新型スカイラインは12月発表へ|開発26カ月・発売時期・現行V37は買うべきか【2026年9月】

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日産自動車の新型スカイラインが、2026年12月に発表されることになりました。イバン・エスピノーサ社長が朝日新聞の単独取材に応じて明らかにしたもので、12月の発表会には社長自身が出席する予定です。新型はAIなどを使う新しい開発手法を初めて採用した車で、開発期間は約26カ月。これまでのおよそ半分です。社長はこの車を「日産復活の象徴になる」と位置づけています。一方で、価格や発売日、エンジンの種類はまだ公式に発表されていません。本記事では、日産の公式発表と各社の報道をもとに、いま確定していることと、報道の見方にとどまっていることを分けて整理します。現行モデル(V37型)を今買うか、新型を待つかの判断材料もあわせてまとめます(2026年9月18日時点の情報です)。

この記事でわかること

  • 発表時期:新型スカイラインは2026年12月に発表。発売は日経の報道では「2027年前半まで」で、発表と発売は別の日付です。
  • 開発期間:約26カ月。「従来」は朝日が約50カ月、日経・読売・carviewが55カ月と報じており、媒体で数字が違います。
  • 復活の象徴とされる理由:2026年度第1四半期は営業利益779億円の黒字。車種を45に絞るなかで、スカイラインは日本向けの「ハートビートモデル」に位置づけられました。
  • 中身:公式に出ているのはティザー画像と方向性だけ。V6ターボと6速MTの組み合わせも、ハイブリッドも、いまは報道の見方です。
  • 現行V37:一部のグレードは新規注文の受付を終えています。400Rは税込649万5500円です。
目次

新型スカイラインはいつ発表される?エスピノーサ社長が「12月」と明言

新型スカイラインは2026年12月に発表されます。発表会には社長本人が出席する予定です。

日産のエスピノーサ社長が朝日新聞の取材で明らかにしました。

朝日新聞は2026年9月18日、エスピノーサ社長(47)への単独インタビューを報じました。取材は9月14日に横浜市西区で行われています。社長は新車の投入を柱に日本事業を強くする考えを示し、その1台として12月にスポーツセダン「スカイライン」の新型をお披露目すると語りました(朝日新聞「日産、新型スカイラインを12月に発表へ 社長『日産復活の象徴に』」)。

朝日新聞の単独取材で社長は何を語ったか

社長は新型スカイラインを「日産が良い車をつくるだけでなく、スピード感をもって開発できることを証明する車だ」と語りました。

朝日新聞によると、日本市場では6月に小型SUV「キックス」を出し、7月にはミニバン「エルグランド」を16年ぶりに全面刷新しました。販売店に来る客も増えているとして、社長は「今後も新型車投入を続ける」と述べています。新型スカイラインは、この新車攻勢の流れに乗る1台という位置づけです。

「発表」と「発売」は別の日付

12月は発表の時期であり、発売日ではありません。発売について日経は「2027年前半までに」と報じています。

日本経済新聞は2026年2月12日、社長が決算説明会で新型スカイラインを2027年前半までに発売すると説明したと報じました(日本経済新聞「日産の人気車種『スカイライン』、新型を27年前半までに投入」)。12月の発表から発売までの間隔や、予約をいつ始めるかは、まだ公式に示されていません。これまでの流れを表にまとめます。

新型スカイラインをめぐる経緯
時期 できごと 出どころ
2025年5月 経営再建計画「Re:Nissan」で新型スカイラインの開発が進んでいることが判明 くるまのニュース
2025年10月27日 現行モデルの特別限定車「400R Limited」を発表 日産発表
2026年2月12日 社長が新型を2027年前半までに発売すると説明 日本経済新聞
2026年4月14日 長期ビジョンを発表。新型のティザー画像を公開 日産発表・各社報道
2026年6月12日 開発期間を半分近くに縮めると報道。次期スカイラインから適用 日本経済新聞・読売新聞
2026年8月3日 第1四半期決算で営業利益779億円の黒字 日産発表
2026年9月18日 社長が12月の発表を明言したと報道 朝日新聞

ティザー画像の公開から8カ月で、ようやく実車が出てくることになります。4月の時点で分かっていたことは、新型スカイラインV38型の長期ビジョンとティザー画像で整理しています。

開発期間26カ月とは?従来の半分近くに縮めた新しい作り方

新型スカイラインは、AIなどを使う新しい開発手法を初めて採用した車です。開発にかかった期間は約26カ月でした。

朝日新聞は、開発期間を従来の約50カ月から約26カ月に縮めたと報じています。4年あまりかかっていた開発を2年強で終えた計算です。日産がこの短縮を最初に掲げたのは6月で、社長は日本経済新聞の取材に「中国に学ぶ」と語りました(日本経済新聞「日産が開発期間2年に半減、次期スカイラインから」)。

AIと兄弟車の同時開発で期間を縮める

短縮の手段として報じられているのは、AIの活用と、兄弟車を同時に開発するやり方の2つです。

レスポンスは2026年6月12日、日経と読売の報道を並べて紹介しました。それによると、日産はAIの活用と兄弟車の同時開発で期間を縮め、日本市場には約1年で7車種を投入する計画です(レスポンス「日産、新車開発AIで大幅短縮、新型『スカイライン』など1年に7車種投入」)。carviewは、中国の自動車メーカーが短い期間で新型車を次々に出していることへの対抗策だと解説しています。

「従来」は50カ月か55カ月か

短縮前の「従来」の期間は、報道によって約50カ月と55カ月の2通りがあります。どちらが正しいとは判断できません。

朝日新聞は「約50カ月」、日経と読売は「55カ月」、carviewは6月30日の記事で「55か月」と書いています(carview!「エスピノーサ社長が今冬公開を明言した次期『スカイライン』は驚異の“爆速”26か月開発」)。どの工程を起点に数えた期間なのかを、日産は公式には示していません。そのため本記事では片方にそろえず、媒体ごとの数字を併記します。

開発期間はこう縮んだ(報道ベース)
これまでの日産
約50カ月(朝日新聞)/55カ月(日経・読売・carview)。4年から4年半あまり
新型スカイライン
約26カ月(朝日新聞・carview)。AI活用の新しい開発手法を採用した最初の車
※期間の起点は公式に示されていません。各社の報道をもとに作成。

開発のスピードそのものを示す車にしたい、というのが社長の発言の意図です。新型が狙いどおりの出来になっているかは、12月の発表で実車を見て判断することになります。

なぜ「日産復活の象徴」なのか?黒字転換と車種の絞り込み

日産は2年続いた巨額赤字から黒字に戻ったばかりで、新型車でその流れを確かなものにする必要があります。スカイラインはその看板です。

朝日新聞によると、日産は2026年3月期まで2年続けて巨額の赤字を計上しました。2026年4〜6月期は黒字を確保したものの、コスト削減や円安で海外の収益が押し上げられた効果が大きく、世界の販売台数は前年同期比0.9%減の70万1千台でした。車の販売そのものを伸ばせるかどうかが、次の課題になっています。

2026年度第1四半期は営業利益・純利益とも黒字

日産の発表では、2026年度第1四半期(4〜6月)の連結営業利益は779億円で、前年から1570億円改善しました。

日産は8月3日の決算発表で、再建計画「Re:Nissan」によって第1四半期だけで600億円のコストを削ったと説明しています。2026年度の営業利益は2000億円の見通しを据え置きました(日産自動車「2026年度第1四半期決算を発表」)。当期純利益は38億円で、前年同期の1158億円の赤字から黒字に転じています(MotorFan「日産は本当に復活したのか?」)。朝日新聞の「2年ぶりの黒字」は、この4〜6月期の決算を指した表現です。

日産の2026年度第1四半期(4〜6月)の主な数字
項目 前年同期 2026年度第1四半期
連結営業損益 791億円の赤字 779億円の黒字
当期純損益 1158億円の赤字 38億円の黒字
世界販売台数 70万1千台(前年同期比0.9%減)
コスト削減効果 600億円(Re:Nissan)

利益は戻ってきましたが、台数は前年を下回っています。売れる新型車をそろえることが、再建の次の段階です。

車種を45に絞り、スカイラインは「ハートビートモデル」へ

日産は商品を45車種に絞り、スカイラインを日本向けの「ハートビートモデル」に位置づけました。

ハートビートモデルは、販売台数よりも日産らしさを示す役割を担う車です。

2026年4月14日の長期ビジョンで、日産は商品のポートフォリオを45車種に最適化する方針を示しました(日産自動車「長期ビジョン『モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に』を発表」)。MotorFanによると、これまでは56車種あり、新しい商品戦略ではモデルを「ハートビート」「コア」「成長」「パートナー」の4つに分けます。ハートビートモデルは、ブランドの個性や走りの楽しさを担う車です。くるまのニュースによると、社長はティザー画像を披露した際に「スカイラインは日産の源流と魂の象徴」と表現しました(くるまのニュース「日産『新型スカイライン』登場へ ティザー画像公開から4ヶ月」)。

新型スカイライン(V38)の中身はどこまで分かっている?

日産が公式に示したのは、ティザー画像と「高性能で意のままに操れる車」という方向性だけです。性能の数字や価格は発表されていません。

ティザー画像では、伝統の丸型4灯テールランプや、「ハコスカ」「ケンメリ」を思わせるサーフィンラインの造形が読み取れると報じられています。それ以外の中身は、報道によって見方が分かれています。確定していることと、報道の見方にとどまることを分けて表にしました。

新型スカイラインについて、分かっていることと分かっていないこと
項目 いまの状態 出どころ
発表時期 2026年12月(社長が明言) 朝日新聞
開発期間 約26カ月 朝日新聞・carview
位置づけ 日本向けハートビートモデル 長期ビジョン・各社報道
発売時期 2027年前半までと報道(公式発表なし) 日本経済新聞
パワートレイン 未発表。V6ツインターボ説とハイブリッド説がある carview(9月16日・6月30日)
変速機 未発表。6速MTの可能性が報じられている carview(9月16日)
生産工場 未発表。栃木工場とみられると報道 carview(9月16日)
価格 未発表

表の下半分は、どれも12月の発表で初めて確定する項目です。価格については予想の数字を出す媒体もありますが、根拠となる公式情報がないため本記事では載せていません。

パワートレインは報道でも方向が割れている

エンジンの種類は日産が発表しておらず、同じcarviewの記事でもV6ターボ説とハイブリッド説の2通りが出ています。

carviewは9月16日の記事で、現行の「400R」が積む3.0L V6ツインターボ「VR30DDTT」をもとにした仕様が採用されるとの見方や、6速MTが設定される可能性を紹介しました。フェアレディZと基本設計を共有するFR用「FMプラットフォーム」を改良して使い続けるとの情報もあるとしています(carview!「北米で新型『スカイライン』を日産化?」)。一方で同じcarviewは6月30日の記事で、ハイブリッドが本命でEV仕様も検討されており、CVTは使わないと書いていました。どちらも日産の公式発表ではありません。

MTは本当に設定されるのか

6速MTの設定は可能性として報じられている段階で、日産は何も発表していません。

仮にV6ツインターボと6速MTの組み合わせが実現すれば、いまでは数少ない構成のFRセダンになります。MTの有無はスカイラインのファンが最も気にする点の1つですが、12月の発表までは確かなことは言えません。

北米ではインフィニティ「Q50」の後継として投入

新型スカイラインは、北米では高級車ブランド「インフィニティ」のスポーツセダン「Q50」の後継として売られます。

carviewによると、北米の自動車メディア「The Drive」の取材に対し、北米日産の最高企画責任者(CPO)ポンズ・パンディクティラ氏が、日本仕様に見た目を変えられる純正キットの提供を「もちろん検討している」と答えました。北米では、インフィニティ車をあえて日産スカイライン風に仕立てるカスタム文化があります。

JDMレトロフィットキットとは

JDMレトロフィットキットとは、北米で買ったQ50後継車を日産マークや「SKYLINE」ロゴに替える部品です。

JDMは「日本国内仕様」を意味する言葉です。carviewによると、日産の企画チームではこのキットを純正保証付きの販売店オプションにする案や、社外部品ブランドと組む案が議論されています。ただし「検討している」という段階で、商品化は決まっていません。日本で新型を買う人には直接関係しない話ですが、スカイラインという名前が海外でも強い引きを持つことを示す動きです。

現行スカイライン(V37)はいつまで買える?

現行V37型は日産の公式サイトで販売が続いていますが、一部のグレードやボディカラーは新規注文の受付を終えています。

現行V37型は2013年にデビューした13代目で、すでに13年が経っています。日産の公式Webカタログには「一部のグレード、ボディカラー、オプション等につきまして新規注文受付を終了しました」とあり、詳しくは販売店に問い合わせるよう案内されています(日産「スカイライン Webカタログ」)。

現行スカイライン(V37)のグレードと価格(メーカー希望小売価格・税込)
グレード 価格 備考
400R(2WD) 649万5500円 公式Webカタログ(9月18日時点)
GT Type SP(2WD) 572万3300円 公式Webカタログ(9月18日時点)
GT Type P(2WD) 544万2800円 公式Webカタログに掲載。注文できるかは販売店で確認
400R Limited 693万5500円 400台限定の特別限定車。2025年11月に注文受付開始

公式サイトには3グレードの価格が並んでいますが、どのグレードの注文受付が終わったかは書かれていません。買うつもりなら、販売店で注文できるグレードを確かめるのが先です。

8月下旬の時点で注文できたのは2グレード

くるまのニュースによると、8月下旬の時点で注文できたのは「400R」と「GT Type SP」の2グレードだけでした。

同紙が首都圏の日産販売店に取材した内容です。400R Limitedは2025年10月27日に日産が発表した特別限定車で(日産自動車「『スカイライン』を一部仕様向上、あわせて特別限定車『400R Limited』を発表」)、報道では現行モデルの「集大成」と紹介されました。限定400台のため、いまから新車で手に入るかは販売店次第です。

販売店に寄せられている問い合わせ

販売店には「現行はいつまで買えるか」「新型を予約できるか」という問い合わせが来ていますが、新型の予約は受け付けていません。

くるまのニュースの取材では、ファイナルエディションのような限定車が出るのかを尋ねる客や、現行の最終型を買って新型が熟成してから乗り換えるという先の計画を話す客もいたといいます。別の販売店は「いの1番に納車してほしい」と頼む客がいたと答えつつ、「現時点で詳しいことは発表されておりませんし、予約も行っていません」と説明しています。

新型を待つか現行を買うか?判断の分かれ目

MTや新しい装備にこだわるなら12月の発表を待ち、V6ツインターボを確実に手に入れたいなら現行を検討する、というのが分かれ目です。

新型の中身は12月まで分からず、発売は2027年前半までと報じられているだけです。一方の現行は、注文できるグレードが減ってきています。どちらを選ぶかは、何を重視するかで変わります。考え方を図にまとめました。

新型を待つか、現行を買うか
新型を待つ向きの人
最新の運転支援や車内の機能を重視する/MTの設定に期待している/発売が2027年にずれ込んでも急がない
現行を検討する向きの人
V6ツインターボ(400R)を確実に手に入れたい/新型の初期の不具合を避けたい/車検や乗り換えの時期が迫っている
※新型の仕様は未発表です。12月の発表内容で判断が変わる可能性があります。

どちらの場合も、12月の発表で価格と発売日が出た時点で考え直す価値があります。

新型を待ったほうがいい人

急いでいない人は、12月の発表まで3カ月待つのが無難です。仕様と価格を見てから決めても遅くありません。

日産は長期ビジョンで、将来的に90%のモデルにAIドライブ技術を載せる方針を示しています。新型スカイラインにどこまで入るかは未発表ですが、運転支援や車内の機能は新しい世代ほど進むのが普通です。MTの設定を期待している人も、発表を待つ理由があります。

現行を選ぶ理由がある人

現行の400Rが積むV6ツインターボにこだわる人は、注文できるうちに販売店へ相談する価値があります。

新型にV6ツインターボが載るかどうかは、報道でも見方が割れています。いま確実に手に入るのは現行の400Rです。販売店の取材でも、現行の最終型を先に押さえる客がいることが伝えられています。ただし注文できるグレードやボディカラーは減っているので、希望の仕様が残っているかを先に確かめてください。

12月の発表で確認したいポイント

12月の発表で確かめたいのは、価格、発売日と予約の開始時期、パワートレイン、MTの有無の4つです。

いずれも、いまは公式発表のない項目です。発表会の内容が出たら、次の点を順に確認すると判断しやすくなります。

  • 価格:現行400R(649万5500円)からどれだけ上がるか、下がるか
  • 発売日と予約:2027年前半までという報道どおりか。予約の受付はいつ始まるか
  • パワートレイン:V6ツインターボか、ハイブリッドか、両方か
  • 変速機:6速MTが設定されるか
  • 生産:国内生産(栃木工場)かどうか
  • 現行モデル:V37型の注文受付がいつ終わるか

開発期間を26カ月まで縮めた最初の車が、どこまでの完成度で出てくるのか。12月の発表は、スカイライン1車種にとどまらず、日産の新しい作り方の成果が問われる場になります。

よくある質問

Q. 12月の発表で価格や発売日も公表されますか?

A. 分かっていません。日産は12月の発表会で何を公表するかを明らかにしていません。価格と発売日が同時に出るかは、発表当日に日産のニュースルーム(global.nissannews.com)の発表資料で確認するのが確実です。

Q. 現行V37は12月の発表後も注文できますか?

A. 日産は現行モデルの注文受付をいつ終えるかを公表していません。公式Webカタログでは、一部のグレード・ボディカラー・オプションの新規注文受付をすでに終えたと告知しています。希望の仕様が残っているかは、発表を待たずに最寄りの日産販売店で確認してください。

Q. 400台限定の「400R Limited」はまだ新車で買えますか?

A. 残りの台数は公表されていません。400R Limitedは2025年10月27日に発表された特別限定車で、注文の受付は2025年11月に始まりました。在庫や割り当てがあるかは販売店ごとに違うため、複数の販売店に問い合わせるのが近道です。

Q. 新型の情報をいち早く知るにはどうすればいいですか?

A. 日産のニュースルームのメールアラートに登録しておく方法があります。ニュースルームの各ページに「メールアラート登録」の入り口があり、新しい発表が出ると知らせが届きます。予約の受付開始は販売店に先に伝わることもあるため、購入を考えているなら販売店にも連絡先を伝えておくと確実です。

参考情報

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