【11/5】ドコモ通信障害は6日未明に復旧 原因と不正アクセス30万件流出の違い

【11/5】ドコモ通信障害は6日未明に復旧 原因と不正アクセス30万件流出の違い

NTTドコモで2026年11月5日11時18分ごろに起きた全国規模の通信障害は、翌6日1時20分ごろに復旧しました。影響を受けたのは「5G SA」というサービスの契約者で、原因は5G SA契約者を収容する交換機の輻輳(ふくそう=処理が集中して詰まること)とされています。同じ日には、ドコモのオンラインショップとMy docomoへの不正アクセスで最大約30万件の顧客情報が流出したことも発表されました。2つのニュースが同じ日に重なったため「ドコモ 通信障害 不正アクセス」と並べて検索されていますが、ドコモは通信障害について不正アクセスの形跡は確認されていないとしています。この記事では、今つながるのか、原因、時系列、5G SAとは何か、流出との違い、利用者がいまやることを順に整理します。

この記事でわかること

  • ドコモ通信障害は現在復旧:11月5日11時18分ごろに始まった障害は、6日1時20分ごろに復旧しました。約14時間続きました。
  • 原因は交換機の輻輳:5G SA契約者を収容する交換機の処理が詰まったことが原因で、サイバー攻撃や不正アクセスの形跡は確認されていません。
  • 不正アクセスは別の出来事:オンラインショップとMy docomoへの不正アクセスで最大約30万件の顧客情報が流出しており、こちらは原因や影響範囲を調査中です。
目次

ドコモ通信障害は現在復旧している?

はい、ドコモの通信障害は11月6日1時20分ごろに復旧し、現在は正常に使える状態です。

ITmedia Mobileによると、ドコモは交換機の輻輳への対処を終え、正常に動いているかを確かめたうえで、6日1時20分時点で復旧を発表しました。発生から約14時間後の復旧報です。

障害の最中に暫定の回避策として端末の設定を「4G」に切り替えた人には、ドコモが設定を元に戻すよう案内しています。4Gのままでも通信はできますが、5G SAの契約者は設定を戻さないと5G SAの通信を使えません。

ドコモ通信障害の原因は5G SA交換機の輻輳

原因は、5G SA契約者を収容する交換機で処理が集中して詰まった「輻輳」だとドコモは公表しました。

交換機は、通話やデータ通信の接続を振り分ける通信網の中心の設備です。ここが詰まると、電波が届いていても通話やデータ通信がつながりにくくなります。ITmedia Mobileによると、ドコモは6日1時20分の復旧報の時点で、発生前後を調べても不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないとしています。

輻輳とは?通信が詰まる仕組み

輻輳は、通信設備が処理できる量を超える接続要求が集まり、新しい通話や通信をさばけなくなる状態です。

道路にたとえると、車線の数は変わらないのに車が一度に押し寄せ、交差点から先へ進めなくなる渋滞に近い状態です。携帯電話の通信網では、端末が電波をつかんでも、その先の交換機が接続の手続きをさばききれないと、通話が発信できない、データ通信が始まらない、SMSが届かないといった症状になることがあります。電波が届いていても通信しにくくなるのが、輻輳の特徴です。

輻輳は、利用が集中する年末年始や大災害のときにも起きることがあります。今回はそうした利用の集中が報じられておらず、5G SAの交換機側で何が起きたのかが焦点になります(編集部分析)。

なぜ不正アクセスとの関連が疑われたのか

不正アクセスの確認と緊急メンテナンスが通信障害の直前に重なり、発生当初は関連も調べると報じられました。

ドコモは11月4日に不正アクセスを確認し、5日1時ごろからオンラインショップとMy docomoを止めていました。その約10時間後に通信障害が起きたため、発生直後の報道には「不正アクセスとの関連を調査」とするものもありました。その後、ドコモは5日16時の第5報で、通信障害について不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないと説明しています。

なぜ交換機に処理が集中したのか、どの作業や設備が引き金になったのかは、6日朝の時点で詳しく発表されていません。大規模な障害では、後日、総務省への報告とあわせて詳しい原因が公表されることが多く、続報を待つ必要があります(編集部分析)。

ドコモ通信障害の経緯 発生から復旧まで14時間の時系列

ドコモは14時の第3報で対象を5G SA契約者に絞り込み、6日1時20分の復旧まで状況の更新を続けました。

ITmedia Mobileとケータイ Watchの報道をもとに、主な発表を時系列の表にまとめます。

日時 出来事・ドコモの発表
11月4日 オンラインショップとMy docomoへの外部からの不正アクセスを確認
11月5日 1時ごろ オンラインショップとMy docomoを緊急メンテナンスで停止
11月5日 11時18分ごろ 全国で通話・データ通信・SMSが使いにくくなる(通信障害の発生)
第1報 発生時刻は「確認中」、対象は「ドコモ回線およびドコモ回線を利用するMVNO」と広く案内
11月5日 13時(第2報) 発生日時を「11月5日午前11時18分頃から継続中」と特定
11月5日 14時(第3報) 対象を5G SA契約者に絞り込み、MVNO・4G・緊急通報は影響なしと確定。4Gへの切り替えを回避策として案内
11月5日 16時(第5報) 不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないと説明
11月5日 夜 不正アクセスによる最大約30万件の顧客情報流出を発表
11月6日 1時20分ごろ 交換機の輻輳への対処を終え、通信障害が復旧

表のとおり、不正アクセスの確認と緊急メンテナンスが先にあり、その約10時間後に通信障害が起きました。順番が近いものの、ドコモは通信障害について不正アクセスの形跡は確認されていないとしています。

ITmedia Mobileによると、総務省のガイドライン(2023年4月施行)は、大きな障害のときに少なくとも1時間ごとの情報更新を求めています。今回のドコモの発表は、その基準に沿っておおむね1時間ごとに続きました。第1報では対象を広く書き、第3報で5G SAに絞ったように、分かったことから順に範囲を狭めていく出し方でした。利用者の側から見ると、最初の数時間は自分が対象かどうか判断しにくかったことになります(編集部分析)。

影響を受けた人・受けなかった人

影響を受けたのは5G SAを契約しているドコモ利用者だけで、4Gや通常の5G、MVNOの利用者は影響を受けていません。

ITmedia Mobileとケータイ Watchの報道をもとに、影響の有無を表にまとめます。

利用者・サービス 影響
5G SAを契約しているドコモ利用者 あり(通話・データ通信・SMSが全国で使いにくい)
5G SA以外の5G・4Gの利用者 なし
ドコモ回線を使うMVNO(格安SIM) なし
110番・119番などの緊急通報 なし

同じドコモの利用者でも、5G SAを契約しているかどうかで影響が分かれました。自分が5G SAを契約しているか分からない人は、復旧したいまは特に何もしなくて構いません。

5G SAとは?4Gや通常の5Gとの違い

5G SAは、4Gの設備を通らずに5G専用の設備だけで通信する方式で、ドコモでは2022年8月に始まりました。

ケータイ Watchによると、2020年に始まった5Gは、まず4G(LTE)の設備を生かす仕組みで提供されました。基地局とスマートフォンは5Gの電波でつながっても、その奥の基幹(コア)ネットワークには4G用の設備が使われる方式で、これを「5G NSA(ノンスタンドアローン)」と呼びます。

これに対して5G SA(スタンドアローン)は、4G用の設備を通らない5G専用の通信網です。同誌によると、ドコモは2022年8月に5G SAの提供を始め、利用料は無料となっています(料金や条件の最新の案内はドコモ公式サイトで確かめてください)。TBS NEWS DIGによると、ドコモは5G SAについて、4Gが混雑していても影響を受けにくく、通信速度が落ちにくいと説明しています。

今回は、5G SA専用の交換機が詰まったため、5G SAの契約者だけが影響を受けました。4Gへ切り替えると通信が戻ったのは、4Gの設備側は正常に動いていたためです。速さが売りの新しい方式が、専用の設備に頼るぶん、その設備が止まると影響を受ける形になりました(編集部分析)。

ドコモ 不正アクセスで最大30万件流出 通信障害とは別の出来事

ドコモはオンラインショップとMy docomoへの不正アクセスで、最大約30万件の顧客情報が流出したと発表しました。

日テレNEWSによると、ドコモは11月4日に「ドコモオンラインショップ」と「My docomo」への外部からの不正アクセスを確認しました。5日1時ごろから緊急メンテナンスで両サービスを止めていましたが、その後、最大で約30万件の氏名・住所・生年月日・携帯電話番号などの顧客情報が流出したことが確認されたということです。原因や影響範囲は調査中としています。

ITmedia Mobileによると、メンテナンス中はオンラインショップとMy docomoでの手続きがほぼできず、ドコモは手続きが必要な人にドコモショップなどの店舗を使うよう呼びかけました。

通信障害と不正アクセスは同じ日に表に出たため、まとめて報じられることが多くありました。ただ、ドコモは通信障害について不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないとしています。「不正アクセスで通信障害が起きた」という情報は、現時点で裏付けがありません。

ドコモ 漏洩 10月のドコモ光44万件との違い

ドコモは10月27日にもドコモ光の約44万件の流出を発表しており、今回の約30万件とは流出元が異なります。

10月27日の件は、光回線サービス「ドコモ光」のうちプロバイダー「plala(Sコース)」の利用者などの情報が、業務委託先のソニーネットワークコミュニケーションズが管理するサーバーへの不正アクセスで流出したものです。今回は、ドコモ自身のオンラインショップとMy docomoへの不正アクセスです。違いを表にまとめます。

項目 10月27日発表 11月5日発表
対象 ドコモ光(plala Sコース)の利用者など オンラインショップ・My docomoの顧客
件数 約44万件 最大約30万件
流出元 業務委託先が管理するサーバー ドコモのオンラインショップ・My docomo
主な項目 氏名・電話番号など(パスワード・カード情報は含まない) 氏名・住所・生年月日・携帯電話番号など

10月27日の件の詳しい内容は「【10/27】plala(Sコース)情報流出44万件|ドコモ光の対象とSo-net 258万件、漏れた項目と今やること」で整理しています。

約10日のあいだに、流出元の違う2件の流出が続いたことになります。通信の会社にとって顧客情報の管理は信用の土台で、委託先を含めた管理体制の見直しが問われる局面です(編集部分析)。

ドコモ利用者がいまやること

通信障害は復旧しているので、4Gへ切り替えた人は設定を戻し、流出については不審なメールやSMSに注意します。

  • 4Gに切り替えた人:端末のネットワーク設定を元(5Gを含む設定)に戻します。ドコモが復旧後に案内しています。
  • 不審な連絡に注意:日テレNEWSによると、ドコモは流出した情報を悪用し、ドコモや関係者を装った不審なメールなどが届くおそれがあるとして注意を呼びかけています。メールやSMSのリンクから個人情報を入力しないようにします。
  • 手続きは店舗か公式の案内で:オンラインショップとMy docomoの再開状況や、流出についての続報は、ドコモ公式サイトの「重要なお知らせ」(https://www.docomo.ne.jp/info/notice/)で確かめます。通信障害の復旧の案内も同じページに載ります。

不審なメール・SMSの見分け方

ドコモを名乗るメールやSMSでも、リンク先で暗証番号やカード番号を求めるものは開かずに無視するのが安全です。

流出した氏名・住所・生年月日・携帯電話番号がそろうと、本人の名前を書き込んだ、もっともらしい偽の連絡を作れてしまいます。「料金の未払いがある」「本人確認が必要」「補償金を受け取る手続き」といった、急がせる文面には特に注意が要ります。少しでも迷ったら、届いたメールのリンクではなく、ドコモ公式サイトやアプリを自分で開いて確かめます。

My docomoとオンラインショップが使えないときの手続き

メンテナンス中に手続きが必要な場合、ドコモはドコモショップなどの店舗を使うよう案内しています。

電話での問い合わせ先と受付時間は、ドコモ公式サイトのお問い合わせ窓口の案内で確かめてください。料金の確認や契約の変更が急ぎでなければ、サービスの再開を待つのも一つの方法です。

流出の対象になったかどうかの個別の連絡や補償の有無は、6日朝の時点で発表されていません。ドコモの続報を待つ必要があります。

ドコモ通信障害のよくある質問

今回の障害で、補償と再発の見通しはまだ発表されていません。

Q. 通信障害の返金や補償はありますか?

A. 6日朝の時点で、ドコモから補償の発表はありません。過去の大規模障害では後日に対応が発表された例があるため、ドコモ公式サイトの続報を確かめてください。

Q. 流出した情報にパスワードやクレジットカード番号は含まれていますか?

A. 6日朝の時点の報道で挙がっているのは、氏名・住所・生年月日・携帯電話番号などです。パスワードやカード番号が含まれるかどうかは明らかになっておらず、ドコモが原因と影響範囲を調べています。

Q. 障害中に4Gへ切り替えた設定は、そのままでも問題ありませんか?

A. 4Gのままでも通話や通信はできますが、ドコモは復旧後に設定を元に戻すよう案内しています。戻さないと、5G SAの契約者は5G SAの通信を使えないままになります。

続報が出たら、この記事にも書き足します。

参考情報

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