【10/13】PayPay証券障害で日本株・ETF全銘柄が取引停止|外部接続先とは・14日の予約注文も停止

PayPay証券は2026年10月13日(火)の10時15分以降、「外部接続先の障害」を理由に日本株とETFの全銘柄の取引を止めています。11時30分ごろから1時間ほど注文の受付を再開しましたが、再び止まり、14日(水)扱いの予約注文も受け付けていません。同社の公式お知らせは15時50分の更新が最新で、19時の時点で復旧のめどは示されていません。

3連休明けの最初の営業日に、スマホで日本株を売り買いしている人が後場(午後の取引)をまるごと使えなかった計算になります。この記事では、公式お知らせの4回の更新を並べて経緯を整理し、「外部接続先」とは何か、14日の朝に何を確かめればよいか、損失は補償されるのかを、約款の条文まで確かめてまとめます。

この記事でわかること

  • 止まっているもの:日本株・ETFの全銘柄の売買と、14日(水)扱いの日本株の予約注文。米国株・投資信託・日本株CFD・10倍CFDは影響なし
  • 外部接続先:社名は公表されていません。当初の「システム障害」という表記が、12時50分の更新から「外部接続先の障害」に変わりました
  • 補償:公式お知らせは補償に触れていません。証券取引規程は、システム障害による損害を「故意または重大な過失でなければ責任を負わない」と定めています
目次

PayPay証券の障害で止まっているのは日本株・ETFの売買と14日の予約注文

止まっているのは日本株とETFの全銘柄の売買と、14日(水)扱いの日本株の予約注文です。

米国株や投資信託、CFDはふだんどおり取引できます。

PayPay証券の公式お知らせ「【重要】(障害)日本株・ETF全銘柄の取引停止について」(15時50分更新)によると、停止の対象と影響のないサービスは次のとおりです。ETF(上場投資信託)は株と同じく取引所で売買される投資信託で、今回は日本株と一緒に止まっています。

サービス 10/13 15時50分の更新時点
日本株(個別株) 全銘柄の取引を停止
ETF(国内) 全銘柄の取引を停止
日本株の予約注文(アプリ・PCサイト) 14日(水)扱いの受付を停止
PayPay証券ミニアプリ 日本株は売買できない(もともと予約注文の機能はない)
米国株・米国ETF 影響なし(通常どおり)
投資信託 影響なし(通常どおり)
日本株CFD・10倍CFD 影響なし(通常どおり)

表のとおり、止まっているのは日本株とETFで、米国株・米国ETF・投資信託・日本株CFD・10倍CFD(CFD=差金決済取引)は影響を受けていないと案内されています。同社は「お取引が可能となりましたら、改めてご案内いたします」としており、再開の時刻はまだ示していません。

テレビ朝日系(ANN)の報道によると、同社は今回の障害について不正アクセスではないと説明しています。資産が流出したという発表もありません。

PayPay証券の障害の経緯|10時15分の停止から14日の予約注文停止まで

13日は10時15分に止まり、11時30分ごろに一度再開し、約1時間後に再び止まりました。

15時50分の更新で、14日分の予約注文の停止が加わっています。

公式お知らせは同じページを上書きする形で4回出ています。ページに残っている文面を古い順に並べると、流れは次のようになります。

10:15 システム障害で日本株・ETFの全銘柄の取引を停止
11:30ごろ〜 注文の受付を一時再開(停止は11時37分までと案内)
約1時間後 外部接続先の障害で再び停止(12:50更新)
15:50更新 14日(水)扱いの日本株の予約注文も受付停止
19時時点 復旧のめどは示されていない

図のとおり、一度は「復旧」を知らせる文面まで出ていました。そのあとに再停止の更新が重なったため、昼の時点で「直った」と受け取った人もいたとみられます。

公式お知らせ4回分の文面の違い

4回の文面で変わったのは、原因の書き方と、止まっている範囲の2点です。各回の要点を表にまとめます。

更新 原因の書き方 状況
初報(10時55分掲載) システム障害 10時15分以降、日本株・ETFの全銘柄を一時停止
2回目(時刻の記載なし) システム障害 10時15分〜11時37分の停止と案内。アプリ・PCサイトの予約注文の受付を再開、ミニアプリは12時30分以降通常どおりと案内
12時50分更新 外部接続先の障害 11時30分ごろから1時間程度再開したが、再び注文受付を停止
15時50分更新 外部接続先の障害 大引け後も14日(水)扱いの予約注文の受付を停止

表の2回目の文面は、日本株の取引が戻ったことを知らせる内容でした。12時50分の更新でそれが打ち消され、原因の書き方も変わっています。再停止した正確な時刻は、公式お知らせに書かれていません。「1時間程度」という幅の表記だけです。

再開した時間は東証の昼休みとほぼ重なる

再開した11時30分ごろからの約1時間は、東証の昼休み(前場と後場の間)とほぼ重なります。

売買が実際に成立する後場は12時30分からです。

PayPay証券の予約注文の案内ページによると、日本株の予約注文は「東京証券取引所開場日の11時30分から12時29分」にも受け付け、12時30分10秒以降の直近の株価で約定します。2回目の文面にある「予約注文の受付を再開」は、この昼休みの受付を指すと読めます。

(編集部分析)再停止の時刻が12時30分前後だったとすれば、昼休みに予約注文を入れられても、後場の取引にはほぼ入れなかったことになります。10時15分からの前場の残り75分と、後場の3時間がまるごと使えなかった計算です。昼休みに入れた予約注文がその後どう扱われたかは、公式お知らせに書かれていません。該当する人は、取引が戻ったら注文の状況を真っ先に確かめる必要があります。

「外部接続先の障害」とは何か|接続先の名前は公表されていない

外部接続先がどこなのかは、PayPay証券も報道も明らかにしていません。

分かっているのは、同社の外にある接続先で障害が起きたという説明だけです。

ケータイWatch(10月13日18時30分)は、同社が日本株とETFの取引を一時停止し、原因を「外部接続先の障害」と発表したと伝えています。テレ朝の報道も「外部の接続先で障害が起き」と書き、接続先の社名や役割には触れていません。

表記が「システム障害」から変わった意味

原因の表記が「システム障害」から、より具体的な「外部接続先の障害」に変わりました。

初報と2回目は「システム障害」、12時50分の更新からは「外部接続先の障害」です。

(編集部分析)表記の変更は、昼までの調べで障害の起点が外部の接続先にあると説明できる段階になったことを示すと受け取れます。外部の接続先が原因である以上、復旧の時期は接続先側の復旧状況の影響を受ける可能性があります。15時50分の更新が「改めてご案内」とだけ書き、時刻を出していないのも、その不確かさの表れとみられます。

ほかの証券会社にも影響は出ているのか

13日19時の時点で、ほかの証券会社が日本株の取引を止めたという報道は見当たりません。

報道はPayPay証券1社の停止として伝えています。

(編集部分析)証券会社は、取引所へ注文を届ける経路、株価などの相場情報、口座の管理システムといった多くの部分を外部の会社とつないで動いています。今回止まったのが日本株とETFだけで、米国株や投資信託、CFDが動いていることから、日本株とETFの取引に関わる部分のどこかで障害が起きたとみられます。ただし接続先が取引所なのか、別の委託先なのかは分かりません。推測で社名を挙げることは避け、同社の続報を待つ必要があります。

Q. 今回の障害は不正アクセスやハッキングですか?

A. 同社は不正アクセスではないと説明しています(テレ朝の報道)。止まっているのは日本株とETFの注文の経路で、口座の資産が流出したという発表はありません。

原因の詳しい説明は、復旧後の報告を待つことになります。次は、利用者にとって直接の影響が大きい14日の予約注文を見ていきます。

PayPay証券の14日(水)の予約注文はどうなる|受付を止めている

14日(水)扱いの日本株の予約注文は、アプリ・PCサイトとも受け付けていません。

13日の大引け後も停止を続けると、公式に案内しています。

予約注文は、取引時間の外に注文を入れておき、取引が始まったら自動で約定させる機能です。PayPay証券の案内ページでは、日本株の予約注文の受付時間を「東京証券取引所開場日の16時00分から翌営業日の8時59分」と「11時30分から12時29分」の2つとしています。夜のうちに入れた注文は、翌朝9時00分10秒以降の直近の株価で約定します。

ふだんの予約注文の流れと、いま止まっている部分

止まっているのは、13日16時から14日8時59分までの夜間の受付です。

14日の朝9時に約定させる注文を、前の晩に入れられない状態です。

受付の時間帯 ふだんの約定 今回
開場日の16時00分〜翌営業日の8時59分 9時00分10秒以降の直近の株価 14日扱いの受付を停止
開場日の11時30分〜12時29分 12時30分10秒以降の直近の株価 13日は一時再開ののち再停止

表のとおり、予約注文の種類は預かり金全部買付、1,000円以上1円単位の金額指定買付、おいたまま買付、全部売却の4つです。夜間の受付が止まったため、14日の寄り付き(9時)に合わせて注文したかった人は、その手段を失っています。

14日の朝に確かめること

9時の取引開始の前に公式お知らせを開き、日本株の取引が戻ったかを見るのが先です。

戻っていなければ、注文はまだ出せません。

取引が戻った場合でも、13日の昼休みに入れた予約注文や、障害の前に出していた注文がどう処理されたかは、注文照会と約定照会で確かめる必要があります。同じ注文を二重に出すと、意図しない数量で約定するおそれがあるためです。

PayPay証券の障害で出た損失は補償されるのか|約款の免責条項

13日19時の時点で、PayPay証券は補償について何も発表していません。

約款の上では、システム障害による損害は、同社に故意か重大な過失がなければ責任を負わない定めです。

PayPay証券の「証券取引規程」(約款・規程集、2026年2月13日版)は、第21条「免責事項」の(5)で、本サービスで受ける情報の誤謬・停滞・省略・中断とシステム障害等により生じた損害について、「当社の故意又は重大な過失に起因するものでないもの」は責任を負わないとしています。同じ条の(4)は、天災地変など不可抗力による通信回線・システム機器の障害で注文が発注されない場合も、責任を負わないとしています。

「買えなかった」「売れなかった」はどう扱われるか

注文を出せずに逃した値上がり益や、売れずに膨らんだ値下がりは、免責の範囲に入る可能性があります。

現時点で補償の有無は不明です。個別の扱いは、今後の同社の説明や事実関係によります。

(編集部分析)今回は同社自身が原因を「外部接続先の障害」と説明しています。外部の不具合が「故意又は重大な過失」に当たるかどうかは、調べが進まないと誰にも判断できません。免責の定めがあるからといって、問い合わせても無駄とは限りません。損をしたと感じた人は、あきらめる前に、障害の時刻と自分が出そうとした注文の中身(銘柄・数量・時刻)を記録しておくことが、のちに問い合わせる際の材料になります。

Q. 障害のあいだ、電話で日本株を注文できますか?

A. 13日19時の時点で、電話注文の案内は公式お知らせに出ていません。証券取引規程の第20条は、システム障害のとき同社が「お電話をご利用いただくことを求めることができる」と定めていますが、今回それを案内したという発表はありません。

補償や電話注文については、同社が続報で触れるかどうかを見る必要があります。ここからは、利用者がいま手元でできることを整理します。

PayPay証券の利用者が今できること|14日朝までのチェックリスト

いまできるのは、再開の確認、出していた注文の記録、急ぐ場合の別口座の利用の3つです。

日本株とETFの売買は、PayPay証券の側が戻すまで、利用者の操作では動かせません。焦って同じ注文を何度も入れたり、アプリを入れ直したりしても状況は変わらないので、次の順で確かめるのが安全です。

1. 公式お知らせ
「【重要】(障害)日本株・ETF全銘柄の取引停止について」の更新時刻を見る
2. 注文照会
13日に出した注文・予約注文が残っているか、取り消されたかを見る
3. 記録を残す
画面の写し、出したかった銘柄・数量・時刻をメモする
4. 問い合わせ
損失が出たと考えるなら、記録を添えてサポートへ

図の1と2は、取引が戻った直後に必ずやっておきたい確認です。3と4は、あとで補償や説明を求める場合に備えるためのものです。

急いで売買したい人の選択肢

14日中に日本株を動かしたいなら、ほかの証券会社に口座を持っているかが分かれ目です。

PayPay証券で持っている株を、別の証券会社の口座からそのまま売ることはできません。

一方、新しく買いたいだけなら、別の証券会社の口座があればそちらで買えます。口座開設にかかる時間は証券会社によって異なるため、これから口座を開く場合、14日の取引に使えるとは限りません。米国株や投資信託はPayPay証券でも通常どおり取引できます。

相談先:公式サポートと証券・金融商品あっせん相談センター

まずPayPay証券のお客様サポート、話がつかなければ証券・金融商品あっせん相談センターです。

サポートには、障害の時刻と注文の中身を伝えて問い合わせます。外部の相談先が証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)です。

FINMACは、証券会社と利用者のあいだのトラブルについて、相談を受けたり、あっせん(話し合いの仲立ち)をしたりする窓口です。PayPay証券は日本証券業協会に加入する金融商品取引業者(関東財務局長(金商)第2883号)です。いきなりFINMACへ行くのではなく、先に会社へ問い合わせた記録を残しておくと、その後の話が進めやすくなります。

編集部分析:スマホ証券の「外部頼み」が見えた日

スマホで手軽に投資できる仕組みが、外部接続先の障害で止まりうることが見えました。

利用者の側も、口座を1つに頼りきらない備えが要ります。

PayPay証券は、PayPayアプリの中のミニアプリから少額で株を買える入り口を持っています。決済アプリの延長で投資を始められる手軽さが売りで、PayPayの名前で金融サービスが広がっている流れの中にある会社です(PayPay本体の株式については関連記事:PayPay(PAYP)株価の初値とナスダック上場後の買い方)。

(編集部分析)手軽さは、つまずいたときの逃げ道の少なさと裏表です。証券口座を1つしか持っていない人は、今回のように障害が長引くと、売りたいときに売れません。NISAを含めて資産を1社にまとめる人が増えるほど、1社の障害の影響は大きくなります。障害の原因が外部にあったとしても、どの接続先に頼っていて、止まったときにどう切り替えるのかを利用者に説明する責任は、口座を預かる証券会社にあります。復旧後に出る報告で、原因・影響を受けた注文の数・再発防止策がどこまで具体的に示されるかが、利用者の信頼を左右するとみられます。

PayPay証券の障害のよくある質問

13日夜の時点で多く出ている疑問を、公式お知らせと約款で答えられる範囲でまとめます。

Q. 14日(水)も日本株を取引できない可能性はありますか?

A. あります。15時50分の更新は再開の時刻を示さず、14日扱いの予約注文の受付も止めています。14日の朝9時より前に、公式お知らせの更新を確かめてください。

Q. PayPayアプリのミニアプリでも日本株は買えませんか?

A. 買えません。停止は日本株・ETFの全銘柄が対象で、ミニアプリも含まれます。なおミニアプリには、もともと日本株の予約注文の機能はありません。

Q. 投資信託のつみたてやNISAの投資信託は止まっていますか?

A. 投資信託は影響がないと公式に案内されています。止まっているのは日本株とETFで、投資信託・米国株・米国ETF・日本株CFD・10倍CFDは通常どおりです。

Q. NISA口座で持っている日本株も売買できませんか?

A. 公式お知らせは口座の種類を分けず「日本株・ETFの全銘柄」の取引を停止としています。NISA口座だけ使えるという案内はなく、NISA口座の日本株・ETFも同じく売買できないと考えるのが自然です。

状況は公式お知らせの更新で変わります。14日の朝は、記事の情報より公式お知らせの最新の更新時刻を優先して確かめてください。

参考情報

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