錦織圭が予選決勝で逆転負け―シンシナティOP本戦入りならず【2026年8月13日】

2026年8月13日、ATP1000シンシナティ・オープン(アメリカ・オハイオ州/ハードコート)のシングルス予選決勝が行われ、今季限りでの現役引退を表明している錦織圭(36・世界ランク467位)が、予選第6シードのM・トランジェリティ(アルゼンチン・世界90位)に6-4、5-7、3-6で逆転負けしました。本戦入りはなりませんでした。

雨で当初の予定から約9時間ずれ込み、現地12日の22時10分ごろに始まった一戦でした。第1セットを取りながら、第2セットと第3セットの終盤に競り負けた形です。何が起きた試合だったのか、そして引退シーズンの錦織が今どこに立っているのかを、報道と公式スコアに沿って整理します。

この記事でわかること

  • 試合結果:錦織圭はM・トランジェリティに6-4、5-7、3-6で敗れ、シンシナティ・オープンの予選で敗退しました。
  • 敗因のポイント:ファイナルセットは第1ゲームでブレークして先行しながら、第6・第8ゲームで2度ブレークを許しています。
  • 背景:世界467位の錦織はワイルドカードでの予選出場でした。引退表明は2026年5月1日で、理由はけがです。
  • 見る方法:男子のシンシナティ・オープンはU-NEXTが予選から独占でライブ配信しています。
目次

錦織圭はシンシナティ・オープン予選決勝を突破したのか

突破できませんでした。錦織はM・トランジェリティに6-4、5-7、3-6で逆転負けし、予選敗退となっています。

予選は2試合に勝てば本戦入りという方式で、錦織は1回戦を突破して決勝に進んでいました。あと1勝で本戦、という位置から届かなかったことになります。勝ったトランジェリティは錦織と同じ36歳で、この大会は予選を含めて初出場でした。

シンシナティ・オープン2026 男子シングルス予選決勝(日本時間8月13日)
選手 第1セット 第2セット 第3セット 結果
錦織圭(日本/世界467位・ワイルドカード) 6 5 3 敗退
M・トランジェリティ(アルゼンチン/世界90位・予選第6シード) 4 7 6 本戦へ

セットごとに何が起きたのか

錦織は第1セットを取ったあと、第2セットと第3セットの終盤で競り負けています。

テニス365によれば、第1セットは錦織が立ち上がりから2度ブレークしてリードしたものの、2度ブレークバックを許す展開になりました。それでも第9ゲームで3度目のブレークを奪い、直後の第10ゲームをキープして6-4で先取しています。第2セットも両者が2度ずつブレークを奪い合う競り合いになりましたが、錦織は終盤の第12ゲームで3度目のブレークを許し、5-7でセットオールに追いつかれました。

ファイナルセットも入りは錦織でした。第1ゲームでいきなりブレークに成功して先行しています。しかし第6ゲームでブレークバックを許して3-3に戻され、第8ゲームで2度目のブレークを奪われて、そのまま3-6で試合が終わりました。3セットを通してブレークの応酬が続き、最後のブレークを取ったのがトランジェリティだった、という試合です。

なぜ深夜開始の試合になったのか

雨で当初の予定から約9時間遅れ、現地12日の22時10分ごろにようやく試合が始まったためです。

この予選決勝はコート4の第3試合に組まれ、日本時間13日2時(現地12日13時)以降の開始予定でした。ところが悪天候で開始が押し続け、一時は翌日への順延も取り沙汰されています。最終的に現地22時を回ってからコートに入り、日本時間では朝から昼にかけての試合になりました。屋外のハードコート大会では珍しくない事態ですが、予選という立場では待機時間も含めて負担の大きい一日だったとみられます。

世界467位の錦織圭が、なぜ予選から出ているのか

けがによる長期離脱でランキングを失い、本戦に直接入れる資格が無いためです。今大会は主催者推薦での予選出場でした。

ATP1000の本戦シングルスは、世界ランキング上位の選手が自動的に出場権を得ます。錦織の世界ランクは467位で、この基準からは大きく離れています。そのため今大会はワイルドカード(主催者推薦)を受け、まず予選2試合を勝ち抜くことが本戦出場の条件になっていました。

ランキングが下がった直接の理由はけがです。錦織は2022年1月に股関節の手術を受け、実戦復帰は2023年6月。復帰後もけがに悩まされ、出場できる大会が限られる状態が続いてきました。ポイントは大会に出て勝たなければ積み上がらないため、休むほどランクは下がります。元世界4位という肩書と現在の467位の落差は、実力そのものというより出場機会の差が積み重なった結果です。

ワイルドカードは「特別扱い」なのか

ワイルドカードは主催者が出場枠を与える制度で、試合そのものは他の選手と同じ条件で戦います。

推薦されるのは、その大会にとって価値のある選手です。実績のある元トップ選手、地元の有望な若手、けが明けの復帰組などが対象になります。錦織の場合は、元世界4位でシンシナティ本戦に7度出場している実績と、引退シーズンであることが背景にあるとみられます。ただし推薦で得られるのは出場する権利だけで、勝ち上がりは自力です。今回も予選2試合を自分で勝つ必要があり、そのうち1つを落として終わりました。

予選1回戦から決勝まで、どう勝ち上がったのか

予選1回戦で世界107位のF・コメサナに6-4、1-6、7-5とフルセットで競り勝ち、2時間21分の熱戦を制しています。

スポーツ報知によれば、この試合も雨で開始が遅れました。第1セットは錦織が主導権を握って6-4で先取。第2セットは相手がレベルを上げ、錦織は1ゲームしか奪えずに1-6で落としています。最終セットは錦織が集中し直して5-2とリードを広げ、そのまま7-5で押し切りました。相手のコメサナは予選第14シードで、シードを破っての勝ち上がりです。

錦織圭 シンシナティ・オープン2026 予選の戦績
ラウンド 相手 相手の世界ランク スコア
予選1回戦 F・コメサナ(アルゼンチン/予選第14シード) 107位 6-4、1-6、7-5で勝利(2時間21分)
予選決勝 M・トランジェリティ(アルゼンチン/予選第6シード) 90位 6-4、5-7、3-6で敗戦

なお対戦相手の日本語表記は媒体によって割れています。テニス365は「トランジェリティ」、Goal.comは「トゥルンヘリッティ」と書いており、英字表記はTrungellitiです。この記事では報道数の多いテニス365の表記に合わせています。

2019年の全米オープン以来、7年ぶり2度目の対戦だった

両者の対戦は2019年の全米オープン1回戦以来で、このときはトランジェリティが途中棄権しています。

前回は錦織が6-1、4-1とリードした時点で相手が棄権したため、2人がフルに戦い切ったのは今回が初めてでした。7年前は全米オープンの本戦、しかも錦織が世界トップ10にいた時期です。同じ36歳同士が予選決勝で顔を合わせ、3セットを戦い抜いたという点で、前回とはまったく性格の違う一戦になりました。

引退表明から今日までの3か月半に何があったのか

錦織は2026年5月1日に今季限りでの引退を表明し、7月に表明後初の公式戦へ復帰。その後もツアーを回り続けています。

引退表明では、けがが決断の理由として語られました。日本経済新聞によれば、錦織が最初に引退を考えたのは前年8月の大会後で、「痛いところが3つ、4つ」ある状態から体を戻して戦うという決断がメンタル的にできなくなり、1月か2月に決意したと説明しています。表明時のコメントでは「正直に言えば、今でもコートに立ち続けたい気持ちはあります」としたうえで、「これまでのすべてを振り返ったとき、『やり切った』と胸を張って言える自分がいます」と述べました。

表明そのものの経緯は錦織圭が引退表明―36歳、今季限りで現役に幕で整理しています。

2026年の錦織圭・主な出来事

1〜2月

引退を決意(本人が後に説明)

5月1日

今季限りでの現役引退を表明

7月下旬

表明後初の公式戦へ「全ての瞬間楽しむ」

8月11〜13日

シンシナティ・オープン予選に推薦出場、予選決勝で敗退

引退表明後も錦織はツアーを離れていません。時事通信によれば、表明後初の公式戦を前に「全ての瞬間楽しむ」と語っています。今回のシンシナティも、ランキングでは入れない大会に推薦を受けて予選から挑む形での出場でした。

シンシナティ・オープンで錦織圭は過去どこまで勝っているのか

本戦には過去7度出場し、最高成績は2012年と2016年のベスト16です。優勝や決勝進出はありません。

シンシナティ・オープンはATPツアーの中でマスターズ1000に位置づけられる大会で、四大大会に次ぐ格を持ちます。全米オープンの直前に開かれるため、ハードコートでの仕上がりを測る場としても扱われてきました。錦織にとっては本戦の常連だった大会で、今回は予選から入って予選決勝で終わったという結果が、そのまま現在地を表しています。

シンシナティ・オープンにおける錦織圭
項目 内容
本戦出場 過去7度
最高成績 ベスト16(2012年・2016年)
2026年の出場形態 ワイルドカードでの予選出場(予選決勝で敗退)
大会の格 ATP1000(マスターズ)/ハードコート
2026年の日程 予選8月11〜12日、本戦8月13〜23日

錦織圭の試合はどこで見られるのか

男子のシンシナティ・オープンはU-NEXTが予選から独占でライブ配信しており、地上波での中継はありません。

テニス365によれば、今大会は男子をU-NEXT、女子をWTA TVが連日放送・配信します。U-NEXTは錦織の試合を予選から日本語実況・解説付きでライブ配信し、見逃し配信にも対応するとしています。31日間の無料トライアルが用意されているため、この大会だけを目的とした視聴も可能です。錦織自身は今大会で敗退しましたが、本戦は8月23日まで続き、女子では大坂なおみが第11シードとして2回戦から登場します。

海外テニス中継を取り逃さないための4手順

1. 配信先を確認

男子はU-NEXT、女子はWTA TVと分かれている

2. 日本時間に直す

現地の昼は日本の深夜〜早朝にあたる

3. 遅延を前提にする

屋外大会は雨で数時間ずれることがある

4. 見逃し配信を使う

深夜開始の試合は翌朝に振り替えて見る

今回の予選決勝がまさにその例でした。放送予定の時刻をそのまま信じてアラームを設定していた人は、9時間のずれに追いつけなかったはずです。屋外大会は見逃し配信を前提に構えておくほうが確実です。

錦織圭のシンシナティ・オープン予選についてよくある質問

Q. 錦織圭はシンシナティ・オープンの本戦に出場するのですか。

A. 出場しません。予選決勝でM・トランジェリティに6-4、5-7、3-6で敗れたため、本戦の出場権は得られませんでした。

Q. なぜ元世界4位の選手が予選から出ていたのですか。

A. 現在の世界ランクが467位で、本戦に直接入れる基準に届いていないためです。

今大会はワイルドカード(主催者推薦)を受けて予選から出場していました。

Q. 試合はなぜ深夜に始まったのですか。

A. 雨の影響です。当初は日本時間13日2時以降の開始予定でしたが約9時間遅れ、現地12日の22時10分ごろに始まりました。

Q. 錦織圭はいつ引退するのですか。

A. 2026年5月1日に「今季限りでの現役引退」を表明しています。

具体的にどの大会が最後になるかは、現時点では公表されていません。

Q. 錦織圭の試合はどこで見られますか。

A. シンシナティ・オープンの男子はU-NEXTが予選から独占でライブ配信しています。地上波での中継予定はありません。

Q. 対戦相手のトランジェリティはどんな選手ですか。

A. 錦織と同じ36歳のアルゼンチン選手で、世界ランク90位。今大会は予選第6シードで、シンシナティは予選を含めて初出場でした。

参考情報

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