【10/31】福岡市長選挙2026の候補者13人|自民が調崇史氏の推薦見送り・11月1日告示

【10/31】福岡市長選挙2026の候補者13人|自民が調崇史氏の推薦見送り・11月1日告示

福岡市長選挙は2026年11月1日に告示され、11月15日に投開票されます。10月31日までに13人が出馬の意向を示しており、立候補者は過去最多だった2010年の8人を大きく超える見通しです。4期16年務めた高島宗一郎市長が立候補しないため、約40年ぶりに新人だけの争いになるとみられます。

告示の直前には、自民党が党所属の前市議・調崇史氏の推薦を見送り、立憲民主党・日本維新の会・公明党などが自主投票を決めました。一方で、参政党・日本保守党・減税日本は、福岡市長選で初めて公認や推薦の候補を立てる見込みです。この記事では、9月21日に候補者が9人だった時点の記事の続報として、13人の顔ぶれ、政党の対応、再選挙の可能性、投票の日程を整理します。

この記事でわかること

  • 13人の顔ぶれ:出馬の意向を示した13人の肩書きと、政党の公認・推薦の有無を一覧にしました。
  • 自民の推薦見送り:自民党は調崇史氏を推薦せず、主な政党の多くが自主投票です。
  • 再選挙の可能性:誰も有効投票の4分の1に届かなければ再選挙になります。
  • 投票の日程:期日前投票は11月2日から14日までです。
目次

福岡市長選挙2026の候補者は誰?13人の顔ぶれ

告示前日の10月31日時点で、新人13人が出馬の意向を示しています。市議出身が3人、元衆院議員が1人です。

読売新聞(10月31日)によると、10月30日午前の時点で13陣営が福岡市選挙管理委員会の事前審査を受けました。西日本新聞が10月29日に更新した立候補予定者の一覧と、各陣営の出馬会見の報道をもとに、表明の順に並べます。年齢は報道時点のものです。

氏名 年齢 肩書き 党派
渡辺久也 58 貿易会社代表・元経済産業省職員 無所属
荒牧明楽 41 教育企業講師 政治団体「こころ党」
新村優 46 福岡市議出身(3期) 無所属
調崇史 48 福岡市議出身(4期)・元テレビ局記者 無所属(自民は推薦せず)
井上潔 56 行政書士・元国土交通省職員 減税日本 公認
阿部秀樹 31 福岡市議出身(1期)・麻酔科医 無所属
佐々木彩乃 29 一般社団法人代表理事 無所属
森健太郎 48 ITエンジニア 日本保守党 公認
神野元基 41 東明館中学校・高校 校長 無所属
片山純子 69または70 市民団体事務局代表 無所属(共産党が支持)
吉富景子 37 眼科医 無所属(参政党 推薦)
稲富修二 56 元衆院議員 無所属
西脇寛樹 35 会社員 無所属

片山純子氏の年齢は、報道によって69歳と70歳に分かれているため両方を載せました。正式な立候補者と届け出の内容は、11月1日の告示で確定します。

9月21日の9人から何が変わった?

9月21日以降に、片山純子氏・吉富景子氏・稲富修二氏・西脇寛樹氏の4人が新たに出馬を表明しました。

報道によると、片山氏は9月26日、吉富氏は9月29日、稲富氏は10月13日、西脇氏は10月26日に表明しています。このほか、NPO法人代表理事の永澤幹太氏(33)も一度は出馬を表明していましたが、10月29日に取りやめました。永澤氏は読売新聞の取材に「立候補予定者が多くなり、民意がうまく反映されにくい状況にある」と話しています。

自民党はなぜ調崇史氏を推薦しなかった?

自民党は10月29日、党所属の前市議・調崇史氏の推薦を見送る方針を決めました。党内の足並みがそろわなかったためです。

NHKは10月29日、自民党が元市議への推薦を見送る方針を決めたと報じました。朝日新聞は10月30日、党内の足並みがそろわず元市議の依頼を見送ったと伝えています。報道によると、自民党福岡県連の古賀篤会長は、調氏について「市民党を掲げ広く支持を」と述べました。

調氏は福岡市議を4期務め、自民党の市議団が擁立を決めていました。出馬表明の会見では「天神ビッグバンなどは継承」と述べ、高島市政の路線を引き継ぐ考えを示しています。副首都構想についても「しっかり取りに行く」と発言しました。

(編集部分析)党所属の市議団が擁立した候補を党が推薦しなかった点に、党内の足並みの乱れが表れています。最大の組織を持つ政党が態度を決められなかったことで、選挙は政党の看板ではなく、候補者一人ひとりの中身で選ぶ形に近づきました。有権者にとっては、肩書きや支援団体ではなく政策を比べる手間が増えますが、それ自体は健全な姿だと考えます。

ほかの政党の対応は?立憲・維新・公明は自主投票

立憲民主党・日本維新の会・公明党などは自主投票です。参政党・日本保守党・減税日本は初めて候補を立てます。

読売新聞(10月31日)が報じた各党の対応を表にまとめます。参政党・日本保守党・減税日本は、福岡市長選で初めて公認や推薦の候補を立てる見込みです。

政党 対応
自民党 調崇史氏の推薦を見送り
立憲民主党 自主投票
日本維新の会 自主投票
公明党 自主投票
参政党 吉富景子氏を推薦
日本保守党 森健太郎氏を公認
減税日本 井上潔氏を公認

朝日新聞は10月30日、維新が自主投票の方針を決めたと報じ、見出しで「再選挙になれば支援検討」と伝えました。維新が再選挙の場合にどの候補を支援するかは、10月31日時点で明らかになっていません。

参政党と日本保守党が初めて候補を立てる意味は?

既成政党の多くが自主投票にとどまる中、外国人政策や減税を掲げて市民の支持を正面から問う点に意味があります。

日本保守党が公認した森健太郎氏は、出馬表明で福岡市の若い世代の外国人比率を取り上げました。この主張は、市の統計で検証した記事で詳しく扱っています。参政党が推薦する吉富景子氏は眼科医です。

(編集部分析)既成政党の多くが自主投票にとどまる中、外国人政策や減税を正面から掲げる新しい勢力が候補を立てたことで、市長選の論点の幅は広がりました。外国人の受け入れや市の財政の使い方は、市民の暮らしと地域の将来に直結する問題です。どの候補がこれらにどう答えるのか、選挙戦で具体的な数字と政策を示すよう求めたいところです。

福岡市長選は再選挙になる?法定得票の4分の1とは

誰も有効投票総数の4分の1(法定得票)に届かなければ、当選者が決まらず再選挙になります。

公職選挙法は、首長選挙で当選するには最も多く票を取ったうえで、有効投票総数の4分の1以上を得ることを求めています。13人が争うと票が割れやすく、読売新聞や毎日新聞、FNNなどが再選挙の可能性を指摘しています。

当選が決まるまでの流れを図にまとめます。

11月15日 投開票
13人前後で争う
→
1位が4分の1以上
その人が当選
/
1位も4分の1未満
当選者なし→再選挙

再選挙になれば、もう一度告示から投開票までの選挙を行うことになり、その分の費用と時間がかかります。

選挙の費用はいくら増えた?

候補者の増加に備え、選挙関連の予算は約6億7,500万円から約8億3,000万円へ、約1億5,000万円増えました。

読売新聞(10月31日)によると、市選管は当初、2010年と同じ規模の候補者数を想定していました。ところが立候補予定者説明会に18陣営が出席したため、準備する枠を最大20人に引き上げ、ポスター掲示板の追加発注などで予算が膨らみました。市選管の石田祐介選挙課長は「各候補の主張や政策を比べてみて、この人だという候補を選んでほしい」と呼びかけています。

(編集部分析)選挙の費用は市民の税金です。候補者が多いこと自体は民主主義の活力ですが、票が割れて再選挙になれば、その実施に伴う追加の負担が生じるおそれがあります。だからこそ、有権者一人ひとりが候補者の政策を比べて投票先を判断することが、いっそう重要になります。

福岡市長選の争点は?天神ビッグバンと副首都構想

主な争点は、高島市政16年の評価、朝夕の交通混雑、天神ビッグバン後の街づくり、副首都構想です。

読売新聞は、高島市長の市政運営の評価、朝夕の都市交通網の混雑緩和、再開発促進策「天神ビッグバン」後の街づくりを主な争点に挙げています。RKB毎日放送(10月30日)によると、高島市長は会見で、副首都の指定を「次の市長」の大事な課題だと位置づけました。

副首都構想に賛成している候補は?

RKBの集計では、出馬を表明した13人のうち5人が会見で副首都構想の推進を訴えています。

副首都は、大規模な災害のときに首都の機能を代わりに担う都市です。RKBは、閣議決定した要件を満たすのは北海道・愛知・大阪・福岡の4つだと伝えています(どこを指定するかはまだ決まっていません)。福岡県の服部誠太郎知事は、県や北九州市と一緒に副首都の指定を目指せる人に市長になってほしいと述べました。推進を訴えた候補には、調崇史氏や神野元基氏がいます。

(編集部分析)首都直下地震などに備え、国の中枢機能を分散しておくことは、災害に強い国をつくる安全保障の問題でもあります。福岡が副首都の役割を担えるかどうかは、福岡市だけでなく日本全体の備えに関わります。候補者には、構想を掲げるだけでなく、県や北九州市とどう連携して実現するのかを具体的に語ってほしいと考えます。

高島市長は誰かを応援する?

高島市長は、現時点で特定の候補を応援するつもりはないとの考えを示しています。

FBS福岡放送(10月30日)によると、高島市長は「数名の方からは支援してほしいというお話はいただいている」としたうえで、特定の候補を応援しない考えを示しました。新村優氏や佐々木彩乃氏、神野元基氏など、高島市政の継承を掲げる候補が複数いることも、今回の選挙の特徴です。高島市長の不出馬の経緯は8月23日の記事にまとめています。

福岡市長選の投票日と期日前投票の期間は?

投票日は11月15日(日)です。期日前投票は11月2日(月)から11月14日(土)まで行われます。

福岡市選挙管理委員会の案内によると、日程は次のとおりです。

項目 日程
告示日 11月1日(日)
期日前投票・不在者投票 11月2日(月)〜11月14日(土)
投票日 11月15日(日)

期日前投票所は場所ごとに開く期間と時間が違い、今回は福岡市役所の1階では期日前投票ができません。政令市の市長選挙では初めて、バスなどで複数の場所を回る移動期日前投票所も設けられます。期日前投票所ごとに使える期間と時間が違うため、出かける前に福岡市選管の福岡市長選挙の特設ページで、自分の区の投票所を確かめてください。

福岡市長選挙2026のよくある質問

告示は11月1日、投開票は11月15日です。13人が出馬の意向で、再選挙の可能性もあります。

Q. 福岡市長選挙の立候補者は何人ですか?

A. 10月31日時点で13人が出馬の意向を示しています。正式な人数は11月1日の告示日の届け出で確定します。これまでの最多は2010年の8人です。

Q. 高島宗一郎市長は立候補しますか?

A. 立候補しません。8月に不出馬を表明しており、今回は約40年ぶりに新人だけの争いになる見通しです。

Q. 自民党が推薦する候補はいますか?

A. いません。自民党は党所属の前市議・調崇史氏の推薦を見送りました。調氏は無所属で立候補する予定です。

Q. 再選挙になるのはどんなときですか?

A. 最も多く票を取った人でも有効投票総数の4分の1に届かなかったときです。この場合は当選者が決まらず、改めて選挙を行います。

11月1日の告示で正式な候補者が確定したら、各候補の政策を見比べたうえで、11月15日の投票か、11月2日からの期日前投票に備えてください。告示後の動きは続報でお伝えします。

参考情報

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