | 踏切の非常ボタンが押されたかどうか |
右の列は、どの報道もまだ触れていない点です。夜の踏切で進む方向を誤ったのか、ほかの理由があったのかは、警察の調べを待つ必要があります。この記事では、理由を推し量って書くことはしません。
踏切事故はどれくらい起きている?|2日に約1件、死者の約3割が65歳以上
国土交通省によると、令和5年度の踏切事故は257件で103人が亡くなり、そのうち約3割が65歳以上でした。
国土交通省は、踏切事故は昭和36年の約5,500件から大きく減ったものの、いまも「2日に約1件、4日に約1人が死亡するペース」で起きているとしています(国土交通省「踏切事故の現状」)。
今回の事故は、報道によると踏切から線路に入り、約200メートル走ったところで起きました。国の統計の「踏切事故」に数えられるかどうかは、事故の場所と分類が公表されていないため、現時点では分かりません。
小田急の踏切にはどんな安全設備がある?|非常ボタンと検知装置
小田急は全ての踏切に、列車を緊急に止める「非常ボタン」と、押されたことを乗務員に知らせる「特殊信号発光機」を整えています。
小田急電鉄の2026年6月22日の発表によると、踏切には警報機、遮断桿、安全確認用カメラに加えてこの2つを置き、交通量の多い踏切を中心に、立ち往生した自動車を見つける「踏切障害物検知装置」も設けています。6月24日からは、踏切に取り残された歩行者や自転車をAIで見つけて列車を止める「AI踏切画像解析システム」を沿線4カ所で使い始めました(小田急電鉄 2026年6月22日発表)。
踏切を離れた車は、設備で見つけられるのか
小田急が今回紹介している検知装置は、踏切の中の異常を対象としたものです。今回の現場で何が検知できたかは分かっていません。
(編集部分析)小田急の発表にある障害物検知装置もAIのシステムも、説明されている検知の範囲は踏切の内側です。踏切から約200メートル離れた線路の上の車を、どの設備が見つけられたのかは発表されておらず、今回、非常ボタンが押されたかどうかも報じられていません。
線路で車が動けなくなったら?|車から出て非常ボタンを押す
踏切や線路で車が動けなくなったら、すぐに車から出て安全な場所へ離れ、踏切の非常ボタンを押すよう鉄道会社が呼びかけています。
小田急は、踏切の非常ボタンを「列車を緊急に停止させる」ための設備として全ての踏切に置いています(小田急電鉄 2026年6月22日発表)。ほかの鉄道会社の例では、JR東海が安全報告書で、踏切内に車が立ち往生するなど異常が起きたときは非常ボタン(踏切支障報知装置)を使うよう求め、押すと関係する信号機に停止信号が出ると説明しています(JR東海「安全報告書2025」)。
運転している本人だけでなく、踏切や線路に車が入っていくのを見かけた人も、ボタンを押してかまいません。ボタンは踏切の脇の柱にあり、押すことで近づく列車に止まるよう知らせる仕組みです。押したあとは線路に近づかず、警察(110番)にも知らせてください。
家族に高齢の運転者がいる人にとっては、夜の運転や見通しの悪い踏切を避けるといった話し合いのきっかけにもなります。
小田急江ノ島線の事故のよくある質問
運転は28日の始発から再開しています。車が線路に入った理由は警察が調べています。
Q. 小田急江ノ島線の遅れや運休はどこで確かめられますか?
A. 小田急電鉄の運行情報で、江ノ島線の運行状況と遅延・運休の有無を確かめてください。10月28日は始発から運転を再開しています。
Q. 踏切の非常ボタンは誰が押してもいいのですか?
A. 運転者に限らず、踏切に人や車が取り残されているのを見た人が押すためのボタンです。押したあとは線路から離れて安全な場所へ移り、警察(110番)にも知らせてください。
事故の原因について新しい発表があれば、警察や小田急電鉄の情報で確かめてください。
参考情報
- KSB瀬戸内海放送(テレビ朝日系ANN)「小田急江ノ島線で列車と衝突 線路を車で200m走行 女性死亡」(2026年10月28日)
- 日テレNEWS NNN「車が小田急線の線路上を走行…電車と衝突 車運転の80代女性死亡」(2026年10月28日)
- NHK「小田急線で線路上走行の車と列車が衝突 84歳女性死亡」(2026年10月28日)
- ABEMA TIMES「線路を車で200m走行…列車と衝突 高齢女性死亡」(2026年10月28日)
- 神奈川新聞(カナロコ)「藤沢の小田急線踏切で各停電車と軽乗用車が衝突…乗客は降車して退避」(2026年10月28日)
- 国土交通省「踏切事故の現状」
- 小田急電鉄「小田急線で『AI 踏切画像解析システム』を導入」(2026年6月22日)
- JR東海「安全報告書2025」
