【10/27】plala(Sコース)情報流出44万件|ドコモ光の対象とSo-net 258万件、漏れた項目と今やること

ドコモ光のプロバイダー「plala(Sコース)」の利用者44万3,495件分の個人情報が外部に流出したと、NTTドコモが2026年10月27日に発表しました。原因は委託先のソニーネットワークコミュニケーションズが管理するSo-netの会員データベースへの不正アクセスです。同社の発表では、So-net本体の会員分と合わせた漏えいは計258万5,481件(報道では約259万件)です。この記事では、自分のドコモ光が対象かどうかの見分け方、流出した項目と流出していない項目、So-net側だけで漏れたパスワードや口座情報、利用者が今やることを、ドコモとソニーネットワークコミュニケーションズの発表、報道をもとに整理します。
この記事でわかること
- 対象のサービス:ドコモ光の「plala(Sコース)」で、利用中の人と過去6か月以内に解約した人の44万3,495件です。「plala(ドコモ光)」など、ほかのプロバイダーの顧客情報は流出していないとドコモは発表しています。
- 流出した可能性がある項目:氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、ユーザーID、接続用IDです。plala(Sコース)ではパスワード、カード、口座の情報は含まれていません。
- 今やること:契約しているコース名を確かめ、ドコモやSo-netを名乗るメール・SMS・電話に反応しないことです。対象者には個別に連絡が届きます。
plala(Sコース)の情報流出とは|ドコモが10月27日に発表
plala(Sコース)の利用者情報44万3,495件が、委託先への不正アクセスで流出したとドコモが発表しました。
ドコモのお知らせによると、流出元は委託先のソニーネットワークコミュニケーションズが管理するSo-netの会員データベースのサーバです(NTTドコモ「ドコモ光『plala(Sコース)』のお客さま情報の流出について」)。ドコモ自身のシステムが攻撃されたのではなく、plala(Sコース)の会員管理を担っていたSo-netのサーバが攻撃を受けました。
plala(Sコース)とSo-netの関係
plala(Sコース)はSo-netの設定を引き継ぐドコモ光向けサービスで、会員情報はSo-net側にありました。
ITmedia NEWSによると、plala(Sコース)はSo-netの接続設定などを引き継いで使えるドコモ光向けのインターネット接続サービスです(ITmedia NEWS)。ドコモは、その会員情報がソニーネットワークコミュニケーションズの管理するSo-netの会員データベースサーバにあり、そこが攻撃されたと説明しています。なぜSo-net側で管理する形になっていたのかは、発表では説明されていません。ドコモの案内では、plala(Sコース)は2024年2月29日で新規の申し込みを終えており、すでに契約している人だけが使い続けています(NTTドコモ「plala(Sコース)」)。
自分が対象かの見分け方|「Sコース」かどうかで決まる
ドコモ光のプロバイダーが「plala(Sコース)」なら今回の対象サービスで、「plala(ドコモ光)」は対象外です。
名前が似ていて間違えやすいので、ドコモとSo-netの発表をもとに、対象になるかどうかを並べます。
| 契約しているサービス | 今回の流出 | 件数 |
|---|---|---|
| ドコモ光+plala(Sコース) | 対象(利用中と過去6か月以内の解約者) | 44万3,495件 |
| ドコモ光+plala(ドコモ光) | 対象外とドコモが発表 | ― |
| So-net(ドコモ光以外を含む) | 対象(現会員と2026年3月以降の退会者) | 214万1,986件 |
| NURO 光など | 漏えいは確認されていないとSo-netが発表 | ― |
表で当てはまるサービスを使っていても、一人ひとりの情報が実際に流出したかどうかは各社が確認を進めているところで、ドコモは対象者に個別に連絡するとしています。自分のコース名が分からないときは、次の順で確かめます。
- ドコモ光の申し込み時の書類や、プロバイダーから届いた会員登録の案内で、プロバイダー名が「plala(Sコース)」か「plala(ドコモ光)」かを見る
- ドコモのお知らせで対象の範囲(利用中と過去6か月以内の解約者)と照らし合わせる
- それでも分からなければ、plala(Sコース)特設ダイヤル(0120-035-700)に問い合わせる
メールアドレスの末尾だけでは、今のコースも流出の対象かどうかも判断できない点に注意が要ります。
解約した人も対象になる
plala(Sコース)を過去6か月以内に解約した人も対象で、利用中の人に限りません。
ドコモによると、対象44万3,495件には利用中の人のほか、過去6か月以内に解約した人が含まれます。ビジネス+ITによると、内訳は現会員が42万2,365件、元会員が2万1,130件です(ビジネス+IT)。6か月をどの日から数えるかは、発表には書かれていません。So-net本体のほうは、2026年3月以降に退会した人が対象とされています。
流出した情報と流出していない情報|plala(Sコース)はパスワードなし
plala(Sコース)で流出したのは氏名や電話番号など7種類で、パスワード・カード・口座の情報は含まれていません。
ドコモが「流出した可能性のある情報」として示した項目と、含まれていないとした項目を分けます。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 流出した可能性がある情報 | 氏名/電話番号/「so-net.ne.jp」のメールアドレス/登録していれば連絡先メールアドレス/生年月日/性別/So-netマイページのユーザーID/インターネット接続用ID |
| 含まれていない情報 | パスワード/クレジットカード情報/金融機関の口座情報などの決済関連の情報 |
ドコモは、plala(Sコース)で流出した情報にログイン用のパスワードは含まれていないと説明しています。(編集部分析)利用者が気をつけたいのは、名前・電話番号・生年月日がそろった本物の情報を使った連絡だと考えられます。
名前と生年月日がそろうと何が起きるか
本人しか知らないはずの情報を添えた偽の連絡を作れるため、ドコモやSo-netからの本物の案内と見分けにくくなります。
「〇〇様(生年月日〇年〇月〇日)のご契約について」と書かれたSMSや電話は、つい信じてしまいがちです。ドコモは、流出した情報を悪用した不審なメール・SMS・電話に応答せず、記載されたリンクや添付ファイルも開かないよう呼びかけています。10月27日の時点で、今回の件による被害は確認されていません。
So-net会員はパスワードと口座も漏えい|258万件の内訳
So-net本体の会員分では、一部のメールのパスワード5万4,401件と銀行口座情報16件も漏えいしました。
ソニーネットワークコミュニケーションズの発表と報道によると、漏えいの全体は次のとおりです(ソニーネットワークコミュニケーションズ 2026年10月27日発表)。
| 漏えいした情報 | 件数 | 対象 |
|---|---|---|
| 会員情報(So-net) | 214万1,986件 | 現会員186万9,771件・退会者27万2,215件 |
| 会員情報(plala(Sコース)) | 44万3,495件 | 現会員42万2,365件・元会員2万1,130件 |
| メールアドレスとパスワード | 5万4,401件 | メールサービス(G)・A-Box・ソネットVAIOメール・PostPetメールアカウントサービス |
| 銀行口座情報 | 16件 | 金融機関名・口座番号・口座名義人など(暗証番号は持っていない) |
| パスワード再設定用の通知書情報 | 7件 | So-net会員の一部 |
報道で「約259万件」とされているのは、この会員情報の合計258万5,481件のことで、So-netとplala(Sコース)の件数を足した数です。両方に登録している人が重ねて数えられているかどうかは、発表には示されていません。
パスワードは強制的に初期化された
漏えいした4つのメールサービスのパスワードは10月27日に初期化され、利用者は自分で再設定する必要があります。
So-netのよくある質問によると、強制的な変更は10月27日10時ごろから順に行われ、メールを使い続けるには新しいパスワードへの変更が必要です(So-net「会員データベースへの不正アクセスに関するよくあるご質問」)。メールソフトを使っている人は、ソフト側のパスワードも新しいものに変えます。基本メールボックス(無料)やマイページ、接続用のパスワードは漏えいが確認されておらず、変更の必要はないとされています。
なぜ流出したか|So-netのサーバに10月19日に不正アクセス
10月19日にSo-netの会員データベースが不正アクセスを受け、4日後に気づいてサーバを止めました。原因は調査中です。
朝日新聞によると、ソニーネットワークコミュニケーションズは23日に不正アクセスを確認して対象のサーバを停止し、24日に個人情報の漏えいを確認しました(朝日新聞)。発覚から発表までの流れを日付順に並べます。
攻撃を受けてから発表まで8日、ドコモが報告を受けてからは1日です。So-netのよくある質問は「10月23日の不正アクセス」と書いていますが、発表文では19日に攻撃を受け、23日に確認したと説明しています。
ドコモ側の対応
ドコモは委託先からサーバの停止と通信の遮断を確認したとの報告を受け、対象者に個別に連絡するとしています。
ドコモはお知らせで、迷惑と心配をかけたことを深くわびています。plala(Sコース)以外のドコモ光のプロバイダーの顧客情報は流出していないとしています。
利用者が今やること|偽の連絡に反応しない
ドコモやSo-netを名乗るメール・SMS・電話には反応せず、確かめるときは公式サイトに載っている番号へ自分からかけます。
ドコモとSo-netの案内をもとに、今日やることを順番にまとめます。
- 契約しているコース名を確かめる(plala(Sコース)か、So-netか、それ以外か)
- ドコモ・So-net・plalaを名乗るメールやSMSのリンクは押さず、添付ファイルも開かない
- 「契約の確認」「料金の未納」などの電話には、その場で生年月日やカード番号を答えない
- So-netの「メールサービス(G)」「A-Box」「ソネットVAIOメール」「PostPetメールアカウントサービス」を使っている人は、So-netのよくある質問にあるサービスごとの変更ページから新しいパスワードを設定し、Outlookなどのメールソフト側の設定も新しいパスワードに変える(同じパスワードをほかで使っていれば、そちらも変える)
- 個別の連絡が届いていなくても、対象かどうか分からなければ下の窓口に問い合わせる。連絡が届いたら、書かれた問い合わせ先が下の公式の窓口と同じかを照らし合わせてから連絡する
問い合わせ先は、サービスごとに分かれています(plala(Sコース)はドコモのお知らせ、So-netはSo-netのよくある質問に掲載)。
| 契約しているサービス | 窓口 | 受付時間 |
|---|---|---|
| ドコモ光+plala(Sコース) | plala(Sコース)特設ダイヤル 0120-035-700 | 10時〜19時(土日祝も受付) |
| So-net | So-net特設ダイヤル 0120-36-8887 | 10時〜18時(平日・土曜。11月1日と3日も受付) |
So-netは電話番号のかけ間違いに注意するよう案内しています。番号は検索結果や届いたメールではなく、各社の公式サイトで確かめてからかけると安心です。
メールアドレスを変えるべきか
迷惑メールが増えて困る場合は、So-netのマイページで「so-net.ne.jp」のアドレスを変えられます。
ドコモによると、@より左側は変えられますが、@の右側のサブドメインは変えられません。今回流出したアドレスに偽の案内が届き始めたら、変更を考える目安になります。
10月に相次いだ個人情報流出と政府の対応
10月は企業からの個人情報流出の発表が続き、政府は来週中をめどに緊急対策をまとめる方針です。
読売新聞によると、同じ10月27日には第一ライフグループで従業員ら約12万4,000人分、モスフードサービスでキャンペーン応募者の約1万4,000件の流出も明らかになりました。kenyaku.workでも、新幹線ネット予約のエクスプレス予約・スマートEXの情報流出や、佐川急便の情報流出を取り上げてきました。高市首相は10月26日、サイバー攻撃への緊急対策パッケージを来週中をめどにまとめるよう指示しています。
(編集部分析)今回、plala(Sコース)の利用者が契約していたのはドコモですが、情報はSo-netのサーバにありました。利用者からは、自分の情報がどの会社のどのサーバにあるかが見えにくいと言えます。国民の個人情報を守る責任を、委託先の管理まで含めてどう定めるかは、緊急対策で問われる点の一つになると考えられます。
plala(Sコース)の情報流出のよくある質問
Q. So-netマイページや接続用のパスワードも変える必要がありますか。
A. So-netのよくある質問では、漏えいが確認されていないマイページ・接続用・基本メールボックス(無料)のパスワードは変更の必要はないとしています。強制的に初期化されたのは、メールサービス(G)など4つのメールサービスのパスワードだけです。
Q. ドコモのスマホ(携帯回線)の情報も漏れましたか。
A. ドコモの発表で流出したとされているのは、plala(Sコース)の利用者情報だけです。携帯回線の契約情報が流出したという発表はありません。
Q. 見舞金やお詫びの品はありますか。
A. 10月28日未明の時点で、ドコモとSo-netの案内に見舞金の記載は見当たりません。発表があればこの記事に追記します。
原因の調査結果や見舞金などの続報が出たら、この記事に追記します。
参考情報
- NTTドコモ「ドコモ光『plala(Sコース)』のお客さま情報の流出について」2026年10月27日
- ソニーネットワークコミュニケーションズ 発表資料 2026年10月27日
- So-net「会員データベースへの不正アクセスに関するよくあるご質問」
- ITmedia NEWS「So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出」2026年10月27日
- ビジネス+IT「ソニーネットワーク、So-net不正アクセスで会員の個人情報258万件が漏えいと発表」2026年10月27日
- 朝日新聞「ソニーのネットサービスで259万件流出 不正アクセスで口座情報も」2026年10月27日
- NTTドコモ「plala(Sコース)」
- 読売新聞オンライン「ソネットから個人情報258・5万件漏えい、モスフードではキャンペーン応募者のユーザー名など1・4万件流出」2026年10月27日
