【10/5】次期カローラの新エンジンは1.5L直4|136ps・燃費改善の報道と今買うか待つか

トヨタの次期カローラに、新しく開発した1.5L直列4気筒エンジン(報道では「N15型」と呼ばれています)が載るという報道が10月に入って相次いでいます。10月5日にはレスポンスが、トヨタのパワートレイン開発責任者が海外メディアに説明した内容として「ハイブリッドのシステム出力は136ps程度、燃費は10〜20%改善の可能性」と伝えました。
ただし、トヨタは「新しい1.5Lの市販第1号はカローラ」と正式には発表していません。発売時期も価格も未発表です。この記事では、トヨタが公式に説明したことと、報道や予想にとどまることを分けて整理し、そのうえで「今のカローラを買うか、次期型を待つか」を判断するための材料を表にまとめます。数字にはすべて出典を付けています。
この記事でわかること
- 新エンジンの中身:今の1.5L直3より体積・全高とも約10%小さい1.5L直4。トヨタが2024年5月に公表した
- 確定と報道の線引き:エンジンの存在とカローラ コンセプトは公式、136ps・2027年度投入・カローラが第1号は報道段階
- 買うか待つか:現行は238万400円からで2026年5月に改良済み。次期型は価格も寸法も未発表
次期カローラの新エンジンとは何か
トヨタが電動車向けに新しく作った1.5L直列4気筒エンジンで、次期カローラへの搭載が報じられています。
トヨタは2024年5月28日、スバル・マツダと合同で開いた「マルチパスウェイ ワークショップ」で、電動化の時代に合わせた新しいエンジンを3種類公表しました。1.5Lの直列4気筒(自然吸気)、同じ1.5Lにターボを付けたもの、2.0Lの直列4気筒ターボです(webCG 2024年5月)。
2025年10月のジャパンモビリティショーでは、トヨタの中嶋裕樹副社長兼CTO(2025年10月時点)が、この1.5L直4は今の1.5Lエンジン(M15型)より体積・全高ともに10%小さいと説明しました。Car Watchはこのエンジンを「N15型」と呼んでいますが、この名前はトヨタから発表されたものではないと記事の中で断っています(Car Watch 2025年10月30日)。この記事でも「N15」は報道上の呼び名として使います。
新しい1.5L直4は何のために作られたエンジンか
モーターと電池を組み合わせて使うことを前提に、小さく低く作ったエンジンです。
webCGによると、中嶋氏はこの新エンジンを、電動化の時代に「より電気リッチ」な使い方を想定して開発したと説明しました。エンジンを小さく低くできれば、ボンネットを下げて空気抵抗を減らしたり、同じ車体にハイブリッドや電気自動車など複数の動力を積み分けたりしやすくなります。
新しい1.5L直4は今のエンジンと何が違うか
今の1.5L直列3気筒と比べ、体積と全高がそれぞれ約10%小さくなり、出力と熱効率は上がるとトヨタは説明しています。
2024年5月にトヨタが示した3種類の新エンジンを、比べる相手ごとに並べると次のとおりです(webCG・Car Watch)。
| 新エンジン | 比べる相手 | 大きさ | 性能(トヨタの説明) |
|---|---|---|---|
| 1.5L 直4 自然吸気(報道名N15) | 今の1.5L 直3 | 体積・全高とも約10%小さい | 出力・熱効率とも向上 |
| 1.5L 直4 ターボ | 今の2.5L 直4 自然吸気 | 体積20%・全高15%小さい | 出力は同等、熱効率はやや下がる |
| 2.0L 直4 ターボ | 今の2.4L 直4 ターボ | 体積・全高とも約10%小さい | 出力・熱効率とも向上 |
表のとおり、トヨタが数字で示したのは「大きさ」だけです。出力や熱効率が「どれだけ上がるか」の数字は、公表された説明の中にはありません。
今のカローラのエンジンとの違い
今のカローラのハイブリッドは1.8Lの直列4気筒で、新エンジンに替われば排気量は0.3L下がります。
トヨタの商品サイトによると、現行カローラのハイブリッド車は1.8Lの「2ZR-FXE」エンジンを積み、最大熱効率は40%です(トヨタ カローラ 商品サイト 走行性能)。新しい1.5L直4がこの数字をどこまで上回るかは、まだ公表されていません。
136ps・燃費10〜20%改善は確定した数字か
確定ではありません。どちらもトヨタの正式発表ではなく、報道を通じて伝わった見込みの数字です。
レスポンスは2026年10月5日、トヨタのパワートレイン開発責任者が海外メディアに説明した内容として、新しい1.5Lを使ったハイブリッドはシステム出力が136ps程度になり、燃費は「現行システム」から10〜20%程度の改善が想定される、と伝えました(レスポンス 2026年10月5日)。同じ記事は、トヨタが「新1.5Lエンジンの市販第1号はカローラ」とは正式に発表していないことも書いています。開発責任者の説明ではあっても、トヨタのニュースリリースなどで確かめられる形ではないため、この記事では「報道の見込み」として扱います。
「セダンで約12%」はどこから出た数字か
エンジンを低くしてボンネットを下げたときの効果として、複数の自動車メディアが伝えている数字です。
carview!は2026年9月7日の記事で「セダンでは約12%の燃費改善が可能」という説明を紹介し(carview! 2026年9月7日)、VAGUEも同じ趣旨を書いています(VAGUE)。レスポンスも「セダンを想定したケースで車両全体として約12%」と書いていますが、編集部が確認した記事では、比べる相手が今のどのパワートレインかまでは明記されていませんでした。10〜20%という幅も同じで、比べる相手がはっきりしないまま広まっている点には注意が必要です。
確定していることと、報道・予想にとどまることを分けると、次のようになります。
| 項目 | いまの状態 | 出どころ |
|---|---|---|
| 新しい1.5L直4の開発 | 公式 | 2024年5月のトヨタの説明会 |
| 体積・全高とも約10%小さい | 公式 | 同上・2025年10月のCTO説明 |
| カローラ コンセプトの公開 | 公式 | 2025年10月のジャパンモビリティショー |
| 市販の第1号がカローラ | 報道 | 国内メディアの報道(トヨタは未発表) |
| 2027年度中の投入 | 報道 | VAGUEなどが「ウワサ」として紹介 |
| システム出力136ps程度 | 報道の見込み | レスポンス 10月5日 |
| 燃費10〜20%改善 | 報道の見込み(比べる相手は不明) | レスポンス・carview! |
色を付けた行が報道段階の情報です。新型の正式発表で数字が変わる可能性があるので、購入の判断に使うときはこの区別を意識しておくと安全です。
次期カローラはいつ発売されるか
トヨタは発売時期を発表していません。報道では2027年度中の投入が有力とされています。
VAGUEは、新しい1.5L直4を初めて積む市販車が次期カローラになり、投入時期は2027年度中、まずは販売の中心になるハイブリッドから出るとの見方を紹介しています(VAGUE)。財経新聞も、量産モデルの発売時期・販売地域・具体的な仕様は未発表だと伝えています(財経新聞 2026年9月25日)。
これまでの流れを時系列に並べると、次のようになります。
2024年5月
トヨタが新エンジン3種を公表(公式)
2025年10月
カローラ コンセプトを世界初公開(公式)
2026年5月
現行カローラを一部改良・60周年記念車(公式)
2026年10月
136ps・燃費改善の見込みが報道される
2027年度
次期カローラ投入とされる(報道)
点線の枠は、まだ報道の段階にとどまる予定です。公式に決まっているのは2026年5月までで、次の節目はトヨタによる次期型の正式発表になります。
2027年度とは何月から何月か
トヨタの会計年度で言えば、2027年4月から2028年3月までの1年間です。
トヨタの事業年度は4月始まりのため、「2027年度中」は2027年4月から2028年3月までを指すと読むのが自然です。予想記事の中には「2027年秋」「2027年末〜2028年初め」とするものもありますが、いずれも各メディアの見立てで、トヨタの発表ではありません。
カローラ コンセプトで分かっていること
低いボンネットのセダン型で、電気自動車・プラグインハイブリッド・ハイブリッド・エンジン車のどれにも対応する想定です。
トヨタは2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025のプレスデーで「カローラ コンセプト」を世界初公開しました。Car Watchによると、佐藤恒治社長(当時)は「バッテリEVでも、プラグインでも、ハイブリッドでも、エンジン車でも。動力がなんであれ、みんなが乗りたくなるかっこいいクルマにしよう」と語りました(Car Watch)。
財経新聞によると、カローラシリーズは1966年の初代から2024年12月時点で累計約5546万台が売れ、2024年の世界販売は約166万4000台でした(財経新聞)。次期型は、それだけ多くの人の車選びにかかわるモデルチェンジになります。
大きくなって立体駐車場に入らなくなるのか
次期型の寸法はまだ発表されていないため、入るかどうかは現時点では判断できません。
VAGUEは、新エンジンへの期待と並んで、SNSで「立体駐車場に入らないと本末転倒」と車体の大型化を心配する声が出ていると紹介しています(VAGUE)。機械式の駐車場は施設ごとに全幅・全高の上限が決まっています。今の駐車場で次期型を使う予定がある人は、自分の駐車場の上限を先に確かめておき、正式発表の寸法と照らし合わせるのが確実です。
今のカローラの価格と中身
現行カローラは2026年5月12日に一部改良され、価格は238万400円から334万2900円です。
Auto Proveによると、トヨタはカローラとカローラ ツーリングを一部改良して2026年5月12日に発売しました。カローラの価格は238万400円〜334万2900円、カローラ ツーリングは244万7500円〜339万3500円で、新しい車体色「ニュートラルブラック」「エモーショナルレッドII」が加わり、Xグレードにはスマートエントリーとナビレディパッケージが標準で付きました(Auto Prove)。
同時にカローラシリーズ誕生60周年を記念した特別仕様車「ACTIVE SPORT」も用意されています。主な価格を並べると次のとおりです。
| 車種 | 価格(税込) | 出典 |
|---|---|---|
| カローラ(通常グレード) | 238万400円〜334万2900円 | Auto Prove |
| カローラ ツーリング(通常グレード) | 244万7500円〜339万3500円 | Auto Prove |
| カローラ ACTIVE SPORT(60周年記念) | 323万1800円〜344万6300円 | Car Watch |
| カローラ ツーリング ACTIVE SPORT(60周年記念) | 328万2400円〜349万6900円 | Car Watch |
60周年記念車は、前のフェンダーの記念ロゴや黒い17インチアルミホイール、2WD車の専用チューニングのサスペンションなどが付く仕様です(Car Watch)。価格はメーカー希望小売価格で、諸費用は含みません。
今のカローラを買うか次期型を待つか
車が今必要な人は現行型、燃費と新しさを最優先し2028年ごろまで待てる人は次期型、が目安です。
次期型の価格・寸法・燃費はどれも未発表なので、「待てば得」とも「今が買い時」とも言い切れません。分かっている材料だけで状況別に整理すると、次のようになります。
| あなたの状況 | 向いている選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| 車検が近い・すぐに車が要る | 現行型 | 価格と仕様が確定していて、2026年5月に改良済み |
| 60周年の記念仕様がほしい | 現行型 | ACTIVE SPORTは現行型に設定された特別仕様車 |
| 燃費と最新の技術を最優先したい | 次期型を待つ | 新エンジンは小型・高効率をうたう。ただし改善幅は未確定 |
| 機械式駐車場を使っている | 寸法の発表を待って判断 | 次期型の全幅・全高は未発表 |
| 予算の上限がはっきり決まっている | 現行型が計画を立てやすい | 次期型の価格は未発表 |
どの行を選ぶにしても、次期型の情報は正式発表で変わる前提で見ておくのが安全です。特に燃費の改善幅は比べる相手がはっきりしないまま伝わっているので、カタログの数字が出てから比べても遅くはありません。
待つ場合に気をつけること
発売の時期と納車の時期は同じではなく、次期型の納期はまだ何も発表されていません。
報道どおり2027年度中に出たとしても、それは「投入」の時期で、注文した人に届く時期ではありません。今の車の車検や下取りの時期と合わせて、待てる期間に余裕があるかを先に確かめておくと、待った結果の空白期間を避けられます。
次期型を待つか迷う人がまず気にするのは、エンジン以外の動力がどうなるかです。
Q. 次期カローラにガソリン車は残りますか?
A. 公式には決まっていません。カローラ コンセプトはエンジン車にも対応する想定で公開されましたが、日本でどの動力を売るかは未発表です。
動力の顔ぶれと並んで気になるのが、ほかの車種への広がりです。
新エンジンはカローラ以外にも載るか
ほかの車種に広がる可能性はありますが、具体的な車種や時期はまだ分かっていません。
レスポンスは、新エンジンには小型車などへ展開できる余地があるとしつつ、次期ヤリスへの搭載については具体的な情報がなく、プリウスについても次期型を1.5Lへ切り替えるとの情報は無いと書いています(レスポンス)。カローラ以外の具体的な搭載計画は、トヨタからは発表されていません。
1.5Lターボ版は何に使われるか
今の2.5L自然吸気と同じくらいの出力を、より小さなエンジンで出す役目が想定されています。
webCGによると、1.5Lターボは「将来の環境規制で既存エンジンの出力が約30%落ちると想定される」ことへの代わりとして期待されています(webCG)。VAGUEも、カローラに将来ターボ仕様が加わる可能性に触れていますが、時期や車種は示されていません。
次期カローラの新エンジンのよくある質問
N15という名前、排気量が下がることの影響、ほかのカローラへの搭載は、どれも公式にはまだ決まっていない点です。
Q. N15はトヨタの正式な名前ですか?
A. 正式な名前としては確認できません。自動車メディアが新しい1.5L直4を「N15型」と呼んでいますが、Car Watchもこの名前はトヨタから未発表だと書いています。
Q. 排気量が1.8Lから1.5Lに下がると遅くなりますか?
A. 正式な数字はまだありません。トヨタは新エンジンの出力が今の1.5L直3より上がると説明していますが、次期カローラのハイブリッド全体の出力はレスポンスの見込み(136ps程度)しか出ていません。
Q. カローラスポーツやカローラクロスにも新エンジンは載りますか?
A. 公式な発表はありません。各メディアが次期型の予想として触れているだけで、どのモデルにいつ載るかは決まっていない状態です。
新しい情報が出たら、この記事の表と時系列を更新していきます。
参考情報
- レスポンス「トヨタ『カローラ』次期型に新エンジン搭載か? 1.5L直4は136psで燃費20%向上」(2026年10月5日)
- VAGUE「新開発の4気筒エンジンに期待の声! トヨタ次期型『カローラ』に“1.5リッター直4”搭載のウワサあり」
- carview!「どうなる次期カローラ」(2026年9月7日)
- webCG「トヨタがマルチパスウェイのカギとなる新エンジンを公開」(2024年5月)
- Car Watch「カローラコンセプトのパワトレは新開発の新型4気筒エンジン『N15型』を示唆」(2025年10月30日)
- 財経新聞「次期トヨタ・カローラにEV設定か」(2026年9月25日)
- Auto Prove「カローラ/カローラ ツーリング 一部改良 60周年記念モデルも発売」
- Car Watch「カローラシリーズ60周年記念仕様の特別仕様車“アクティブスポーツ”」
- トヨタ カローラ 商品サイト(走行性能)
