【10/25】新潟市長選の結果|中原八一氏が3選、青木学氏に9万7086票差 8区すべてで2倍超・投票率35.61%

【10/25】新潟市長選の結果|中原八一氏が3選、青木学氏に9万7086票差 8区すべてで2倍超・投票率35.61%

10月25日に投開票された新潟市長選挙は、現職の中原八一(なかはら・やいち)氏(67)が14万3724票を得て3選を果たしました。元新潟市議の青木学氏(60)に9万7086票、経営人事コンサルタントの早武淳氏(60)に10万8824票の差をつけています。

中原氏は政党の推薦を求めず、自民党の市議や国会議員などから実質的な支援を受けました。青木氏は立憲民主・共産・社民の市議や国会議員などが自主支援した候補で、構図は「自民系の現職」対「野党系の新人」と「完全な個人戦の新人」の三つどもえでした。投票率は35.61%で前回より上がったものの、政令市になった2007年以降で3番目の低さです。

この記事では、3候補の得票と区ごとの結果、投票率、前回2022年との違い、中原氏が訴えた政策と3期目の課題を、報道をもとに整理します。

この記事でわかること

  • 結果:中原八一氏が14万3724票で3選。青木学氏は4万6638票、早武淳氏は3万4900票でした。
  • 区ごと:中原氏は市内8区すべてで、2位の青木氏の2倍以上の票を得ました。
  • 投票率:35.61%で前回の32.10%を3.51ポイント上回りましたが、政令市移行後3番目の低さです。
目次

新潟市長選2026の結果は?中原八一氏が14万3724票で3選

新潟市長選は現職の中原八一氏が14万3724票で3選し、得票率は63.80%でした。新人2人に大差をつけています。

任期満了に伴う選挙で、現職と新人2人の3人が無所属で立候補しました。BSN新潟放送と新潟日報によると、確定した得票は次のとおりです。

候補者 年齢・区分 支援 得票 得票率
中原八一(当選) 67・現職 政党推薦なし。自民党の市議・国会議員などが実質支援 143,724票 63.80%
青木学 60・新人(元市議) 立憲民主・共産・社民の市議・国会議員などが自主支援 46,638票 20.70%
早武淳 60・新人(経営人事コンサルタント) なし(本人いわく「完全な個人戦」) 34,900票 15.49%

得票率は新潟日報が伝えた値で、3人の得票の合計22万5262票が分母です。新人2人の得票を足しても8万1538票で、中原氏の6割に届きません。

中原氏は当選後、「2期8年の経験を生かしながら、輝きを増す新潟をしっかり皆さんと共に作って参りたい」と語りました(UX新潟テレビ21)。新潟日報によると、人口減少には「大胆に」取り組み、市役所の改革も進める考えを示しています。

中原八一氏はどんな人物か

中原氏は新潟県議と参院議員を経て、2018年10月に新潟市長に初当選した新潟市出身の市長です。

時事通信によると、明治大学政経学部を卒業しています。今回の選挙では、市中心部の再開発に伴う企業誘致などの成果を掲げ、2期8年の実績を前面に出しました。

区ごとの結果は?8区すべてで中原氏が2倍以上の差

中原氏は北区から西蒲区まで市内8区すべてで、2位の青木氏の2倍以上の票を得ました。

BSN新潟放送が伝えた区ごとの最終開票結果を並べると、どの区でも順位は中原氏、青木氏、早武氏の順でした。

区 中原八一 青木学 早武淳 中原氏÷青木氏
北区 12,924 4,156 2,847 3.1倍
東区 22,060 7,185 5,862 3.1倍
中央区 31,725 10,871 9,874 2.9倍
江南区 12,251 4,450 2,594 2.8倍
秋葉区 14,580 4,841 3,036 3.0倍
南区 8,230 2,520 1,571 3.3倍
西区 31,143 8,992 6,992 3.5倍
西蒲区 10,811 3,623 2,124 3.0倍

差が最も小さい江南区でも2.8倍、最も大きい西区では3.5倍でした。都市部の中央区・西区から農村部の南区・西蒲区まで、8区すべてが2.8倍から3.5倍の幅に収まっています。

青木氏と早武氏の差はどこで縮まったか

2位と3位の差が最も小さかったのは南区の949票で、次いで中央区の997票でした。

中央区は新潟駅や古町を含む市の中心部で、有権者の多い区でも個人戦の早武氏が組織の支援を受けた青木氏に1,000票差まで迫りました。ほかの6区では両者の差は1,300票から2,000票ほど開いています。

投票率35.61%は高いのか低いのか

投票率35.61%は前回の32.10%より3.51ポイント高い一方、政令市移行後では3番目に低い水準です。

新潟日報によると、区ごとの投票率は8区すべてで前回を上回りました。最も高かったのは西蒲区の37.55%と西区の37.54%、最も低かったのは東区の32.28%です。南区は前回の30.08%から35.21%へ、5ポイント以上上がりました。

投票率が上がった理由について、報道各社ははっきりした分析を示していません。前回は現職と共産・社民推薦の候補の一騎打ちだったのに対し、今回は3人の争いになったことは事実として押さえておけます。

前回2022年の結果とどう違うか

中原氏の得票は前回より約8千票減り、現職以外の候補の合計得票は約2万6千票増えました。

新潟日報によると、2022年の前回選挙は中原氏が15万1887票、共産・社民が推した対立候補が5万5595票でした。今回と並べると次のようになります。

2022年(投票率32.10%)

中原氏 151,887票
対立候補(共産・社民推薦)55,595票

→

2026年(投票率35.61%)

中原氏 143,724票(8,163票減)
新人2人の合計 81,538票(25,943票増)

図のとおり、投票率が上がる一方で中原氏の得票は減り、新人2人の合計得票は前回の対立候補を上回りました。ただし新人2人の合計でも中原氏の得票の6割弱で、勝敗に影響する規模ではありませんでした。

中原氏は何を訴えたか:「にいがた2km」とアリーナ構想

中原氏は新潟駅から万代・古町までを活性化させる「にいがた2km」と、1万人規模のアリーナの新設を訴えました。

中心市街地の再開発「にいがた2km」

「にいがた2km」は、新潟駅から万代、古町までの約2キロの都心軸をまとめて活性化させる中原市政の看板政策です。

UX新潟テレビ21によると、中原氏は選挙戦でこの構想とアリーナの必要性を訴えました。時事通信は、市中心部の再開発に伴う企業誘致などの成果を実績として掲げたと伝えています。

白山エリアの1万人規模アリーナ

アリーナは白山エリアに1万人規模で新設する構想で、中原氏は産業の活性化とあわせて訴えました。

新潟総合テレビ(NST)が伝えたもので、建設費や財源の具体的な数字は今回の報道では示されていません。3期目の大きな論点になると見られます。

落選した2人の主張と敗因

敗因として、青木氏は知名度の低さと政策を伝える時間の制約を、早武氏は準備期間の短さを挙げました。

NSTによると、2人はいずれも市政の転換を訴えました。青木氏は「敗因は現職に比べ知名度が低かったことと、政策と思いを伝える時間に制約があったこと」と述べ、今後も政治活動を続けて市政をチェックするとしています(UX新潟テレビ21・新潟日報)。早武氏は「完全な個人戦でやってきて、十分手応えのある戦い方をできた」としつつ、「反省点は準備期間がなさすぎました」と振り返りました(UX新潟テレビ21)。2人の個別の公約は、今回確認できた報道では詳しく示されていません。

今回の結果をどう読むか(編集部分析)

(編集部分析)今回の結果は、2期8年の市政が大差で信任された一方、野党側が現職に対抗する軸を示せなかった選挙だったと読めます。

中原氏は政党の推薦を求めない形をとりつつ、自民党の地方議員や国会議員の実質的な支援を受けました。一方の青木氏は、立憲民主・共産・社民の議員が「自主支援」という形で支えましたが、得票は前回の共産・社民推薦候補を下回りました。同じ日の那覇市長選では知念覚氏が与野党相乗りで再選しています。(編集部分析)この2つの市長選に限って見れば、いずれも現職が大差で勝ち、野党側の候補は前回より得票を減らしました。

(編集部分析)新潟市は人口減少が続く政令市で、中原氏自身も人口減少への対応を3期目の課題に挙げています。野党側がまとまった対抗軸を示せなかったことで、市政の検証が選挙戦の中で深まりにくかった面はあると考えられます。

(編集部分析)特に1万人規模のアリーナは、建設費と維持費が長く市の財政に残る事業です。にぎわいづくりの効果を否定するものではありませんが、市民の可処分所得が物価高で削られるなか、借金や将来の負担をどう抑えるのかを具体的な数字で示すことが、3選の信任に応える条件だと評価できます。

新潟市民が次に確かめたいこと

次に確かめたいのは、アリーナ構想の事業費と財源、「にいがた2km」の進み具合、人口減少対策の中身の3点です。

アリーナについては、新潟市がアリーナとまちづくりの資料(PDF)を公表しており、整備の考え方と要望の経緯を確かめられます。事業費と財源が示されるのは市の予算案と市議会の審議なので、予算案の発表時に「アリーナ」の項目と金額を確かめるのが近道です。開票結果の公式な数字や市の発表は新潟市公式サイトに載ります。

新潟市長選のよくある質問

本文で扱わなかった周辺の疑問を、2つだけ補います。

Q. 同じ日に新潟市議会の補欠選挙もあったのですか?

A. ありました。新潟日報によると、中央区選挙区(定数2)の補欠選挙は新人3人の争いで、野沢修氏(47)が1万8286票、須田義宗氏(54)が1万6630票で当選しました。

Q. 青木学氏は次の市議選に出るのですか?

A. 決まっていません。新潟日報によると、青木氏は次の市議選への対応を問われ「全くの白紙」と答えています。

得票の内訳や各候補の発言は、下の参考情報の各報道でも確かめられます。

参考情報

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