【9/30】VIVANT福澤克雄監督のパワハラ、TBS龍宝社長が謝罪|処分内容は非公表
TBSの龍宝正峰社長は2026年9月30日の定例記者会見で、日曜劇場「VIVANT」の福澤克雄監督に、番組関係者へのパワーハラスメントに当たる言動があったと認め、処分したことを明らかにしました。龍宝社長は「視聴者の皆さまにご心配をおかけしていることを深くおわびする」と謝罪し、自ら本人と面会して直接厳重に注意したと説明しています。
この記事では、会見で社長が話したこと、話さなかったこと、今年2月の通報から今日の会見までの流れ、放送への影響を、会見を報じた各紙の記事と公的機関の情報から整理します。
この記事でわかること
- 会見の要点:パワハラに当たる言動を認めて処分し、社長が本人に直接厳重注意したこと
- 公表されていないこと:処分の中身と事案の具体的な内容は、TBSが回答を控えていること
- これから:「VIVANT」の放送予定に変更はなく、TBSは働く環境の整備を進めると述べたこと
TBS龍宝社長は会見で何を認めた?
福澤克雄監督の言動が番組関係者へのパワハラに当たると認め、処分したうえで謝罪しました。
産経新聞によると、龍宝社長は9月30日、東京都内のTBS本社で開いた定例記者会見で、「VIVANT」の福澤監督が番組関係者に対して「パワーハラスメントに該当する事案が認められた」として処分を行ったと説明しました。そのうえで「視聴者にご心配をおかけしていることを深くおわびする」と述べています。
サンケイスポーツは、龍宝社長が「就業規則に基づき厳正に処分を行った」と話し、「ハラスメント行為は決して許されるものではない」と述べたと報じました。TBSは7月にもコメントで措置を認めていましたが、社長が会見の場で自ら経緯を説明し謝罪したのは、この日の定例会見です。
社長は福澤監督にどう対応した?
龍宝社長が自ら福澤監督と面会し、本人に直接、厳重に注意したと説明しています。
日刊スポーツによると、龍宝社長は「直接、厳重に注意をさせていただいた」と明かしました。本人の様子については「非常に深く反省しており、今回の処分を重く受け止め、カウンセリングや研修をしっかりとし、指導法を見直した上で、その後は真摯に作品制作にあたっていると聞いている」と話しています。
ここで注意したいのは、「厳重注意」は社長が本人に伝えた内容であって、処分そのものの名前として発表されたわけではない点です。処分の中身は次の章のとおり公表されていません。
処分の内容は公表された?
公表されていません。TBSは処分の内容を「当社の人事上の判断」として回答を控えました。
産経新聞によると、龍宝社長はハラスメントの概要についてはプライバシー保護の観点から、処分内容については「当社の人事上の判断」として、どちらも「回答を控える」としました。中日新聞も、関係者のプライバシー保護などを理由に、処分や事案の具体的な内容を明らかにしなかったと伝えています。
会見で説明されたことと、説明されなかったことを分けると次のとおりです。
| 項目 | 9月30日の会見での扱い |
|---|---|
| パワハラに当たる言動があったか | 認めた |
| 処分をしたか | 就業規則に基づき処分したと説明 |
| 社長の対応 | 本人と面会し、直接厳重に注意 |
| 把握した時期 | 今年2月 |
| 調査の方法 | 外部の弁護士と多くの人から話を聞いた |
| 処分の中身(停職・減給など) | 人事上の判断として回答を控えた |
| 事案の具体的な内容 | プライバシー保護を理由に回答を控えた |
| 放送への影響 | 放送予定に変更なし |
表のとおり、「あったかどうか」と「処分したかどうか」は認めた一方、「何をしたか」と「どんな処分か」は伏せた形です。処分の重さはTBSが発表していないため、この記事では推測で書きません。
パワハラはいつ分かり、どう調べた?
TBSが事案を把握したのは今年2月で、外部の弁護士と一緒に調査したうえで処分を決めました。
産経新聞によると、龍宝社長は「事案全体に関して多くの人から外部の弁護士と調査を行い、処分を決定した」と説明しました。日刊スポーツは、2月に事案を把握したあと、職場環境やコンプライアンス(法令や社内ルールを守ること)に関する調査を行ったと伝えています。
龍宝社長は、外部の弁護士とともに調査したと説明しています。ただし、調査の期間、話を聞いた人数、調査報告書の有無は、会見の報道からは分かっていません。
通報したのは誰?
通報者や被害を受けた人が誰かは公表されておらず、TBSはプライバシー保護を理由に説明していません。
この記事でも、被害を受けた側の方を特定できるような書き方はしません。報道で伝えられているのは「番組関係者」「スタッフ」という範囲までです。
2月の通報から9月30日の会見までの流れは?
2月に把握し、7月にTBSが措置を認め、9月16日の週刊誌報道を経て、9月30日に社長が謝罪しました。
各紙の報道を時系列に並べると次のとおりです。日付の出所も添えています。
| 時期 | 出来事 | 出所 |
|---|---|---|
| 2025年12月 | 撮影現場でスタッフがけがをしたと週刊文春が報道(TBSは具体的な言動を公表していない) | 週刊文春(9月16日公開) |
| 2026年2月 | TBSが事案を把握し、外部の弁護士と調査 | 9月30日の会見(産経新聞) |
| 2026年7月 | 週刊誌の報道を受け、TBSが「パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行った」とコメント | 日刊スポーツ |
| 2026年7月26日 | 「VIVANT」第2シーズンの放送が始まる(2クール連続) | TBSの発表(オリコン) |
| 2026年9月16日 | 週刊文春が撮影現場での出来事を詳しく報道 | 文春オンライン |
| 2026年9月30日 | 龍宝社長が定例会見で謝罪し、本人への厳重注意を説明 | 産経・日刊・スポニチ・サンスポ・中日 |
流れを見ると、TBSは7月の時点で「措置を行った」とコメントを出しており、処分そのものは会見より前に済んでいたことが分かります。9月30日の会見は、処分を新たに決めた場ではなく、社長が経緯を説明して謝罪した場という位置づけです。
7月のコメントと9月30日の会見で何が変わった?
把握の時期、外部弁護士による調査、社長の直接注意、本人の研修という4点が、会見で新たに説明されました。
7月の時点でTBSが出していたのは、「パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行った」という短いコメントだけでした(日刊スポーツ)。9月30日の会見では、これに加えて次のことが社長の口から語られています。
- 事案を把握したのは今年2月だったこと
- 外部の弁護士とともに、多くの関係者から話を聞いて調査したこと
- 龍宝社長が本人と面会し、直接厳重に注意したこと
- 本人がカウンセリングや研修を受け、指導の仕方を見直したこと
一方で、処分の種類と事案の中身は7月と同じく伏せられたままです。説明は増えましたが、「何があり、どう処分されたか」という核心の部分は、会社の発表からは今も分かりません。
週刊文春は何を報じた?
文春オンラインは9月16日、2025年12月の撮影現場で福澤監督がスタッフを押し、骨折させたと報じました。
同誌の報道は、脚立の上で作業していたスタッフを押したという内容です。TBSは同誌に「調査の結果、パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行いました」と回答しています。ただし、TBSは会見でも具体的な言動を明らかにしておらず、文春が報じた出来事が処分の対象そのものかどうかは、会社の発表では確認できません。
VIVANTの放送は続く?
続きます。TBSは「VIVANT」の今後の放送予定に変更はないとしています。
スポーツニッポンによると、放送中の「VIVANT」は今後の放送予定に変更はありません。第2シーズンは7月26日に始まり、日曜午後9時の日曜劇場の枠で、日曜劇場では珍しい2クール連続(約半年)の放送として9月30日時点で放送中です。
中日スポーツによると、龍宝社長は「このまま放送、配信をさせていただく」と述べました。TBSは福澤監督を処分し、本人が研修などを受けたと説明する一方で、「VIVANT」の放送・配信は続けるとしています。
福澤監督は今も制作に関わっている?
関わっています。社長は、本人が研修などを受けたあと真摯に制作に当たっていると聞いていると述べました。
福澤監督は62歳で、「VIVANT」の原作・演出を担っています(スポーツニッポン)。9月30日の会見を伝えた各紙の記事に、監督の交代や降板は書かれていません。
福澤克雄監督とはどんな人?
TBSのドラマ演出家で、「半沢直樹」や「VIVANT」など日曜劇場の大ヒット作を手がけてきた人物です。
「VIVANT」は2023年に第1シーズンが放送され、堺雅人さん主演のスパイドラマとして大きな話題になりました。続編の制作は2025年に発表され、2026年の放送が決まっていました(シネマトゥデイ)。福澤監督は、第1シーズンから原作と演出の両方を担う、作品の中心人物です。
9月30日の定例会見では、その福澤監督のパワハラ事案について、龍宝社長が経緯を説明しました。
会社はパワハラにどう対応する義務がある?
法律で、会社には相談窓口の整備や、事実の確認と適切な対処、相談者のプライバシー保護が義務づけられています。
厚生労働省によると、パワハラ防止のための措置は「労働施策総合推進法」で事業主に義務づけられ、大企業は2020年6月から、中小企業は2022年4月から適用されています。会社がとるべき措置には、次のようなものがあります。
- 相談や苦情に応じ、適切に対応するための体制(窓口)を整えること
- 相談があったら、事実関係を早く正確に確かめ、被害者と行為者に適切に対処すること
- 相談者や行為者のプライバシーを守ること
- 相談したことを理由に、不利益な扱いをしないこと
厚生労働省の指針では、相談者や行為者などのプライバシーを守る措置が事業主に求められています。TBSも今回、事案の中身を公表しない理由としてプライバシー保護を挙げています。処分内容は非公表のため、外部から処分の妥当性を確かめられる情報は限られています。
(編集部分析)被害を受けた側を守ることと、組織の対応を外から確かめられるようにすることは、両立させる工夫が要ります。たとえば、個人が特定されない形で「処分の種類」と「再発防止策の中身」だけを公表する方法もあります。放送局は報道機関として他の企業の不祥事に説明を求める立場にあり、自社の件でどこまで説明するかは、視聴者からの信頼に直接かかわると言えます。
TBSはこれから何をする?
龍宝社長は、すべてのスタッフが安心して働ける環境を整えていくと述べています。
産経新聞によると、龍宝社長は「今後はすべてのスタッフが安心して働く環境を整備するよう努めていく」と話しました。サンケイスポーツは、TBSが再発防止策を実施していると伝えています。ただし、どんな再発防止策を、いつまでに、どの範囲で行うのかは、9月30日の会見の報道からは具体的に分かっていません。
今後の注目点は3つです。1つ目は、TBSが再発防止策の中身を公表するかどうか。2つ目は、「VIVANT」の残りの放送や配信に変化が出るかどうか。3つ目は、テレビ番組の撮影現場全体で、働く環境を見直す動きが広がるかどうかです。新しい発表があれば、この記事でも追って整理します。
この件の続報はどこで確かめられる?
TBSの公式発表と、会見を報じた新聞・通信社の記事で確かめるのが確実です。
今回の説明は、TBSが自社のサイトに文書を掲載したのではなく、社長の定例会見の質疑で語られたものです。そのため、発言の中身は会見を取材した産経新聞・日刊スポーツ・スポーツニッポン・サンケイスポーツ・中日新聞などの記事が一次に近い情報になります。SNS上で出回る「処分の中身」や「関係者の名前」は、9月30日時点のTBSの公表情報では確認できません。広めないことが、被害を受けた側を守ることにもつながります。
VIVANT福澤監督のパワハラのよくある質問
配信と出演者への影響について、9月30日時点で報道から確認できる範囲で答えます。
Q. 配信(TVerやU-NEXTなど)は止まりますか?
A. 止まりません。中日スポーツによると、龍宝社長は9月30日の会見で「このまま放送、配信をさせていただく」と述べました。最新の配信状況は各サービスの番組ページで確認してください。
Q. 出演している俳優に関係はありますか?
A. 会見で問題とされたのは福澤監督の言動で、出演者が関わったという発表や報道はありません。
ここまでの内容は、次の報道と公的機関の情報をもとにしています。
参考情報
- 産経新聞(Yahoo!ニュース)「『VIVANT』の福澤監督がパワハラ事案で処分 TBS龍宝社長が厳重注意」(2026年9月30日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e06a257b9899c28e8a257dd20eb589d4c685c4c9 - 日刊スポーツ(Yahoo!ニュース)「パワハラ行為のVIVANT福澤克雄監督にTBS社長『私が面会して直接、厳重注意した』」(2026年9月30日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c92ba6e9cc1798c306db365e261baf403c2ed782 - スポーツニッポン(Yahoo!ニュース)「TBS 『VIVANT』福澤監督のパワハラ認定 社長が謝罪」(2026年9月30日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e1617c44498dba0e135991fd3c62f29c7b1c1a2 - サンケイスポーツ(Yahoo!ニュース)「TBS龍宝社長、日曜劇場『VIVANT』の福澤克雄監督に直接パワハラを厳重注意」(2026年9月30日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11f0ddb39eb45b02ceef47841074db0843fce7c - 中日スポーツ(Yahoo!ニュース)「『VIVANT』福澤克雄監督をパワハラ問題で処分報告」(2026年9月30日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a94043a2c28d7b4d4c92f22f700f97bec2f2fe38 - 中日新聞「撮影現場で監督がパワハラ TBS『VIVANT』」(2026年9月30日)
https://www.chunichi.co.jp/article/1318767 - 文春オンライン「『VIVANT』監督がスタッフを押し倒し骨折させていた」(2026年9月16日)
https://bunshun.jp/articles/-/92163 - オリコンニュース「『VIVANT』続編、7月26日放送開始」
https://www.oricon.co.jp/news/2461051/full/ - シネマトゥデイ「日曜劇場『VIVANT』続編決定!2026年放送」
https://www.cinematoday.jp/news/N0149261 - 厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html
